9条改正派は多数派、自衛隊違憲・解散すべし派は圧倒的少数派。「マルクス・エンゲルス」には興味はないが、ゲッペルスには若干あり? 『牟田口司令官と私』や『ゲッペルスと私』があるなら、『金王朝と私』『習近平と私』なんて本や映画も出てくるかも?
9条改正派は多数派、自衛隊違憲・解散すべし派は圧倒的少数派。「マルクス・エンゲルス」には興味はないが、ゲッペルスには若干あり? 『牟田口司令官と私』や『ゲッペルスと私』があるなら、『金王朝と私』『習近平と私』なんて本や映画も出てくるかも? (2018・4・30)
今日(月曜日・祝日)もいい天気。
午前10時すぎに神保町へ。最近は、JR東日本の御茶の水駅で下車して古書会館を覗いてすぐに駅に戻り…というパターン。
久しぶりにメトロの神保町駅(九段下寄り)で下車して、古本屋街をブラブラと歩く。といっても、祝日なので閉まっている古本屋も多い。
「岩波ブックセンター」も、「神保町ブックセンター」となって開いていた。ブックカフェみたいになっているが、別にお茶を飲まなくてもいいようだ。周辺は本棚。岩波の本ばかりというわけでもなさそうだが、岩波の本が多そう。ということで、チラリと眺めて外に出る。多分、「禁煙」なのだろうが……。
まぁ、喫茶店でコーヒーを飲みながら読書という習慣はほぼなくなっているので(喫茶店の類が長年喫煙者を優遇してきたので…)、こういうところで「一服」するということは多分、これからの人生においてほとんどないだろう…と思う(が、足腰弱体化によって、休憩タイムを古本屋行脚の最中に作る必要ができて、禁煙喫茶店を稀に利用するようになることが皆無とはいえないかも?)。
そのあと、東京堂やら開いている古本屋などを…。一冊200円の軒先の単行本…。買おうかなと思いつつ、もう、残りの人生で、こういう本を読むことはあるまい…と。結局買わずじまい。昔ならこんなことはなかったのだが……。
あと、岩波ホールのところで行列が。もしかして映画「マルクス・エンゲルス」なんかを見るための人たち? 「岩波ホール」って、暗そうな(?)マジメな映画を上映している映画館というイメージが強くて、いまだかつて入館したのは、ワイダ監督の『カティンの森』が上映された時だけ。家人と一緒に見た。狭い椅子でしたな。施設的には70年代の映画館? 爾来、あとにもさきにも立ち寄ったことはないのだが…。11時からの上映のようだから、やはりその行列かしら。いまどきの映画館のように座席予約があらかじめ出来なくて、早いもの順に座席が決まるのかな。そのための行列なのだろうか?(未確認)。
しかし、このあと、『ゲッベルスと私』という映画が6月16日より上映されるそうな。ゲッペルスの女秘書、ブルンヒルデ・ポムゼルという女性はなんと103歳の時、「証言」したそうな(2017年1月、106歳で死去)。
(こんな内容)→[映画.com ニュース] ナチスナンバー2の力を持っていたといわれる、宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルスの秘書を務めたブルンヒルデ・ポムゼル氏のインタビューを映すドキュメンタリー「ゲッベルスと私」が、6月、岩波ホール創立50周年記念作品として公開される。
クリスティアン・クレーネスら4人の監督が手掛けたオーストリア映画で、ポムゼル(撮影当時103歳)が終戦から69年の沈黙を破り、初めてインタビューに応じた独白ドキュメンタリー。
若き日のポムゼルは、より高い地位を求め転職を続け、1942年から終戦までの3年間ゲッベルスの秘書としてナチス宣伝省で働く。30時間に及ぶインタビューの中で、「あの時代に、ナチスに反旗を翻せた人はいない」と振り返りつつも、「ホロコーストについては知らなかった」と語る。その生々しい証言から、20世紀最大の戦争の中で抑圧された全体主義下のドイツと、恐怖とともにその時代を生きた人々の人生を浮き彫りにする。
チラシに出ている本人の顔写真がちょっと不気味。「しわ」だらけ。「ETのお母さん」かと思った?
