古本虫がさまよう 「桜拝見・花見」より「古本拝見・行脚」が、より大事だから…
2017 10 / 09 last month≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11 next month











東京周辺は桜がすっかり満開。昨日(土曜日)いつものように古本屋行脚に出かけたが、車内から、道端から、あちこちの桜がよく見えた。3月20日過ぎからは卒業式ラッシュだろうか、神保町界隈でも、あまり似合ってはいないけど、茶金髪の女学生の羽織袴姿も見かけた。就活中らしき黒づくめのスーツの男女も少なくなかったが。

それはともかくとして、いつものように神保町方面へ。九段下駅で下車したら、駅構内で「交通整理」をしている。靖国神社・武道館界隈に花見客が殺到でもしているのだろうか?

神社の方ではなく神保町方面へ移動。古書街もいつもの土曜日に比べると、人がいつもより多い。

古書会館などで、白浜研一郎氏の『半日本人 日本人にも朝鮮人にもなれなかった男の人生彷徨』 (エール出版社)、大原社会問題研究所の『太平洋戦争下の労働運動』 (労働旬報社)、伊豆信義氏の『第二次世界大戦 二〇世紀の悪夢』 (近代文藝社)、玉村豊男氏の『ぼくの旅のかたら 東ヨーロッパひとり歩き』 (星雲社)、井上成氏の『敵・戦友・人間 栄光なき戦いの果てに』 (昭和出版)などを購入。伊豆信義氏の本ではカチンの森事件にも触れているのには感心した次第。

すぐに高円寺へ移動。都丸書店や古書会館で、森田忠明氏の『憂国と望郷 昭和浪人逍遥賦』 (島津書房発売)、鈴木武樹氏の『わが夢想と戦いの日々』 (風媒社)、今井夏彦氏の『アメリカ1930年代の光と影 ナサニエル・ウェスト論』 (荒地出版社)、田辺茂一氏の『続すたこらさっさ』 (流動)、川崎風吉氏の『秋色古鼠古鼠亭』 (昭和出版)などを購入。

さて、このあと、丸ノ内線の新高円寺駅方面向けて、古本屋を少し覗いて、ついでに丸ノ内線で新宿御苑の古本屋などに寄って、御苑の桜でも見て、いなばのつけ麺を食べて帰ろうかと思ったが、本が重い…。
花見もいいが花見客もどうせ喫煙しほうだいだろう…。すでに、神保町古書会館でも出入口近くで喫煙者がいて閉口。高円寺古書会館でも、会場内で,、古本屋関係者が吸っているのだ。遠慮しがちにというか机に座ってではなく、外の通用口らしき出口寄りではあるが、外に出てドアを閉めていないから、会場内は無論のこと、出入口の前の広間で古本を物色していても臭ってきた。やれやれ…。
これ以上悪臭に身をまかせるのも苦痛だし、さっさと帰宅することに…。マナーの悪い喫煙者のために花見もできない?

ところで、先日、本欄で『中国民主改革派の主張 中国共産党私史』(李鋭 岩波現代文庫)という本が「2月の新刊」予定だったのに、なぜか発行延期になったことを指摘したことがあった。この本は、中共共産党政権の「恥部」に触れた書という。編集上の大きな誤植などがあって、やむを得ずなのか、それともこんな「反共出版物」はよろしくないとのことなのか?

でも、すでに 楊海英氏の『墓標なき草原 内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録 上下』 『続 墓標なき草原 内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』 (岩波書店)のような名著を出している岩波書店。また、積んどくしているが、ジョン・バイロン&ロバート・バックの『龍のかぎ爪 康生(上下)』 (岩波現代文庫)など名著を刊行しているのだから、よもや「反共」だから×ということもあるまい。いつ出るか楽しみ?
と記したが、昨日(土曜日)の朝日新聞の広告にちゃんと出ているではないか。一カ月遅れで無事刊行されたようである。
言論弾圧云々ではなく、編集上の「ご都合」であったようだ。定価1302円。文庫にしてはちょっと高い?
実は岩波ブックセンターでも現物を手にしたが、ううむ、恥ずかしながら、ジョン・バイロン&ロバート・バックの『龍のかぎ爪 康生(上下)』 もまだ積んどくしたまま。李さんの本を定価で買っても、しばし積んどくするに違いない。だったら慌てず、古本屋でそのうち買ってもいいかと思い購入せず。

というのも、昨日、神保町の某古本屋の軒先で、永田守弘氏編の『オノマトペは面白い 官能小説の擬声語・擬態語辞典』 (河出i文庫)を700円でゲットしたから。定価は1260円。永田氏の前編著『官能小説「絶頂」表現用語用例辞典』 (同)は定価で購入済み。辞典なので、パラパラと拾い読みするタイプの本だから、『擬声語~』の方は慌てて買うことはしていなかったが、無事ゲットした次第。
李さんの本もそれでいいだろう。 ううむ、でも…。

そのほか、岩波ブックセンターでは面白い新刊本を発見した。「善き人のためのソナタ」(映画)のラストシーンで、元秘密警察の主人公が、新刊屋で一冊の本を見つけ、「これは私のための本だ…」といった趣旨の発言をして、それを購入する感動的なシーンがあった。それに匹敵するほどではないのだが…。でも、取り敢えず購入はしなかった。この日のこれから先の古本蒐集を考えて、あらかじめ「荷物」は少なめにしておく必要もあったから。
若い時のように体力もないし、昔のように新刊本、本屋で見つけたらすぐに購入しておかないともう出会えないという時代でもない。新刊購入でネットを使うことはあまりない我が身でも、古本のネット購入は自由自在にできる。慌てる乞食は貰いが少ないではないが……。
スポンサーサイト
 | 古本屋  | TB(0)  | CM(0) | Page Top↑
Secret




TrackBack URL
→http://kesutora.blog103.fc2.com/tb.php/1023-dbc46fca

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

カテゴリ