古本虫がさまよう 自叙伝
2018 02 / 01 last month≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728≫03 next month






昔人生40年、今人生80年、将来100年か?
(2017・1・19・金曜日)




僕は早生まれだが、同級生は今年(4月以降)還暦になる人も…。この歳だとまだ両親が健在という人もいるだろう。長男(長女)、次男(次女)、三男(三女)によりけりだろうが、親の歳は80代半ばすぎ~90代前半?

我が家は、一人だけ施設にいるが、あとの三人は亡くなった。かといって孫はいない。まぁ、ほぼ「フリーハンド」? 万が一の時の「後妻」の準備だけはしておきたいが……。

ともあれ、1937年生まれの水木楊氏の『「親と子年表」で始める老いの段取り』 (文春新書)を読んだ。2012年の刊行。

(こんな内容)→内容(「BOOK」データベースより)
老後という未体験の世界へ足を踏み入れるのは、誰しも不安なもの。そこで恰好の道しるべとなるのが、父母の人生データです。あなただけしか知り得ない、あなただけに役立つ情報。それを目に見える形にしたのが「親と子年表」です。実りある老後のためにぜひ、試してください。


著者は日経新聞出身の人。在社中、次期日銀総裁を間違えて記事にしてしまう(書いたのではなく、出稿担当デスク)。経済紙にあるまじき大失態。他紙はちゃんと当てたのに…。懲戒免職も覚悟。しかし、庇ってくれる人もいてクビにはならず減俸、閑職へ。
やがてデスクまでやった人間が、現場復帰とは?と周囲には思われつつも、なり手が少なかったワシントン支局へ、自ら飛んで行く。それがやる気を起こさせ、作家になるきっかけにもなったという。論説主幹にもなったのだから、新聞記者としては恵まれたといえよう。「人生、塞翁が馬」とはこのこと。逆境は人を強くする…。

「失敗は失敗だけで終わるわけでは、必ずしもない。失敗は思わぬ収穫をもたらすこともある、という人生の不思議」 (著者の言葉)を味わうことになったという。

そういう人生体験を振り返りつつ、50代半ばにまず人生の第一の節目がやってくると指摘。子育てのメドがつき(子供が就職)、社内での自分の立ち位置もだいたい分かる(出世するかどうか?)。

得るものがあれば(出世するならば)、自分のために使う時間があまりなくなる? 出世するのを「勝ち組」と捉えず、自分の自由になる時間を持つことを資産とみなすならば「負け組」もまたよし…ならば、さて人生後半どうすべきか。

同世代の時、親はどんな暮らしをしていたか。病気に遭遇していなかったか…。それを年表にしておけば、自分の将来に起こりうるかもしれないことをある程度予測もできるだろうと著者は考えて、こういう本を書いたとのこと。なるほど、一つのアイデアではある。

そのほか、いろいろと老後(定年後)の生活ぶりを自分自身の体験や周囲での見聞を交えて論じている。
まぁ、僕などは近所づきあいもさほどないし(女房も?)、孫の世話も見る必要もいまのところなさそうだし…。足腰元気なら、せっせと趣味の世界でもある古本屋通い? 図書館通い? ブログ更新…? 今所蔵している「古本」、せめて、積んどく本は、書名と出版社と短評のみ書き記して処分(時にはゴミ出しに?)していければとも夢想しているのだが…。

「週末ギャンブル」等々の「趣味の世界」をこれまた確立している妻は、古稀まで、いや傘寿まで働け!と厳命している…(自分自身も年間100万円前後の仕事をこなしてはいるが…)。

こちらは、可能ならば(?)年下の「後妻」がほしい。妻が海外旅行に出かけ、その飛行機が幸いにも、いや不幸にも…。補償金が億単位で入り(?)妻を失えば「後妻」と「御茶の水界隈の新築マンションへの引っ越しの機会」が得られる…。それもまた…。いやいや、それは…。人生塞翁が馬?  とりあえずは宝くじでもまた買うか?

冗談(?)はともかくとして、昨日の朝日新聞だったか、朝刊だったか夕刊かの訃報欄で、井家上隆幸さん(いけがみ・たかゆき=文芸評論家)の名前を見た。2018年1月15日、肺炎で死去、84歳だったとのこと。

6~7年前、五反田古書会館の古本市で、 『量書狂読』『またも量書狂読』 (三一書房)の著者・井家上隆幸氏宛献本署名入りの本がズラリと並んでいたのを見たことがある。その時、この方、亡くなっていたのか? 遺族による放出?と本欄で書いたことがあったが…。その後、古本屋(か古本市)で、 『ここから始まる量書狂読』 (皓星社)を購入していたかと。さらにそのあと、彼の「回顧録」を読んだ。その読後感を以下再録。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!

