古本虫がさまよう 2013年01月
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加藤幹郎氏の『列車映画史特別講義 芸術の条件』 (岩波書店)をぱらぱらとめくった。巻末に註釈がそこそこ付くような堅い真面目な映画論。列車を舞台にした映画について論じているが、先ず出てくる映画が『明日へのチケット』。未見。この第三部の監督ケン・ローチの「左翼的画期性」についても論じられているが‥。ううむ。
また蓮実重彦氏の映画解釈の勘違いは、ビデオなどがなく再見することが困難な時代故のものであり、「より能動的な映画観客になるためには、すぐれた芸術映画ならば複数回視聴することは絶対必要」とのこと。ううむ。
劇場で何度も再見するのは困難であろうからビデオやDVDを駆使しての再見になるだろうが、そうなると、映画鑑賞は劇場に限るという「原理主義者」であり、『そして誰も観なくなった』『映画批評は批評できるか番外篇』『映画の本の本』『勝手に映画書・考』 (松本工房)の著者・重政隆文氏に怒られるかもしれないしなぁ?

でも映画を学問的に解剖するとなると、やはり再見は必要になるであろう。
僕は映画はあまり見ないが、「列車映画」といえば、『新幹線大爆破』から始まって、アガサ・クリスティの『オリエント急行殺人事件』、『大陸横断超特急』が印象に残っている。
とりわけ、ロス発シカゴ行きの特急列車を舞台にした『大陸横断超特急』は面白かった。この特急に乗った主人公は、列車内の殺人事件に出くわし、あれやこれやと何度も列車から落ちたりしながら飛行機に乗ったりして追いついたりしたものの、ラスト、シカゴ駅の構内に列車が暴走して突入するシーンなどが迫力があり記憶に残っている。

そのほか、ホーボーを主人公にした映画でいいのがあった。テレビで見たので記憶が薄い。ネットで見ても分からない。『ホーボー・ウィズ・ショットガン』や『北国の帝王』ではないのだが‥。少年二人だったかが、貨物列車に誤ってかどうか乗り込み、ホーボー的旅行をして、遠い見知らぬ地に移動し、そこで恋をするものだったか。

ホーボーに関してノンフィクション本として面白く読んだのが、テッド・コノヴァーの『ホーボー列車に乗って アメリカ横断浮浪旅』 (筑摩書房)だった。


日本でも時々貨物列車が行き来している。普通の駅のホームには停車しないが、スローになったり、事故か何かで前がつかえて停車している貨物列車を見ると、ひょこっと乗り込んだら結構遠くに行けそうと思ってしまうのだが‥。
青春18切符や北海道&東日本パスなどは格安チケットとはいえ、「無料」ではないが、青春18切符などを使っての古本屋行脚もホーボー的旅行も似たようなものか?
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