古本虫がさまよう 2011年04月
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新・東京電力残酷物語  04/30/2011  





1983年に刊行された河内りょう氏(りょう漢字)の『東京電力残酷物語』(エール出版社)を読んだ。
「まる儲けの実態人事・人脈残酷物語・驚くべき役員の給与・退職金・下請哀話電気料金は安くできる、労組弾圧物語」などと銘打ってある。客観的を装いつつ、反東電的書物。原発反対派住民が値上げ分の電気料金支払いを拒否したために電力送信停止やら公安の監視がついたりしたというお話を紹介したり、民社党系多数労組に対して少数派の共産党組合員がいかに弾圧されているかの悲話を強調したりしている。
原発に関しても福島の例も出てくる。
「昭和四十六年に運転を開始した東電の福島原発第一号機は原罪で、放射能もれに至る故障とか、事故を起こしたことはなく、安全性が確認されていることも間違いなかろう」と指摘しているのはご愛嬌ではあるが……。
誘致予定地のご近所さんをツアーに誘い、電力会社のアゴアシがかなりついていているから安全性を強調し「洗脳」。福島は東電の木川田元一隆社長の地元であり、那須翔(当時副社長)の地元は宮城だったとのこと。そういう地縁・血縁があると誘致もしやすいとか。
エール出版はこういう「残酷物語」をよく出していた。ハウツー出版社でもあるが、古森義久氏のデビュー作である『ジャパンロビー』 (共著)なども出している所で新進気鋭のジャーナリストの登竜門でもあった。それなりの内容のある本を出している。本書も東京電力の負の部分をそれなりに追及していた点は評価もできよう。
ただ、労組問題などは共産党系が天下を取っていれば、より酷い少数組合いじめがあったのは間違いない。官公労などはその最たるもの。当時は国鉄や郵便局などが違法ストをやっていたが、電力会社の組合がその手合いに多数を握られていたら、停電ストも頻発していたことだろう。そうした後進国的状況を起こすことなく安定的電力供給を果たした電力会社やその主流労組の貢献は評価すべきだろう。
 
昨日の産経で東谷暁氏が、もういいかげに「東電叩き」をやめるべし、何から何まで東電による「人災」だと言うのは短絡すぎると指摘していた。なるほどと思う点もあった。給与カットがまだ足りないとかいう批判はともかくとして、来年の新卒採用ゼロは大丈夫かな?(人気ランキングは下降していることだろうが)。著名政治家や高級官僚の子息が東電勤務という事実が報道もされていてお気の毒さまとも。かつて某新聞社に対して囁かれた「残酷物語」的状況が東電にも発生してくることになるのだろう。

だが、病気であったとしても社長が一時雲隠れしたり、売却予定があるためかもしれないが、自社保養所を原発避難者に開放しようとも言わない東電にはやはり「?」を覚える人も少なくあるまい。事故発生当時、まっさきに避難しようとした疑惑などもある。早めに海水を注水すれば爆発が防げたかどうか?

それらはともかく今までは僕は二酸化炭素増大うんぬんの温暖化危険論は無視していた。太陽黒点の問題もあるし人知以前の話かもしれないし温暖化即悪というわけでもないし、省エネ蛍光灯をいくら使っても、その製作にどれだけ電気を使っているか考えるべきだとも。だが節電をするために(そもそも家計上電力料金を減らすのはメリットがあるのは云うまでもない)、マジックバルブ(充電機能があり停電になっても3時間程度は点く。外して懐中電灯としても利用可能)を購入。
今朝も窓際の食卓では外光だけではちょっと暗いので照明を点けているのだが(六個の照明器具)、そのうち二つをマジックバルブにしていて一個だけを点けるようにした。本を読むのには差し支えない。
そのほか、庭などがある人用の太陽熱を利用した人察知感応式のライトも購入。玄関に置いておくと夜トイレに行く時などいちいち廊下の照明を点けたりせずに済むようにもした。
こんなことをしても、日中のピーク時の消費電力節電にはさほど効果はないかもしれないが……。
真夏の休日はせいぜい扇風機で過ごし、テレビを消して本を読むべきか。

少なくとも国営放送は夏の甲子園の日中の生中継は休止すべきだろう。テレビ朝日も。そんなものより弱視、虚弱、老人、重い荷物を持っている人たちのためにエスカレーターを昼間も朝も夜もきちんと動かす方が「公共の福祉」に適合する。街路灯を消したりするのは犯罪事故防止上も愚かな行為だ。お役所やそれに準ずる親方日の流企業はなぜこんな簡単なことに気づかないのか。優先すべきは「公共の福祉」だろう。
個々人の趣味(野球観戦、パチンコ…)などはあとまわしでいいではないか。
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