「岩波新書」より「三一新書」が面白い理由とは?
(2015・1・20・火曜日)


井家上隆幸氏の『三一新書の時代』 (論創社)を読んだ。聞き手・小田光雄氏による「出版人に聞く」シリーズの16冊目。一冊目からずっと読んでいる(読んでは忘れている?)。

三一書房にて編集者生活を過ごした著者による回顧録。子供時代の病気で片目が不自由(失明)ということを初めて知った。

ともあれ、大学(岡山大学)を卒業し、縁あって三一書房に入社。 『人間の条件』でベストセラーになって景気のいい時だったようだ。本社ビルも建った。

三一新書にはお世話になった。紀田順一郎氏の『読書戦争』は大学生になってから読んだか。フランツ・ボルケナウの『スペインの戦場』は後年知ったが、高校時代にも、反自衛隊の本なんか何冊か読んだ記憶がある。五味川純平氏の本も何冊か。

ロバート・コンクェストの『スターリンの恐怖政治 上下』 は単行本だが、名著。しかし、慰安婦放言の吉田清治のトンデモ本である『私の戦争犯罪 朝鮮人強制連行』も出している。これらの単行本に関する回想はなし?
中共から追放された柴田穂氏のペンネーム(各務寮一氏)の本『毛沢東の政治』 (三一新書)の回想もないが。誰が担当したやら?

古本屋などでも、もう岩波新書の古い版はあまり見る気もしないが、三一新書だとふと目に止めることが多い。知らない本がまだまだあるようだから。田中小実昌氏の『かぶりつき人生』は安く購入した記憶もある。

若い書き手を求めて訪問する日々もあったそうな。マンガ雑誌として後発故に「大家」に声をかけられないために、「少年ジャンプ」の編集者が新人発掘に心がけ、後にそうした「新人」が「大家」になっていくような例もあったようだが、三一新書もそういう事情もあったようだ。その点が岩波新書より「新鮮」だったのかもしれない。
スポンサーサイト
 | 自叙伝  | TB(0)  | CM(0) | Page Top↑



『ぼくはこんな音楽を聴いて育った』は傑作自叙伝だった
(2017・12・4・月曜日)




昨日(日曜日)は、黒磯の知人宅へ。朝早く出る。
JR東日本で上野から一直線で行くより(この区間--都内→黒磯間はスイカを使うと現金より割高になるようだ。また、那須塩原駅まで買って精算するほうが、通しで買うよりお得。要注意?)、私鉄を使って「久喜」まで行き、乗り換えたほうが安くなるようなのでそうした。しかし、東武線区間、車掌のウッカリミスかもしれないが、この時期だというのに「車内暖房」をしていない。地下鉄からの連続運行で、地下鉄は暖房しなくも暖かい(下手に暖房、とりわけ尻暖房すると汗が出てきて風邪を引きやすくなる?)ので、そのまま地上に出る東武線以降でも暖房をつけないままですませたのかも?)。久喜でJR東日本に乗り換えた車両は、暖房が入っていてほっとした。ケチなのか、トンマなのか、東武にも困ったもの?

途中駅の野木駅で、車内からも向かいに古本屋の看板が見えた。 「古本のワンワン堂」とか。朝早いから閉まっていたが…。帰宅してチェックすると「ワンワン堂」は見間違いで、正しくは「ワニワニ堂」とのこと。


古本屋ツアーインジャパンさんはすでに走破ずみ(以下引用)。

2010年06月06日
6/6栃木から茨城に八艘飛び二店!
今日のツアーは、二県にまたがり行われた。と言っても決して強行軍などではなく、野木と古河はともに県境にあり、実際の距離はさほど離れていないのである。しかも宇都宮線でたった一駅!まぁ行くまでが遠いのだが…。
waniwanido.jpg●栃木・野木「古本のワニワニ堂」
東口に出ると郊外ののどかなロータリー。線路沿いの道を南に進むため、やたらに鳩避けトゲが凶暴な柵を回り込み、ホームも見える道に出る。南にちょっと進むと、左手にすぐに大きなマンションが見えて来た。一階左から二番目が目指すお店らしい…ちょっと突き抜けてるなぁ。軒には店名通りのワニ型看板!それにしても何と言う名前なのかっ!?店頭には自販機・ガチャガチャ・葦簀があり、小さな椅子も数脚置かれている。窓には様々なアイドルの写真…店内に入ると誰もいない…そして何か派手なお店である。おぉっ!?入口右横には多種多様な駄菓子の山がっ!どうやら駄菓子屋も兼ねているらしい。色々下がっている物も、良く見ると駄菓子的なおもちゃが中心である。む、左の帳場奥に人の気配…って突き抜けてて、隣のクリーニング屋とつながってる!そしてそこから一人の中年男性がツカツカと歩み寄ってくる…ど、どうやら隣のクリーニング屋も兼業らしい…スゴイお店だ…。通路の狭い店内は、壁棚は本棚、真ん中に背中合わせの棚が三本、左に平台付きの背中合わせの棚が一本置かれている。右側は前述通り駄菓子とコミックの子供天国で、左の二本に日本文学文庫・文庫揃い・官能文庫・海外文学文庫・実用ムック・絵本・新書・ミステリ・エンタメ・エッセイ・ビジネス・アダルトビデオ・映画DVDが並んでいる。そして何とこのお店、値段の付いてない文庫&新書は、重さで量り売りが行われているのだ!文庫が1g→1円、新書が1g→1円50銭とのこと。…正直高くなるのか安くなるのかよく判らない…そして新書の端数は一体どうなるのか?並びはリサイクル古書店的であるが、古い文庫もちょいちょい混ざり、ティーンズ文庫やアニメ系文庫に面白い本あり。値段はプレミア付きもあるにはあるが、基本的にはとっても安い。フィギュアや本に囲まれた帳場にて精算。珍しい量り売りについて訪ねてみると、「いや~もう値段付けるのがめんどくさくて」とハニカミながら、豪気な商売度外視的発言。「でも時々珍しいってことで、取材が入ったりするんですよ。タダで宣伝になったりするんでいいかなと」…ご店主、厳密にはタダではありません!アバウトでたくましいお店だなぁ。洋服をクリーニングに出してから、古本と駄菓子を買うのが、最高のお客となる近道であろう。もちろん本は量り売りで。ちなみに私の購入本は、すべて値段付きだったので量られることはありませんでした。残念…。アニメージュ文庫「もぐらの歌/森やすじ」ソノラマ文庫「破乱万丈 薔薇戦争」「破乱万丈 憂鬱ミュージアム」「破乱万丈 ヒット・カップル」「破乱万丈 愛はシベリアから」すべて富野由悠季、を購入。(以下略)