去年だったか、NHKのインパール作戦の無謀さを告発する番組(『NHKスペシャル・戦慄のインパール 最も無謀な作戦はなぜ』)の中で、牟田口司令官の側近だった斎藤という、当時23歳の若き軍人が、戦時中にリアルタイムで書き残していた詳細な戦闘日報がしばしば紹介(朗読)されていた。その内容たるや、牟田口司令官の「無駄口」というか、部下の日本兵を虫けら扱いするかのような放言の数々…(日本兵が5000名も死ねばインパールを手に入れられる…云々)…が記録されているのだ。
そして、その当時、23歳の軍人が、なんとまだ存命で車椅子にのって出てくるのだ。そして、消え入りそうな声で一言、日本軍批判を語るシーンは、いやぁ、ちょっとした夏のホラー映画もびっくりのラストシーンだった。なにせ、96歳なのだから(今もご存命だろうか?)。
神保町のあと、新橋駅へ。ここに来る時は、大概、SL広場で古本市をやっている。古本市をやっていなくて、ガラ~ンとしているSL広場を見るのは「初めて」? 「初めて」というわけではないが、違和感を覚える。
知人とそこで待ち合わせ。若干立ち話をしたあと、三越前へ。コレド室町かなにかの新刊書店をちょっと覗く。祝日ということもあってか、この界隈は、やはり人は少ない。平日ならもっと混んでいるのかもしれないが。
そのあと、帰宅していろいろと書類整理やら読書。近くのスーパーで本体価格1400円を割るコメ(5キロ)を購入。もらったコメもあり、これで25キロぐらい「備蓄」。なんとか夏までは大丈夫かな?
高いコメを売りつけようとする(?)農協に負けてたまるか?
ところで、2018・4・29の朝日新聞には、北朝鮮出身で脱北者のウェブ漫画家・崔成国さんが登場していた。この人は、1980年、平壌生まれ。脱北し、韓国でウェブ漫画家として活躍、ネット上に「労働新聞」「南朝鮮日記」などの漫画作品を発表しているとのこと。つまり、北朝鮮の内情をよく知っている人だ。記事は以下の通り。
■北朝鮮出身ウェブ漫画家・崔成国(チェソングク)氏
南北首脳会談のために初めて軍事境界線を越え、韓国側に来た金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長を、メディアの多くは好意的に伝えた。だが、脱北者である私の目には全世界を相手にした「偽装平和ショー」に映った。
正恩氏のねらいは、自分たちは世界に危険な存在ではないとアピールし、経済制裁を解くことだ。トランプ米大統領との会談を前に、韓国が北朝鮮の口となり、剣となることを望んでいる。独裁体制の北朝鮮を西側と同じようにとらえ、素顔を見せたように報じるのは純粋すぎる。
時々、北朝鮮にいる知人に電話をかける。正恩氏が神格化され、住民の人権が極度に抑圧されている状況に何の変化もない。会談や夕食会での正恩氏の打ち解けた肉声は、住民には伝えられない。正恩氏が自分たちと同じ人間であることがわかってしまうからだ。
4月初めに韓国のアイドルグループらが平壌公演をするなど、正恩氏が急いで開放的な「普通の国」を装い始めた。だが、こうしたことを続ければ、北朝鮮住民の外部世界への好奇心はいずれ大きくなる。独裁体制を維持するためには本来住民が外部社会に触れられないようにし続けなければならないのに、失敗だ。トランプ米政権による圧力外交は成果を上げていると言えるだろう。
日本の人たちには、北朝鮮住民の等身大の姿をもっと知ってほしい。北朝鮮住民約2300万人の多くは情報から遮断される一方、生きるために密輸や商売を手がけ、自分の力で生きる力を身につけている。統一した場合、韓国に依存し、荷物になるというのは表面的な見方だ。
私はウェブ漫画という手段で伝えてきた。脱北者がいる日本でも、たとえば韓国のように脱北者のトーク番組を放送してはどうか。北朝鮮の多様な姿を知ることは日本が朝鮮半島問題に関わる上で役立つはずだ。(ソウル=武田肇)
きわめて、まともな内容。
