古本虫がさまよう 2011年10月
2011 10 / 09 last month≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11 next month






 齋藤孝(斎藤孝)氏の『孤独のチカラ』 (新潮文庫)を読んだ。大変共鳴・共感する内容だった。
「友達と騒いで、カラオケに行って楽しいという発散にだけ全部を持って行っては伸びない。自分を徹底的に磨く。勝負をかける。その時期に、自ら進んで孤独になる」ことが肝要だと。
といっても、著者は大学進学の時に、一人で下宿生活をするようになり、孤独の寂しさを感じる時もあったという。

 でもほとんど人と口をきかず、きいてくれる人もいなくて、書店や銭湯や定食屋で会釈(どうも…)する程度で一日が終わる日々が続いたこともあったという。その心境、よく分かるなぁ。
「振り返ると、そのころ読んだ本がいまも私の真の愛読者だ。並べてみたら、その暗いことといったらない。遺書めいたものを読むのが好きだった」と。『ある明治人の記録』『ベートーヴェンの生涯』『ゴッホの手紙』……。

 にもかかわらず「自分に期待する力」「自期力」という「自分はこのまま終わる人間ではない」「他のやつらとは違うんだ」という強い思いを抱きつつ生きていたという。一人の寂しい生活に耐えられず友達の家を泊まり歩くこともしれば、好んで一人でいる時間を持つようにもしたとのこと。

 「単独でいるときこそ人はクリエイティビティを発揮できる。孤独の中でしか自分自身を豊かに深めていくような濃密な時間は得られない」「孤独を恐れるな」「むしろ積極的に孤独をつくり出し、そこに充実感を持つ単独者たれということである」と。同感。

 そういう孤独力を身につけるためには乱読したり日記を書くことを推奨している。
同じ時期に「孤独」に悩んだというか、楽しんだというか、いろいろとあった自分の「青春」時代を思い起こしながら一読。いまも「孤独」に生きることを忘れてはならないとも思う。いずれ一人で死んでいくのだから。

スポンサーサイト
 | 読書  | TB(0)  | CM(0) | Page Top↑

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

カテゴリ