古本虫がさまよう エロス
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アダルト女優の「人権」にもいろいろあるようで?
(2017・4・21・金曜日)





井川楊枝氏の『モザイクの向こう側』 (双葉社)を読んだ。


出演強要問題に揺れるAV業界。なぜ今、このような問題が浮上してきたのか。「性を売り物にする」として、長らく日陰の存在だったAVビジネス。だが、時代の移り変わりとともにセクシーアイドルの輩出や芸能人AVジャンルの誕生などにより、一定の社会的認知を得たこととも深く関係している。数多くの関係者に取材し、出演強要問題から海外配信AVや同人AVまで、大きく変わりつつある業界の深層に迫る。

アダルト映画に「強制出演」させられている被害者を救えという「人権弁護士」がいて、その人への取材もしている。このヒューマンナントカという集団は北朝鮮の人権抑圧にはあまり積極的に動こうとはしない団体だったかな?

一方、川奈まり子さんは元AV女優で作家。作品も本欄で紹介しているが、そうした動きとは「考えが相容れません」とのこと。「今のAVはフェミニストが戦って勝ち取った一つの成果だと捉えています」とのこと。

処女と童貞があって、処女は守るべき、童貞は打破すべきといった古い価値観を蹴飛ばして、女性も自分たちでセックスをコントロールできるようになって、「自分を表現できる仕事の選択肢としてAV女優」になったとのこと。

それも一つの価値観であろう。強姦などのシーンは好きではないものの、「このジャンルはよいけれど、このジャンルはダメという考えで表現規制するのは間違っていると思います」というのは正論だろう。

そういうふうに、「証言者」は玉石混淆だが、さまざまな角度から論じていて参考になる本。
それはともかく、この本のカバーは、若い女性の背中(裸)姿。

同じく美女(著者)の背中と腕が少し見えるカバー写真の本、SHIHOさんの『セルフケア 今すぐ始められる40のアンチエイジング法』 (幻冬舎)を読んだ。妻所有? こちらは、還暦前のブ魔女が読んでも、いまさらどうでもなることは無理なことを自覚するための一冊。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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人生は、「中学生・高校生」時代に「エロ」に目覚めて「難民」になるかどうかで決まる?
(2017・4・14・金曜日)






森林原人氏の『セックス幸福論 偏差値78のAV男優が考える』 (講談社文庫)を読んだ。


AV男優になった偏差値78の「インテリ・エレクト男」の自叙伝といった感じの本。偏差値78というのは、麻布、栄光、ラ・サール、筑駒に合格した中学受験時のことで(進学したのは筑駒)、大学は専修大学。偏差値は中学生の時をピークに急下落したようだ。

中学入学直後、勉強では同級生にとても勝てないと思い、エロの世界で突出していこうと考えたとのこと。そういう考察も含め、それがひいてはこういう職業を選んだことへの家族との葛藤や、男優としていかに女優とまみえるべきかといった心構えなど、さまざまな人生の機微に触れた自叙伝となっている。

アダルト映画だと、「主演」は女性。女性がいかに美人でスタイルがよくて巨乳かどうかあたりが見る人の主要関心。男などメじゃない? せいぜい、男優をうらやましく思ったりする程度? それでも、男優のそれなりの演技力の有無が、見る人にある種の感動を与えることもある(だろうか?)。
ともあれ、著者はさまざまなアダルト女優とも接し、彼女たちのさまざまな生態を巧みに描写していて読ませる筆力がある。


内容紹介→「好きな人ができたとき、あるのは愛でしょうか、それとも欲望でしょうか?」AV男優・森林原人は考える。
「私はセックスを見せることが本分であるAV男優です。二十歳から初めて三十七歳の今に至るまで、八千人と一万回以上セックスをしてきました。多い時で日に十八人。三日として空くことなくセックスしています。もちろん、その大半が仕事ですが、彼女やセフレともセックスしてきました。僕は気持ち良いことが大好きで、だから、セックスが大好きです」
偏差値78の進学校からAVの道へ進み、いまや超売れっ子のAV男優が体で感じ理解したこととは。「その好きは人を好きとは別な感情・欲望なのでしょうか?」この本は、セックスの価値観を根底から変えます。