一方、投書欄(声欄)のトップには、63歳の男性のこんな投書が掲載されていた。
文在寅(ムンジェイン)韓国大統領と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が休戦ラインでしっかり握手を交わした。その歴史的瞬間に、韓国では多くの人が涙したという。日本人の私も見ていて胸が熱くなった。
予定になかった随行員一同での記念撮影など、緊張をほぐそうとログイン前の続き臨機応変に対応した文大統領と金委員長。感心するとともに、平和のためには意を決して踏み出すこと、いわば胆力が政治家には必要だと強く思った。
一方、安倍晋三首相は、日本人拉致被害者の問題を話題にするよう米韓首脳に依頼し、被害者家族には自らを司令塔だと言った。日本人の目からすればそれは強がりに過ぎず、胆力のかけらも見られない。南北首脳会談を見ながらこのことを思い出して恥ずかしくなった。危機を煽(あお)るのではなく、平和に向けて自ら踏み出すのが政治家の使命だろう。
南北首脳会談を批判的に取り上げ、成果を疑う声がネットを中心に多く出ると予想される。現実をしっかり見極める必要がある。何より、疑惑まみれの歴代政権に毅然(きぜん)とNOを突きつけた韓国国民の声が、今、世界の歴史を動かしていることを忘れてはいけない。
この日の「天声人語」でさえ、大事なことは南北の自由な交流ができるかどうかだと指摘していた。
「独裁体制のまま各国と付き合い、国民を外の風にあてない。それが北朝鮮の狙いだろう。しかし平和を確実にするには、多くの人が国を越えて行き来することが欠かせない。両首脳による宣言には、南北に離散した家族の対面が盛り込まれた。拉致問題にも光が差すことを願う」
日朝国交正常化にあたって、拉致問題を邪魔モノ扱いにしていた朝日がここまで知的に成長したことは喜ばしい?
それにしても、単なる離散家族や拉致被害者のみならず、「多くの人が国を越えて行き来することが欠かせない」のは、何度も引用するレンドヴァイのこの言葉からも自明だろう。
「東西関係の真の改善の本来の試金石となるのは、首脳会談や上級会議の頻繁さではないし、ましてや署名された協定の数や、ふくれ上がってゆく借款の額などではない。正常化された関係の深さと恒常性をはかる真の尺度となるのは、両側での思想・情報の交流と行動の自由がどこまで実現されているか、ということである」----パウル・レンドヴァイの『操られる情報 ソ連・東欧のマス・メディア』 (朝日新聞社)
未だに「両側での思想・情報の交流と行動の自由」を完全に保障することが出来ない金正恩ごときのどこに「胆力」があるというのだろう?
自由往来を容認すれば、「平和のためには意を決して踏み出すこと」をやったとみなすことも出来ようが…。
金チャンの行動や発言は、 「日本人の目からすればそれは強がりに過ぎず、胆力のかけらも見られない」「表向きの緊張緩和を煽(あお)るのではなく、平和に向けて自ら踏み出すのが政治家の使命だろう」と言うほうが、はるかに知性主義的といえよう。
そもそも、中共や北朝鮮など共産国家の「政治家」は、国民の選挙を経ることなく実権を握っているのだ。「政治家」と呼ばれる資格がそもそもないのだ。そのことをお忘れなく!!
9条改正派は多数派、自衛隊違憲・解散すべし派は圧倒的少数派。「マルクス・エンゲルス」には興味はないが、ゲッペルスには若干あり? 『牟田口司令官と私』や『ゲッペルスと私』があるなら、『金王朝と私』『習近平と私』なんて本や映画も出てくるかも?
この投書子にはそういう認識はなさそうだ。
しかし、朝日論説委員室の「ホンネ」と共通するものがあるのでは? 社説で、こんな主張を展開しようとしても、あまりにも「非常識」「一方的」と思われるから書けないけど、投書欄なら、国民の「声」の一つだから…。こういうのを優先して採用していけば…世論工作、世論分断にもつながるから? シメシメと?
