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2018'06.12 (Tue)

トランプvs.金正恩 世紀の会談は何を生み出したのか?NHKが、その会談の模様をテレビで見ていた朝鮮学校の生徒を「クローズアップ」して何になるのか?





トランプvs.金正恩 世紀の会談は何を生み出したのか?
NHKが、その会談の模様をテレビで見ていた朝鮮学校の生徒を「クローズアップ」して何になるのか?

(2018・6・12)



早坂隆氏の『ジョーク集 トランプvs.金正恩』 (飛鳥新社)には、こんなジョークがある。            *

【豚野郎】
平壌の街角で、1人の酔っぱらいが大声で叫んだ。
「俺たちはあの豚野郎のせいで、こんなに貧しい暮らしをしている!」
彼はさらに続けた。
「俺たちはあの豚野郎のせいで、こんなに窮屈な生活を強いられている!」
すると2人の警察官がすぐに駆け付け、彼を逮捕した。警察署の尋問室で、警察官たちは彼を問いつめた。
「豚野郎だなんて、随分とひどいことを言いやがったな」
すると、酔っぱらいは言った。
「トランプのことを悪く言って何が悪い?」
警察官たちは、互いに顔を見合わせて絶句した。
その後、男は釈放された。彼は警察署から出ていく時、振り返って警察官たちに言った。
「あなたたちは、誰のことだと思ったんだ?」
          

金正恩が養豚所の視察に行った。
翌日、新聞はこのニュースを大きな写真入りの記事で報じた。写真の下には次のようなキャプションが付されていた。
「豚と金正恩(左から二番目)」


金を「豚」に見立ててのジョークがいくつか収録されている。ううむ…。我が古女房相手にも使えそう?

早坂隆氏の『新・世界の日本人ジョーク集』 (中公新書ラクレ)などは紹介ずみ。この手のジョークを、トランプさんが金さん相手に会談で披露したら大笑いしただろうか? 笑ったフリして目は引きつっていたりして?

ともあれ、2018・6・12の米朝首脳会談…。まぁ、なんともいえない「玉虫色」。経済制裁を解除するとは宣言にはないからいいけど…。

文革がまだくすぶっていた時期の中共のトップリーダー、毛沢東のもとを訪れたニクソンみたいな感じ?
毛沢東と金日成(金正日&金正恩)とて、五十歩百歩の独裁者。そんな人間とて、少しはまともな言葉で会話をすることもあるだろう。文明社会に「一歩」でも近づいてきたとみなせれば、評価もできようか?

ともあれ、木村光彦氏の『北朝鮮経済史 1910-60』 (知泉書館)を読んだ。同氏の『日本統治下の朝鮮 統計と実証研究は何を語るか』 (中公新書)を読んで、ふむふむと思ったので、引き続き手にした次第。

(こんな内容)→1910年の日本による朝鮮統治から解放後の1960年に及ぶ半世紀にわたる北朝鮮の経済史を,膨大なデータを活用して考察し,はじめてその実相を明らかにした画期的な概説書である。
北朝鮮経済における自然,産業,畜牛,食物消費と教育など初期条件の分析からはじめ,農業,鉱工業,初等教育,防疫の四分野を重点的に検討し,北朝鮮経済のダイナミズムに迫る。
近代朝鮮経済史と銘打った書物は多数存在するが,戦前期は日本統治下の朝鮮半島を扱い,戦後は韓国の経済成長を論ずるのが一般的である。このような変則的な研究状況に対して,戦前期の南北経済を北鮮,西鮮,中鮮,南鮮の地域に分けて考察しつつ,戦後の北朝鮮経済を分析することにより,今まで閑却されてきた近代朝鮮の全体像を認識する道を切り拓く。
今日,〈問題としての北朝鮮〉を考えるうえで,本書はその背景となる経済・社会基盤の歴史的経緯を知るために,研究者のみならず政官界や調査機関,さらに北朝鮮に関心をもつ多くの社会人にとって類書のない貴重な文献となろう。