うーむ、まぁ、そこまでは……。アダルト俳優は、それなりに意義ある職業とはいえるとの読後感は残ったが…。

一方、仁藤夢乃氏の『難民高校生 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル』 (ちくま文庫)を読んだ。

(内容紹介)→家庭・学校のつながりを失い、渋谷を彷徨っていた中高時代。やりたいことも夢も失くし、学校を中退。虐待、妊娠、中絶、DV、リストカット、自殺未遂…。私の周りには、そんな子がたくさんいた。ギャル、ヤンキー、引きこもり、被災地で孤立する中高生。かき消されてきた、それぞれの声。やがて人への信頼を取り戻し、居場所づくりを展開するまで。長いあとがきを追記。

この人もまぁ中学受験で女子中・高校一貫校に入学した。そのあたりまではごく普通のお嬢さんだったようだ。しかし……。よくある話だが、校則に抵抗したり、髪の毛を染めたりといった反抗期に入る。まぁ、内面的美の追求よりも外見的華やかさを求めての浅はかな反抗というべきだろう…。ファーストフード店でのバイトから始まり、メイドカフェなどでバイト。そういうところにいく、いい歳したオジサンもいるそうな。稼いだお金をためて酒を飲んだりタバコ吸ったり。授業も出ない。そしていろいろとあって高校中退。そういう落伍した人たち向けの学校に入り、授業の一貫としての農園での農作業などを通じて生きる喜びを発見? そういう中で大人社会への注文やら…。

特に共感することもなく、バカだなと思わぬでもない…ところもあるなと感じつつも、それなりに面白くは読んだ。
まぁ、人それぞれ。人生いろいろ。もう少し「本」に接していれば、酒やタバコや水商売の世界に耽溺することなく、多少、自閉的になっても、「犯罪」的行為や退学にはならずに過ごせたかなと思わないでもないが、大学にも入り、社会的活動も展開しているのだから、総じて前向きの結果となってよかったのだろう。

高校時代、私は誰も自分のことをわかってくれないと嘆いたり、何か嫌なことがあると家族や先生のせいにしたりして、自分はかわいそうだと思っていた。「早く自由になりたい」と高校を中退してみたけれど、結局勉強もせず、ただふらふらと渋谷で毎日を過ごす「ダメな子」だった。たしかに、私は環境のせいで、周りのせいで「ダメな子」になってしまったのかもしれない。けれど、すべての人のせいにして、「こんなの夢も希望もなる社会だ」と嘆いているだけでは何も変わらなかった。周りも、自分も変わらなかった。

そういうことに廻りまわって気づいただけでも立派。しかし、一歩間違えれば、犯罪に巻き込まれることもあっただろう。紙一重で、乗り越えられたといったところだろうか。家がそこそこ経済的に貧困というわけでもなかったのもよかったのだろう。

一読しながら,僕も「難民中学生」の時があったなと思い出した。46年前のこと。中学一年の三学期(1月~3月)ごろか。慣れない下宿生活をしていたこともあり、生活が不規則。監視する親がいないのだから……。勉強もせずに、貸しマンガ屋で借りてきたマンガばかりを読んで…。ホームズやルパンものの本を書店で買ってそれだけを読んだり…。学校にも……。「不良」「難民」といっても、その程度のものだったが。
下宿生活で、部屋にはテレビもなく、当時は新聞も購読などしていなかった。下宿にあった地元新聞ぐらいは読んでいただろうか? ラジオはあった。朝、山谷親平の報道ニュースを聞くのだけが楽しみだった?  「どんなに美しい言葉も愛がなければ相手の心に響かない。聖パウロの言葉より」といったナレーションのあとに、曽野綾子さんなんかが登場していたっけ? 遠藤周作さんも? あれは夜の番組だったか? ラジオは友達だった。そのころラジオからよく流れていた南沙織の「潮風のメロディ」や、ミシェル・ポルナレフの「シェリーに口づけ」ばかりを口ずさんで聴いていた。かといって、当時から早寝早起きだったから深夜ラジオ番組などは聴かなかったが。

