古本虫がさまよう 2017年04月13日
2017 04 / 03 last month≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫05 next month


朝日新聞「声」欄と「社説」(社論)には、いささか辟易? 「朝日」は「アサヒ」か「チョウニチ」か?
(2017・4・13・木曜日)




佐藤優氏&石川知裕氏の『政治って何だ!? いまこそ、マックス・ウェーバー『職業としての政治』に学ぶ』 (ワニブックスplus新書)を読んだ。

ウェーバーの『職業としての政治』の「一節」を順次紹介しつつ、二人がそれをめぐって政治等々について対話をするという構成。ウェーバーの本は、学生時代、角川文庫版で一読した覚えがある。最後の一節は有名。政治家を志す人は、よく引用するところだ。

「現実のうちで貢献しようとしているものと比較して、世界がどれほど愚かで卑俗にみえたとしてもくじけることのない人、どんな事態に陥っても、「それでも私はやる」と断言できる人、そのような人だけが政治への「召命(ベルーフ)」〔天職〕をそなえているのです」(これはネットからのコピペ)


ともあれ、ウェーバーが「署名主義」について論じている箇所について、石川氏が「社説とどこを読めば新聞の論調がわかりますか」と問うのに対して、佐藤氏が「それは投書欄を見ればわかります。じつは投書欄というのが、新聞記事のなかで最もその新聞の論調をわかりやすく示しています。投書はフラットではありません。新聞社側が投書を選択して掲載することによって、社論を示しています。さりげなく示されるわけです」と指摘している。なるほど。

たしかに朝日新聞の投書欄を見ていると、論説委員たちも、さすがにここまで露骨に書けないであろう「左翼丸出しの見解」を述べてくれるので、嬉しくして採用しているとしか思えない投書が多々ある(そのあまりにノーテンキな酷さに閉口して、まもなく朝日の半年の購読契約期間が終わるので、もう止めて日経に変えようかなとも? 職場で読むことも可能だし……。産経は昔から購読している)。

以下、日付、名前は省略。つい最近の朝日声欄投書より引用。

 アルバイト (47歳)

 北朝鮮のミサイル落下を想定した避難訓練が(3月)17日、秋田県男鹿市であった。政府は北朝鮮による相次ぐミサイル発射を、日本の安全に対する重大な脅威と国民に知らせたいのだろう。
 しかし、北朝鮮が6日に発射したミサイルは、日本からかなり離れた地点に落下した。避難訓練が必要なほどの切迫した危険性はない。政府は、国民の不安をいたずらにあおっているようにしかみえない。
 そもそも、北朝鮮によるミサイルの発射は、米国との交渉を有利に進めるための一種のパフォーマンスと考えるべきだろう。ミサイルを使って日本を脅そうとか、やっつけてやろうという考えは、あまりないのではないか。北朝鮮が日本領土あるいは領海にミサイルを落とすというのは、現実的ではないと思う。
 避難訓練をするのは過剰反応だ。ただでさえ難しい北朝鮮との関係に悪影響を与えかねないだろう。
 政府が外国の軍事的脅威を過度に強調することには、強い違和感を覚える。子供の貧困や震災復興など国内の様々な問題から、国民の目を離そうとしているとしか思えない。



こういうあまりにもナイーブというか「単細胞的平和ボケ」を装った左翼(?)的見解には返す言葉もない?  この人には百田尚樹さんの『カエルの楽園』 (新潮社)の一読を是非おすすめしたい。あなたのようなお仲間が出ていますよと?

この理屈、少なくとも原発事故も起こる心配はなし-というのと同じ。津波はこない? 原発へのミサイル攻撃はありえない? いやいや、ネバーセイネバーの原則を忘れてはいけない。避難訓練の類は、まぁ、万が一に備えてやっておくにしくはない。

朝日新聞も、当時、この避難訓練の模様を報道していたが、さすがに客観的に報じていた。うさん臭い「記者解説」は皆無だったと記憶している。いや、もしかしたら、この投書子さんと同じような趣旨のことを記事中に書いていたものの、さすがにデスクが「まぁ、気持ちはわかるが、今回は客観的に書いておこうぜ。ホンネは投書欄で誰か書いてくれるからさ」となだめたのかも? ともあれ、上記のような視点からの避難訓練不要論を展開するのは明らかに「底意」があるというしかない。

あとこんなのも。


会社顧問 (愛知県 68歳)

 民進党の政策決定に影響力を持つ連合だが、民進党はその評価を正しく行い、今後の関係を決めるべきではないか。早い話が、集票力がさほどあるわけでもない組織の言うことを聞くべきではないということだ。
 連合はいまや単なる圧力団体であり、民進党にとってお荷物ではないか…(以下略)。


