古本虫がさまよう 2017年03月03日
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千代田区立図書館は、図書館印を押すのが大好きだけど、貸出するのは嫌がる、奇妙奇天烈な親方日の丸図書館ですね?(2017・3・3・金曜日)





この前、仕事に必要な本を、近場にある千代田区立図書館で予約した。その図書館(分館)にあれば、朝予約すればその日のうちに午後借り出せるから便利だ。とはいえ、時々指摘しているが、この図書館はケチ。なにせ非区民は一人5冊までしか予約できないし、貸出も5冊しかできないのだ(区民とて10冊どまり)。僕は妻のカードも駆使して辛うじて10冊は利用できる。

すると、時々、窓口の女性が、「このカードはご本人さまですか」と嫌がらせ的(?)質問をすることがある。僕の場合、まぁ、同姓だから、家族だからということでナントカクリアーしているが。
ただ、会社の人で、上司が部下にちょっとこの資料、図書館で予約したから、代わりに借りてきてと図書カードを託することもあるのかもしれない。でも、その程度の「借用」は許容範囲だろう。盗んだ図書カードを悪用されるということもあるかもしれないが、まぁ、壊れたテープレコーダーじゃないが、ご本人さま云々を、制服を着用して椅子に座っている女性がいちいち確認するのも、「お役人」でないとできない?

この前、妻のカードを駆使して本を借りたあと、窓口の女性に苦情を伝えた。

「あのね、本というのは拾い読みする時もあるの。調べ物のために何冊も借りてチェックすることもあるの。お役所的発想だと、2週間で本を読むのは数冊だろう、と思うのかもしれないけどね。おたく、蔵書数が少ないから、ほかの図書館みたいに15冊~20冊貸し出されると、棚がスカスカになるからと思って、非区民には5冊しか貸し出さないようにしているんじゃないの? 文京区は非区民だって、15冊貸出認めているよ。区民なら4月からは30冊になるんじゃないのかな? 館長に言ってよ。たまにアンケートがあったら書いて提出もしているけど、一向に改善しないじゃないの。コンシェルジュだかなんだか知らないけど、そんなの置いて悦来るのもほどほどにしたら。利用しやすい、愛される図書館になりたいなら、この貸出制限を緩和しなさいよ」と。

ちなみに文京区も、区民と非区民の「差別」を、この4月からはじめるようだ。それでも、従来通りの貸出基準を維持し、区民は、さらに緩和するという方針。区民だと貸出は30冊、予約も20冊まで可能。千代田区に比べると、二倍、三倍!? この格差。住むなら千代田区より文京区? 会社勤めるなら千代田区より文京区? 杉並区は、区民でない、区に勤めていない、区の隣接区でない人には図書館カードを作成しないなんてことをやったが、文京区はそういうことはしないようだ。都民でなくても近隣県民でもカード作成は可能なようだ。しかも、「区民」の中には通勤者も含めるとのこと。ということは、千代田区通勤者は5冊だけど、文京区通勤者は30冊。その格差、六倍!

(文京区)ニュース 区民優先制度の導入について
区民へのスムーズな資料提供を実現するために、2017年4月から区民優先制度を導入します。
(区民優先制度でいう区民とは、文京区在勤・在学の方も含みます。)
【サービス内容(2017年4月1日から)】
◆貸出点数 (図書・雑誌/CD・カセット・レコード/DVD・ビデオ)
 区民   合わせて30/各10/各2
 区民以外 合わせて15/各 5/各1

◆予約点数 (図書・雑誌/CD・カセット・レコード/DVD・ビデオ)
 区民   合わせて20/各5/各2
 区民以外 合わせて10/各3/各1
◆未所蔵資料のリクエスト
 区民以外の方は、区内に所蔵のない資料のリクエストは受付できなくなります。
◆新着資料
 区民以外の方は、受入から1か月未満の新着資料の予約ができなくなります。



それにしても、親方日の丸図書館というのは、奥付やら、あちこちに○○図書館の蔵書印を押したがる傾向がある。奥付に押すのはいいと思う。最初のトビラに押すのもいいだろう。本の外側の「下」(地)に押すのもまだいい。しかし、「上」(天)に押すのは止めたほうがいいのではないか?
というのも、そこに押されると、電車で座って借りた本を読んでいると、前に立っている人に、あぁ、この人、図書館で本を借りている貧乏人と思われるから…ではなくて(?)、新宿区とか国立市とか押していると、中央線の通勤者などだと、あぁ、この人、その駅でおりるかなと思われてしまうから?  まぁ、そんなに細かくチェックする人もいないだろうが……(この図書館が実際に押しているかどうかは未確認)。

それでも貸すほうの作法として、むやみやたらに本に「検印」のごとく図書館名印を押さなくてもいいのにと思う。無粋なのだろう。

借りるほうの作法としては、なるべく汚さないで読んで返すべきであり、無造作に裸の手で本のカバーに触れないようにしている。手垢がつかないようにブックカバーをかけているし(図書館の本にはカバーにコーティングかなにかをしているから、あまり手垢はつかないようにはなっているだろうが)。
その点、千代田区立図書館、100%そうというわけではないようだが、この前、ある新刊本を手にしたら、まぁ、上、下、奥付、トビラと蔵書印を押しまくっていた。本当は本の本体の「上(天)」「下(地)」だけでなく、「小口」にも押したいんじゃないか?  本を貸す手間を惜しみ、貸すのはほかの図書館の数分の一、しかし、蔵書印を押すのはほかの図書館の数倍。執念だね。奇妙奇天烈な図書館というしかない。

 それにしても、最近「区民以外の方は、受入から1か月未満の新着資料の予約ができなくなります」といった制限をつける図書館が増えているようだ。これをさらに敷衍すれば、新着図書は奥付日付より一カ月(半年?)は図書館外貸出を、利用者全員に対して制限することも可能になるのでは。
作家などから図書館迷惑論が広がっている。

その苦情との妥協点としては、館内閲覧は当然これまで通り自由というのは保障しつつ、複本の制限やら館外貸出は制限するということは可能なのかも。週刊誌や月刊誌だって、次の号が出るまで館内閲覧しかできない。次の号が出てから、外への貸出が可能。だったら、新書や文庫のような定期刊行図書なら、少なくとも一カ月は、館内でしか読めないという制限をしても、図書館の自由の逸脱にはならないだろう。
時代の変化にあわせての運営をすべきだろう。極端な貸出制限(5冊オンリー)もおかしいし、新刊図書を何冊も購入して無料貸本屋みたいにふるまうのもおかしい。柔軟思考が図書館館長には求められる。

ところで、村上春樹氏の『騎士団長殺し』 (新潮社)なる本。第一部、第二部二冊。文京区立図書館はすでに一冊所蔵。予約は300人超えている。今後、複本を用意するのか? ちなみに千代田区立図書館はまだ購入していない。これも格差かな? まぁ、こういう時も、刊行されてから半年は少なくとも一冊のみ購入とか、分館がある区立図書館は、分館ごとに一冊のみ購入とか。そういう原則を取るべきかもしれない。村上さんの本だと、以前の本だと、各区立図書館が何十冊も購入していたのでは。新潮社の新刊も同じ運命? 新潮社はたしか常務だったかどなたかが、図書館の無料貸本屋化に警鐘をならしていたかと。村上さんレベルなら、まだしも、初版数千部で、堅実に増刷して一万~の中堅作家が、図書館の無料貸本化故に大変…という訴えも理解可能。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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