赤旗と朝日ジャーナルを読み出したのは、そんな破綻した下宿生活を打ち切り(親に打ち切られ?)、往復四時間弱かけての自宅通学に返った中学2年一学期から。その前は「ルパン三世」が連載されていた「漫画アクション」か「月刊(週刊)明星(平凡)」を愛読する程度だった。

ともあれ、「活字」には耽溺はしていたといえようか。中2からは、通学時間の大半は眠るか読書タイムとなった。源氏鶏太などの大衆小説などを愛読するようになった。「朝日ジャーナル」を読み、徐々にその内容に呆れていった。

ともあれ、そのため、中学一年生の三学期の時期(昭和47年1月~3月)に起こった大事件の記憶があまりないのだ(勉強のほうも)。まだ中学一年生ということもあったのかもしれないが、それにしても、視聴率がすごかったという浅間山荘事件(昭和47年2月19日~2月28日)や、札幌オリンピック(2月)や日活ロマンポルノ「恋の狩人」をわいせつとして捜査(1月)などの記憶がほとんどないのだ?   毎日新聞の西山事件(3月~)も。ううむ……。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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ピュアな中学生以上にお勧めの一冊といえば、村上春樹氏の『騎士団長殺し』より、百田尚樹氏の『永遠の0』か、睦月影郎氏の『みだれ浪漫』『永遠のエロ』のほうか?
(2017・4・5・水曜日)





昨夜は神保町の全席禁煙店で知人と食事。店を出たのは夜10時ごろ。周辺の桜も満開のよう。特に寒くもない。駅に向かう街路もそこそこの人出。さすがにこの時間、古本屋は開いていない。でも、飯田橋駅と秋葉原駅まで進出しているブックオフが、この神保町のど真ん中あたりに進出して、夜の11時まで開いていれば、さぞかし繁盛しているかも(「せどり」の犠牲となりしか?)。酔った勢いで、「は~やくこいこいお正月とブックオフ」と口ずさみながら駅に向かった次第。

ともあれ、睦月影郎氏の『みだれ浪漫』  (双葉文庫)を読んだ。著者お得意のタイムスリップ性愛小説。戦前の日本に飛び立った少年が主人公。

(内容紹介)→十八歳の浪人生杉坂治郎は、自宅近くのギャラリーで、バイトを始める。古い洋館をそのまま使ったギャラリーの地下室を掃除していた治郎だが、突然の地震のために、出口の蓋が閉まってしまう。何とか地下室内に別の扉を見つけ、外に出た治郎の目に飛び込んできたのは、見慣れぬレトロな光景だった。時空を超え、さまよい込んだ世界で、治郎は淫欲の日々を過ごすことになる―。紳士淑女が楽しむ、大人のための性愛小説復刻版。 傑作長編タイムスリップ・エロス

マンガ『ケンペーくん』 (ならやたかし名義・ラ・テール)の著者ならではの歴史的蘊蓄も出てくる。「甘粕正彦憲兵大尉」も出てきてのやりとりも。関東大震災の発生を予言して彼からも注目される? 現代と大正(昭和)を行き来し、その間のさまざまな女性とのエロス体験を綴っている。

百田尚樹氏の『永遠の0』 (講談社文庫)をもじった、彼の『永遠のエロ』 (二見文庫)も戦時中にタイムスリップする内容だった。中学生ぐらいから、こういう小説を読むと、エロス&歴史(戦争)の二分野を同時に学べて一石二鳥かもしれない。(内容紹介)では、「紳士淑女が楽しむ、大人のための性愛小説」とあるが、中学生以上にお勧めすべき作品として、文科省推薦もありの一冊ではないか? まさか? あまりに荒唐無稽すぎる? 文学的価値はない?