量り売りか…。青春18切符か何かで一度立ち寄りたいもの。
宇都宮駅で下車して、朝飯(駅ソバ)を食べようと思ったら、閉まっている? えぇ、潰れたのか? と思ったら朝は11時からスタートとなりましたとの貼り紙があった。ううむ、人手不足か? 仕方なく、いつもの駅弁(牛めし)を。一時1000円になっていたのに、いつのまにか1200円に値上げされている? それを黒磯行きを待つ間、向かいに停車していた都内方面行きの電車で食す。飲み物もなしだが、しゃっくり発生には至らず。

ちなみに朝、夜明け前に家を出る時、車中読む本として、ダニエル・ゴールデンの『盗まれる大学 中国スパイと機密漏洩』 (原書房)にしようか、大友良英氏の『ぼくはこんな音楽を聴いて育った』 (筑摩書房)のどっちにしようかとしばし思案。分厚い本(原書房)を避けて、大友氏の本にしたが、いやはや面白い。行きの車中で読了した。

この人のことは全く知らなかったが、1959年生まれというから同世代。ただし8月生まれだから、早生まれの僕とは学年が一年は違う(一年下)。著者や、この本はこんな内容。

(こんな人)→大友 良英(おおとも よしひで、1959年8月1日 - )は、日本のギタリスト、ノイズ、フリー・ジャズ、前衛音楽、パンク演奏者、作曲家、テレビ・映画音楽家、プロデューサー。神奈川県横浜市出身。
(こんな内容)→ドラマ「あまちゃん」の作曲から即興演奏まで国際的に活躍する音楽家が10代までに聴いてきた音楽を笑いと涙の半生とともに紹介。1959年から79年まで、音楽家・大友良英が、幼少期から思春期までに影響を受けた、歌謡曲、ポップス、ロックやフリージャズの数々と、抱腹絶倒のダメダメ話。楽器なんて全然できないくせに尽きない音楽への憧れが巻き起こす、笑いと涙の青春エッセイ!


福島に転校して、 「一番記憶に残っている衝撃は、テレビ局がNHKの総合と教育、そして民放1局の計3局しかなかったこと。当時横浜では民放が5局あって、だから毎週楽しみにしていた番組が福島では全然見れなくて、到着初日でめげそうになった」とのこと。
我が田舎でも民放は日本テレビとTBSの2局はあったと記憶しているが…。
以前、旅行した時、青森だったか、ドラえもんが、日曜の朝六時ぐらいからやっていたかと。テレ朝がない地域でも、そういう人気番組が、別枠の時間帯で放送されていたようだ。さすがに生放送の久米宏以降のニュースショーは時間帯を変えてまでは放送はされないようだ(それはなにより!)。

福島では大学進学(浪人して明治大学の夜間入学)まで過ごすことになる。進学高校に行ったものの、成績は低迷。ジャズ喫茶などに入り浸り。出席日数も補習などで調整してやっと卒業。

横浜生まれだったが、上記のように、親の転勤で福島へ。楽しかったテレビ番組(民放)も一局オンリー。僕も田舎育ち故に、都会の子供に比べると、アニメ番組など、見た記憶のないものもあり、同世代との会話でも「?」が発生することも。一応茨城生まれで、民放がおおむね見られた古女房は、NETが1968年ごろ放送したアニメ番組「キングコング」の主題曲をいまでも空でアカペラで歌える。

♪ウッホーウッホウッホ、大きな山をヒトマタギ キングコングがやってくる 怖くなんかないんだよ キングコングはともだちさ 火山や津波も恐竜もキングコングにはかなわない……

我が田舎にはNET(テレビ朝日の前身)はいまも放送されていない(おかげで久米宏以降のあのつまらないニュース番組を見なくて住んでいる幸福な県? 朝日新聞が慰安婦虚報を謝罪した時も、そのニュースをしばし流さない局だったか? 身内の恥は「報道しない自由」を行使するとは大したもの?)。