極めてマジメな学術書。

巻末の「補章 朝鮮史研究会と『朝鮮の歴史』」がちょっと面白い。
朝鮮史研究会というのがあるそうな。1959年発足。学術団体のような名称だが、そこが発表した声明や著作(『朝鮮の歴史』『朝鮮の歴史 新版』)を分析。その内容は、とりわけ旧版は北朝鮮べったりの非科学的なものだったとのこと。
新版は多少改善されて朝鮮戦争も「北による攻撃で始まったと認めた。しかしそこに、北にたいする非難はみえない」し、 「慎重に言葉をえらび、むしろ北の側に立った書き方をしている」とのこと。そのほか、イデオロギー過剰の表現の数々が分析批判されている。なるほどと思った次第。

たまたま、6・12の夜10時ごろ、NHKテレビを点けたら、朝鮮学校特集をやっていた(『クローズアップ現代+ 日本の中の”38度線”米朝見つめる在日社会』)。一昔前の北朝鮮訪問番組のような「ヨイショ番組」。

この日の米朝首脳会談のテレビ画面を体育館で視聴するシーンから始まる。教壇、黒板の上に、「金日成」「金正日」のお写真(肖像画)が飾られているのはかろうじて見えるが…。教育内容に関していろいろと特殊な部分があることには最低限度触れつつも、独自の多様な授業を展開している…というところを「針小棒大」風に…。拉致問題も考えていますよとか? 生徒たちにも「生」の偏ってはいないコメントも引き出したり…(そりゃそうだろう。日本で、北朝鮮に出てくる「模範囚」のように、偉大な指導者のおかげで…なんて言うような生徒を出してきたら、嘘がすぐばれる?)。

やっと取材していいとの許可をもらってオズオズと取材するパターンにのっとった番組というしかなかった。昔ながらの微笑ましい(?)NHK番組といえようか。こういう少し偏った番組を見た後には、産経新聞取材班の『朝鮮大学校研究』 (産経新聞出版)を一読するほうがいいだろう。高校も大学も似たようなモノ。

とはいえ、前半はそういう単純的な視点から、朝鮮学校を紹介しつつも、後半スタジオに画面が移ると、取材をしたNHK記者が最低限度の「解説」をすることによって、朝鮮学校の異様な状況も少しは指摘はしていた。さすがに日本からの「私学援助」がもらえないのは民族差別だといったような声は画面からは出てこなかった(ようだ)。しかし、受信料を払ってまで見る価値があるとは思えなかった?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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2018'01.15 (Mon)

岩波の『広辞苑』もいいが(?)、筒井さんの『現代語裏辞典』が尚いい?









岩波の『広辞苑』もいいが(?)、筒井さんの『現代語裏辞典』が尚いい?
(2018・1・15・月曜日)




『広辞苑』 (岩波書店)新版刊行記念ということで、一度紹介ずみだが、トイレに置いてチビチビと再読していた筒井康隆氏の『現代語裏辞典』 (文春文庫)について触れておきたい。ちょうど再読・読了。

前ブログにて、『広辞苑』が「シベリア抑留」をいささか歪曲して、ソ連に遠慮しながら、定義をしているのをからかった。典型的な進歩的文化人ならではの筆致だからだ。

その点、『現代語裏辞典』は、「シベリア抑留」という言葉はないが「シベリア」はある。なんと定義をしているか?

ただ一言、 「マンモス墓地」としている。
ううむ、短い定義だが「真実」を突いているといえる。
ここでいう「マンモス」とは、もちろん「生き物」としてのマンモスのことで、その墓地という意味であろう。

しかし、「マンモス」とは「巨大な」「大型の」という意味もある。その意味でいえは、「マンモス墓地」は、「巨大な墓場」という意味にもなりうるだろう。ということで、共産主義者たちによって、殺された多くの人が眠る大型の墓場の塊というニュアンスで、そう定義づけることも不可能ではあるまい。

いやいや、そんなことはない。スターリンさまが暖かく日本人を遇してくれたのだ…と言う人もまだいるか?