金正恩の表向きの「変身」は、経済制裁や軍事的圧力の強化によってだ。それを推進したのは日米だという認識を欠いて、本当の「蚊帳の外」だった北朝鮮があわてて、「蚊帳の中」に入ろうとしている実態を正しく認識すへきだろう。
それはともかく、本日(2018・4・30)の読売新聞にはこんな記事が出ていた。
憲法改正、賛成51%…自衛隊「合憲」76%
2018年04月30日 09時30分
読売新聞社は、憲法に関する全国世論調査(郵送方式)を実施した。
憲法を「改正する方がよい」は51%、「改正しない方がよい」は46%だった。前回2017年3~4月調査では、「する方がよい」と「しない方がよい」が各49%で拮抗きっこうしていた。改正賛成が反対を上回ったのは15年調査(賛成51%、反対46%)以来3年ぶり。
今回調査は、3月13日~4月18日に全国有権者3000人を対象に実施し、1936人から回答を得た(回答率65%)。調査の期間中、学校法人「森友学園」や「加計かけ学園」を巡る問題などで、安倍内閣の支持率が下落したが、憲法改正の賛否には大きく影響しなかったようだ。
自民党がまとめた憲法改正案4項目のうち、今の憲法9条の条文は変えずに、自衛隊の存在を明記する条文を追加することに「賛成」は55%、「反対」は42%だった。安倍首相は、改正の理由として、「自衛隊違憲論」の解消を訴えているが、自衛隊の存在が「合憲」と思う人は76%に上り、「違憲」は19%。憲法への自衛隊明記に「賛成」と答えた人の割合は、合憲派で57%、違憲派で52%となり、いずれも半数を超えた(以下略)。
自衛隊は「違憲」だと思っているから、「解散」すべしという人もいるだろうが、「違憲」だと思っているから、「改正」すべしという人も当然いるだろう。だから、自衛隊を違憲と思っている人すべてが「護憲派」となるわけでもない。
それはともかくとして、「北陸中日新聞」(2018・4・26)の一面には共同通信社の憲法に関する世論調査の結果が報道されていたが、読売のそれとは異なる結果(?)。
しかし、よくよく見てみると、同じように実質的に「(9条)改憲派」が多いことがわかる。見出しのトリックというか、牽強付会が、共同通信社の世論調査には見られる…。
「北陸中日新聞」の一面見出しは「改憲4項目否定多数」「共同調査安倍政権下『反対』61%」「自民検討案世論と隔たり」。なお、この新聞、古女房がたまたま先週金沢福井方面に出かけており、その時、ホテルで拾った(もらった)新聞。関東でも東京新聞などが同じように報じていたのでは?)。
9条改正に「賛成44%」「反対46%」という結果が出ており、ほぼ拮抗。ならば、見出しも「9条改正 賛成、反対拮抗」とでもすればよさそうなのに、それは拙いと判断? だから、先のような「見出し」。 しかし、この結果をよくよく見ると、改憲派が実は多数派ということがわかるのだ。
というのも…。
「問6」で「あなたは『戦争放棄』や『戦力の不保持』を定めた憲法9条を改正する必要があると思いますか、改正する必要はないと思いますか」と聞き、「改正する必要がある」が44%、「改正する必要はない」が46%、無回答が10%となっている。
しかし、「問9」で「憲法9条は第2項で陸海空軍その他の戦力の不保持と交戦権の否認を定めています。安倍晋三首相はこの規定を維持しつつ、9条に自衛隊の存在を書き加えることを提案しています。あなたはどう思いますか」と聞き、
「9条の第2項を維持して、自衛隊の存在を明記する」が40%、
「9条の第2項を削除した上で、自衛隊の目的、性格を明確にする」が28%、
「9条に自衛隊を明記する必要はない」が29%、無回答が3%になっている。
ということは…。広い意味で、9条を改正すべきという意見は、68%になるのでは? 「明記する必要はない」という中には、自衛隊大嫌いで非武装にしたいから「明記する必要はない」と思っている人もいるだろうが、そうではなく自衛隊は合憲だと思っているから、「9条に自衛隊を明記する必要はない」と考えている人もいるだろう。
従って、一部の憲法学者や共産主義者のホンネのような「自衛隊否定論」「自衛隊違憲・解散すべし論」の人は、29%より、もっと減るのは間違いなかろう。
だから、最大限に見積もっても、「9条に自衛隊を明記する必要はない」という「9条改正反対派」は29%でしかなく、「9条の第2項を維持して、自衛隊の存在を明記する」も、「9条の第2項を削除した上で、自衛隊の目的、性格を明確にする」も、どちらも「改憲派」になるだろう。条文をいじらなくては、そうならないのだから。
従って、改憲派は(少なくとも)68%とみなすのが普通の日本語解釈なのではないかしら?
