古本虫がさまよう 2017年04月05日
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ピュアな中学生以上にお勧めの一冊といえば、村上春樹氏の『騎士団長殺し』より、百田尚樹氏の『永遠の0』か、睦月影郎氏の『みだれ浪漫』『永遠のエロ』のほうか?
(2017・4・5・水曜日)





昨夜は神保町の全席禁煙店で知人と食事。店を出たのは夜10時ごろ。周辺の桜も満開のよう。特に寒くもない。駅に向かう街路もそこそこの人出。さすがにこの時間、古本屋は開いていない。でも、飯田橋駅と秋葉原駅まで進出しているブックオフが、この神保町のど真ん中あたりに進出して、夜の11時まで開いていれば、さぞかし繁盛しているかも(「せどり」の犠牲となりしか?)。酔った勢いで、「は~やくこいこいお正月とブックオフ」と口ずさみながら駅に向かった次第。

ともあれ、睦月影郎氏の『みだれ浪漫』  (双葉文庫)を読んだ。著者お得意のタイムスリップ性愛小説。戦前の日本に飛び立った少年が主人公。

(内容紹介)→十八歳の浪人生杉坂治郎は、自宅近くのギャラリーで、バイトを始める。古い洋館をそのまま使ったギャラリーの地下室を掃除していた治郎だが、突然の地震のために、出口の蓋が閉まってしまう。何とか地下室内に別の扉を見つけ、外に出た治郎の目に飛び込んできたのは、見慣れぬレトロな光景だった。時空を超え、さまよい込んだ世界で、治郎は淫欲の日々を過ごすことになる―。紳士淑女が楽しむ、大人のための性愛小説復刻版。 傑作長編タイムスリップ・エロス

マンガ『ケンペーくん』 (ならやたかし名義・ラ・テール)の著者ならではの歴史的蘊蓄も出てくる。「甘粕正彦憲兵大尉」も出てきてのやりとりも。関東大震災の発生を予言して彼からも注目される? 現代と大正(昭和)を行き来し、その間のさまざまな女性とのエロス体験を綴っている。

百田尚樹氏の『永遠の0』 (講談社文庫)をもじった、彼の『永遠のエロ』 (二見文庫)も戦時中にタイムスリップする内容だった。中学生ぐらいから、こういう小説を読むと、エロス&歴史(戦争)の二分野を同時に学べて一石二鳥かもしれない。(内容紹介)では、「紳士淑女が楽しむ、大人のための性愛小説」とあるが、中学生以上にお勧めすべき作品として、文科省推薦もありの一冊ではないか? まさか? あまりに荒唐無稽すぎる? 文学的価値はない?

でも、荒唐無稽というならば、村上春樹さんの『騎士団長殺し』 (新潮社)では、ある登場人物に仮託してとはいえ、「一九三七年に日本軍が南京大虐殺をした。四十万人を殺した、という説もある」云々と書いているそうな。こちらも結構、荒唐無稽では? この本は積んどくもしておらず、手元にもないのだが、ウイル(2017・5月号)で、百田尚樹さんが、そのあたりを強く批判していた。なるほど。

村上さんの本にも、「荒唐無稽」のみならず、結構「エロス」シーンもあったかと。 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 (文藝春秋)や『1Q84』 (新潮社)は一読している。中学生には早すぎるエロスシーンもあった? そうしたエロスは別にして、『1Q84』のNHK集金人に対する風刺描写は秀逸との記憶が残っている。あの作品が発売になった当日の朝のニュースの特集コーナーで、NHKが文芸評論家を引き連れて、宣伝拡張をしていたのは、あまりにも自虐的で滑稽だったというしかないが……。あの集金人のシーンを読んだら、ちょっと…となるのが普通だろうに。

それはさておき、中学生レベルの、まだ(?)汚れを知らないピュアな少年少女たちに勧めるべき本は、やはり睦月さん、百田さんのほうになるか?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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