fc2ブログ
2024年03月 / 02月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫04月

2024.02.28 (Wed)

「男女」のトイレのプレートを「同じ赤色」にしていた 品川区立図書館(大崎分館)に改善の痕を発見? 「やよい軒」のすき焼き定食は三度美味しい?

「男女」のトイレのプレートを「同じ赤色」にしていた
品川区立図書館(大崎分館)に改善の痕を発見?
「やよい軒」のすき焼き定食は三度美味しい?

(2024・2・28・水曜日)





昨日(2024・2・27・月曜日)は所要があって大崎・横浜へ。

まずは大崎だが、「ついでに」品川区立図書館(大崎分館)に立ち寄ったのだが、ここのトイレは、男も女も赤いプレート。そして文字表記はウイメンとメンの英文字のみで「日本語」の「男」「女」がない--ということを以前、マイブログで書いた。

そのため、僕みたいな大人でも、あれ、男はどっちと一瞬戸惑ったことがあったし、英語を原則まだ読めない小学生ぐらいの子供だと、さらに戸惑うのではないかと指摘もした(なにしろ、この図書館は、小学校の隣にあるから)。
――――――――――――――――――――――――――
「男女」のトイレのプレートを同じ色にして何が愉しいの?
「区別」と「差別」もわからないアホバカマヌケが跋扈する昨今(以下略)
(2023・6・27・火曜日)
--と題して批判したこともあって、そのときも書いたが、どうせ、ジェンダーフリーだのと「男女統一教徒」みたいな煩いのがいて?ランドセルの色に難癖つけるように、トイレのプレート表示の色は「男女平等」にせよと迫って、こんなことになったのではないかしら?(あくまでも推測ですが)。

そう思っていたら、以前、図書館で、そのことを尋ねている白髪爺さん(僕も白髪爺さんですが?)がいたので耳を傾けた。別にクレームというわけでもないし、窓口の館員も事情を知るわけもなし。上司に伝えますとの問答。

白髪爺さんは、色はこのまま「同じ」だとしても、表記が英語だけだと戸惑うから、日本語で「男」と「女」をちゃんと大きく載せるべきではないかという至極最もなもの。ほぼ同感ですな。

この分館図書館、小学校の脇に併設されている。お近くにお住まいで、小学生ぐらいのお子さんがいて、ジェンダーフリー統一教徒など、あほくさと内心思っている親御さんは、図書館に対して、「英語が読めないうちの子供が戸惑うではないか」「色で区別するか、日本の図書館なんだから、日本語で『男』『女』も表記せよ。さもなくば区民税を払わないぞ」と「適正クレーム」をつけても、よろしいのではないでしょうか--と指摘もしておいた。
~~~~~~
すると……。なんと昨日(2024・2・27・月曜日)、その分館図書館に寄ったところ、トイレのプレートの色は相変わらず、男も女も「赤」。表記も英語で「メン」「ウイメン」はそのまま。ただし、その脇に日本語で大きく「男性用トイレ」「女性用トイレ」のサブ表示をそれぞれしておりましたよ。

先の白髪爺さんの「適正クレーム」のおかげかどうかは知らないが、これなら、どっちが男か女か、一瞬たりといえども悩まないかな?
願わくば、色も男女別々にすればいいのにね。まぁ、変わった図書館ですが、利用者の利便性を考えれば、「日本語」で「男性用」「女性用」と表記するぐらいのことはできるのでしょう。

怖いのは、どちらにも「男女混合」「お好きなほうにはいりください」なんてなること?
~~~~~~
観光地など、女性トイレが混むと、中年婆さんなんかで、男性トイレに入ってきて「あら、こっちは空いているわよ。『大』を借りましょ」とやってくるのに出くわしたことがありますからね。こういう中年婆さんが、シルバーシートに座ると、自分の手荷物を座席に置いて、2人分、1・5人分占拠して平気の平左でいたりするのでしょう(もともとの体だけで1・3人分ぐらいとっていることも?)。
~~~~~~~
大崎から横浜へ。所要を片づけて某駅近くの「やよい軒」へ。今季最後の「すき焼き定食」(税込950円)を食す。

某駅近くの「改装・やよい軒」はカウンター席の「一人区画」に「仕切り棒」を設置して、空いていても鶏もビックリの狭い空間での食事を強要し、ご飯お替り器も上限が150グラムの設置(この店以外は普通は200グラムの設置あり)。

横浜のお店も最近改装してカウンター中心になったが、仕切り棒はないので、空いていれば多少はゆったり。お替り器も200グラムのがちゃんとある。
漬け物も「一瓶」持ち出し自由。ウェイトレスが食券をとりにきて、片づけもしてくれる(やよい軒でも、セルフサービスの店もあり)。

「すきやき定食」……。牛肉が減ったような気もするが(めったに食べないので事実関係は不明?)、美味しい。ご飯も200グラムお替りして(漬け物もたっぷり入れて)大体すき焼きの具がなくなると、これまたご飯をお替りして、残った汁やタマゴをかけて食べると、これまた美味しいあるよ。

ということで……。最初のご飯(150グラムかな?)、お替り(200グラム×2)、その次(150グラム)、さらに(100グラム)食べた。合計800グラムかな? 後半は「汁かけご飯」。

妻が推奨する「大戸屋」ではこうはいかない。ちょっと大盛りにするだけで数十円もとる。「やよい軒」はこれだけお替りしても「無料」なのだから(ただ、大戸屋で食べると、妻は次使える「×00円割引のクーポン」が最近届くとか。まもなく終了? こちらは「やよい軒」のクーポンとやらも登録せず--位置情報を入れろとかあったので?)。
~~~~~~~
ともあれ、満腹。すき焼き定食もこれでしばしのお別れ。次回の季節で値上げしても、税込990円~1000円なら、食べることができる。頑張ってほしいものだ。