でも、荒唐無稽というならば、村上春樹さんの『騎士団長殺し』 (新潮社)では、ある登場人物に仮託してとはいえ、「一九三七年に日本軍が南京大虐殺をした。四十万人を殺した、という説もある」云々と書いているそうな。こちらも結構、荒唐無稽では? この本は積んどくもしておらず、手元にもないのだが、ウイル(2017・5月号)で、百田尚樹さんが、そのあたりを強く批判していた。なるほど。

村上さんの本にも、「荒唐無稽」のみならず、結構「エロス」シーンもあったかと。 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 (文藝春秋)や『1Q84』 (新潮社)は一読している。中学生には早すぎるエロスシーンもあった? そうしたエロスは別にして、『1Q84』のNHK集金人に対する風刺描写は秀逸との記憶が残っている。あの作品が発売になった当日の朝のニュースの特集コーナーで、NHKが文芸評論家を引き連れて、宣伝拡張をしていたのは、あまりにも自虐的で滑稽だったというしかないが……。あの集金人のシーンを読んだら、ちょっと…となるのが普通だろうに。

それはさておき、中学生レベルの、まだ(?)汚れを知らないピュアな少年少女たちに勧めるべき本は、やはり睦月さん、百田さんのほうになるか?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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やはり、人間は、ジキルとハイドですな、ということを想起させる覗きノンフィクション 神様、ビッグブラザーはみんな知っている?
(2017・3・24・金曜日)

ゲイ・タリーズの『覗くモーテル観察日誌』 (文藝春秋)は大変面白いノンフィクション作品だった。


内容紹介→天井裏に自分だけの覗き部屋を作ったモーテル経営者、30年の奇妙な記録
1980年のはじめ、著者のもとに一人の男から奇妙な手紙が届く。男の名はジェラルド・フース。コロラド州デンヴァーでモーテルを経営しており、複数の部屋の天井に自ら通風孔と見せかけた穴を開け、秘かに利用者たちの姿を観察して日記にまとめていると言う。男を訪ねた著者が屋根裏へと案内され、光の洩れる穴から目撃したのは、全裸の魅力的なカップルがベッドでオーラルセックスにはげむ姿だった――。ヴェトナム戦争で傷ついた兵士とその妻の行為から、不倫や同性愛、グループセックス、さらには麻薬取り引きの絡んだ殺人事件まで、三十年に及ぶ記録からはアメリカの世相、性意識の変化が見えてくる。

目次→1 男からの手紙、そして出会い 2 十九世紀の覗き魔について書かれた本 3 見せかけだけの通風孔と屋根裏ツアー 4 『覗き魔の日記』の束 5 観察対象第一号 外見、行動、結論 6 グループセックスと、レズビアン教師 7 傷ついたヴェトナム戦争帰還兵とその妻 8 これこそがリアルな市井の人々 9 覗き魔を苛立たせる宿泊客たち 10 行為のさいに明かりを消すかどうか 11 自宅まで中年女性を尾行して 12 なぜ部屋から羊の声が…… 13 夜な夜な、叔母の部屋を覗いていた 14 少年時代、覗き魔が育った町 15 花形チアリーダーの彼女と別れた理由 16 海軍時代、売春宿で童貞を卒業 17 利用客を被験者にしたテスト 18 性欲レベルが異なる夫婦 19 一度だけ覗き穴が露見しかけて 20 かなり活発なカップル=十二パーセント 21 覗き魔を大いに喜ばせた男と女 22 女性のマスターベーションの動機 23 あらゆる男は覗き魔である 24夫婦交換がうまくいかない場合 25 観察の耐えがたい近親相姦 26 殺人事件を目撃した夜 27 どんどん人間ぎらいになる 28 浮気、離婚、新しい伴侶との邂逅 29 モーテルを売却して引退へ 30 懐かしの街、オーロラ 31 ついに日記の公表を決意 32 覗き魔の蒐集品 33 覗き魔の告白 34 通風孔ごしの人生を過ごして半世紀 35 モーテルの解体


