古本虫がさまよう 2013年12月
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『古本屋ツアーインジャパン』より凄い本があった?  「 駄目な鮨屋と古本屋の見分け方40条」
(2013・12・31・火曜日)









いよいよ大晦日。本欄も2010年12月31日からスタートしたからまる3年が経過したことになる。

家人は昨日まで海外旅行。安倍首相の靖国参拝に関する賛否を問うために台湾へ(?)。体調不良で、せっかくの「北京ダック」まるごとも、食べきれずにガイドさんに惜譲したとか。信じられない愚挙故か(?)、台湾(台北)はとても寒かったとのこと。最高気温10度前後で、東京周辺と変わらない寒さ。避寒にはならなかったようだが、お土産の台湾ビールは有り難き。中共支配下ではあるが青島ビ-ルも悪くないが、やはりビールは台湾ビール。正月の飲み始めは台湾ビールで決まりである?

そのため、昨日(12・30)は、朝からせっせと一人家の掃除。冷蔵庫からは去年の年末にも掃除したはずなのに、賞味期限が2012年のものがいくつか出てくる。やれやれ。幾ら、僕がポイント何倍ディ-などに買い物をしても、これでは損するばかりではないか。
もっともそういうことを言うと、「読みもしない古本一冊分より安いわよ」という罵倒が返ってくるのだが…。腹回りが合わなくなったその洋服はどうなんだ? と反論もするが…。

ともあれ、片づけの合間に、川路明氏の『江戸前にぎりこだわり日記 鮨職人の系譜』 (朝日出版社)を読んだ。
1993年の刊行だから20年前の本。著者はバレエの演出家とのこと。

1988年5月から1992年6月までの「鮨食べ日記」が収録されている。その他、鮨概論なども…。
毎日とまではいかないが、4~5年の間に200軒の鮨屋(重複あり)に通い、その鮨の味や値段などを記している。一週間に一度以上は通っている感じだ。
「古本屋ツアーインジャパン」さん同様に、最寄り地(駅など)から鮨屋までの道のりを克明に記すこともあり。
鮨職人の系譜、系列関係の系図などもある。

一軒行くたびに、5000~7000円前後は支払っている。鮨10カン前後に酒代含めての価格。20年以上前のバブル時代の価格。今はどうだろうか? デフレで横ばいか? 銀座やホテルなど、高いところでは10000円を超えることも。全部自腹でやっているようだ。古本屋ツアーも、一度行くと数千円は使うこともあるが、鮨屋のほうがやはり出費は多そうである。
当時はネットブログなどもない時代。今でこそ、古本屋ツアーならぬ鮨屋食べツアーめいたブログは多々あり、写真入りで日々紹介更新されているものもあるだろうが、1990年前後に、こういうものが書かれて出されていたとは知らなかった。

著者はスモーカーのようで、某店はカウンターが禁煙になったので、別の鮨屋に…なんて表記もある。

僕はグルメでもなんでもなく、鮨なんて、最近は神保町などにある回転寿司(もり一)ばかり。ここは禁煙だし、原則として一皿135円均一(この値段も上がるだろうか?)。

高級鮨屋には全く無関心。それに今はどうか知らないが、昔は社用族相手のそんな店だと、喫煙者迎合店が多く、とても食べられたものじゃなかった。隣にバキュームカーがあると、どんなに美味しい料理も台無しだから。そんな喫煙可能店で喰うぐらいなら、家で600円前後のスーパーの鮨を買ってきて食べるほうがまだマシ。

今も昔も有名な数寄屋橋の「次郎」も本書に出てくる。

亭主の小野次郎は前回もそうだったが、何もせずウロウロしているくせに、『ここ』と座る席だけは指定する。ちょっと横柄な感じだ。職人も上からジロッと見下げるように『お好みですか』と訊く。一見の時、客扱いが悪いと感じた」「静かなたたずまいで一流店の風格は確かにあるが、私には何かぴったりと来ない」「12カンとギョクに賀茂鶴1合瓶2本とで計¥6,600は一流店としては決して高くない」

こんな辛口というか、思ったことをズバズバと書いている。自腹故の正論か。
褒めたり貶したりといろいろ。鮨屋の主人とのウンチク話も…。一見客相手に杜撰な対応をする店には厳しいコメントも。

「駄目な鮨屋の見分け方40条」というのが付録で出ている。

「デパートやホテルは別として、商品見本や値段を店頭に出している店は原則としてダメ」から始まる。「入った瞬間に酢や魚の臭いのする店はダメ」「職人がやたらに大声を出す店はダメ」「子供客が騒いでいる店はダメ」「極端に無口な職人はダメ」「一見客に無愛想な店はダメ」「手に持って崩れる握りはダメ」「江戸前を東京湾のことだと思っている店はダメ」「客の前で若い衆を怒鳴りつける店はダメ」…

「駄目な客10条」というのもあって、「最初に卵焼きを喰う客」から始まって「煮切りをつけて出すと、これ古いのをごまかしているんじゃないの、という客」「タネを飯からはがして醤油をつける客」「シャリ、ネタ、ガリ、ギョク、ヅケ、ゲソ、アガリ、お愛想など職人用語を使う客」…。

ううむ。僕はどっちにも「人が周辺にいるのにタバコを吸う客はダメな客」「完全分煙ないし禁煙にしない店はダメな店」と一項目追記したくなるけど?