ということで、大崎・横浜での所要を終えて帰宅。二週間ほど前に「すたみな太郎」で食べ放題の「焼肉」を食べて少し太り、やっと元に戻してきたところに「大盛りすき焼き定食」を食べて元の木阿弥? しかし……。
~~~~~~~
この前読了したばかりの和田秀樹氏&鎌田實氏の『医者の話を鵜呑みにするな わがままな患者でいいんです』(ワック) https://amzn.to/3OPJCBB で書かれていることは、僕が大体実践していることだらけ?で我が意を得たりの思いをした一冊でしたが、中高年は少し太めのほうがいいとのこと。

還暦すぎて軽い脳卒中をおこして、『還暦老人 憂愁日記』(新潮社)https://amzn.to/3uuhMUmなどを書いた、禁煙のみならず、体重管理に躍起となった山口瞳さんも、こういう本を読んでおけば、もう少し気楽にダイエットにも対応できたのかも?
~~~~~~~
この関連書として面白く読んだのは、榎本博明氏の『60歳からめきめき元気になる人  「退職不安」を吹き飛ばす秘訣』(朝日新書)https://amzn.to/3vQA7ev だ。

(こんな内容)→退職後の「生きがい」や「自分の居場所」などで悩む必要ナシ! 「退職後の不安」を吹き飛ばす秘訣を人気心理学博士が伝授する。働き盛りを過ぎて残り時間が気になり、若さの喪失に戸惑うあなたのための福音書。幸福な後半人生を歩むのは、こんな人たち!


~~~~~~~~~~
医者である和田・鎌田両氏と違って榎本氏は心理学者。1955年生まれだからまもなく古稀。カタカナの人の言葉の引用などがあり、ちょっと肩苦しいが……。

退職すると、世の中には朝食を食べ終えると、何もすることがないと時間をもてあます人がいるようだが、それって信じられない? この本でも読書が勧められているけど、本を読もうとすれば、時間潰しはいくらでもできるだろう。

この本でいうところの「60歳から」というのは正確には「退職してから」「めきめき元気になる人」ということだが、それを目指したいものですな?
~~~~~~~~~~~

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
(マイブログで紹介した本で読みたい本があれば、上記の本の脇のところをクリックしてアマゾンでどうぞ)
(無料メルマガ「古本虫がさまよう」もあり。より、つっこんだ内容掲載?)





スポンサーサイト



11:27  |  図書館  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2023.11.30 (Thu)

「貸出禁止」「禁帯出」が大好きな千代田区立図書館は、場所柄?片岡千歳著『古本屋タンポポのあけくれ』を所蔵しても、例のごとく「貸出禁止」にしてみせるのか? 注目しましょ!!