共同通信社が、この項目を見て、そういうふうに感じないのはいささか可笑しいというしかない。
どちらにせよ、共同通信社の結果も、読売新聞の結果も、改憲派が過半数を越えているという現実を表わしているといえよう。共同通信社の配信担当者は、丸い卵を切りようで四角に見せようと必死だったのではないかしら?
ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
今日(月曜日・祝日)もいい天気。
午前10時すぎに神保町へ。最近は、JR東日本の御茶の水駅で下車して古書会館を覗いてすぐに駅に戻り…というパターン。
久しぶりにメトロの神保町駅(九段下寄り)で下車して、古本屋街をブラブラと歩く。といっても、祝日なので閉まっている古本屋も多い。
「岩波ブックセンター」も、「神保町ブックセンター」となって開いていた。ブックカフェみたいになっているが、別にお茶を飲まなくてもいいようだ。周辺は本棚。岩波の本ばかりというわけでもなさそうだが、岩波の本が多そう。ということで、チラリと眺めて外に出る。多分、「禁煙」なのだろうが……。
まぁ、喫茶店でコーヒーを飲みながら読書という習慣はほぼなくなっているので(喫茶店の類が長年喫煙者を優遇してきたので…)、こういうところで「一服」するということは多分、これからの人生においてほとんどないだろう…と思う(が、足腰弱体化によって、休憩タイムを古本屋行脚の最中に作る必要ができて、禁煙喫茶店を稀に利用するようになることが皆無とはいえないかも?)。
そのあと、東京堂やら開いている古本屋などを…。一冊200円の軒先の単行本…。買おうかなと思いつつ、もう、残りの人生で、こういう本を読むことはあるまい…と。結局買わずじまい。昔ならこんなことはなかったのだが……。
あと、岩波ホールのところで行列が。もしかして映画「マルクス・エンゲルス」なんかを見るための人たち? 「岩波ホール」って、暗そうな(?)マジメな映画を上映している映画館というイメージが強くて、いまだかつて入館したのは、ワイダ監督の『カティンの森』が上映された時だけ。家人と一緒に見た。狭い椅子でしたな。施設的には70年代の映画館? 爾来、あとにもさきにも立ち寄ったことはないのだが…。11時からの上映のようだから、やはりその行列かしら。いまどきの映画館のように座席予約があらかじめ出来なくて、早いもの順に座席が決まるのかな。そのための行列なのだろうか?(未確認)。
しかし、このあと、『ゲッベルスと私』という映画が6月16日より上映されるそうな。ゲッペルスの女秘書、ブルンヒルデ・ポムゼルという女性はなんと103歳の時、「証言」したそうな(2017年1月、106歳で死去)。
(こんな内容)→[映画.com ニュース] ナチスナンバー2の力を持っていたといわれる、宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルスの秘書を務めたブルンヒルデ・ポムゼル氏のインタビューを映すドキュメンタリー「ゲッベルスと私」が、6月、岩波ホール創立50周年記念作品として公開される。
クリスティアン・クレーネスら4人の監督が手掛けたオーストリア映画で、ポムゼル(撮影当時103歳)が終戦から69年の沈黙を破り、初めてインタビューに応じた独白ドキュメンタリー。
若き日のポムゼルは、より高い地位を求め転職を続け、1942年から終戦までの3年間ゲッベルスの秘書としてナチス宣伝省で働く。30時間に及ぶインタビューの中で、「あの時代に、ナチスに反旗を翻せた人はいない」と振り返りつつも、「ホロコーストについては知らなかった」と語る。その生々しい証言から、20世紀最大の戦争の中で抑圧された全体主義下のドイツと、恐怖とともにその時代を生きた人々の人生を浮き彫りにする。
チラシに出ている本人の顔写真がちょっと不気味。「しわ」だらけ。「ETのお母さん」かと思った?