ともあれ、我が田舎も日本テレビ系は報じていたので、大友氏が言及している「シャボン玉ホリデー」のドタバタコミカル劇はリアルタイムで記憶している。牛乳石鹸の牛がモォーと泣くコマーシャルを見ると、僕は泣いていたとか?
ハレンチ学園の影響もあって、スカートまくりを著者はしていたとのこと。僕もしていたなぁと。
彼は、好きな女の子のスカートをまくったら、いつもなら「テメ~~」と攻撃してくる女性が、その時泣いてしまって、それ以来止めたとか…。ううむ…。生理になっていたのかもね?
僕も、我が家に同級生の女性たちが「古本虫くんがいつもスカートめくりするので困っています」と抗議にきて、母親に叱られてから止めた…という記憶が…。ううむ。バカな子供だった?

いしだあゆみの『ブルー・ライト・ヨコハマ』などが初期の音楽体験だったあたりは同じだが、歌謡曲では山口百恵(や桜田淳子)などが開眼? ううむ。1959年生まれでも、早生まれと8月生まれとでは、若干の違いがあるようだ。こちらは南沙織。まぁ、そのころは天地真理がいいなんていっていたバカも多々いたが…。文革を礼賛していたようなもの?

性的な思い出はあまり語られていない。Yさんという、友人と別れた女性との交友は綴られているが、オナペットとか、そういう卑猥、いや楽しい(?)話はあまり出てこない。あくまでも音楽オンリーのドタバタコミカル? そちらのほうは「オクテ」だったのかもしれない。音楽開眼があまりに早熟だった分…。

万博には行けなかったようだ(こちらは行った!)。昭和47年2月の「あさま山荘事件」にはかなり言及されているが、こちらはあまり記憶にはない。というのも、当時下宿生活をしていて、テレビを見られなかったということもある。また、著者の不登校…に比べれば、ミニサイズだが、当時、下宿生活ということもあり、いささか私生活が乱れていたことも……。だから、視聴率80%と言われる、あさま山荘事件の攻防を「テレビ」でリアルタイムで鑑賞したという記憶が皆無なのだ…。でも、その犯人の名前の一人に似ている後輩がいたので、そいつを「親戚か?」などとからかったことがあるので、その問題にはそれなりの関心を寄せていただろうが?

ともあれ、そのころ、テレビがなかった分(下宿で晩飯食べる時に、「ルパン三世」「サンデーヒットパレード」などを見ていたが---僕の下宿時代は中学一年の時と、高校になってからの二回あり。中二中三は自宅通学。高校も下宿を代わったりしている。下宿先としては三カ所あり)、ラジオの音楽番組はよく聴いていた。
文化放送系の、みのもんたと高橋「妙子」のオールジャパンポップ20などだった。その前に歌謡曲のベスト20などを紹介する全日本歌謡ベスト10だったか? どちらも文化放送系列だったか?
日曜の午後3時から5時までそれを必ず聴いていたような?  「オールジャパンポップ20」は、「♪みのみのもんた、みのもんた、パッ」というオープニング・フレーズで始まっていた。みのもんたのアシスタントの女性はネットでは「高橋小枝子」となっているが、「高橋妙子」かと思っていた。(ほぼ)同姓同名の「知人女性」がいたので?

メラニー、ミシェル・ポルナレフ、エルトン・ジョン、ニルソン、サイモン&ガーファンクル(ポール・サイモンを「ポール・ナイモン」と呼んだりしていたかと)、チェイス、 アメリカ等々を。

夜ラジオをつけると、ソ連や中国の日本語のプロパガンダ放送やモールス信号などがよく聞こえたとも綴っているが同感。

「アメリカや日本をディスりまくる北京放送に恐怖を感じたり。それでも、行ったこともない異国からの電波にウキウキしたなあ。インターネットなんてまだ影も形もない時代、ダイヤルを回すだけで世界中と繋がるラジオに、12歳の少年はココロを躍らさせた」とのこと。
同感。小学生、中学生の時は普通のラジオで、高校生以降は、ソニーの「スカイセンサー5900」で良く聴いたものだった。トラックの運転手の「無線」なんかも聞けたと記憶しているが…。

中学の入学祝いにソニーのラジカセを買ってもらい、それで録音した音楽を聴いていたそうな。僕もNHKのラジオ講座(基礎英語)を聞くからといって買ってもらったラジカセで、同じことをしていたかと。
「もちろん一番はテレビやラジオから流れる音楽を録音する……要はレコードを買うのは高いので、ラジカセで録音してそれを聴くために録音機能をみな使っていた…」と。

女の子にもてたくて、ギターを自我流に演奏したり…それがひいてはプロになっていくのだが…。僕もオンチで音楽的センスはなかったが、小学生のころ、黄色赤色のバイエルぐらいはやっていた。ピアノはいやだと止めてしまったが、もし続けていれば、中学生、高校生のころ、音楽部に入ってピアノが弾けたら、少しは女生徒にもてたかもと…。小学生の時止めたことを後悔し、親に「もっと続けたら、中学生になったらもてるぞ」と言ってくれたら止めなかったのにと抗議したことがあった(自業自得?)。