「貸出禁止」「禁帯出」が大好きな千代田区立図書館は、場所柄?片岡千歳著『古本屋タンポポのあけくれ』を所蔵しても、例のごとく「貸出禁止」にしてみせるのか? 注目しましょ!!
(2023・11・30・木曜日)





高知県高知市のはりまや橋近くで古本屋(タンポポ書店)をやっていた片岡千歳さん(女性)の自叙伝『古本屋タンポポのあけくれ』の新装版が夏葉社から最近出たことは、マイブログですでに触れた(旧版に新たに「詩のことなど」「昨今古本屋事情」を増補)。東京堂で売っているのを見かけたし、そのあと、あちこちの古本屋(盛林堂書房、古書ほうろう)でも見かけた。

2023・11・30日朝、確認したところ、2004年刊行の旧版(タンボポ書店)を17000円でアマゾンで売っているところがあるが、新装版の定価は税込2860円。
アマゾンでは取り扱っていないのか、売れ切れなのか知らないが、中古価格(高め設定、送料を取る)で業者が扱っているようだ。
~~~~~
図書館も同日付けで確認したところ、都内(区立・市立)図書館で所蔵しているのは新宿区と大田区と多摩市と東村山市の4館のようだ。今後増えるかもしれないが、千代田区立図書館は、区内に神保町の古本屋街があって、この手の本は比較的蒐集している(ようだ)。
しかし、なぜか、こういう書誌関連の本などは「禁帯出」「貸出禁止」にすることが多い。二冊所蔵して、一冊を「貸出禁止」にして、一冊を開架にして貸出することもまれにあるようだが、多くは「親方日の丸図書館ワースト1位」(僕の体験による評価です)ならではで、ほかの図書館が開架にして貸出自由にしている本を、貸出禁止にしているのだ。

その非をマイブログで何度か指摘してきた。

何度でも言おう。

小田光雄氏の『近代出版史探索』(1~6巻・論創社)や、栗澤順一氏の『本屋、地元に生きる』(角川書店)や、伊藤清彦氏(元一関市立図書館副館長)&内野安彦氏の『本屋と図書館の間にあるもの』(郵研社)など、ほかの図書館は貸出自由にしている本を、ことごとく「貸出禁止」にしているのだ。

図書館が館内にある本を貸さないとは、館長以下図書館関係者の頭は大丈夫かといいたくなるよね?(小田氏の本は、一部、日比谷図書館にあるのは貸出ができるようになっているので、千代田区民でも借りて読むことは可能だが、区立図書館所蔵のものはすべて「禁帯出」「貸出禁止」になっている)。

さて、そういう悪しき伝統のある千代田区立図書館…。片岡千歳さんの新装本を蔵書とするか、蔵書としても貸出自由にするか?

さぁ、どうなりますか、注視してみたいものですね?(たぶん片岡さんの本を今後購入しても、いつものように貸出禁止にするのでは?)

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
(マイブログで紹介した本で読みたい本があれば下記のアマゾン欄をクリックしてどうぞ)




(無料メルマガ「古本虫がさまよう」もあり。より、つっこんだ内容掲載?)
10:35  |  図書館  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2023.09.15 (Fri)

原田ひ香氏の『図書館のお夜食』(ポプラ社)を読んで――― 深夜図書館があれば……


原田ひ香氏の『図書館のお夜食』(ポプラ社)を読んで―――
深夜図書館があれば……

(2023・9・15・金曜日)



原田ひ香氏の『図書館のお夜食』(ポプラ社)を読んだ。

(こんな内容)→東北の書店に勤めるもののうまく行かず、書店の仕事を辞めようかと思っていた樋口乙葉は、SNSで知った、東京の郊外にある「夜の図書館」で働くことになる。そこは普通の図書館と異なり、開館時間が夕方7時~12時までで、そして亡くなった作家の蔵書が集められた、いわば本の博物館のような図書館だった。乙葉は「夜の図書館」で予想外の事件に遭遇しながら、「働くこと」について考えていく。


~~~~~~~~~~~
目次をみた時、「赤毛のアン」「田辺聖子」「森瑤子」の「文字」が眼にとまったので、ふと、読んだ次第。

夜だけ開館するという私設図書館。そこに勤めることになった若い女性・樋口乙葉を中心にした図書館小説。元古本屋の館員やいろんな本がらみの関係者が「本」との出会いを語りながら、その図書館に流れ着くまでの軌跡が興味深い……。ちょっとした事件なども館内で発生する。
実名の小説家の小説などは、夜食の料理レパトリーのサンプルとして出てくる感じ。
ストーリーの展開はそこそこ面白く、楽しく読める一冊でした。この著者の本は、以前、『古本食堂』(角川春樹事務所)を読んでいたようで……。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
(マイブログで紹介した本で読みたい本があれば下記のアマゾン欄をクリックしてどうぞ)




(無料メルマガ「古本虫がさまよう」もあり。より、つっこんだ内容掲載?)