ちなみに、筒井辞典によると、 「左翼」とは「右に傾いたものすべてに小児的反感を示す思想」とある。同感? もっとも「右翼」となると…(略)。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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2017'12.05 (Tue)

禁煙の横浜ラーメンを食べながら、教養を高めるジョーク集を愉しむ一夜






禁煙の横浜ラーメンを食べながら、教養を高めるジョーク集を愉しむ一夜
(2017・12・5・火曜日)





昨夜は知人を励ますパーティなるものが横浜にあって出かけた。会場は禁煙(でなければ、知人といえども行かない?)。会費は一万円。料理はシンプルエコノミー。焼き飯とマカロニぐらい? でも、ジャズ風のソロの生演奏などもあり。クロークはなかった。手荷物抱えて、かつコートまで持つと大変(僕はジャケットなのでコートはなしだが)。まぁ、こんなものかと。ビールなども使い捨てのフニャフニャのグラスに入っている。料理皿も「紙」。節約(?)は美徳?

知人の知人が、山手駅近くに美味いラーメン屋があるというので足を延ばした。カウンターだけの店。もちろん「禁煙」。見た目はロシア人風の家族5人が先客(子供は日本語をしゃべっていた)。知人はラーメン(700円・税込み)、僕はスペシャルラーメン(900円)を食べる。ううむ…。まぁまぁの濃厚味だが、個人的には新宿御苑のいなばのほうがいい?
山手といえば、古本屋があったかと。あいにく、このあたりの古本屋には足を運んだ記憶はない。でも、この時間(夜8時)ではやっていないだろうな…と。小雨もパラパラ。
ということで帰宅。

行き帰りの車中で、読みかけだった早坂隆氏の『新・世界の日本人ジョーク集』 (中公新書ラクレ)を読了。

よくあるジョーク集だと、ジョークをテーマ別にセレクションして並べるだけなのだが、本書は早坂氏の的確というか、雑感めいたエッセイを含めたジョーク集。政治ネタ、下半身ネタなど、さまざまな、昔からのクラシックなものから最新バージョンのものまで、多種多様な内容。抱腹絶倒というより、クスクスというか、クスリと笑えるものが多い。スターリン時代からの「全体主義的不気味さ」のパターンが、プーチンに引き継がれているものも、相変わらず不気味な笑いを誘う(「日露関係」「質問」、「クルマ」)。教養も高められる楽しいジョーク本だ。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!

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2017'11.29 (Wed)

平川祐弘さんには、菊池寛賞か正論大賞か大佛次郎賞か文化勲章を…。金正恩には「憲法9条」を贈呈したらいかが?







平川祐弘さんには、菊池寛賞か正論大賞か大佛次郎賞か文化勲章を…。金正恩には「憲法9条」を贈呈したらいかが?
(2017・11・29・水曜日)





2017・11・27付け朝日新聞朝刊の東京地域版に、 『「ビルマの竪琴」著者 竹山道雄著作集完結記念シンポ』「あす千代田」という見出し記事が出ていた。竹山さんの大きめの写真も出ている。記事を書いた編集委員(北野隆一)の「署名入り」。28日夜6時から「アルカディア市ヶ谷」で開かれるとのこと。
おやおや、竹山道雄さんと朝日新聞といえば、 「月とスッポン」「ファクトとフェイク」「知性と反知性」といった風に「水と油の関係」。