連合の主流派は民間労組。大企業労組と批判する向きもあるが、そんなことをいえば、日教組や自治労などこそ「親方日の丸大労組」?  日教組の委員長は女遊びが過ぎて解任された? 民間企業は、どんなに大企業であれ、潰れる可能性はある。東芝なんかその典型?
その意味で大企業といえども、「親方日の丸」ではありえない。競争原理の中で生きている。

彼らの先輩は、戦後間もないころの共産主義者の労働組合と闘ってきた歴史がある。親方日の丸分野でも、たとえば、国鉄などでは国労動労に対して「鉄労」があった。全逓に対して「全郵政」があった。「連合」発足と共に、そのあたりの対立は微妙に残しつつ、一緒になったりもした(が、旧国鉄組合は、「JR連合」と「JR総連」にまた分裂。どちらも「連合」に入っているようだが)。このあたりの国鉄労組の離合集散は、JR東海名誉会長の葛西敬之氏の『飛躍への挑戦』 (ワック)でも触れられている。

だからというわけではないが、共産主義者の「サラミ戦術」や「人民戦線」のうさん臭さを知っている労組リーダーはまだいる。彼らからすれば、日本共産党との選挙協力など、「野蛮との談合」でしかあるまい。

だからこそ、選挙協力に反対するのだ。第二次大戦後、東ドイツで、社民党がいかにして共産党に食いつぶされていったか……。そういう歴史を知っている者からすれば、昨今の日本共産党の「柔軟」路線など、あぁ、またいつもの手かと容易に看破できよう。そういう助言を無視して、「共闘」を進めようとする民進党執行部は、共産主義者たちの謀略的手法を知らないのだろう。無知は幸い? 日本の社民党は、世界基準からすれば「社民党」ではなく「第二共産党」でしかないから、衰弱し消滅寸前になっているのは、単なる自業自得でしかないが……。国会議員なら、国会図書館を自由自在に使えるはず。

ゲアハート・ニーマイヤーの『共産連立政権戦術 』 (時事新書)を読めば、自分たちが、ネギをもって捕食されるカモになりつつある事実に気づくだろうに……。東独の「社民党」消滅の歴史をよくよく注視すべきだろう。この前、紹介したように「シュタージ」を作ったのは東独共産党なのだ。その流れをくむ左翼政党と、社民党はいまだに国政レベルでは連立を組んでいない。歴史の教訓をまだ知っている世代がいるのだろう(そのうち、ドイツ社民党も、旧東独共産党の流れをくむ政党と国政レベルでも連立を組むかも? ネバーセイネバーだから?)。

逆に、こういう投書をする人は、少なくとも典型的な「容共リベラル」派であろう。

まぁ、原発問題に関しては、微妙な問題もあるが……。ともあれ、こういう投書ばかりというわけではないかもしれないが、「声」欄が、こういう「容共リベラル」投書が多数派なのは間違いない。

以前、中庸な知識人、竹山道雄を名指しで批判する投書を掲載したのも「声」欄だった。朝日社説よりも一歩「偏向」(?)している投書欄こそ、佐藤氏の指摘するように「最もその新聞の論調をわかりやすく示しています」「社論を示しています。さりげなく」となるのであろう。

だから、慰安婦虚報報道を一応「謝罪」してみせた時(2014年8月5~6日)、その後の朝日の投書欄には、そうした虚報釈明報道について、しばらくの間、なんの投書も掲載されない時期があった。さすがに、「容共リベラル」読者も、ガンバレ朝日の投書をすぐに書く気力が出てこなかった?  いや、批判する投書は殺到したにもかかわらず、「編集方針」に反するので、掲載不可がしばし続いたのだろう。以下一部再録的になるが……。

「週刊新潮」(2014年8月28日号)の佐瀬昌盛氏の指摘→「こんなに大きな2日連続の記事を載せたのに、読者が反応しないわけがない。投書の多くは、『何やっているんだ』というものでしょう。朝日はそれを載せられない。正面から向き合う勇気がないのです」。
また、サンデー毎日(2014・9・7号)には「朝日新聞慰安婦問題・なぜか『声欄』に「投書ゼロ」の不思議」なる記事が掲載されている。とはいえ、当然の朝日批判を「エキセントリックに朝日叩きをしている一部メディアも奇異に映ります」なんていう一知半解レベルの識者を使っているが、その人でさえ、「朝日は読者の声を紙面にもっと掲載するなど、多様な視点から検証し続ける姿勢を見せるべきだと考えます」とコメントしている。

だとすると、やはり、朝日やテレビ朝日は、 「自尊史観」溢れる新聞テレビであったというしかあるまい(報道ステーションも8・5以降しばらくの間このニュースを無視していたかと)。

朝日投書声欄で思い出すのは、 『ビルマの竪琴』の著者、竹山道雄さんがエンタープライズの寄港に賛成するコメントを朝日(昭和43年1月17日)に寄せたところ、「声」欄に37歳の主婦の「今いずこ『ビルマの竪琴』」なる、竹山氏を一知半解で論難する投書が掲載されたことだ。