02:30  |  図書館  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2023.08.10 (Thu)

千代田区立図書館はなぜ『近代出版史探索』(1~6巻)を「発禁」ならぬ「貸禁」にしているのか? 図書館が本を貸さないとは? 親方日の丸官僚組織「千代田区立図書館」を征伐せよ!?

千代田区立図書館はなぜ『近代出版史探索』(1~6巻)を「発禁」ならぬ「貸禁」にしているのか?
図書館が本を貸さないとは?
親方日の丸官僚組織「千代田区立図書館」を征伐せよ!?

(2023・8・10・木曜日)


小田光雄氏の『新版 図書館逍遥』(論創社)を読んだ。

(こんな内容)→図書館の物語を求め、多くの国や時代を横断する中で、思いがけない〈本と読者の世界〉が出現した。この一冊によって、〈図書館〉はこれまでになかった輝きを放つことになるだろう。異色の図書館論、待望の復刊。


~~~~~~~~~
旧著(編書房刊行の『図書館逍遥』)は読んだか? 2001年の刊行…。記憶にないのだが?大江健三郎の小説(『取り替え子』『懐かしい年への手紙』)で描かれている占領下のアメリカCIE図書館の「回想」など……。

図書館といえば、この前、都内最悪ワースト3に堂々と入れる千代田区立図書館(九段下)に久しぶりに寄った。

まぁ、非区民に5冊しか貸さない(区民にもたったの10冊)、ちょっとした書誌的資料はほぼ「貸出禁止」にする、予約していたものの不要になった本を窓口で「これ、いりません」といったら、紙の書類を出してきて理由を書けといった共産主義国家もびっくりの官僚主導型図書館だけど……。

それはさておき、夏休みということもあってか、すみっこの座席では受験生らしき未成年者もいた模様。

われわれが高校生のころだと(1970年代)、自宅にまだエアコンがない家も多くて、冷房完備の図書館に夏休み、席順取りで殺到するなんてことはあったが、いまも気分転換兼ねて図書館で受験勉強する人もいるのかな(図書館でBGMを流すバカ図書館があるから、受験生はそういう時は、堂々と「煩い」と文句を言ってほしい?)。

ともあれ、小田さんの本では「発禁本図書館」というタイトルのコラムなどもあるが、国会図書館は別にして、エロス文庫などの蒐集、貸出しを普通の図書館は一切しないようだが、それでいいのかとふと思った。「時代小説」と同じく大事な大衆文化だと思うけど。

「年間制作六千本というアダルトビデオを単なるエロビデオの群れとみなしてはいけない」と小田氏は指摘している。エロス小説も年間六百冊は出ているかな? 公共図書館が、そういう分野の本を一切無視黙殺するのは果たして「健全」なのか?

本書の巻末に樽見博氏との対談が新たに収録されている。図書館とはあまり関係のないテーマでの対談。小田氏の『古本屋散策』(論創社)の刊行を記念してのもの。
小田さんが三島の北山書店(古本屋)の閉店が残念だったと述べているのが目に止まった(ほかにも豊橋の構文堂も)。構文堂はまったく知らなかったが、北山書店には思い出が若干ある。「古本屋ツアーインジャパン」さんのブログでこの古本屋のことを知って2~3回通ったかと。

11年前のマイブログでこんなことを書いていた。
~~~~~~~~~~

2012.08.24 (Fri)
「北海道&東日本パス」では行けない浜松・三島古本屋ツアーは、「青春18切符」&普通列車で行こう

(前略)三島にある北山書店が(2012年)9月上旬すぎに閉店との情報が流れていたので出かけた次第。少し前に一度だけ立ち寄ったことがある。「デブ」では店内移動もできないほど、本が詰め込まれている。蔵書そのものは平凡? いや、山積みされているので、半分ぐらいは点検しようがないからもしかしたら? エロス本も少々ある。ふふふ。
『古本屋名簿』には、このお店、開業65年とある。店主はすでに80代とのこと。体調もイマイチで「引退」されるとのこと。でも元気そうに店内店外を歩いていたが、その後奥様が店番をしていた。
息子さんもいるが、美術家として活躍しており家業を継ぐことはないとのこと(そもそももう息子さんも還暦すぎているし…)。