佐世保へのエンタープライズ寄稿を支持した竹山氏の悪口を投書欄・「声」欄を使ってまで言い募った、「言論の自由」といった価値観に反する報道をした暗い過去がある新聞だ。
この竹山声欄問題に関しては、竹山道雄氏の『主役としての近代』 (講談社学術文庫)や、平川祐弘氏の『竹山道雄と昭和の時代』 (藤原書店)や、徳岡孝夫氏の『「ビルマの竪琴」と朝日新聞の戦争観』 (諸君! 1985年9月号)、平川祐弘氏の『「ビルマの竪琴」論争 竹山家から「声」欄へ』 (諸君! 1985年11月号)を参照されたし。

そんな朝日新聞に、そんなシンポジウムを紹介する記事が出るなんて? 人民日報やプラウダに、「(祝)日米安保条約制定○周年記念シンポジウム」の告知が出るようなもの?

朝日がお好きな(?)中島岳志氏といったリベラル左派系の面々が登壇するからなのかな? と思って記事をよく読むと、登壇するのは芳賀徹氏や平川祐弘氏(やっと「祐」という字をコピペすることができるようになった)や牛村圭氏、秦郁彦氏といった、良識ある中道右派系の面々だけ。ならば(?)出かけようかと思って、昨夜は会場へ。100人弱の入りでまずまず。

冒頭、芳賀徹氏の軽妙なスピーチで始まった。平川氏と竹山さんの娘さんとの「見合い」は如何にして設定されたのか…。大学三年生になっていた娘に悪い虫がつかないように、誰かいいのがいないかと竹山さんから相談を受け、教え子で独身で残っているのは平川さんだけだった…と。

ともあれ、当時の10代後半の芳賀氏や平川氏にとって、竹山先生は「いい先生」だったとのこと。気品があったという。タバコの吸い方も洒落ていたそうな。

ともあれ、芳賀氏のスピーチのあと、シンポジウム形式の座談会。東京裁判やらいろいろと。ジキルとハイド等々も……? 「いつか来た道」シンドローム批判などが、秦さんから…。
3時間弱、時々、笑いのあるシンポジウムで、知的にも十分愉しむことができた次第。ここに、中島氏が入ってきたら、多様な価値観が大事とはいえ、知的レベルやユーモア感覚の点で、ちょっと違和感を覚えたかもしれない。2000円お支払いした価値あり。ここ2~3日風邪気味でイマイチの体調だったが、面白い話を聞いて頭もスッキリした。元気回復?

ともあれ、学生時代に『昭和の精神史』 『見て・感じて・考える』 (新潮文庫)などを読んだのは懐かしい。 「日本の古本屋」で見ると、この『見て・感じて・考える』は、古本屋「青木書店」さんが5000円で出している。ううむ、高い? しかし、これは、文庫版ではなく、創文社版で、 「献呈署名入」とのこと。誰宛てだろうか? ちょっと気になるが…。「青木書店」にはまだ行ったことがない。知人の葬式(通夜)があった時、その前を通ったことがあるが、定休日で閉まっていた。

さておき、社会人になったころ、福武書店から『竹山道雄著作集』が出た。全8巻だったか。全巻は揃えなかったと思うが…。

シンポジウムでは、学生時代に竹山さんの「ギリシアにて」を一読し、ギリシアに行きたいと渇望した読書体験を秦氏が語り、軍事専門家のあなたが、あのエッセイに注目するとは、その感受性は鋭いと平川氏が絶賛していたものだった…。「ギリシア」は漢字表記では「希臘」になるようで、 「希臘にて」は、藤原書店の『竹山道雄セレクション』では、Ⅲの『美の旅人』に収録されているようだ。ううむ、読んでないなぁ。まぁ、僕は絵画など、美に対する感受性はゼロに近い…。エルミタージュもブラドも見てはいるが…。

