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2018'07.17 (Tue)

小玉二三氏の『七色の笑み』 は、『告白同窓会』 『ぼくたちの卒業体験』 と並ぶ佳作だった…。男のロマンとメルヘンを鮮やかに描いた性遍歴物語








小玉二三氏の『七色の笑み』 は、『告白同窓会』 『ぼくたちの卒業体験』 と並ぶ佳作だった…。男のロマンとメルヘンを鮮やかに描いた性遍歴物語(2018・7・17)





小玉二三氏の『七色の笑み』 (光文社文庫)を読んだ。

内容(「BOOK」データベースより)
(こんな内容)→別荘地の洋館に六人の男たちが集まった。一人の女性ノエミの死を悼む彼らの口からぽつぽつと語られた彼女との赤裸々な性交体験。そこでわかったのは、一人の女性にしてあまりにも異なる「顔」だった。年上の男性にいたぶられる「顔」、純情な婚約者としての「顔」、淫乱な家庭教師…。そして、物語は衝撃のラストシーンへ。もはや官能小説を超えた著者の会心作。


連作型短編小説集といえようか。「文庫書下し官能小説」と銘打っているから、いわゆるアダルト系小説ではある。

ノエミという名の女子学生が主人公。高校生の古文を教える役。ううむ…。この手の小説で、女家庭教師といえば、英語などが定番。古文とはシブイ?(古文というのが、ストーリーの流れとも関連している!)。 僕は古文が苦手だったから、こんな美人家庭教師に教えられたら頑張るのになぁ。

ともあれ、その家庭教師の教え子と…。その教え子の友人宅の父親と…。その女子大生の恩師と、仕事場の上司と、そこで知り合ったカメラマンと……。濃厚な愛欲の世界がそれぞれ個性的に…。
とりわけ、高校生が今日は先生が来ない日、家族はみんな出かけて一人受験勉強しなくちゃ、でも、先生!先生!と淫らな「一人ピストン学習」をしていたところに、先生がやってきて見られて、フフフになるあたりはとてもいい?

ともあれ、そんな彼女が死んだということで、急遽、それぞれの思いを持つ男性たちが全員集合したところに……。思いがけない女性がやってきて、あらあら…となってしまう。

ちょっとラストが唐突な感じがしないでもないが、愉しく読める官能小説だった。

こういう一人の女性が、複数の男性を手玉に取るというのか、翻弄するというのは、以前、紹介したことがある。以下、再録的に…。


扇千里氏の『告白同窓会』 (幻冬舎アウトロー文庫)はちょっと面白い。50代の、全共闘世代よりは若い中年男性たちが主人公のエロス小説(といっても、著者は1960年代生まれの男女二人による「ペンネーム」とのことで、実話を素材としており、作中の登場人物は実在するとのこと)。

主人公が、僕と同世代ということもあってか、風呂なし銭湯利用で共同便所の「双葉荘」に暮らした頃の性体験を回想する彼らの描写の数々に頷くことが多かった。
ネットでエロ画像が簡単に手に入る今の草食系男子と違って、時間と金を使ってそれらを買い求め、隣のアパートの女子大生の着替え姿などをチラリと垣間見ることに必死になったりしていた頃を懐かしんだりしているから…。

コンドームは自動販売機で購入したりとか……(この前高円寺の都丸書店の裏通りを歩いていたら、懐かしきコンドーム販売機がポツンとあった。稼働中なのか?)。
隣のアパートで裸のまま柔軟体操をする年上の女子大生と偶然、知り合ってセックスフレンドになった体験者の話(羨ましい!)や自動車教習所で知り合った奔放な女性との初体験や、別れてさまざまな女性との性遍歴後に再会(再開?)など、さまざまな牧歌的な性遍歴が、語られる形でのノンフィクション・ノベル的な感じの本であった。

下宿先の未亡人相手にスカトロ、アナルなどに嵌まってゆく大学生も出てくる。これが実話となるとウウム? 