オーウェルの『1984』のビッグブラザーになったかのようなモーテル経営者が主人公。この人、子供の時から、叔母(母の妹)の家に行った時に、寝室などを覗き込んでいた性癖の持ち主(しかし、本書の中に、叔母の顔写真も出てくるが…。それほど覗き見たくなるほどの美女とは思えない?)。

その覗きが嵩じて、モーテルを買収した時、部屋の一部の通風孔に細工をして屋根裏から覗けるように工作。

若いカップルなどがやってくると、そういう覗き孔のある部屋に案内。そして、屋根裏覗き、観察日記(日誌)をまとめていく。ある時、それをタリーズに送る。その内容に関心を持ったタリーズは彼に会いに出かける……。

その男、自分はビッグブラザーではないと。監視カメラが増えている現状を憂えたりもしているのは矛盾? とはいえ、本書を読む限り、覗きと観察日誌はあくまでも個人的趣味の領域。それを利用して脅したりするとかそういう「犯罪行為」はしていなかったとのこと(もっとも「覗き」はいうまでもなく犯罪的行為)。

お金のあるカバンをわざと部屋に置いたりして、それを正直に届けるかどうかなども実験。ほとんどの人が猫ばば? 牧師が泊まると、エロ本を引き出しに。それを見つけた牧師はオナニーを? 健全なカップルが泊まるものの、夫は淡白。妻はオナニーグッズを出してきて慰めたりする……。こんな美人妻が、年下の少年を誘惑するようになっていく…(かどうかは不明),

ううむ、実に面白い人間観察? アメリカのモーテルは簡易宿舎だから、日本のラブホとは違う。宿泊客がすぐにメイクラブをするわけではない。その点、日本のラブホの経営者がこんなことをすればどうなるか? ラブホだと唯一最大の目的が「短時間でのメイクラブ」だから、ほぼ百パーセントの確率で、その行為を覗き見ることが可能になる。アメリカのモーテルの場合は、少なくとも日中はなんにもなくて無駄な時間を過ごすこともあるようで、観察する上での効率はあまりよくない。

彼の場合は、時々期待に胸(あそこ?)を膨らませながら、何もなくてガッカリすることもあったようだ。時には殺人やら犯罪行為などを垣間見たり、バレそうになったり…。

性愛文学の巨匠こと、富島健夫氏の小説『人間の部屋』 (青樹社ほか)は覗きをテーマにした本だったかのような?(記憶が曖昧。アパートの家主が借り手の部屋を覗きフフフ…)。

(内容紹介)→貸し部屋を造ることで深井英生の覗きと盗聴の欲望は十分に充たされた。妻の多重子も凄絶な他人の悦楽に痺れる。しかも英生は大家として、魅惑的な間借り人の美女に接近し多重子を、さらに刺激した。男女の性的異常性・好奇心を徹底的に観察して、人間の本質に迫る…といった内容。

この「内容紹介」だと、タリーズの本に出てくる覗き夫妻と同じような印象を受ける。

翻訳モノでは、ノーマ・イーガンの『義母の寝室』 (フランス書院)は、たしか、若い妻と再婚した父が亡くなり、残された義母と少年の間の微妙な空間、そして少年の、義母のみならず隣家の奔放な若夫婦の痴態に誘惑されるかのような覗きが嵩じて…ふふふの世界を描いた傑作小説だ…。「身内」と「お隣さん」ならまだいいが……。

そのほかにも睦月影郎氏の『義母の寝室』 (二見文庫)や鏡龍樹氏の『叔母の寝室』 (フランス書院文庫)という傑作もある。ただし、言うまでもなく寝室や風呂場やトイレの覗きは犯罪行為です。

日本でラブホ経営者がこんなことをやったら、もっと凄い観察記録が、短期間で書けるのでは……。

やはり、人間は、ジキルとハイドですな、ということを想起させるノンフィクション。神様、ビッグブラザーはみんな知っている?