それにしても、竹山道雄さんは、福武から著作集が出たころに菊池寛賞を受賞している。当然だろう。その「弟子」にあたる平川祐弘氏も近年、かつての竹山道雄氏以上に、論壇等々で活躍している。勉誠出版から平川祐弘さんの著作集(『平川祐弘決定版著作集』全34巻)も順次刊行されている。当然、菊池寛賞を授与されていいのではないか?
竹山さんのあと、秦郁彦氏や櫻井よしこ氏や佐々淳行氏や曽野綾子氏なども受賞している(渡部昇一さんや岡崎久彦さんは受賞することなく逝去)。しかし…。竹山さんが生きていた時には、 「正論大賞」はなかったから、ぼちぼち発表になる「正論大賞」などがいいのかもしれない。よもや朝日新聞主催の大佛次郎賞・大佛次郎論壇賞ダブル受賞なんてことはあるまいが。その受賞によって「和解」を? いやいや、そんな民間の賞ではなく文化勲章がいいかも。

そんなことを考えながら、帰宅して「自作自演」のチキンラーメンの夕食を食べながら、 NHKスペシャル「独自取材・対北朝鮮日米首脳会談の内幕」「知られざる危機・交渉」「予測不能トランプ外交」「中ロ巡る水面下の攻防」を見た。まぁ、NHKとしては安倍首相本人や、トランプの片腕でもあったスティーブ・ バノンなどへのインタビューもしていたから、まぁまぁの内容だったといえようか(でも「予測不能」というのは金正恩威嚇外交のほうだろうが)。

それを見て、いつもより遅めに就寝して起きたらこんなニュースが。


ICBMの可能性も ロフテッド軌道で発射
11/29(水) 4:52配信 日テレNEWS24

 北朝鮮は29日未明、弾道ミサイルを発射した。日本海の排他的経済水域に落下したものとみられる。
 菅官房長官によると29日午前3時18分頃、北朝鮮の西岸より弾道ミサイルが発射された。外務省関係者によると、ミサイルは1発で3つに分離し、午前4時11分頃、青森の西およそ210キロの日本の排他的経済水域に着水した可能性があるという。日本の安全保障には影響がないという。
 また政府高官はミサイルは2段式の大陸間弾道ミサイル(=ICBM)の可能性あり、通常より高い軌道で打ち上げるロフテッド軌道の可能性があると話している。
 菅長官は「わが国としてはこのような北朝鮮による度重なる挑発行為を断じて容認することができず北朝鮮に対し、厳重に抗議を行った」としている。
 また「拉致・核・ミサイルと言った諸懸案を解決することなしに北朝鮮に明るい未来はない」と述べた上で、北朝鮮に対して政策の変更を強く求めた。


金サンには「憲法9条」を贈呈してあげたいもの。日本の平和運動屋も、一刻も早く北朝鮮に行って、9条改正の根拠を与えるような蛮行は即刻止めよと主張してほしいものだが…。その程度のことができないというなら、9条で平和を守ることもできないだろう。
北朝鮮ミサイル危機を、安倍さんの「自作自演」と批判している9条死守論者もいるようだが、それはいくらなんでもちょっと脳捻転の疑いが? そんな人には昔なら「レーニン勲章」などが相応しい? にもかかわらず…?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!

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2017'05.27 (Sat)

文部次官までやると、モノは言いよう、丸いタマゴも斬りようで四角にしてみせる言論術に長ける人間になるのだろうか。ならばフランス書院文庫ばかり読む中年男も「これは日本の性風俗を勉強しているのだ。現代家族関係における義母・兄嫁と義理のムスコをめぐる葛藤、都会における疎遠になりがちな隣人関係に於ける若未亡人の存在が及ぼす周辺の未成年少年への影響」を憂慮しての文献読破である…と抗弁できようか? 同じことは週刊文春の週刊新潮スクープに対する釈明抗弁の矛盾にも言える?