幻冬舎アウトロー文庫から、扇氏は何冊か本(『未亡人紅く咲く』『蜜妻乱れ咲く』『私の秘密、後ろから……』『人妻夜のPTA』)を出している。この人の作品を、僕は初めて読んだのだが、本書は、「本当のエロがあった70年代~80年代の青春・性春時代」を彷彿させる佳作であった。ただ、カバーイラストがイマイチ? その点ではそそるものはない。

同様に、牧村僚氏の『ぼくたちの卒業体験』 (双葉文庫)は、高校を卒業する七人のサムライならぬ童貞少年が、憧れの20代前半の女教師に、ぼくたち全員の「童貞」を奪ってくださいと詰め寄るところから話が始まる。

しかし、女教師は、当然拒絶するものの、初体験は好きな人とやりなさいと言明(厳命)しつつ、パンティ一枚になって、「オカズ」となり、たまった性欲をかき消させる。

一服(?)した後、各自各人の「初体験」がどのように展開していくか…。未亡人の義母相手やらいろいろと…。七人の中に、真剣に先生が好きだった少年もいて、その少年は…といったお話でもある。

セックス描写はフランス書院文庫のものに比べればあっさりとしてはいるが、話の運びは手慣れた感じで読ませるものがあった。さすがは牧村!?

それにしても、小玉さんの本のカバーは…。美女かどうかは不明だが、女性の両足(生足)。これでは…。この両足で、何かをこすったりするシーンを想像させようとしているのかもしれないが……。

ちょっとなぁ。光文社文庫ということで、一般文庫の中での官能小説ということで、そんな抽象的(?)なカバー案になったのかもしれないが…。もう一工夫欲しいところ。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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2018'07.06 (Fri)

高嶋進氏の『性・エロス・表現者たち』 (左右社)は、自叙伝的性書読破の遍歴を綴ったといった感じの本といえようか






高嶋進氏の『性・エロス・表現者たち』 (左右社)は、自叙伝的性書読破の遍歴を綴ったといった感じの本といえようか
(2018・7・6)





高嶋進氏の『性・エロス・表現者たち』 (左右社)を読んだ。

(こんな内容)→誰もが性に悩んでた。誰もがこの難問に取り組んだ。俗虜迷信が横行し、コンプレックスと衝動が渦巻く性とは何か。ジァンジァン劇場主の見聞と思索。人間の深淵を探り、いのちの根源に迫る、性の欺瞞と隠蔽を暴く、著者渾身の警告の書。性の言説を追い詰める知の巨人たち、ミシェル・フーコー、森鴎外、吉本隆明、ヴァン・デ・ヴェルデ、謝国権。

自叙伝的性書読破の遍歴を綴ったといった感じの本といえようか。ヴェルズやセネカはともかくとして、フーコーにはあまり関心がないので…。三島由紀夫も出てきたが、これまた同様に…。ということで、いささか文学的な言い回しが多くて…。さほどの読後感は残らなかったが…。

以前、大友良英氏の『ぼくはこんな音楽を聴いて育った』 (筑摩書房)という面白い本を読んだ。そういうのもいいが、 『ぼくはこんな女を抱いて育った』とか、 『私はこんな男に抱かれて(男を抱いて?)育った』といった本も読みたいものではあるが?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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2018'07.01 (Sun)

枝川公一さんは、『街を歩けば明日が見える』と喝破したが、古本虫が『街を歩けば、古本以外に不作法なブス女に出会う』ばかり? それはさておき、還暦前後から作家デビューして億万長者も夢ではない?