店内は5割引きセール実施中。
『追想 中田操六』 (非売品)、山崎倫太郎氏の『アジアの二つの戦争』 (一星社)、 『日本の反省 岩淵辰雄選集』 (非売品)、D・M・パーキンスの『ディープスロート』 (三笠書房)を購入。半額の上にさらにおまけしてくれて全部で1400円。安い。

北山書店がなくなればもう三島にも来ないかな? 閉店しても自宅も近くなのでガレージセールみたいなことをやるかもしれないとも。
沼津に何軒か古本屋があるから、そちらにはまた足を運ぶことだろうが…(今回は沼津には立ち寄る暇なし)。三島駅から北山書店の間の商店街の中にも、長年やっていましたが閉店します云々との文房具屋さんの挨拶表示がしてある「シャッター」もあった。

次に小田原に移動。守谷のパン屋に足を運んだ。閉店間際で、つぶあんパンぐらいしかなく、それを六個に、クッキーを5個、食パン二枚購入。千数百円。小田原の古本屋はこの前、廻ったばかりなのでこの日は廻らず。時間もないし…。パン屋さんだけに用事があった次第。

まだ午後6時前なので、小田原から、さらに藤沢有隣堂のミニ古本市や横浜西口ダイヤモンド広場のミニ古本市などを覗くことも可能だったが(どちらも夜8時、9時まで営業中とのこと)、さすがに疲れた。
駅弁「鰺の押し鮨」「はこね大名弁当」&缶ビールを買って、グリーン席(950円)を奮発し、東京まで戻ることにした(2300円+950円で8600円相当の区間を走破したとすれば安い?)。二階の網棚もないケチグリーン席に乗るが、空いていたので隣席を「網棚」代わりに利用。海の景色を眺めつつ食事。「はこね大名弁当」は二段弁当。まずまず。つぶあんパンも二個食べる。これも美味い。2012.08.24 (Fri)


~~~~~~~~~~~~~
まぁ、毎度の古本屋行脚(&グルメ?ツアー)。

「古本屋」と「図書館」……。「図書館」はおおむね「公立」「税立」「親方日の丸」組織。「古本屋」は民営・私立(それでも組織体になると「親方日の丸」になることも?)。そして両者が成り立つには出版物があることが絶対必要。出版社あっての「古本屋」と「図書館」だが……。

小田さんは出版業もやっていて、かつて図書館大会にパネリストとして招かれたことがあったという。

「自社刊行物の宣伝にもなるし、図書館における本と読者の話も聞けるのではないかと考え、引き受けることにした。会場に着いて、控室で初対面の大会関係者、司会者、他のパネリストたちと話しているうちに、いやなムードを感じた。官僚行政の臭いがするのである。それから私が出版者だとわかっていても、どんな本を出版しているのかと問う人もいない。名もなき小出版社であればこそ、そうした質問があるかと考えていたが、まったくないのである。出版しているものが何であるかは関係なしに、単に図書館大会のアリバイ工作として、出版者ということだけで招かれていたのだ」……。

昭和45年以前刊行の本は保存状態とは無関係に一切一冊たりとも貸し出してやらない(中央区立図書館)、休館日は月5~6日は貰う(新宿区立図書館)、他図書館では貸し出ししている書誌的本もウチは貸してやらない(千代田区立図書館)といった、「官僚行政」としての図書館運営をしている区立図書館には是非置いてほしい一冊?  千代田区立図書館で借りて読めるかな、この本?

おやおや、調べてみたら、この本は大丈夫だけど……。小田さんの大作『近代出版史探索』(論創社)、これは1巻から6巻まで出ている。他の図書館なら、自由自在に借り出しできるのに、なんと千代田区立図書館は「貸出禁止」になっている。ホワイ?