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『コンビニ人間」『コンビニ店長』があるなら『コンビニ女店員』もあってもいいのでは?
(2017・3・11・土曜日)





ブックオフで、吉野準氏の『ある警視総監日記』 (角川文庫)を108円で、日下忠氏の『コンビニ店長 24時間営業中』 (二見文庫)を410円で購入。クーポン(500円)があったので、それと、はみ出した18円分はポイントカードで購入。現金ゼロ円。吉野氏の本は単行本(新潮社)で一読した記憶がある。最近だと、 『情報機関を作る 国際テロから日本を守れ』 (文春新書)を面白く読んだ。

ともあれ、『コンビニ店長』は、芥川賞を取った村田沙耶香氏の『コンビニ人間』(文藝春秋)のパロディか。あちらは30代半ば過ぎの未婚の「女性店員」が主人公だったが、こちらは元刑事で、訳あって退職してコンビニ店長になった独身中年40代前半男が主人公。


『コンビニ人間』を評した時は-----


特定嗜好分野の小説以外の小説はあまり読まないのだが、たまたま「コンビニ」と聞くと、ノンフィクション本だが、竹本遼太氏の『コンビニ難民 小売店から「ライフライン」へ』 (中公新書ラクレ)、三宮貞雄氏の『コンビニ店長の残酷日記』 (小学館新書)を読み、本欄でも紹介していたので、手にした次第。特定嗜好分野の小説でも、「コンビニ勤務女性」が登場するラブ(エロス?)ストーリーは、まだないのでは?

フランス書院文庫にも、いずれ古本屋未亡人を主人公にしたエロス小説が登場するのではないか。いや、最近は芥川賞を受賞した村田沙耶香氏の『コンビニ人間』 (文藝春秋)がブームになっているから、「コンビニ」を舞台にしたエロス小説もできるのかもしれない。コンビニも最近、近所への配達をしているというから、美人コンビニ店員を創造し、そういうアクセスプロセスを活かせるかもしれない。

-----と書いたが、「店長」(男性)を主人公にするとは、なるほどとも?

マドンナメイト文庫ではなく二見文庫なので、エロスシーンは抑え気味(ということもない?)。珍しく『コンビニ人間』を一読していたので、手にした次第。百田尚樹氏の『永遠の0』 (講談社文庫)のパロディを、睦月影郎氏が『永遠のエロ』 として書いている。おお、この本も二見文庫だ。


「店長も、お寂しいでしょう…」
強盗退治、警察への協力、そして女性の欲望に応えて……店長は眠らない!
42歳でコンビニ・ブンブンの雇われ店長をしている夕樹は、元警部補。
とはいえ、店に立っている間は、始終女性客の顔を見ながらよからぬことを想像している。
ある出来事をきっかけに、パートの人妻やバイトの女子大生に言い寄られるようになるが、かつての同僚から協力を求められた事件の犯人の女にも迫られてしまい……。
期待の若手による、書下し官能エンターテインメント!


風俗でしか性処理できなかったのに、店にやってきた「強盗」を撃退してからウンが向いてきた店長。アルバイトで雇っていた人妻店員やら、同じマンションに住む母娘やらと。ある強姦事件がらみで、コンビニを介在してストーリーが展開していく。まずまずの作風なのだが、最近の流行りなのか、「臭いフェチ」的な筆致には若干辟易とする。睦月影郎さんの作品にもそういうものが多いが……。まぁ、この小説を読んで、脱サラしてコンビニ店長になれば、こんなに楽しい生活が待っている…とは誰も想像はしないだろうが……。

それはともかく、ヒット本のタイトルをまねたものとしては、積んどく中だが、知念章氏の『基地反対運動は嫌いでも、沖縄のことは嫌いにならないでください』 (ワニブックス)がある。井上達夫氏の『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください』 (毎日新聞出版)、 『憲法の涙 リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください 2』 (毎日新聞出版)のパロディでは。面白そう?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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