枝川公一さんは、『街を歩けば明日が見える』と喝破したが、古本虫が『街を歩けば、古本以外に不作法なブス女に出会う』ばかり?それはさておき、還暦前後から作家デビューして億万長者も夢ではない?
(2018・7・1)





枝川公一さんの『街を歩けば明日が見える 情報感度の高め方』 (ごまブックス)という本はかなり昔に読んだので、記憶は定かではないが面白い本だった。最近の僕の場合は『街を歩けばバカに出会う』日々が続いている。

この前、新宿御苑駅(メトロ)で下車。地下道を潜って移動しようとしたら、前を歩く若い女が、 「スマ歩」。この地下道は狭いし、向こうからやってくる人がいたら追い抜くのも難しい程度の狭さ。

ケンカしても負けない?と判断し、 「前を見てさっさと歩いてください」と少し大きめの声をかけた。しかし、前の女、なんの動揺も示さずヨチヨチ歩き。よくよく見ると、大きなヘッドホンをしている。僕の声は聞こえなかった模様。向こうから来る人がいなくなったので追い抜いたが…。見るからにブス? あんた、そのうち、後から刺されるなくても、バックを盗られたりするよ? その顔だと盗撮するバカ男はいないと思うけど、盗撮されても気づかないかもねと…心の中で呟く。

南北線の某駅から乗車。車内は立っている人もいて、そこそこ混んでいる。七人掛けの端っこに座っている若い女性が足を組んでいる。まぁ、「壁」。こっちがわざわざ足を避けて遠回りするような形で車内に入っていく必要はあるまいと判断して、その足に向けて、さりげなく、ゆるりと、十冊ほど本の入っている、ボロボロのトートバックを使って、わざと(?)軽くぶつけて、足をはねのけた。「あっ、すみません」との声が微かに向こうから出た。でも、お目目は「スマホ」に釘付けのまま。
謝るだけでもマシ? 顔も地下道のスマ歩女よりは少しはマシ? でも、すぐに足を組見直す。この女、次から次へと蹴飛ばさないと、不作法を改める気配なし。

別の日、南北線で目黒に向かっていた時、夕方ラッシュ近く。そこそこ混んでいて立っていた。まぁ、20分ぐらいの乗車だから、立ったままでいいかなと。すると、目の前の女性が下りた。じゃ、まぁ座るかと。網棚の荷物を手にしようとすると、背後にいたオバサン(髪の毛は染めているのかもしれないが黒々。でも古稀ぐらいかな?)が、その空席を横婆(ヨコババ)しようという殺気を感じた。なにしろ、後にいるはずのオバサンが後ろから前から、いや、後ろから横から、すばやく割り込もうとしてきたのだ。ここでも、トートバックが役立つ? 下ろしたバックで、その横婆をガード。侵入を塞ぎ、無事座る。別にシルバーシートでもないし。それにしても、こういう割り込み婆(ジイサンも若い男女ももちろんいるが、統計的には、婆が一番多いのでは?)には唖然とするしかない。そのおばさん、しまったという顔で、ちょっと移動。なにしろ、この手の婆さん、空席が出たとなると、遠い向こうから走ってくる手合いもいるからね。
その「横婆」は、立ったまま過ごして、目黒駅で下車していたが…。正味十分程度の我慢もできないようで……。

座っても快適というわけにはいかない。横からカシャカシャと漏れる音楽が流れてくることもあるし、居眠りに夢中になって、体ごと倒れ込んでくる人もいる(これは小生もやりかねない)。右から騒音、左から体凭れ…があると、最悪。

古本市に行けば、会場内に音楽やラジオを流す主催者もいたりするし、会場内禁煙にしないところも(以前はあったし、いまでも会場前は喫煙天国にしている古本市会場もある)。

もう少しマナーを改善すれば、住みよい社会になるだろうに。混雑しているところでの「スマ歩」「足組」「喫煙」など、公共の場所では不作法なことはしないという道徳教育をやるべきだろう。

カーテンを締めた個室(自室)で、喫煙しようが、オナニーしようがヌード写真集を見ようが、隣室(隣家)に響かない音量の音楽を聞くのは全くの自由だが、公共の場所では、そういうことをするのは不作法になるということぐらい理解する知的能力が欠けた人があまりにも近年増えてきているのでは?