~~~~~~

近代出版史探索 6禁帯出
小田 光雄/著 -- 論創社 -- 2022.4 -- 023.1


o 本棚へ
所蔵
所蔵は 1 件です。 現在の予約件数は 0 件です。
所蔵館 所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
千代田 出版 出版史/023.1//水 1000848950 出版 貸出禁止 在庫あり


~~~~~
「禁帯出」「貸出禁止」と銘打っていて、そのくせ「現在の予約件数は0件です」との表示。
頭は大丈夫かと言いたくなりませんか?

小田さんの他の本で、2冊所蔵していて、1冊は貸出禁止にして、もう1冊は貸出可能にしているのもあったが、まだこれはマシな措置。
それにしても、小田さんの『近代出版史探索』は、他の図書館も所蔵しているけど、どっこも自由自在に全て貸出可能になっている。千代田区立図書館だけ、図書館なのに「貸出禁止」にしている。

ただ、『近代出版史探索』の1~3巻に関しては、千代田区立図書館が所蔵しているものは「貸出禁止」にしているけど、提携している日比谷図書館が所蔵しているのは取り寄せて貸出可能のようで、千代田区民も読むことは可能だが、4~6巻を日比谷図書館は所蔵しておらず、千代田区立図書館は所蔵していても「貸出禁止」にしている。

本当にこの図書館、ビョーキ図書館というしかないね。館長の顔を見てみたいあるよ?

千代田区民というか千代田区立図書館に登録している市民の皆さん、こんな不当行為をいつまでも許していてはいけませんよ。抗議の声を挙げるべきでは?
「図書館なら本を貸せ!」と。ほかの区立図書館が貸出可能なのに、なぜ、千代田区立図書館は貸出禁止なのだと。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
(マイブログで紹介した本で読みたい本があれば下記のアマゾン欄をクリックしてどうぞ)



(無料メルマガ「古本虫がさまよう」もあり。より、つっこんだ内容掲載?)


04:28  |  図書館  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2023.05.21 (Sun)

図書館が日曜休むとは? 図書館が本を貸さないとは? あまりにも「多様化」しすぎた図書館の悲劇?

図書館が日曜休むとは?
図書館が本を貸さないとは?
あまりにも「多様化」しすぎた図書館の悲劇?

(2023・5・21・日曜日)





本日(日曜日)、東京周辺は快晴。妻は週末ギャンブルに出かけ、一人自宅で「書類の整理」「書棚の整理?」ができるかと思いきや、急用ができて、白金高輪に正午すぎに出かけることに。所用をすませると、駅にほぼ直結するかのようなビル(「高輪コミュニティーぷらざ」)の3~4階に図書館があるので、ちょっと立ち寄ってみた。

最近できたビルなのか? まずまず綺麗な図書館。雑誌も沢山あって、壁にそったソファもクッションはまずまず。「本の雑誌」(2023年6月号)があったので座り読み。朝日の百目鬼恭三郎さんの「武勇伝」(?)を書いている人がいた。百目鬼さんか……。書いたものでしか知らない人なので「人柄」は知る余地もないが、いろいろとあったと書いていた。
『たった一人の世論』(ダイヤモンド社)や『風の文庫談義』(文藝春秋)や『新聞を疑え』(講談社)などは名著ですが……。

白金高輪から新宿御苑に移動して、所用をすませて、ちょっとトイレを借りようかなと思って、新宿区立図書館(四谷図書館)に寄ろうと思ったら、なんと日曜日だというのに休館日となっている。え? いまどき、図書館が日曜休館?(図書館のトイレを借りずとも、一階入り口近くに「公衆トイレ」あり)。

あぁ、そういえば、新宿区立図書館はよく休む図書館ですな。四谷図書館は毎週火曜日休み。第二木曜も休み。そして、なぜか本日・日曜日も休み。新宿区立図書館、ほかの図書館は、日曜日といえども開いているところが多いけど、毎週火曜とか月曜は必ず休み、第二木曜とかも休むのが普通のようだ。月最低5日はお休みのようですね。
さきほどの高輪図書館の休みは月2日が原則。文京区なんか月1日では?  新宿区立図書館は普通の図書館の2~3倍は休むようです。組合が強いのかな? それにしても、図書館やデパートが普通、日曜休みますか? 変わった図書館だこと……。