文部次官までやると、モノは言いよう、丸いタマゴも斬りようで四角にしてみせる言論術に長ける人間になるのだろうか。ならばフランス書院文庫ばかり読む中年男も「これは日本の性風俗を勉強しているのだ。現代家族関係における義母・兄嫁と義理のムスコをめぐる葛藤、都会における疎遠になりがちな隣人関係に於ける若未亡人の存在が及ぼす周辺の未成年少年への影響」を憂慮しての文献読破である…と抗弁できようか? 同じことは週刊文春の週刊新潮スクープに対する釈明抗弁の矛盾にも言える?
(2017・5・27・土曜日)




ここ一週間、ちょっと仕事がバタバタして、新聞もあまり熟読できず。加計学園問題もあまり承知していなかったのだが、ふと、新聞を見ると…。こんなことが(引用はネットから)。


産経 2017.5.25 19:14更新
【加計学園】
出会い系バー出入り「女性の貧困を実地視察調査」 前川喜平前文部科学事務次官
 文部科学省の再就職あっせん問題により引責辞任した前川喜平前文部科学事務次官は25日、都内で記者会見し、在職中に出会い系バーに頻繁に出入りしていたと読売新聞が報じたことについて「行ったことは事実」と認めた。その上で「女性の貧困について、ある意味実地の視察調査の意味合いがあった」と釈明した。
 出会い系バーに出入りするきっかけについては「バーでデートの相手を見つけたり、場合によって援助交際の相手を見つけたりしてお金をもらう女性の姿を紹介する番組を見て、実際に会って話を聞いてみたいと思った」と説明。バーで出会った女性と食事をしたり、お金をあげたりして話を聞いていたという。
 前川氏は「バーに出入りしたことで文科行政、教育行政の課題が見いだせた。そういう意味では役に立ったと思っているし、意義があったと思っている」と強調した。 

ふうむ…。詭弁かな? いやいや、あらゆることに学ぶのが人間。文部次官までやった人のおっしゃること、さすがは哲学的ご解答というべきか?

フランス書院のエロス文庫を「政治資金」で購入していた地方政治家がいたが…。それも政務調査のためだったか?

アフター5や休日にそういうところに通うのは「自由」(批判する論理として、そういう店などが反社会的組織とつながっているから、警官や教育者がそういうところに通うのは危険?—というものもありうるだろうが。単細胞的フェミニストは、性産業従事者を虐げられた人々と一律にみなし、そこに通う男性を蔑視するのが普通だが、男性が反権力的、リベラルな人だったりすると、突如、評価を変えることもありかと? クリントンのホワイトハウス内浮気に関して、糾弾するフェミニストと、無視するフェミニストとがいたものだ。フェミニストにもいろいろとあるようで)。

ともあれ、この人も、開き直って(?)、勤務時間じゃあるまいし…個人の自由時間に何して悪い…、オレは独身だといえばよかった?(独身かどうか含めて、勤務時間内かどうかは未確認)。

そういえば、どこかに買春校長もいた。教育関係者には要注意?

まぁ、僕もまれにエロス本を読んでいると、古女房が軽蔑の眼差しで見ることがある。「このエロじじい?」めと?
それに対する反論としては――――

「これは日本の性風俗事情を勉強しているのだ。現代家族関係における義母・兄嫁と義理のムスコをめぐる葛藤、都会における疎遠になりがちな隣人関係に於ける若未亡人の存在が及ぼす周辺の未成年少年への影響や、受験教育強化の精神的緊張を緩和するための女性教師の性的指導役割はどこまで容認すべきかいなか、個人家庭教師(美人カテキョ)を採用できるかどうかの格差社会における童貞喪失年齢の比較考察をしているのだ。また特殊な目的のための言葉、新語を蒐集するために、こういう大衆的な本にも研究者は目を通さなくてはいけないのだ。これも修行じゃ、つらいなぁ」とよく抗弁していた。

まぁ、「読書」「買本」だけならどんな分野の本であれ、モラルには反することはめったにあるまい。だが、自分の娘程度の年齢の女性相手の「買春」行為は、やはりちょっとスキャンダルですかね?
女性公務員と交情して、機密情報を入手して報道するならともかく、野党政治家に提供しておきながら正義漢面していた新聞記者もいたけど、この文部高官も、ちょっとイマイチの感じがしないでも? 人徳なし? いやいや、まぁ、天に唾しているのかもしれないが、下半身事情は別にして、この人についてはいろいろと検討する余地はあるのかもしれない。