それはさておき、昨日(土曜日)は東京周辺は猛暑!
今年初めて、冷凍水をバッグに入れて古本ツアーへ。

車内蛍光灯などを省いて、人の読書力、視力低下を促進させた鉄道会社のニューデイズなどの売店には一円たりとも金を落とさないことを原則としているので、そんなところで「飲料水」を買うために百数十円という金を落とすわけにはいかない。

冷凍水をとりあえず持てば、なんとかしのげる。土曜日は、仕事場に立ち寄って仕事をすることも少なくなく、その場合は、水分補給がそこでできる。終日、外回りだと…。まぁ、立ち食いそば屋などに入れば、そこでも水分はかなり補給できる。やむをえない時はスーパーかコンビニでニューデイズよりは安い(のではないかと思われる)カルピスなどを買って飲むことにしている。とにもかくにも、親方日の丸機関の「鉄道会社」直営の売店では決して飲料水は買わないようにしている…。

ともあれ、まずは新宿西口広場の古本市へ。昨日が最終日。消費税二重取り疑惑の古本市なので、最近は…?

おやおや、会場がいつもなら、ぐるっと一回りすべて古本市スペースなのに、今回からなのか、一部、洋服や映像モノの売り場ができているではないか。その分、古本市会場は狭くなっている。五分の二弱が減った感じ。これでは、スケールメリットが…。

千田夏光氏の『植民地少年ノート』 (日中出版)、 『グルーヴィー・ブック・リヴュー2000』 (ブルース・インターアクションズ)を購入。しっかり消費税をお支払い(総計756円)しましたが…。神奈川の古本屋提供本。この古本屋の古本が反町古書会館の古本市に並んだ時には税込み価格になるとしたら、摩訶不可思議というしかないのだが?

ということもあって、買おうかと思った本もまぁ買うのはよしておこうかと…。書名をチェックしてあとで図書館にあるのを確認。そのうち、図書館で借りて読むことに?

千田夏光氏の『どん行列車の旅』 (サンケイ新聞出版局)なんか4000円で出ていたが…。4320円になると?

ともあれ、そのあと、高円寺古書会館へ。丸ノ内線新高円寺駅から行ったが、なんとルック商店街…。静か…。いつもなら、「上」から流れてくる騒音(音楽)が、流れていない。昼休み?、故障? 近隣住民からの「煩い」との抗議があって降参?

ともあれ、暑い中、せめて「静寂」が守られるとしのぎやすくなる。古本市会場も、今回は静か。余計な音楽やラジオ音声などは流れていない。ありがたきこと。そのあと、仕事場によって仕事。高円寺古書会館でも何か買ったのだが、仕事場に置き忘れてきたみたい。何を買ったのやら?

夕方、閉館前の東京古書会館へ。土曜日も午後6時ごろまでやってくれると融通がつくのだが…。

大谷瑩潤氏の『新中国見聞記』 (河出書房)、 『宮脇朝男 思想・人生・運動』 (楽游書房)を購入。こちらは税込み価格表示。

そのあと、1080円散髪屋で散髪しようかなと。このあたり、空いているかと…。ところが、「赤印」のランプが点滅。ちょっと覗くと数人待機客が。諦めてブラブラ…。しかし暑い。

古女房はいつもの「週末ギャンブル」で、なおかつ、打ち上げと称して、ホタルの見えるホテルでバイキングみたいなので、こちらはどこかで晩飯を…。
「いもや」があれば、天丼かトンカツ定食なのだが…。結局、水道橋寄りの「やよい軒」へ。空いている。大学の学生食堂みたいに大テーブル方式になっている。奥にテーブル席もわずかながらもあるようだが。いつものように「しょうが焼き定食」(630円税込み)。ジャズが流れている(なくてもいいのだが)。

帰宅して、シャワーを浴びて、ビール、スペインワイン、スコッチを少しずつ飲みながら、本をパラパラと。

この前読んだ、わかつきひかる氏の『日曜ポルノ作家のすすめ』 (雷鳥社)が面白かったので、引き続き彼女の『文章を仕事にするなら、まずはポルノ小説を書きなさい』 (雷鳥社)を読んだ。帯に「フランス書院全面協力!!」とある。フランス書院編集者へのインタビューなども。

さらに帯には「童貞でも処女でも書けます。必要な資質は『妄想が好きなこと』だけ」とある。ううむ、書いてみるか?
ポルノ系ライターから、名のある文学賞を受賞した人もいる。これって、若い時、ちょっとエロティックな映画に出て、やがて有名女優になるようなパターンともいえようか。松坂慶子さんの『夜の診察室』みたいな感じ?

