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2011'02.28 (Mon)

作家の思い出



水口義朗氏の「記憶に残る作家二十五人の素顔」(中公文庫)を読んだ。
中央公論社で編集者の仕事をしていたこともあり、著名作家との出会いやそのエピソードなどが綴られている。

小田実、開高健……。小田実の北朝鮮一辺倒の姿勢などは特に糾弾もされていないが……。
開高健は、ベトナム取材にあたって中央公論社から500ドル(18万円相当)を借りたそうだが、その際、水口氏に「ベ平連もやりましたが、単純に戦争反対ですむものではありましぇん。解放戦線軍の実体は、お兄ィさん、北ベトナム軍、つまり共産軍でありまーしゅ。その後ろには、ソ連の戦車がはてしなく続いている。粛清もありますな」と語ったという。開高氏も、ソ連東欧旅行の時にはまだ見えていなかったコミュニストの実態をその頃には見抜くようになっていたのだ。ベトナム戦争を「解放戦争」だといまだに誤解してみせる人がいるようだが……。

彼の「夏の闇」(新潮文庫)に出てくる「愛人」問題にも触れている。このエピソードは、以前「古書通信」で小田光雄氏が触れていたのを思い出した。
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