古本虫がさまよう 2017年06月
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「スクープ オバマもびっくり? 蓮舫代表の「戸籍」入手。『二重国籍』どころか『三重国籍』だった。国会議員の資格剥奪は必至。党内からも保守系議員の松原仁氏、渡辺周氏などから辞任辞職を求める声」…といったサプライズ・ニュースが流れたら、苦境の自民党も脱出可能? ともあれ、「伊藤律架空会見記」報道などで知られる「元祖フェイク」が、「新興フェイク」をもっともらしく批判するのはなんとなくヘンでは?
(2017・6・30・金曜日)





「フェイク」という言葉か流行っているようだ。トランプ大統領や彼を支持するツイートなどが、その最たるものだとか?
 いやいや、なにをおっしゃる、既存マスコミの発する自称「ニュース」こそ「フェイク」ではないかという視点から、NHKや朝日新聞を手厳しく批判したのが、渡邉哲也氏の『メディアの敗北  アメリカも日本も”フェイクニュース”だらけ』 (WAC BUNKO・ワック)。

朝日の押し紙問題など、下請け(販売店)いじめにも似た構図。公正取引委員会も黙ってはいない。この前も、高知県安芸市のナス農家に対する農協の締めつけに断を下したりもした→ナスの共同販売に関して独占禁止法に違反(第20条第2項)しているとして排除措置命令を受けた。

農協といい、朝日といい、ご立派なこと(食料自給率の向上や言論の自由)を言いつつも所詮は組織防衛が大事?…。この前、行なわれた朝日の株主総会でも、そういう恥部問題(押し紙などの不正)を追及する声はなかったのか?  「内部告発」が必要なのは、そこらの大企業だけではなく、汝自身、朝日本体ではないのか?

ともあれ、朝日新聞の「強制連行された従軍慰安婦」云々の一連の報道こそ、「フェイク」であったことは、朝日自身が認めた(認めるまでに十年、二十年もかかったのは朝日のフェイク体質の根深さが原因だろう)。
そのほかにも、教科書誤報事件や珊瑚礁改竄事件等々、朝日新聞やそのほかの新聞なども含めた「フェイクニュース」はいくらでもある。その「報道(報導)責任」をきちんと自覚しているのだろうか?

かつての百人斬り競争を報じた「毎日新聞」にしても、戦意高揚のために、「やらせ報道」をした疑惑は根強いものがある。いまなにかと話題の防衛大臣こと、稲田朋美さんが書いた『百人斬り裁判から南京へ』 (文春新書)を読むと、このあたりの経緯がよくわかる。当時、その写真を撮影した毎日カメラマン自身が、百人斬り競争はなかったと認識しているのだから。

 本多勝一さんの一連の中国の用意した戦争被害者の言い分をそのまま垂れ流しただけとも言われている一連の作品『南京への旅』『中国の旅』 (朝日文庫)の検証もすべきではないのか?  そのあたりは、元朝日記者の長谷川煕氏の『崩壊 朝日新聞』(ワック)や、彼と、元朝日記者の永栄潔氏との対談本『こんな朝日新聞に誰がした?』 (WAC BUNKO・ワック)でも指摘されていたかと。

それはさておき、朝日新聞の現役記者でもある平和博氏の『信じてはいけない 民主主義を壊すフェイクニュースの正体』 (朝日新書)は、本文末尾にて、吉田清治の「吉田証言」や原発の「吉田調書」のことに触れてはいるが、あまりにも「客観的な筆致」で他人事のようにしか読めない。

本書はもっぱら、アメリカのトランプ支援の面々の「フェイクニュース」かどのように拡散していったのかを追っている。それはそれで興味深いのだが…。

ある辞典が、「フェイクニュース」とは「政治目的や、ウェブサイトへのアクセスを増やすために、サイトから配信される偽情報やデマ。ソーシャルメディアによって拡散される間違った情報」と定義しているそうな。これはちょっと「狭すぎる」定義だろう。

「ある特定の政治目的や、部数や視聴率を増やしたり、ウェブサイトへのアクセスを増やすために、テレビ、新聞、週刊誌、月刊誌などの紙媒体や、サイトから配信される偽情報やデマ。口コミや報道合戦やソーシャルメディアによって拡散される間違った情報」―――それを「フェイクニュース」と見るべきだ。

そもそも「誤報」「虚報」「捏造」に関しては、紙媒体のものが「元祖」ではないか。
たとえば、朝日の伊藤律架空会見記など、平氏の本でいろいろとあげつらわれている「フェイクニュース」の原型ともいうべきものではないか。僕がこのテーマで本を書くなら、 「伊藤律架空会見記」をまずは冒頭で指摘し、「フェイクニュース」は、これが元祖だと見るべきだと説明するだろう。