著者も、いつのまにか、ロックギターのはずがジャズなどになったり……。そんな音楽を中心とした青春記録となっている。オンチの僕などが読んでも大変面白い本だった。同世代だからということもあるのかもしれない。続編も書く予定もあるそうだが、是非読みたいもの。

本書の末尾は「1979年4月、代田橋の6畳一間、風呂なし2万5000円。ここで19歳だったオレの東京暮らしが始まる」で終わっている。
おお、僕も1977年4月から東京生活が始まった。最初のその年は従兄のアパートの一室に入ったが、1978年4月には調布のアパートに移ったが、その部屋が「6畳一間(&台所3畳)風呂なし」で25000円だった(調布)。同世代、同環境?

性的自叙伝めいたことはあまり書かれていない。前記のYさんとの淡い恋などが綴られているだけ。
民放番組で、有名人になった人が卒業アルバムを見て、初恋の人はこの人だった、面白い奴がいたけど、いまはなにをしているかなと回想し、実際の本人に取材するという番組がある(「あいつ今何してる?」)。そんなのに著者が出て、Yさんや、その元彼氏なんか出ると面白いかも(でも、この番組、初恋の「美少女」と紹介されたりするものの、数十年を経ると……それほどでも……ということがしばしば? それにネット社会なので、著者も、Yさんや、その元彼氏などのその後の歩みというか、現職業は把握しているそうな)。

ともあれ、一年ぶりの黒磯だったが、西口が一部再開発中? 禁煙の喫茶店が「閉店」状態で、ビル工事か何かしていた。知人宅で所要をすませたあと、久しぶりに黒磯の町をブラブラ。

以前あった古本屋(白線文庫)はカレー屋さんになっていた(白線文庫をやっていた若夫婦は鳥取に移って「HAKUSEN」をやっておられるようだが…。さすがにそこまでは青春18切符では行けない? 僕にとって、鳥取、島根県は多分生涯行かない(行けない)県なのでは?)。

旧白線文庫周辺にはいろいろと土産物店が。買おうかなと思ったが、まぁ買わずに…。このあたりで買った、晶文社の会社マークに似た印の付いたマグカップはいまも毎朝コーヒーを入れて愛用している。割れたらまた新しいのを買うかも。そのあたりの店の一画に「古本コーナー」があった。あいにくと欲しい本はなかったが。
あとで調べると黒磯に新しい古本屋ができている?

(2016)12月21日、冬至の日にHOOK BOOKS(フックブックス)という本屋をオープンしました。
本棚を置かせてもらっている1988 cafe shozoのすぐ近くです。
「BOOKBOOKこんにちは」の小さな本棚には置ききれなかった本たちを並べるところが出来ました(古本虫註→これが上記のコーナーのことか?)。
HOOK BOOKSの話はまた今度改めてさせて頂きますが、年末年始もやっております。
どうぞお近くに来た際はお立ち寄りください。
HOOK BOOKS栃木県那須塩原市高砂町6−5−201 12:00〜19:00


ううむ、上記の住所は、昨日歩いた近くのビルにあったみたいだ。旧白線文庫の奥か? 見落とした。次回(来年?)は立ち寄りたいもの…。

テクテク歩いて図書館へ。店頭に処分本、多々あり。村井順さんの『日本よ何処へゆく』 (善本社)があったのでゲット。大学に入ったころ、よく広告の出ていた本で購読した記憶がある。正論を展開していたよね。あとで知ったが、佐々淳行さんの「上司」になるような警察官僚。図書館館内はナンセンスな「節電」をしているみたいで、ちょっと暗い。図書館は明るくしなくては…。

その先のブックオフへ。ここはワンフロワーで、中古衣料もないが、まずまずの広さ。掘越千秋氏の『アンダルシアは眠らない フラメンコ狂日記』 (集英社文庫)と天崎僚介氏の『新しい淫同居人 [義母と女教師]』 (フランス書院文庫)を購入。堀越さんのは108円本。1999年の刊行だが、新本同様。

駅前で、いつもの温泉饅頭を買って帰宅。帰宅の車中では、買ったばかりの『新しい淫同居人 [義母と女教師]』 を読んだ。

(こんな内容)→(こんなに綺麗なひとが新しいママになるなんて!)義理の母として慕うには瑞々しく魅力的すぎる友梨佳。ふとした接触や、バスタオル越しにもわかる豊麗女体が、涼の獣欲を煽り昂ぶらせ、ついに一線を超える瞬間が! 興奮の初入浴、恍惚の初フェラチオ、禁断の初体験――僕に最高の秘密を教えてくれる、甘く危険な新生活!