ともあれ、「商品見本や値段を店頭に出している」から、「もり一」はダメな店なのか? ガリ食べたさに、たまに回転寿司屋に行く我もダメな客なのかも?

小山力也氏の『古本屋ツアー・イン・ジャパン 全国古書店めぐり  珍奇で愉快な一五〇のお店』 (原書房)と『江戸前にぎりこだわり日記』、どちらも、汗と涙と努力の本といえよう。

しかし、僕はやはり鮨屋ツアーは無理。
川路氏風に「駄目な古本屋の見分け方」を考えてみた。

①棚に大きな空白空間がある店
②店内で店主がタバコを吸っている店(少なくとも客が来たらストップしてくださいな)
③店内で猫を放し飼いにしている店(ただし、賢くじっとしていて動かない猫なら可? あと下北沢にある小鳥放し飼い店は可?)
④店内で店主が浪曲を唸ったりしている店(客は古本屋には古本を買おうかと寄ったのであって、あんたの浪曲は聞きたくない)
⑤店内の螢光燈を節電しすぎている店(出入口近くの螢光燈を取り外しているのはまだしも…。少なくとも客が来たら全灯してほしい。螢光燈を抜いていたらそれもできないが)。
⑥足元などにもあまりにも古本を積みすぎて、行き来するのも困難な店。少しは整理整頓しよう。
⑦値段がついてない古本がある店(「これ、値段書いていないけど幾ら?」と聞いたら、あわててパソコンでカチャカチャして「日本の古本屋」を見て、〇〇円ですと、高めの値段をいう古本屋。あんた、プロじゃないぜ。手にして「500円です」とか「1500円です」と即答できないでどうする。素人じゃあるまいに。セコハンブックスとはいえ、セコいのは厭)
⑧店内でボリューム高めで、歌詞ある音楽を流す店(ブックオフなど、これでほぼ全滅? 静か目な高田馬場店なども最近は△)
⑨立地にもよるが、正午から開店でもいいから、せめて午後七時まではやっていてほしいが、夏でも午後6時に閉める店
⑩ホ-ムペ-ジなどに、最寄り駅の何口から歩いて何分とか、定休日、営業時間などを明記していない店


とまぁ、こんな感じか。一つや二つぐらい該当しても、いい古本屋であることもあるけど、4つ、5つも該当するとなると、やはり問題のある古本屋ということになりそう。

「いい古本屋の見分け方」
①店主が美女。それに尽きる? ビブリア古書堂とか、某店とか?

ともあれ、株価も急上昇して一年が終わるそうな。僕も、夕刻、近所のデパートで、某有名メーカーのジャケットとセーターを3割引きでゲット。ユニクロと違って、それでも云万円。ユニクロ・無印良品以外で洋服を購入するのは久しぶり。それ故に、店頭でしばし思案。3000円の古本を買うような気分で選んだ次第。
さらにABCマートで、お気に入りのティンバーランドの靴を二つ購入。これも云万円。アベノミクスに貢献するつもりはないが、その消費した分、大晦日の蕎麦屋には行かないで、購入した感じか。朝三暮四ではないが…。
古本屋行脚のためにも靴は大事だし…。

夜は、これまた家人のこの前の広島旅行のお土産(海軍カレー・インスタント)を作って食べる。まずまずの味。
食後に、菊地武顕氏の『あのメニューが生れた店』 (平凡社コロナ・ブックス)を読んだ。カラー写真豊富な本。温泉まんじゅうや串カツやつけ麺などなど。
つけ麺の発祥店は、東池袋近くの大勝軒。本書にも登場してくる。「行列のできるラーメン屋の元祖」として紹介されている。最初は中野からスタートしたそうな。残った麺を集めて冷水でしめて湯呑みに入れたスープにつけて食べたのが、つけ麺の始まりだったとか。知らなかった。それを見た客が食べたいと言い出したとのこと。

つけ麺って、ラーメンを単に「麺」と「スープ」を分離しただけのように思っていたけど、いろいろと背景にはあるようだ。
以前、時々東池袋周辺を歩く時期があったのだが、その時、大勝軒の行列を見て、つけ麺って美味しいのかなと感じて、高円寺ら-めん横丁で古本市の帰りに「テツ」に寄るようになった次第。いや、その前後にも、大崎のちょっと先にある六厘舎の前にも凄い行列があるなと思ったことがあったから、そちらが先か?
ともあれ、爾来、ラーメンと交互であるが、時々つけ麺を食べている。まぁ、わざわざ東池袋や大崎の先まで行かなくても、東京駅地下街にいろいろとあるようだが、「いなば」で十分。あとは黒磯と我孫子の駅蕎麦か。

なにしろ、ラーメン屋は狭い店が多いので、さすがに「禁煙店」が少なくない。中途半端な店で、喫煙者のそばで食事をするよりは、まだマシということが多い。必然的にラーメン屋で外食することが多くなってきた。

その点、蕎麦屋なんかラーメン屋よりは店が広いし、「つまみ」もあるから、喫煙者に迎合しがち。オムライスなど洋食屋もそういうところがまだまだ。

神奈川はあまり行かないから知らないけど、東京も喫煙知事が失職したから、今度は禁煙に理解ある首長が登場するかな?
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