去年だったか、NHKのインパール作戦の無謀さを告発する番組(『NHKスペシャル・戦慄のインパール 最も無謀な作戦はなぜ』)の中で、牟田口司令官の側近だった斎藤という、当時23歳の若き軍人が、戦時中にリアルタイムで書き残していた詳細な戦闘日報がしばしば紹介(朗読)されていた。その内容たるや、牟田口司令官の「無駄口」というか、部下の日本兵を虫けら扱いするかのような放言の数々…(日本兵が5000名も死ねばインパールを手に入れられる…云々)…が記録されているのだ。
そして、その当時、23歳の軍人が、なんとまだ存命で車椅子にのって出てくるのだ。そして、消え入りそうな声で一言、日本軍批判を語るシーンは、いやぁ、ちょっとした夏のホラー映画もびっくりのラストシーンだった。なにせ、96歳なのだから(今もご存命だろうか?)。
神保町のあと、新橋駅へ。ここに来る時は、大概、SL広場で古本市をやっている。古本市をやっていなくて、ガラ~ンとしているSL広場を見るのは「初めて」? 「初めて」というわけではないが、違和感を覚える。
知人とそこで待ち合わせ。若干立ち話をしたあと、三越前へ。コレド室町かなにかの新刊書店をちょっと覗く。祝日ということもあってか、この界隈は、やはり人は少ない。平日ならもっと混んでいるのかもしれないが。
そのあと、帰宅していろいろと書類整理やら読書。近くのスーパーで本体価格1400円を割るコメ(5キロ)を購入。もらったコメもあり、これで25キロぐらい「備蓄」。なんとか夏までは大丈夫かな?
高いコメを売りつけようとする(?)農協に負けてたまるか?
ところで、2018・4・29の朝日新聞には、北朝鮮出身で脱北者のウェブ漫画家・崔成国さんが登場していた。この人は、1980年、平壌生まれ。脱北し、韓国でウェブ漫画家として活躍、ネット上に「労働新聞」「南朝鮮日記」などの漫画作品を発表しているとのこと。つまり、北朝鮮の内情をよく知っている人だ。記事は以下の通り。
■北朝鮮出身ウェブ漫画家・崔成国(チェソングク)氏
南北首脳会談のために初めて軍事境界線を越え、韓国側に来た金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長を、メディアの多くは好意的に伝えた。だが、脱北者である私の目には全世界を相手にした「偽装平和ショー」に映った。
正恩氏のねらいは、自分たちは世界に危険な存在ではないとアピールし、経済制裁を解くことだ。トランプ米大統領との会談を前に、韓国が北朝鮮の口となり、剣となることを望んでいる。独裁体制の北朝鮮を西側と同じようにとらえ、素顔を見せたように報じるのは純粋すぎる。
時々、北朝鮮にいる知人に電話をかける。正恩氏が神格化され、住民の人権が極度に抑圧されている状況に何の変化もない。会談や夕食会での正恩氏の打ち解けた肉声は、住民には伝えられない。正恩氏が自分たちと同じ人間であることがわかってしまうからだ。
4月初めに韓国のアイドルグループらが平壌公演をするなど、正恩氏が急いで開放的な「普通の国」を装い始めた。だが、こうしたことを続ければ、北朝鮮住民の外部世界への好奇心はいずれ大きくなる。独裁体制を維持するためには本来住民が外部社会に触れられないようにし続けなければならないのに、失敗だ。トランプ米政権による圧力外交は成果を上げていると言えるだろう。
日本の人たちには、北朝鮮住民の等身大の姿をもっと知ってほしい。北朝鮮住民約2300万人の多くは情報から遮断される一方、生きるために密輸や商売を手がけ、自分の力で生きる力を身につけている。統一した場合、韓国に依存し、荷物になるというのは表面的な見方だ。
私はウェブ漫画という手段で伝えてきた。脱北者がいる日本でも、たとえば韓国のように脱北者のトーク番組を放送してはどうか。北朝鮮の多様な姿を知ることは日本が朝鮮半島問題に関わる上で役立つはずだ。(ソウル=武田肇)
きわめて、まともな内容。
一方、投書欄(声欄)のトップには、63歳の男性のこんな投書が掲載されていた。
文在寅(ムンジェイン)韓国大統領と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が休戦ラインでしっかり握手を交わした。その歴史的瞬間に、韓国では多くの人が涙したという。日本人の私も見ていて胸が熱くなった。
予定になかった随行員一同での記念撮影など、緊張をほぐそうとログイン前の続き臨機応変に対応した文大統領と金委員長。感心するとともに、平和のためには意を決して踏み出すこと、いわば胆力が政治家には必要だと強く思った。
一方、安倍晋三首相は、日本人拉致被害者の問題を話題にするよう米韓首脳に依頼し、被害者家族には自らを司令塔だと言った。日本人の目からすればそれは強がりに過ぎず、胆力のかけらも見られない。南北首脳会談を見ながらこのことを思い出して恥ずかしくなった。危機を煽(あお)るのではなく、平和に向けて自ら踏み出すのが政治家の使命だろう。
南北首脳会談を批判的に取り上げ、成果を疑う声がネットを中心に多く出ると予想される。現実をしっかり見極める必要がある。何より、疑惑まみれの歴代政権に毅然(きぜん)とNOを突きつけた韓国国民の声が、今、世界の歴史を動かしていることを忘れてはいけない。
この日の「天声人語」でさえ、大事なことは南北の自由な交流ができるかどうかだと指摘していた。
「独裁体制のまま各国と付き合い、国民を外の風にあてない。それが北朝鮮の狙いだろう。しかし平和を確実にするには、多くの人が国を越えて行き来することが欠かせない。両首脳による宣言には、南北に離散した家族の対面が盛り込まれた。拉致問題にも光が差すことを願う」
日朝国交正常化にあたって、拉致問題を邪魔モノ扱いにしていた朝日がここまで知的に成長したことは喜ばしい?