45歳の父親が再婚相手に考えている女性は20代。急な海外出張で、その再婚予定の女性の住むマンションで一週間やっかいになることになった高校生(母親は病死)。偶然、義母予定者は母校の先輩でもあった。それまで恋の対象だったのは35歳の人妻女教師。その女教師の教え子が義母予定者。そんな縁もあり…。人妻女教師は夫の浮気に腹を立てていて、少年に…。義母予定者は実は処女。少年に性の手ほどきを与えるというより、少年から手ほどきを受けるような逆転の関係に……。

一週間という限定期間の中で、童貞だった少年は、二人の年上の女性に導かれ大人になっていく……。そして、その性愛行為は、人妻女教師の離婚騒動をおさめ、義母予定者もスンナリと…。そして抑制をもった少年は…。といった成長物語。それなりに甘く、年上の女と少年の性愛を「恋愛感情」をもとに描いている。野卑な言葉もなく、若干の葛藤を交えつつエレガントに淑女と少年の性愛を描ききった佳作といえようか。天崎氏の作品はデビュー作『音楽室の女教師 放課後の甘く危険な旋律』を紹介ずみ。その後も、 『兄嫁淫情・義母欲情』『義母、そしてママの友人と[最高の初体験]』などを取り上げてきた。一歩一歩成長している感じ。

昨日は、このように行き帰りの車中で、充実した読書体験を得た次第?

駅から降りて自宅に向かう途中、夜空を見上げると、やけに満月が大きく見えた。フルムーン? あとでニュースで知ったが、昨夜は、特別なお月さまだったようだ。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
 | 自叙伝  | TB(0)  | CM(2) | Page Top↑



1941年2月7日にトリシャスが日本にやってきて、2017年11月5日にトランプがやってくる
(2017・11・3・金曜日・祝日)



昨夜は某駅改札を出ると、目の前に警官がいた。お立ち台に乗って。あぁ、トランプ大統領訪日の備えての警備強化か。イスラム教徒やユダヤ教徒に対して、偏見以前に知識を持あまり持たず、歴史的にも弾圧やらそうしたマイナスの歴史があまりない日本ではあるが、ラシュディの『悪魔の詩』 (新泉社)の翻訳者(筑波大学教授・五十嵐一氏)暗殺事件もあったし(そういえば、『悪魔の詩』も何十年も積んどくしている。もう読むこともないだろうなぁ?)、トランプさんがやってくるとなると、テロも日本国内で発生する可能性もあろう。イスラム関係者によるものではなくとも、某共産主義国家関係者によるテロも十分ありうる。要注意。

ともあれ、元ニューヨーク・タイムス所属のオットー・トリシャスさんの『トーキョー・レコード 軍国日本特派員日記』 (上下・中公文庫)がそこそこ面白そうだ。
まだ上巻を読み終えたところ(上巻は1941年1月から始まり8月ごろで終わる)。訳者の鈴木廣之氏が、オーストラリアの古本屋でこの本(原著・簡約版)を見つけたことがきっかけで翻訳がでることになったそうな。

文庫といっても、上下とも本体価格1300円。二冊買うと税込で2800円ぐらいになる。
文藝春秋社長が、図書館は文庫を置くなといった趣旨の発言をしていたことがニュースになった。それは単行本ならともかく、二次出版物の文庫まで図書館が揃える必要はあるまいに…との思いがあるのだろうが、この本は最初から文庫版で刊行されたようなので…。

以前(十数年前か?)、直木賞作家が、本は高いという人がいるけど、平均すると一カ月2~3冊しか人は本を読まないなら、せいぜい文庫なら1000円ちょっとぐらいじゃないか。喫茶店に1~2回行けば、その程度の出費になるだろう。高いなんていうことはあるまい…と指摘していたコラムを読んだ覚えがある。
先日紹介した読売新聞の『読書「習慣」調査』だと、まったく読まないという人が半分ぐらいいた。残り5割りの読む人の中でも、1冊~2冊~3冊程度読む人が、読む層の過半数弱ぐらいだった。
だったら、文庫なんか今買っても2000円程度か。ブックオフなんかで買えば、もっと安い? 一冊108円からスタートするのだから。

とはいえ、文庫も高くなってきたようだ。普通の文庫ではなく、社名と文庫の間に、「学術」とか「ソフィア」とかつく文庫だと、1000円以上~1500円前後するものが多い。下手な単行本並みのお値段だ。

ともあれ、この中公文庫のような分厚い文庫なら、読むのに数日はかかるだろうし、時間潰しにも手頃な2冊ではないか。活字ぎっしりのようにみえても、この文庫は解説などは別にして、本文は40字×16行程度の分量(上下とも440頁程度)。単行本なら45字×21行ぐらいにして、一冊本にできたかも。値段も2500円(無理か…)。白水社の本になってしまう?