ウイキペディアによると「伊藤律架空会見記」はこんな経緯。

「伊藤律との会見」を報じた朝日新聞(1950年9月27日付)
伊藤律会見捏造事件(いとうりつかいけんねつぞうじけん)とは、朝日新聞による虚偽報道である。実際に有りもし無い架空の捏造した会見を報道した。

1950年(昭和25年)9月27日朝日新聞朝刊は、朝日新聞社神戸支局の記者が、当時レッドパージによって、団体等規正令違反で逮捕状が出ていて地下に潜伏中だった日本共産党幹部の伊藤律と、宝塚市の山林で数分間の会見に成功したと掲載した。
会見模様として伊藤の表情が書かれ、記者との一問一答まで紹介されていた。また会見の状況として、記者は目隠しされた上で潜伏先のアジトまで案内されたと説明された。
この会見記事には、伊藤の行方を追っていた警察も重大な関心を寄せることとなった。しかし法務府特別審査局の聴取に対し、取材記者が伊藤律と会見していたとする時刻に旅館にいたことが発覚するなど供述に矛盾が出て、ついに会見記事が完全な虚偽であったことが記者の自白により判明。朝日新聞は3日後の9月30日に社告で謝罪した。
事件の結果、担当記者は退社、神戸支局長は依願退社、大阪本社編集局長は解任となった。担当記者はその後に占領目的阻害行為処罰令違反で逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けた。担当記者は捏造の動機について特ダネを書こうという功名心からと述べた。
出稿前に、朝日新聞大阪本社通信部のデスクから、信憑性を疑う声が出たが、編集局長は現場の声に押されて掲載を決めた。朝日新聞東京本社では、さらに共産党担当記者から「伊藤がインタビューに応じる必然性がない」などの声が出たが、「大阪がそこまでがんばるなら」という声に押されて報道に踏み切った。
朝日新聞縮刷版では、この記事は非掲載となっており、該当箇所は白紙で、虚偽報道であったと「お断り」告知になっている[1]。
また、昭和(戦後)の三大誤報のひとつとして挙げられる。

伊藤律本人の反応[編集]

当時潜伏中だった伊藤本人は晩年の書簡で、記事の掲載当時は東京におり「なかなか迫真的なこの大記事を夕刊で見て思わず吹き出した」と記している[2]。また別の書簡では、記事掲載直後の共産党政治局会議の前に、何らかの情報漏洩を心配した志田重男が「君、これについて何か気づくことがあるかい?あれがにおったのかな?」と聞いてきたのに対し「さあ、全くの作文じゃないかね」と返答したと回想している[3]。伊藤によるとこの記事を書いた人物(伊藤は「記者ではなく通信員」と記している)は、伊藤の第一高等学校における同級生の中学での後輩に当たり、伊藤が1948年にこの同級生の追悼会(共産党主催)で地元に行って講演した際にそれを見て、伊藤の人相や仕草などを知っていたという[2][3]。

脚注[編集]

1.^ 通常、新聞の縮刷版では誤植・誤報の箇所についても、訂正記事を含め原版をそのまま収録しているため、当該項の記述抹消は特例であった。当時の朝日新聞を収蔵している国立国会図書館では、新聞のマイクロフィルムや原本を所有しており、請求すれば閲覧や複写が可能である。
2.^ a b 伊藤律書簡集刊行委員会編『生還者の証言 伊藤律書簡集』五月書房、1999年、p366
3.^ a b 『生還者の証言』p228 - 229


こういう虚報、フェイクニュースは、あくまでも「氷山の一角」かな? 「捏造」ではないにしても、核軍縮問題で、まったくの「事実誤認」を社説で書いたところ、佐瀬昌盛氏に雑誌(諸君!)で指摘され、あら恥ずかし?ということで、こっそりと縮刷版で直したりしたのも朝日新聞だった(この顛末は、佐瀬氏の『朝日新聞は真実を伝えているのか? ねじ曲げられた報道はもういらない』 (海竜社)、 『虚報はこうしてつくられた』『「朝日」の報道はここがおかしい 軍事情報をめぐる虚と実』 (力富書房)に詳しい)。
こういった、さまざまな誤報虚報、針小棒大的な報道の実態は、永栄潔氏の『ブンヤ暮らし三十六年 回想の朝日新聞』 (草思社)にも詳しい。

人間だから、多少の間違いや勘違いはある。我がブログも打ちミス(誤植)から始まって、いろいろとそういうのはあるだろうが、伊藤律架空会見記のような「フェイクニュース」を発信する可能性はほぼゼロだろう(ネバーセイネバーとはいえ。そこまで反知性主義には陥っていないので!そんなことをしだしたら、ボケ老人、認知症だろう。ボケブロガーにはなりたくない?)。