著者の場合、「告白手記」の原稿を書いたのがきっかけだったという。そのデビュー作も本書に収録されている。400字原稿用紙8枚。なかなか面白い。

ということで、さらに、この人の『50代60代なら誰でも面白い小説が書ける 人生経験を活かすストーリー作成術』 (秀和システム)も読んだ。こちらは先の二冊のように「ポルノ小説」に特化していないが…。

さらに、もうひとつのペンネームである若月凛氏の『愛欲のバブリーナイト』 (宝島社)を読んだ。

(こんな内容)→時は1987年。日本が最も元気だった時代に、数多の女をモノにした青年の物語。お金があるわけではなく、特別ハンサムなわけでもない青年が、もちまえの純朴でまっすぐな心を貫くことで、女性たちを虜にしていく物語。ちょっと懐かしいバブル官能の決定版!

素人童貞のある営業マンが主人公。偶然知り合った女性、年上の上司相手のラブロマンス。適度なハプニングと誠実さとを融合させながらの明朗ラブラブ小説ともいえる。時々、男の視点のみならず、女の視点からのエロス回想も織り込んでいくあたりが新鮮だった。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!



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2018'06.24 (Sun)

歌謡曲が流れ、タバコの悪臭漂う古本市はサイテーだが…。ともあれ、「日曜ポルノ作家」ならぬ「土曜古本市行脚古本虫」は健在なり?





歌謡曲が流れ、タバコの悪臭漂う古本市はサイテーだが…。ともあれ、「日曜ポルノ作家」ならぬ「土曜古本市行脚古本虫」は健在なり?
(2018・6・24)






今日は3P(神田・五反田・高円寺古書)の日。
まずは神田古書会館へ。ううむ…。ちょっと「古書」っぽい本が多い。「古本市」というよりは「古書市」というか「古書展」。
普通の古本の棚から、田口佐紀子氏の『隣居 私と「あの女」が見た中国』 (潮出版社)をゲット。400円(税込み)。

そのあと、五反田古書会館へ。村山リウ氏の『私の歩いた道』 (創元社)を購入。それから大崎方面に歩こうとしたら、6月1日よりほぼ全店で全面禁煙に踏み切った「串カツの田中」があるではないか。こんなところにあったとは…。窓ガラスに大きく「全面禁煙」の文字。経営者は偉いなぁ? サイコー!!

そのあと、高円寺古書会館へ。
会場内に入ると、こちらはサイテー!
ラジオの音声らしきものが。渡辺真知子さんの♪カモメが飛んだ~とか。歌詞のある歌謡曲が流れている。やれやれ。耳障り!!

煩いので、会場内はさっと見て、入り口広場のほうへ。ここまでは歌謡曲は流れてこない。ところが、今度は灰皿のあるところで、喫煙者がいて、歌謡曲の代わりにタバコの悪臭が鼻孔に迫ってくる始末。鼻障り!!

ゆっくりと古本を見るのはやめて、さっさと退散することにした。一冊も買わず。

今後、こんなに「騒音」を垂れ流すようだと行くのをやめたほうがいいのかも。主催者によって、違うのだろうが…。昨日のは「好書会」というところが主催者のようだ。

少なくとも、この主催者の古本市は、会場内に「騒音」を垂れ流す可能性があることはメモしておきたい。古本市会場でゆっくりと本を物色し、面白い本かな?買おうかな?と考えるとき、聞きたくもない歌謡曲などを聞かされるのは一種の拷問!?
音楽の趣味は多様だし、そのあたりのことが理解できないのだろうか? 残念なことというしかない。
さらには「鼻障り」。これに関しては、高円寺の古書会館主催の古本市に関しては、いつものことだが…。どっかの国会議員ではないが、「いい加減にしろ」と言いたくなる?

