古本虫がさまよう 2012年03月
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 伸井太一氏の『ニセドイツ3≒ヴェスタルドー的西ドイツ 資本趣味インターナショナルVOL1』 (社会評論社)を読んだ。
 前著『ニセドイツ1≒東ドイツ製工業品 共産趣味インターナショナルVOL2』『ニセドイツ2≒東ドイツ製生活用品 共産趣味インターナショナルVOL3』 (同)の続編。写真も豊富で大変面白い本だ。
 
 『ニセドイツ1』『ニセドイツ2』が主に東ドイツのさまざまな製品や風俗や社会制度などをコミカルに取り上げて論評しているのに対して、『ニセドイツ3』では西ドイツ時代のそれらを同様の視点で取り上げている。反核運動などに関して、ソ連のSS20が初めにありきだった点があまり強調されていないのには違和感を覚えたが、オヤジギャグ的なダジャレ(「共産趣味」も「共産主義」のダジャレ)による「紹介」の数々には一応納得?

 日本の進歩的文化人の中には、東ドイツを愛するあまり、ベルリンの壁などを無視して讃えた人がいた。北朝鮮を賛美し、韓国を揶揄したように、東独を讃え、西独を批判していたものだ(例えば、上杉重二郎氏『東ドイツの建設 人民民主主義革命の思想と社会主義』北海道大学図書刊行会)。

 だから、的確に東独批判をする竹山道雄氏などをボロクソに罵倒し、東独の方が発展するぞとはやし立てたりしていた人もいた。

 でも「ニセドイツ2」でも紹介されている東独的エロスの世界は興味深い?「ダス・マガツィーン」という50万部の月刊誌では、芸術作品としてのヌード写真が掲載されていて、父親はむろん、子供もこっそり盗み見し、図書館でも、その箇所だけが切り取られるという事態も発生していたそうな。ウフフ? 性趣味に関しては、資本主義も共産主義も自由主義も民主主義も東も西も、ドコも同じ?
 その写真も転載されているが、脱ぎッ振りもよく、美乳でなかなか上等? 東独製シュミーズ(?)などを着た下着姿の女性もいたことだろうか?

 東独車「トラバント」や、映画「グッバイ・レーニン!」でも少し揶揄気味に紹介もされていた東独製品・食品の数々も登場してくる。古き善き(悪しき?)コミュニズム時代の回想というか、日本の進歩的文化人たちが擁護していた東独の過去を知る上でも、西独を回顧する上でも、この三冊は手頃な解説書だ。

 それにしても、『1』『2』に比べても、『3』は字が小さすぎる。その点はちょっと読みにくい。目が疲れた?

 そういえば、「共産趣味インターナショナルVOL1」として刊行されている井浦伊知郎氏の『アルバニアインターナショナル―鎖国・無神論・ネズミ講だけじゃなかった国を知るための45カ国』 (同)も面白い本だった。
 これらは、いずれも、以前、本欄で紹介した濱崎誉史朗氏の編集本のようである。
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