それをきっかけに、竪琴論争が「声」欄で二カ月近くも続いたそうな。

そして、最後には竹山さんの投書を「没」にして論争は終わったという。

竹山さんは朝日的価値観の平和主義史観に反する知識人として、声欄でスケープゴートにされたといえる。そうした声欄担当者たちの恣意的な投書採用に関しての過去の歴史を思い出せば、今回の慰安婦虚報問題に於けるしばしの(?)「沈黙」は、同じ知的レベル故の、ある種、これこそが「エキセントリック」な対応といえようか。

この竹山声欄問題に関しては、竹山道雄氏の『主役としての近代』 (講談社学術文庫)や、平川祐弘氏の『竹山道雄と昭和の時代』 (藤原書店)や、徳岡孝夫氏の『「ビルマの竪琴」と朝日新聞の戦争観』 (諸君! 1985年9月号)、平川祐弘氏の『「ビルマの竪琴」論争 竹山家から「声」欄へ』 (諸君! 1985年11月号)参照。

ところで、そんな「声」欄に支えられて、2017・4・12の朝日社説は、「北朝鮮と日本 軍事より対話の道描け」となっている。なんとかに付けるクスリはなし。

話し合いで解決しないヤクザや精神異常な人には、やられる前にガツンとやることも必要になるではないか。人間社会をみていれば、それぐらい、高校生でも分かることだ。イジメを快感に思う奴に屈して自殺するなんて…。座して死を待つわけにはいくまい。北朝鮮とてそうおもっているかもしれないが、向こうは自業自得でしかない。にもかかわらず、相も変わらず「対話」「対話」。いくら話しても分からない相手にはどうすべきか? 国際社会に「警察」がないなら、自衛手段を取るしかないではないか。窮鼠猫を噛むということもあるから十分注意するのは当然だが。朝鮮戦争の時には日本には原発はなかったし、北朝鮮にも弾道ミサイルはなかった。いまは違う。原発の警備に自衛隊を配置しないのも愚かなことだろう。ミサイル対応も必要なのに…。

それにしても昨日のもう一つの社説は、やっと保釈された沖縄の暴力的な反米闘争主義者の「長期拘留」がおかしいものだと批判するもの。この件では、数日前に朝日社会面が報じてもいた。こちらは、かなり反米闘争主義者に同情的な記事。識者のコメントとしては、辛うじて拘留は当然という人も一人いた(検察出身の弁護士の肩書にて)。もう一人の学者は、不当だというものだったが。そんなことをいえば、田母神俊雄さんも、たかだか公職選挙法違反程度の疑いで、半年近く小菅に拘留されている。証拠隠滅の恐れもなし。しかも形式犯に近い。これも不当だと朝日は主張するのだろうか?

やはり朝日新聞の偏向体質は不変? 契約はまもなく満期だから止めることにしよう(かな?)。

あと蛇足だが、4・10~12の夜七時のNHKニュースはなんと、連日トップが女子スケート選手の引退。朝のワイドショーならいざしらず、何を考えているのやら。こちらも受信料を払うのを止めたいと言い出す人がどれだけいるかが、日本人の危機意識のバロメーターになるのでは?

それにしても、この前まで夜9時のニュースのお務めしていた女性アナウンサーが、四月から、この夜七時に異動されていたが、北朝鮮の外交委員会かなにかが設置されることになり、ある人がそのトップか何かになることを紹介する中で、彼の肩書として「朝日友好親善協会」云々というのを、「ちょうにち」といわずに「アサヒユウコウシンゼン~」と言ったそうな(妻がそれを聞いていて、「アホ!」と怒鳴ったとのこと)。
その後、しばらくして訂正が入った。字幕で「朝日友好~」という文字を出し、ご丁寧にそのうえに「ちょうにち」とルビをふっていたそうな。特別待遇の訂正報道?
朝日新聞から抗議でもあったのかも? 北朝鮮と友好関係にはあるけど、「朝日(アサヒ)友好親善協会」なんてないぞ、誤解を与える表現を我々は許さない! 撤回せよ! さもなくばNHKなんか潰してやるぞ--とアサヒソウムキョクから抗議があったのかも?

それにしても女房に「アホ」といわれた女性アナウンサー…。昔に比べて化粧が少し「厚く」なってきたような気がするけど、僕は好きなタイプ? 「無知」や「ウッカリミス」ではなく、皮肉をこめて「チョウニチ」ではなく「アサヒ」と言ったのかも? だとしたら立派だが?

あと蛇足だが、朝日の投書欄は「声」のみならず、テレビ番組に関する投書欄「はがき通信」にもあっと驚くモノも少なくない。これもいずれ報告することも。歌壇の類もひどい俳句などがあるのは以前報告ずみ。うーむ。やはり朝日はネタモトとしてしばらく購読すべきか?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
スポンサーサイト
 | 新聞論調  | TB(0)  | CM(0) | Page Top↑

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

カテゴリ