仕事場に戻り、少し仕事をして帰宅。

車中&帰宅して、わかつきひかる氏の『日曜ポルノ作家のすすめ』 (雷鳥社)を読んだ(読了)。これは某書店の棚にあるのを見て、某ネット(アマゾン以外)でポイントを利用して購入。

(こんな内容)→――これは、本業のかたわら、日曜日にポルノ小説を書いて、年収100万円アップを目指す本です。
デビュー21年を迎えた小説家、わかつきひかるが送るポルノ小説入門書の決定版。出版業界に対する謎から、編集者の目をひく企画の立て方、魅力的な設定やキャラクターの作り方、エッチな文章を書くコツ、出版社への売り込み方まで、あなたがポルノ小説を書く上での疑問にすべてお答えします。 著者特製の「箱書きシート」「執筆フレームシート」「キャラクター履歴書」なども掲載。書き込むだけで簡単に、企画やキャラクター、ストーリーづくりが行えます。また、税金の章は税理士の井上春幸氏が監修。副業として小説を書く上で気になるお金の話も分かりやすく解説しています。会社にバレることなく、堂々と小説を書くことも可能です。


この人の本を読んだのは初めてだが、その世界ではそこそこ有名な物書きとのこと。ポルノ小説というかジュブナイルポルノ及びライトノベルを主に書いているとのこと。デビューして20年を超えている。

ジュブナイルポルノ(Juvenile porno)というのは、アニメ・マンガ調のイラストをカバー・表紙・口絵・挿絵などに使用した、異性間もしくは同性間、さらには人外のものとの性描写を含む娯楽小説とのこと。官能小説の一ジャンルのようだが、僕はこの手の本は読んだことがない。

しかし、だからなのか、こういうアニメ・マンガ調のカバーが流行っているので、本格的なスパイ小説なのに、スーザン・イーリア・マクニールの『チャーチル閣下の秘書』『エリザベス王女の家庭教師』『国王陛下の新人スパイ』『スパイ学校の新任教官』『ファーストレディの秘密のゲスト』『バッキンガム宮殿のVIP』 (創元推理文庫)のカバーがいずれも、イマイチ感のあるイラストカバー本になっているのは。

ともあれ、著者は、フランス書院や幻冬舎主催の「新人賞」なども受賞しているとのこと。若月凛・名義でも作品を書いている。しかも、女性作家。

自らがそういう傾向の小説を出版するにあたって、体験したことを踏まえつつ、会社員などが副業としてこの分野の小説を書き、副収入を得よう…という層への本。税務処理などはこうすれば会社に知られることもないと丁寧に指示もしている。そのあたりは税理士の「監修」もあるような。

ポルノ小説を書くにあたってのタブーなども具体的に書いている。レイプ物だと、その女性の職業は婦人警官は止めるべしとも…。ふうむ…。お上を刺激しないように…との配慮からだそうだ。ううむ…。
ロリコンはよしたほうがいいとのこと。まぁ、映像は無論のことだが、活字もねぇ…。
そのほか、実作する上でのいろいろな助言もある。いずれも実作者ということもあって、具体的で説得力もある。
粗筋を考える→凌辱モノか、誘惑モノか、出逢いをどうするか、隣の人妻との出逢いならば…。出会ったあとのセックスはどういう展開にするか…。各章ごとに、抜けるシーンを描く…。なるほどと…。

ということで、最近のアダルト小説を読んで見た。

先ずは鷹羽真氏の『女教師は僕の宝物』 (フランス書院文庫)。「宝物」に「おかず」というルビがある。前著の鷹羽真氏の『友達の美しいママ [僕専用]おかず』 (フランス書院文庫)と同様にオンリーワンの年上女性がターゲット。今回は、女教師(独身32歳)と高校生との物語り。

女子校だったところが、男女共学になり入学したものの男子生徒は僅か。体操部の顧問もしている数学教師の肢体をスマホで盗撮したのがばれて注意を受けているときに…というストーリー展開。出逢いは学校の女教師と生徒だから難なくクリア。生徒の思いが女教師にどう伝わるかが、そういう設定でスタートする。無難?