それにしても、単なる離散家族や拉致被害者のみならず、「多くの人が国を越えて行き来することが欠かせない」のは、何度も引用するレンドヴァイのこの言葉からも自明だろう。
「東西関係の真の改善の本来の試金石となるのは、首脳会談や上級会議の頻繁さではないし、ましてや署名された協定の数や、ふくれ上がってゆく借款の額などではない。正常化された関係の深さと恒常性をはかる真の尺度となるのは、両側での思想・情報の交流と行動の自由がどこまで実現されているか、ということである」----パウル・レンドヴァイの『操られる情報 ソ連・東欧のマス・メディア』 (朝日新聞社)
未だに「両側での思想・情報の交流と行動の自由」を完全に保障することが出来ない金正恩ごときのどこに「胆力」があるというのだろう?
自由往来を容認すれば、「平和のためには意を決して踏み出すこと」をやったとみなすことも出来ようが…。
金チャンの行動や発言は、 「日本人の目からすればそれは強がりに過ぎず、胆力のかけらも見られない」「表向きの緊張緩和を煽(あお)るのではなく、平和に向けて自ら踏み出すのが政治家の使命だろう」と言うほうが、はるかに知性主義的といえよう。
そもそも、中共や北朝鮮など共産国家の「政治家」は、国民の選挙を経ることなく実権を握っているのだ。「政治家」と呼ばれる資格がそもそもないのだ。そのことをお忘れなく!!
9条改正派は多数派、自衛隊違憲・解散すべし派は圧倒的少数派。「マルクス・エンゲルス」には興味はないが、ゲッペルスには若干あり? 『牟田口司令官と私』や『ゲッペルスと私』があるなら、『金王朝と私』『習近平と私』なんて本や映画も出てくるかも?
この投書子にはそういう認識はなさそうだ。
しかし、朝日論説委員室の「ホンネ」と共通するものがあるのでは? 社説で、こんな主張を展開しようとしても、あまりにも「非常識」「一方的」と思われるから書けないけど、投書欄なら、国民の「声」の一つだから…。こういうのを優先して採用していけば…世論工作、世論分断にもつながるから? シメシメと?