ともあれ、下巻で解説(解題)を書いている佐藤卓己氏によると、 『アメリカの鏡・日本』 (角川ソフィア文庫。この本も本体価格1200円の文庫本)のヘレン・ミアーズが、この本というか、著者が書いた日本批判の記事を批判しているとのことだが、まぁ、日本滞在時に、太平洋戦争(大東亜戦争)が勃発し、拘束されたり不愉快な体験もしているようだから(それは下巻のほうに出てくる)、反日になるのは仕方もなかろう。同時期、逆にアメリカにいた朝日記者・中野五郎のアメリカ体験記のことについて、佐藤氏が詳述している。中野さんの本も何冊か読んだり積んどくもしているが…。ともあれ、上巻をやっと読破。ほぼ日記形式で綴られている。日本語ができるわけではないので、「翻訳」(通訳)」などのできるスタッフを通じての取材活動。松岡外相との懇談や食事会など、そうしたところで、英語のできる日本人相手の取材もあったようだ。

日本に向かう途中ハワイに立ち寄り、キンメルさんとワイキキでばったり。日米戦争が起こることには懐疑的だったそうな。「いずれにせよ、万全の備えがある」とのことだったそうな。
日本に着くと、日本の新聞の取材団がやってきたそうな。そのあと、迎えの車にはカナダ公使館のハーバート・ノーマンが同乗してきたという。ソ連のスパイ!

あと、田中上奏文が何度か出てくる。ホンモノ扱いとして。
編集部が注をつけているが、

「タナカ・メモリアル。第二六代総理大臣田中義一が書いたとされる、中国侵略と世界征服を説く上奏文。田中上奏文」としかないのはちょっとおかしいのでは。

せめて、最後に「偽書」とまで書かなくとも、 「偽書と見る向きが強い」とは書くべきだろう。「近衛上奏文」なら間違いなくホンモノだが、 『シオン賢者の議定書』『田中上奏文』『吉田清治著作』は世界三代偽書という人もいるぐらいだから?

ともあれ、上巻を読んでいると、まぁ、今の中共みたいなことを日本もやっているなと感じるところもある。アメリカ人から見れば、民生を犠牲にしての軍拡、ゴーマンこの上なし? 大政翼賛会もできたものの内紛もあって、また、親米派もいたりで「多様な日本」がまだ当時でさえあったことも記されてもいる。今の中共にもその程度の「派閥」はある。でも、選挙はないから、中共は戦前の日本のレベルにも民主主義は達していない?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
 | 自叙伝  | TB(0)  | CM(0) | Page Top↑






目糞、鼻糞を笑う「新聞記者」にはならないように?
(2017・10・31・火曜日)




望月衣塑子氏の『新聞記者』 (角川新書)を読んだ。官邸の記者会見で、菅官房長官に執拗に質問をする東京新聞の望月記者の名前はちらほら聞くようになり、この本を手にした次第。角川新書から『武器輸出と日本企業』なる本も出しているそうな。積んどくしていたか。

これは自叙伝的な内容もある。慶応大学法学部政治学科卒業ということだが、ゼミはなんと赤木完爾ゼミ出身とのこと。ううむ…。赤木さんといえば、神谷不二さんの名前を思い出すが(師弟関係では?)、望月さんによると、核抑止論を肯定する立場だったそうで、師の教えに「同調できなかった」とのこと(それはそうだろう。僕が家永三郎ゼミや坂本義和ゼミや進藤栄一ゼミに入るようなもの?)。

彼女の父親は学生運動にのめりこんでいたそうで、自分はそこまで左派ではないと思ってのゼミ選択(そのほか、先生の留学の日程で、ゼミの開講が遅くて、その分、英語の勉強をできると思っての、軽い気持ちからの選択だったようだが?)。

東京新聞の記者になってから、読売や朝日などからの勧誘もあったそうな。権力の不正を追及するのだという意気込みを随所に露出しながらの一冊だった。まぁ、中国や北朝鮮にはこんな記者は存在しえないだろうし、こんな本を書くこともできないだろう。それだけでも、言論の自由がある、(非常識というか、捏造でなければ)何でもいえる自由な国日本を証明する一冊といえようか。

女優になりたいと思い、「アニー」を小学生の時主役を演じたこともあったそうな。
「アニー」といえば、山尾 志桜里さんを想起させられるが、お二人は似た思想の持ち主なのかもしれない。

中学二年生の時、母親がすすめたのが吉田ルイ子さんの『南ア・アパルトヘイト共和国』 (大月書店)。1989年刊行。もし、そのとき、親が、金元祚氏の『凍土の共和国 北朝鮮幻滅紀行』 (亜紀書房)をすすめていたら、違った路を歩んでいたかもしれない。中学生の時、いや少なくとも高校生や10代の多感な時にどんな本と出会うかは人生の岐路? まぁ、 『女教師』 (フランス書院)と遭遇したりすると…。

アパルトヘイトはもうなくなり、核兵器もなくなった(日本からも遠く離れた)南アフリカは、さほどの問題ではなかったのかもしれない。北朝鮮のアパルトヘイト以上の「成分」に基づく階級差別や狂気的な核恫喝に関しても、同様、いやそれ以上の関心をもっていきたいもの。

以下、望月氏の本とは離れた上での一般論。

その点、東京新聞の記者たちは、望月氏はともかくとして、北朝鮮の人権抑圧に怒りの念を持っているのだろうかと、ふと心配にはなる。2017・10・25の東京新聞の「こちら特報部」なる記事は、「『国難』叫んで解散自民圧勝」「北の脅威首相連呼」「屈しないに支持者歓声」「よくある政権浮揚策」…といった見出しで、どういう内容の記事かは自明だろう。

目の前に存在する「脅威」をことさら軽視してみせる、よくある左派リベラル派の記事だ。秋葉原での首相演説で野次を飛ばす人に対して批判する人びとをヘイトスピーチを思わせたとのことで、 「首相は彼らを『こんな人たち』とは決して言わない」と指摘(批判?)している。

しかし、そういう記者たちも、沖縄の反米デモに関して「暴力」を行使したり、スクールバスに向かって「ダイ、ダイ」と叫んでいる手合いに対して、「ヘイトスピーチ」「ヘイトアクション」と指摘したりは「決して言わない」のではないかしら?