万が一にも、そんなレベルの「誤報」「虚報」をしたら、そしてその事実に気付いたら、すみやかに修正訂正するのが「知性主義」的な人間や組織に求められるのではないか。朝日は、これが毒ガス写真だ!と一面で報じたら、産経に間違いだと書かれ、ふざけるなと産経に乗り込んだものの、高山正之デスク(当時)にいなされたそうな?  あの毒ガス写真ニュースも「フェイク」だった。
勿論、逆に産経が誤報虚報をした例もあろう。大事なのは、間違いと気付いたら訂正すること。慰安婦報道のように、「誤報」だと指摘されてから20年以上も無視黙殺するのは、「反知性主義」的というしかあるまい。

ともあれ、北朝鮮や中共などでは、政府発表の少なからぬ部分が「フェイク」であり、それを国民が原則、鵜呑みにさせられているのはよくないことだと思うが、自由世界では、そういう「フェイク」もそれなりに是正はされるシステムがあり、ことさら、フェイクの影響で、正しい判断が歪められて…と心配するのも考えすぎのところもあるだろう。右からも左からも「フェイク」は発信されているのだから……。

だが、勿論、教科書誤報事件や慰安婦強制連行虚報にしても、「誤報」(フェイク)は、修正はされても、それでも、「世論調査」をすれば、「侵略が進出にあのとき教科書は変えさせられた」と信じている人や「強制連行はあった」と信じる人なども、何%か存在していることだろう。このあたりはもう処置なし?

その点、元朝日記者で、 『「朝日」ともあろうものが。』 (徳間書店・河出文庫)の著者である烏賀陽弘道氏の『フェイクニュースの見分け方』 (新潮新書)はなかなか読みごたえがあり、こちらのほうが「信じてはいけない 民主主義を壊すフェイクニュースの正体」を見分ける上で、役立つ面白い本だと思う。

冒頭、安倍首相と日本会議の関係を追及する本が多いが、両者はそんなに密接した関係を持っているのかと問いただしている。首相の動向欄でチェックすると、安倍さんと日本会議とがヒットするのは「過去10年間で、2回しか出てこなかった」とのこと。この程度の関係で、「日本会議は安倍政権の政策決定に重大な影響力を持つ」といえるのかどうかと。

斎藤美奈子氏の反原発コラムに関して、いささか勇み足的な先入観がある事実を指摘したりもしている。日本地震学会の会長の「警告」が、「証拠となるファクトを欠いた」ものであったとの指摘も鋭いものがある。彼自身は、安倍政治には懐疑的で、斎藤さんの文芸評論のファンではあるが、事実は事実として、そういう異論を提示している。なるほどと。

特に右でも左でもなく、あるひとつの論説記事やコラムなどを「事実」かどうかを検証するにあたって、何処に注意をしたらいいのかも、自らの取材体験や執筆体験などをもとに論じているのも具体的で分かりやすい。ふむふむ、なるほどと読んだ次第。

原発事故の時、専門家がテレビで、情報不足もあったにせよ、いかにトンチンカンなことを語っていたかの指摘も納得。へぇ?そうだったのかと。そんな「妄言」があったとは気付かなかった。

人権弁護士(弘中惇一郎氏)の「過去」にも、いささかブラックなところもあったりとか…。まぁ、人間はジキルとハイド…。新聞にせよ、ネット記事にせよ、眉に唾して読む習慣を持っていればいい。対立する見方がありうる問題では、複眼的な視野をなるべく持って、違う内容の本も読みこなすようにするほうがいいに決まっている。たくさん本を読み、自分の感性にある程度合う筆者などを持てば、一定の信頼感を抱くこともできよう。そういう筆者でも、時には異なる観点を持つこともあるだろう。ネバーセイネバー。
ともあれ、人間はジキルとハイド。

それにしても、都議選投票日(7・2)を前にして、女代議士の部下虐待(パワハラ)は、所詮は個々の議員の資質の問題でしかないが、稲田防衛大臣の「勇み足」発言の数々などは、抗弁のしようもない失態。この自民党の危機を救うには、蓮舫さんの「出自スキャンダル」に火を点けるしかない? ということで、トランプ大統領か何か、アメリカ発ニュースで、こんなニュースを流すという手を考えているかも?

「スクープ オバマもびっくり? 蓮舫代表の「戸籍」入手。『二重国籍』どころか『三重国籍』だった。国会議員の資格剥奪は必至。党内からも保守系議員の松原仁氏、渡辺周氏などが即刻辞任辞職を求める声」…といったフェイクニュースが流れたら、苦境の自民党も脱出可能?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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