この作家の本は何冊か読んでいる。オンリーワンという設定が多いが、会話がいささか下品すぎる感じがする(それがいいという層もあるのだろうが)。

本書もこんな感じ。生徒との情事でコーフンして女教師はこんな「雌叫び」を。

「アァンッ、脚がオマ×コだなんてぇ。どうしてそんないやらしい考えばかり、アアッ、思いつくのよキミはっ。ンハアァッ、そんなに激しくオチ×ポをこすりつけられたら、アヒンッ、足の裏がピクピクしてしまうのぉーっ」

まぁ、学校の空教室やトイレや保健室で情事を愉しむのは、メルヘンの世界を描く上で、いいと思う(女教師は独身なのだから、その自宅に行けば好き放題やれるのだから、そこに行けばいいのにとは言わない)。だが、淑女が快楽に堕ちていく…とはいえ、もう少し上品な、しかし、多少なりとも卑猥な卑語が出てくるあたりのバランスを巧みに使った「会話体」があってもいいのではないかと思う。


その点、もう少しオーソドックスな会話にて構成されているのが、鏡龍樹氏の『本当は淫らな兄嫁 未亡人兄嫁、女教師兄嫁、年下の兄嫁』 (フランス書院文庫)だ。

こちらは男ばかりの四人兄弟の一番下の少年(といっても二浪の二十歳の青年)が主人公。
実家は父親を筆頭に会社を経営するお金持ち。長男はテロで急死。その妻は「未亡人兄嫁」となる。予備校に通うのに便利ということで長男夫婦宅にやっかいになっていた少年は…という始まり(しかも少年は嫡出子ではなく、浮気女の子供という設定)。

こちらも卑猥な言葉は出てくるのだが…

「ああっ、嬉しい! 中に……中にだして」「あっ、締まっている…あああ」「あっ、イク! あああああっ!」
夫の弟と交わり、胎内射精まで許してしまった。夫が亡くなって、まだひと月。自分がとてつもない罪を犯している気がした。しかし、罪悪感は一方で背徳を興奮を昂らせてもいた。
「もっと、出して」「ああっ、お願い。おちん×ん、ちょうだい」
自分が信じられなかった。はしたなく求めてしまっている…。


まだ、こちらには葛藤やら恥じらいが描かれている? もっとも、そういうのを物足りない、なにが罪悪感だと感じる向きもあるかもしれない。

ともあれ、作家はいろいろと読者層を考え、自分なりの個性を通じて作品を書いているわけだ。わかつきさんも、他社ではお蔵入りした作品が、別会社では見出されたりした例もあるそうな。人それぞれ。新人賞にしても、審査員の顔ぶれ、好みで、佳作として評価されることもあれば、同じ作品が駄作扱いを受けることもあろう。一定のルールに則りつつも、個性を発揮することが肝要なのだろう。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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2018'06.12 (Tue)

「期待される人間像」といえば、高坂正堯さんのお父さん、高坂正顕さんの『私見期待される人間像』か? 玉川一郎氏編の『珍語 珍解 不道徳辞典』 (一水社・かもめ新書)か? 『珍語 珍解 不道徳辞典』は、筒井康隆氏の『現代語裏辞典』に匹敵する名著?