それはさておき、週刊文春編集部の『文春砲 スクープはいかにして生まれるのか?』 (角川新書)を読んだ。この前、週刊文春編集長の新谷学氏の手記本 『 「週刊文春」編集長の仕事術』 (ダイヤモンド社)を紹介したが、彼も同様の趣旨のことを寄稿もしている。
そのほか、特集班のデスクの面々の何人かが、自分自身の取材体験やデスクとしていかにスクープ報道の指揮をとったかなどの裏舞台を、ベッキーや甘利問題など、具体的な事案をなぞって綴っている。読み物としても面白いのだが、いかんせん、週刊新潮のこの前の中刷り覗き云々のスクープ記事を読んだあとに、この本を読んだので、ちょっと…という読後感は浮かぶ。新潮の中刷り広告入手のための「取材裏舞台」なども書かれていたらサイコーだった?

週刊新潮は、先週号に続き、今週号(2017・6・1号)でも文集砲の「汚れた銃弾」を批判している。
元文春社長(元週刊文春編集長)の田中健五さんなども登場(先日某パーティでお見かけ。お歳故に「四つ」足のある杖を手にしておられたが、スピーチもされてお元気だった)。
週刊文春で連載コラムをもっている池上彰さんも登場。その池上さんも週刊文春(2017・6・1号)の連載エッセイで、この件を取り上げている。さすがに、どちらも文春に批判的な内容だが、朝日新聞のバカ社長と違って(あの慰安婦「釈明」報道の時、朝日の連載コラムでこの問題を取り上げようとした池上コラムを没にしようとした云々で大騒動)、文春社長が掲載ストップにするようなことはなかったようだ。
さすが、文春だ? 腐っても(?)朝日新聞のような「言論弾圧」はしない。立派だ?

もっとも屋山太郎さんは、週刊新潮のコメントで「朝日の方がマシだ。素直に頭を下げれば済む話」「文春がここまで落ちぶれたことに、本当に驚きだよ」と。

それにしても2017・6・1号の週刊文春は、誌面を見る限り、新潮からの批判に対して「ノーコメント」のようだ。
そして、新潮側の批判に対しての文春側(編集長)の短文の釈明(反論?)コメントに関しては、週刊新潮(6・1号)でも、何人かの識者がおかしいと批判している。まぁ、6・1号の週刊文春では、先の元文部次官が正義の味方みたいなコメントを発しているが、文春側の釈明といい、元次官の下半身スキャンダル批判に対する釈明といい、どちらもモノは言いようの感じがしないでもないと感じる向きもあるのではないかしら?(週刊新潮は6・1号では、この元文部次官に関しては、ちょっと批判的というか冷笑的に取り上げている。週3~4回通いつめていたとのこと。アフター5とはいえ、ちょっと頻繁すぎる? お金持ちだこと?)。

元文部事務次官の自宅にエロス文庫がヤマほどあっても「これらの本を読むことによって、現代家族関係における義母・兄嫁と義理のムスコをめぐる葛藤、都会における疎遠になりがちな隣人関係に於ける若未亡人の存在が及ぼす周辺の未成年少年への影響や、受験教育強化の精神的緊張を緩和するための女性教師の性的指導役割はどこまで容認すべきかいなか、個人家庭教師(美人カテキョ)を採用できるかどうかの格差社会における童貞喪失年齢の比較考察をすることができた。その観点から、文科行政、教育行政の課題が見いだせた。そういう意味では役に立ったと思っているし、意義があったと思っている」と語れば、世間は納得する? わけがない?

それにつけても論理術というか、詭弁術というか、なかなか面白い題材であった。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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