金正恩の表向きの「変身」は、経済制裁や軍事的圧力の強化によってだ。それを推進したのは日米だという認識を欠いて、本当の「蚊帳の外」だった北朝鮮があわてて、「蚊帳の中」に入ろうとしている実態を正しく認識すへきだろう。
それはともかく、本日(2018・4・30)の読売新聞にはこんな記事が出ていた。
憲法改正、賛成51%…自衛隊「合憲」76%
2018年04月30日 09時30分
読売新聞社は、憲法に関する全国世論調査(郵送方式)を実施した。
憲法を「改正する方がよい」は51%、「改正しない方がよい」は46%だった。前回2017年3~4月調査では、「する方がよい」と「しない方がよい」が各49%で拮抗きっこうしていた。改正賛成が反対を上回ったのは15年調査(賛成51%、反対46%)以来3年ぶり。
今回調査は、3月13日~4月18日に全国有権者3000人を対象に実施し、1936人から回答を得た(回答率65%)。調査の期間中、学校法人「森友学園」や「加計かけ学園」を巡る問題などで、安倍内閣の支持率が下落したが、憲法改正の賛否には大きく影響しなかったようだ。
自民党がまとめた憲法改正案4項目のうち、今の憲法9条の条文は変えずに、自衛隊の存在を明記する条文を追加することに「賛成」は55%、「反対」は42%だった。安倍首相は、改正の理由として、「自衛隊違憲論」の解消を訴えているが、自衛隊の存在が「合憲」と思う人は76%に上り、「違憲」は19%。憲法への自衛隊明記に「賛成」と答えた人の割合は、合憲派で57%、違憲派で52%となり、いずれも半数を超えた(以下略)。
自衛隊は「違憲」だと思っているから、「解散」すべしという人もいるだろうが、「違憲」だと思っているから、「改正」すべしという人も当然いるだろう。だから、自衛隊を違憲と思っている人すべてが「護憲派」となるわけでもない。
それはともかくとして、「北陸中日新聞」(2018・4・26)の一面には共同通信社の憲法に関する世論調査の結果が報道されていたが、読売のそれとは異なる結果(?)。
しかし、よくよく見てみると、同じように実質的に「(9条)改憲派」が多いことがわかる。見出しのトリックというか、牽強付会が、共同通信社の世論調査には見られる…。
「北陸中日新聞」の一面見出しは「改憲4項目否定多数」「共同調査安倍政権下『反対』61%」「自民検討案世論と隔たり」。なお、この新聞、古女房がたまたま先週金沢福井方面に出かけており、その時、ホテルで拾った(もらった)新聞。関東でも東京新聞などが同じように報じていたのでは?)。
9条改正に「賛成44%」「反対46%」という結果が出ており、ほぼ拮抗。ならば、見出しも「9条改正 賛成、反対拮抗」とでもすればよさそうなのに、それは拙いと判断? だから、先のような「見出し」。 しかし、この結果をよくよく見ると、改憲派が実は多数派ということがわかるのだ。
というのも…。
「問6」で「あなたは『戦争放棄』や『戦力の不保持』を定めた憲法9条を改正する必要があると思いますか、改正する必要はないと思いますか」と聞き、「改正する必要がある」が44%、「改正する必要はない」が46%、無回答が10%となっている。
しかし、「問9」で「憲法9条は第2項で陸海空軍その他の戦力の不保持と交戦権の否認を定めています。安倍晋三首相はこの規定を維持しつつ、9条に自衛隊の存在を書き加えることを提案しています。あなたはどう思いますか」と聞き、
「9条の第2項を維持して、自衛隊の存在を明記する」が40%、
「9条の第2項を削除した上で、自衛隊の目的、性格を明確にする」が28%、
「9条に自衛隊を明記する必要はない」が29%、無回答が3%になっている。
ということは…。広い意味で、9条を改正すべきという意見は、68%になるのでは? 「明記する必要はない」という中には、自衛隊大嫌いで非武装にしたいから「明記する必要はない」と思っている人もいるだろうが、そうではなく自衛隊は合憲だと思っているから、「9条に自衛隊を明記する必要はない」と考えている人もいるだろう。
従って、一部の憲法学者や共産主義者のホンネのような「自衛隊否定論」「自衛隊違憲・解散すべし論」の人は、29%より、もっと減るのは間違いなかろう。
だから、最大限に見積もっても、「9条に自衛隊を明記する必要はない」という「9条改正反対派」は29%でしかなく、「9条の第2項を維持して、自衛隊の存在を明記する」も、「9条の第2項を削除した上で、自衛隊の目的、性格を明確にする」も、どちらも「改憲派」になるだろう。条文をいじらなくては、そうならないのだから。
従って、改憲派は(少なくとも)68%とみなすのが普通の日本語解釈なのではないかしら?
共同通信社が、この項目を見て、そういうふうに感じないのはいささか可笑しいというしかない。
どちらにせよ、共同通信社の結果も、読売新聞の結果も、改憲派が過半数を越えているという現実を表わしているといえよう。共同通信社の配信担当者は、丸い卵を切りようで四角に見せようと必死だったのではないかしら?
ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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