「期待される人間像」といえば、高坂正堯さんのお父さん、高坂正顕さんの『私見期待される人間像』か? 玉川一郎氏編の『珍語 珍解 不道徳辞典』 (一水社・かもめ新書)か? 『珍語 珍解 不道徳辞典』は、筒井康隆氏の『現代語裏辞典』に匹敵する名著?(2018・6・12)








この前まで、トイレでは筒井康隆さんの『現代語裏辞典』 (文春文庫)を読んでいた(読後感はすでに記した)。そのあと、読んでいたのが、玉川一郎氏編の『珍語 珍解 不道徳辞典』 (一水社・かもめ新書)だ。題名ではないが、カバーには、上記の書名のほかに、 「期待される人間像に必要な最低の教養書」と銘打っている。

「期待される人間像」がいろいろと世間を騒がせていた頃に出た本(昭和42年・1967年刊行)。

「期待される人間像」といえば、高坂正堯さんのお父さん、高坂正顕さんが関与した国策のテーマ。

大辞林 第三版 - 「期待される人間像」の用語解説 - 1966年(昭和41)中央教育審議会が「 後期中等教育の拡充整備についての答申」とあわせて出した答申。青年に愛国心や遵法精神を育成することが強調された。

まぁ、日教組なんかが反対していた。さすがに昭和34年生まれの僕は、リアルタイムでは、この「期待される人間像」をめぐる論争は記憶にはない。ただ、学生時代に、高坂正顕氏の『私見期待される人間像』 (筑摩書房・1965年)や、唐沢富太郎氏の『あすの日本人―期待される人間像』(日経新書・1964年) は紐解いた記憶がある。まぁ、ごく普通の国なら、この程度の認識はいいのではないかと思った。

でも、いまは「期待される人間」とまではいかなくても、 「迷惑をかけない人間」になってほしいと思う。満員電車で足を組んだりしない、座っても自宅のソファみたいに股を広げたりしない、人がいるところで、タバコの悪臭を漂わせない、ウォークマンの類を含めて、人工的な音声を垂れ流したりしない、駅ホームや古本市会場など、公共空間で、余計なアナウンスやBGMを流したりしない……。その程度の公共心、道徳心を持った人が圧倒的多数派になる社会を望みたいもの。

それはともかくとして、玉川一郎さんてこんな人。

玉川 一郎(たまがわ いちろう、1905年11月5日 - 1978年10月15日)は、日本の作家。
東京府生まれ。東京外国語学校仏語科卒。白水社に入社するも昭和恐慌のあおりを受け半年で人員整理の対象となり解雇、博文館、伊東屋で広告の仕事に従事した後、外資系だったコロムビア・レコードに入社、当時の同僚に高見順がいる。サラリーマンをしながらユーモア作家として活躍し、1940年「人情サキソフォン」で直木賞候補。戦後1950年「川田二等少尉」で再度直木賞候補となった。フランスの小噺・コントなどを編訳したりした。


長い間、俳優の玉川良一さんと勘違いしていた。
この本は、 『天使の辞典』 (PHP研究所)にも似た辞典だ。ちょっとパロディ。少々毒も含んでいる。しかし、おおむねエロネタの用語辞典だ。五十音順。 「アブスキー」から始まる(「アブストラクトが好き。またはアブノーマルなのが好きなこと」)。

「誤植」「女房以外の女性にベビーができること」とか、 「ソ連デー」「生理日のこと」とか、 「速記」「人にわからないように早くカク。つまり少年のオナニーのこと」とか、 「トランプ」「酔っぱらいの淫乱なオンナ。虎乱婦と書いたらわかりやすいかな」とか、 「唯物論者」「モノの大小だけで、人物を決定する人。自分のモノには自身のない人に多い」とか……。

まぁ、あまり役立たないというか、駄洒落、オヤジエロギャグ作りにはいまでも少しは役立つ辞典といえるかもしれない。フランス語がらみのエロ駄洒落も多かった。そのあたりは、ご自身の「教養」から生み出されたものであったのだろう?

2018・6・12早朝、アマゾンで見たところ、この本を¥ 9,998 + ¥ 257 (関東への配送料)で出しているところがあった。

中身紹介で、→柳昇氏あて著者の献呈サインいり 読むに問題ありません 初版 特に記載のない場合、帯・付属品・付録等はついていません--とのこと。「柳昇」は、春風亭柳昇さんのことだろうか? 現代落語を得意として、駄洒落好きだった師匠なら、献本されていても不思議はない。 柳昇さん追悼の落語会を横浜で聴いたのももう数年前になったか?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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