fc2ブログ
2018年03月 / 02月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫04月

2018.03.31 (Sat)

騒音垂れ流しの新橋・高円寺・神田の古本市では、抗議のために本を一冊も買わず? それにしても、「いもや」の前には百人近い行列が…。さらば騒音とならず、さらば「いもや」とは…。





騒音垂れ流しの新橋・高円寺・神田の古本市では、抗議のために本を一冊も買わず? それにしても、「いもや」の前には百人近い行列が…。さらば騒音とならず、さらば「いもや」とは…。(2018・3・31)




今日(土曜日)は東京周辺は朝はひんやりしていたが、日中は天気予想よりは「暑く」なったのでは? 電車も冷房が入っていたから。

まずは最終日の新橋SL前広場の古本市へ。ここは毎度のことながら、騒音垂れ流し地域。

主催者が悪いのではなく、多分港区が悪いのだろう。

周辺の二つある「テレビ広告塔(テレスクリーン)」からはひっきりなしに、 「ウコンの力」だの「損保ジャパン」だのと「大声」が… (企業イメージ悪くなるね!)。

そして青空喫煙所からは「悪臭」が周辺に…。
ここ一週間ぐらい小生にとっては「下火」だった花粉アレルギーが、金曜から活発状態になり、本日も点眼やら点鼻薬やらアレグラで処置しても、鼻水垂れ流し状態。こういうところに、タバコの悪臭を嗅いではますます悪化…。港区はもう少しマトモな「喫煙所」を作ろうという発想がないのか? もう少し人通りのないはしっこに作ればまだしも…。環境美化問題に無頓着な愚鈍系区長なのだろう。

さらに、はしっこのほうでは、宝くじ売場の前に置いたラジカセから「ご通行中の皆様…」との大音量。あまりにも煩いので中に入って抗議した。

「ちょっとこの部屋の中でも『ご通行中の皆様…』て、ガンガン聞こえるじゃないの。外の人にはどれぐらい煩いか、分かりませんか? こっちは通行中じゃなくて、古本市で本を物色しているんだ。邪魔するような音量でがなりたてないでください。小さくしてください」と窓口のお姉さんに抗議。

そのあと、かなり小さくなっていたようで…。

その他、SL列車の近くに、この前まではなかった(?)富士通のテレスクリーンがあって、そこからも、煩い音声が…。富士通ね…。親指シフトのパソコンでお世話になって恩を感じているが、こんな騒音垂れ流しをやっているようでは、ブラック企業というしかあるまい。

ということもあってではないが…。

一冊買おうかと思った本があった。持ってはいるけど、こちらは「綺麗」なので。でも値札がついてない。500円ぐらいかなと思って、レジのほうに持っていくと…。店の人、買い終えたオッサン相手に世間話をしている。こっちは古本を手にして…いかにも買う客だと分かりそうなものだが…。でも、世間話…。やれやれ。鈍感な店主に落とすハードカレンシーは我が家にはないから…ということで買うのを止めた。

「持っている本、読みもしない古本を買うな!」という古女房の顔も思い出したので?

ということで新橋をあとにして高円寺古書会館へ。

この高円寺の古本市、木曜日から始まっている。木曜から始まる高円寺古本市は、会場内で、煩いラジオを垂れ流していることが多い。今回もそうじゃないかな?と思ったら、そうだった。当たり!? やれやれ。古本屋の人たちの中には、本を読まない人がいるのかな?

少なくとも、古本市に出かけて、面白い本はあるかな? この本は面白いかな? と手にしてパラパラとめくって少し読んで買おうか、どうしようかと判断する時、聞きたくもない音楽や煩いラジオ音声は邪魔でしかない。誰だって、そうではないかしら?

自宅にいる時も(このブログを書いている時も)、自分好みの音楽を流すことはある(いまは西村由紀江さんのピアノ)。

しかし、音楽の趣味は多様。人それぞれ。僕みたいに演歌なんか大嫌い人間もいれば、ジャズ嫌いの人もいるだろう。そんな個性にあわせて音楽を流す必要はまったくなし。「沈黙」「静寂」が一番の客商売におけるサービスだろう。

食堂なんかで、「歌詞」のない、静か目の音楽を流すならまだしも(それとてないほうが有り難い。僕のたまに行く「やよい軒」はジャズが流れているが、これはギリギリセーフだが)。

本屋だって、新刊書店では、歌詞のない そういう静か目の音楽を流すことはあっても、「ラジオ音声」を流すなんてことはあるまい。レジ周辺の店の人にとっては「気晴らし」になるのかもしれないが、我々客からすれば、本を物色する上で「雑音」でしかない。しかもTBSラジオ!?

時々、煩いとの抗議もあったはずだが、平気の平左のようだ。何も買わずに出る(向かいの駐車場では、古本を買ったオッサンがでっぱりのところに座ってモクモク中。臭い!!)。

高円寺駅から御茶の水駅へ。東京医科歯科大学周辺の桜も「葉桜」にちょっとなりつつある。風もそこそこあって、桜も散っている。神田川にもピンクの花びらが水面で渦を巻いていた。

なんとなくいやな感じで東京古書会館へ。ここは音楽を垂れ流すなんてことは少ないのだが、たまにラジカセを入口脇に置いて「騒音音楽」を垂れ流す主催者があるのだ。すると…。

大当たり!?