そのあと、お茶の水、水道橋界隈をちょっと歩いた。お茶の水の文京区にある図書館にも寄って少し貸出。九段下の千代田区立中央図書館には特に用事はないので行かず(なんせ5冊しか借りられない、役立たない図書館ですから?)。
古本屋も、日曜日でもやっているところがそこそこありますな。水道橋駅近くの軒先コーナーに村松剛さんの本が数冊あった。

日本教文社から出ている共著本と、PHP研究所から出ていた新書のハードカバーの『日本を国家と呼べるのか―湾岸戦争が突きつけたもの』。ほかにもちょっと保守系の文化人の本が数冊並んでいた。

ううむ……。ちょうど、車中で、神谷光信氏の『村松剛 保守派の昭和精神史』(法政大学出版局)を読んでいたところ。何か「赤い糸」かなと感じた。PHP研究所の本をパラパラめくると、中に、村松剛さんが飯田××さんに出した年賀状が挟まっていた(××も「実名」あり)。飯田××さん? どっかで聴いたような?
ともあれ、どちらも持っている本。200円ぐらいだったと思うけど、結局買うことはなし。飯田さんが亡くなって、彼の蔵書(保守派系の人の本)の一部が古本屋に流れたのかな?

神保町駅から水天宮駅へ。ちょっと雑用を片づけて、ここでもトイレを借りようかと思って、中央区立日本橋図書館に寄ったら、なんとここも休みではないか?
定休日というわけではなく、年に一回ある「特別整理期間」(5・21~25)だそうな。まぁ、それなら仕方ないが、この図書館も千代田区立図書館並みに「本を貸さない図書館」として有名(悪名)な図書館だ。
最近利用していないが、なにせ、昭和45年か、昭和40年以前の本は、一切貸出禁止にしているのだ。こんな図書館、区立図書館の中でも、中央区立図書館だけだろう。あきれてモノが言えないあるよ。

フランク・モラエスの『チベットの反乱』(時事新書)という本がある。1960年(昭和35年)の刊行(訳出)。区立図書館では新宿区立と中央区立が所蔵しているが、新宿区立は貸出しているのに、中央区立は「禁帯出」なのだ。
というふうに、各種、本の保存状態と照合するわけでもなく、刊行年時で、しかも、昭和45年ぐらいで区分けして、それ以前に刊行された本は一切合切「禁帯出」にしているのだから、千代田区立図書館もびっくりするほど、官僚主義的な図書館というしかない。

図書館が本を貸さないで平気の平左なのだ。中央区立図書館の館長の顔が見てみたいね?(区長も?)。図書館近くの文教堂書店は、昔と変わらず元気に開業していた。エロス本もそこそこありますな。ヨカヨカ。

ということで、日曜の午後、4つの図書館周辺を廻って帰宅へ。水道橋駅近くの「やよい軒」で一番安い生姜焼き定食(税込710円)をたべた。漬け物は「一瓶」全部食べた。ご飯は200グラムのお替り一回。それで710円(急激な値上げだが)。まずまずのコスパですかな。
水道橋駅に「きらく」があったけど、もちろんJR東日本のサービス低下に抗議してボイコット中。ここ1年ちょっとで1~2回行ったかどうか(以前は週に一回程度寄っていたのに。切符売場の切符入れをケチったばかりに報復されてしまって、自業自得の因果応報?)。
~~~~~~~~~~~~
蛇足だが……。神谷光信氏の『村松剛 保守派の昭和精神史』(法政大学出版局)……。索引をまずは拝見。ううむ、なかなか細かい文献までよく調べていると感心?

序章の次の一文にも納得(共感)。

「村松剛を再検討する目的は『保守反動』として改めて弾劾するためでも、『賢者』として賛美するためでもない。村松剛という人物が、どのようなプロセスを経て、ナショナリスト、現実主義者、反共産主義者、すなわち『保守派』の知識人となったのか、先入観を排して能うる限り内在的に理解しようというのが筆者の立場である」

「右派イデオローグと見なされていたが、村松剛は軍国主義と独裁を憎む、言論の自由と複数政党制による議会制民主主義の支持者だった。単純な復古主義者ではなく、また確呼たる国家観を持たぬポピュリストでもなかった。天皇制とともに民主主義が成熟することを願っていた」


ううむ、この定義は、僕の思想信条とも(ほぼ)合致するではないか?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
(マイブログで紹介した本で読みたい本があれば下記のアマゾン欄をクリックしてどうぞ)





(無料メルマガ「古本虫がさまよう」もあり。より、つっこんだ内容掲載?)
19:18  |  図書館  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)
 | HOME |  NEXT