信じられないことに、ここは「歌詞」ある音楽をラジカセからガンガン流しているのだ。やれやれ。さっと見て、買いたいものはなしと判断して出ようとしたら、同じ思いをしていた人がいたようで、荷物の受け渡し場所で毒づいていた。白髪頭の還暦前後のオッサン。

「この古本市の主催者に言っておいてよ。なんでこんな煩い音楽を会場内で流すんだと。俺たちは面白い本を探し求めてここへ来ているの。本を手にして、面白いかどうかパラパラめくって考えたいのに、こんな煩い音楽を流していたら、考える上で邪魔にしかならないよ。もう少し客のことを考えてくださいな」…といった趣旨のこと。荷物を受け渡しをしているのは、古本屋のオッサンたちではなくて、バイトのおばさんたち。「正論」に戸惑っていた模様。「すみませんねぇ」と。その周辺に古本屋の関係者たちもいたが、知らぬ顔?

今度から「日本の古本屋」の古本市開催を告げるコーナーでは、「尚、この古本市会場ではBGMを流しますので、煩いと思う人は来ないでください」とでも書いておいてほしいものだ?

ちなみに高円寺古書会館は「BOOK&A」名義。東京古書会館は「和洋会古書展」となっている。この古本市の時は、会場内で煩いラジオや音楽を垂れ流すとあらかじめ分かっていれば、今後はなるべく行かないようにしたい(ものだが…)。

新橋SL前広場の古本市は、主催者が悪いわけではないが、ここまで騒音(&タバコの悪臭)が酷いと、今後は行くのを断念したほうがいいかもしれない。

実際、新宿サブナード2丁目広場で定期的にやっている「古本浪漫洲」も、最近はまったく行かなくなった。というのも、この会場に行くまでの間の騒音に我慢できないから?

今度も4月10日から26日まであるようだが…。ここも、新橋同様古本市関係者が悪いのではなく、新宿サブナードが酷いだけ。ここの地下のアーケード街のようなところも、まぁ、騒音垂れ流し。

宣伝めいたアナウンスが次から次へと流れていく。小田原駅のあの商店街のようなもの。

ただ、瞬間的に「歩行」して行き来するだけなら耐えられるかもしれないが、会場で立ち止まって古本を物色すると、十数分はかかるだろう。その間、ずっと、騒音を垂れ流しているのだから……。それを無理やり聞かされるのは拷問でしかない。

こういう騒音を垂れながして平然としている人たちや諸団体の関係者たちは、中島義道さんの『うるさい日本の私』 (新潮文庫ほか)を読んだことがないのだろうか?

ともあれ、新橋、高円寺、神田の古本市で古本を一冊も買わず(買えず?)。

東京古書会館を出たあとは、テクテクと三省堂方面から神保町交差点界隈を歩く。「神保町さくらみちフェスティバル 春の古本まつり」なるものをやっている。混雑しているだけの感じが否めないが…。おお、閉鎖のままだった岩波ブックセンターがブックカフェになっているではないか? 外から眺めただけだが、本なんかも置いてあるようだ。禁煙かな? 禁煙ならいつか入る時もあろうか? でも、ブックカフェって、あまり好きではないからなぁ。
横断歩道を渡り、水道橋駅方面へ。
本日が営業最終日(?)の「いもや」の前を通る。

午後3時ごろ。いつもなら空いているのに、「天丼」のほうは、外にざっと60人ぐらいの行列。「豚カツ」のほうは、80人~100人ぐらいの行列が外に…。先週の土曜日の同じころに見た行列の1・5倍はあった。スマホで閉店のあいさつ文やら、行列周辺を撮影している人もいた。

今年に入ってからも、「いもや」の天丼も豚カツも2~3回は食べたから、まぁいいやと。命あるもの、いつか終わりが来るのだから。仕方ない。

40年以上、「ランチョン」と違って「完全禁煙」で、BGMも流れることなく、静かな環境下で美味しい食事が安くできたことには感謝。こんな素晴らしい「極上レストラン(食堂)」はなかった!!

ということで、車中では、草凪優氏の『極嬢レストラン』 (双葉文庫)を読んだ。

(こんな内容)→5歳年上のキャリアウーマンと別れ、会社も辞めて食べ歩きサイトの覆面調査員になった天野宗太郎。一緒にいると心がホッとする「身近キャラ」の女を求めていた宗太郎は、開店したばかりのラーメン屋で健気に働くサトミを好きになるのだが。B級グルメと極上の女とのコラボレーションは、はたしてどんな恩恵を授けてくれるのか!?オリジナル長編性春エロス。

「女上位」でないとセックスさせない年上の恋人(&上司)。クンニはさせてもフェラはしないという猛女。それに嫌気を感じて、主人公は退社。上司とも別れた。

食べ歩きサイトの覆面調査員となって、連日、食べ歩き。その取材先の店で、さまざまな女性と遭遇。悪く書かれては困るということで、肉体で報告書の「改竄」を迫る女性も…。料理だけでなく、女性を味わう羽目に…。料理は不味いが、女性は「極上」「極嬢」だったり…。やがて別れた女上司とも意外な場所で遭遇…。ヨリを戻すかと思いきや…。ラーメン屋の未亡人となった女性と…。

若干の葛藤、コミカルな起承転結ありで、愉しく読める一冊であった。お暇ならどうぞ。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
スポンサーサイト



17:31  |  古本屋  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)
 | HOME |  NEXT