もちろん、東京新聞の論説委員である長谷川幸洋さんは違うだろう。東京新聞には望月さんもいれば、長谷川さんもいる。「こちら特報」で、そんな天に唾するような記者もいる。いろいろあっていいけど…。目糞、鼻糞を笑う?にだけはならないように。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
 | 自叙伝  | TB(0)  | CM(0) | Page Top↑






「ガイコツ祭り」開催の時に読むべき本は『折口信夫 日本の保守主義者』ではなく、 『60歳からの外国語修行 メキシコに学ぶ』?
(2017・10・30・月曜日)





昨日(日曜日)は、東京周辺は終日強い雨。雨対策(ほぼ)ゼロの神田の青空古本市も残念ながら「全滅」状態だっただろう。古書会館で古本市をやっているといえども、午後5時まで。まぁ、千代田区の庁舎一階とか明治大学の一階エントランスとかで「屋根付き古本市」をやっていれば…。

一昨日(土曜日)夜、日本シリーズの合間にBS某番組を見ていたら、五木ひろしさんと八代亜紀さんがデュエットしていた。ヒデとロザンナのヒット曲(昭和45年ごろのヒット曲。懐かしかった)を歌っていたかと。そのあとで「雨雨降れ降れ、もっと降れ…」なんて歌わないだろうかと思ったが…。すぐにチャンネルを変えたので、歌ったかどうかは不明だが…。言霊信仰はもってないので、歌ったとしても、日曜の雨とは何の関係もないと思う…。

ともあれ、昨日(日曜日)は自宅にて午前中は「書類整理」。午後は気楽な読書。

知人からもらった植村和秀氏の『折口信夫 日本の保守主義者』 (中公新書)を読もうかと…。どっかで聞いた著者だなと思って略歴を見る。 『丸山眞男と平泉澄 昭和期日本の政治主義』 (柏書房)の著者だ。あぁ、この本、積んどくというか、拾い読みはしていた…かと。ううむ2004年刊行ということは13年前に手にはしていたはずなのに…。それにしても、折口氏が「保守主義者」とは知らなかった。

植村氏の本を手にして、じっと見つめていたら、その隣に青山南氏の『60歳からの外国語修行 メキシコに学ぶ』 (岩波新書)を発見。ううむ、アイウエオ(五十音)順に読むことにしようかと。それに昨日・日曜日あたりから、たしかメキシコではガイコツ祭り…--ということで、まずは青山さんの本を夕方までに読了。

青山さんは英語の翻訳者としても著名。その青山さんはNHKのスペイン語講座を時々聞いたりするものの長続きせず、一念発起してメキシコまで出かけ、語学学校(ホームスティ)に通うことになった。その体験を綴ったエッセイ本。
僕も2010・4月から2011・3・11までNHKのラジオ講座(スペイン)を一年近く聞いていた。英語もできない我が身故、NHKの英会話講座はむろんのこと、スペイン語講座などを聞いてもナンセンスだっただろうが…。まぁ、覚えたのは、セルベッセとかカーニャとかポルケぐらい。カフェ・コン・レチェも。

ラス・カサスの『インディアスの破壊についての簡潔な報告』 (岩波文庫)が、事実の本として紹介されているのはちょっとな?と思ったりしないでもないが…。ジョセフ・ペレスの『ハプスブルク・スペイン 黒い伝説 帝国はなぜ憎まれるか』 (筑摩書房)という本も出ているのだし…。

それ以外、イタリア語とスペイン語が似ているという話や、 「オクソ」というコンビニチェーン店がメキシコにはあるそうな。有名なパンのブランドが「ビンボ」とか。そういえば、イタリア語で「カツオ」という言葉が、日本語だと「××××」という意味になるそうなということを以前、家人から聞いたことがある。サザエさんを日本語で(字幕付きで)イタリアで放送すると問題? サザエさんが「カツオ」と叱ると……。

まぁ、そういった話やら、語学学校のユニークな仲間たちなどの紹介など、メキシコにさほどの関心がなくとも楽しくは読める一冊。ちょうど日曜夕方のニュースでもやっていたメキシコのガイコツ祭り(死者の日)のことが、青山さんの本にも出てきていた。20年前の1997年のこの時期に、日本から水木しげるさんがやってきていて、ガイコツにコーフンしていたそうな。
スペインに関心があるから、ちょっと手にしただけだが…。

そのあと、 『マドリッド発スペイン鉄道旅行』 (イカロス出版)を読んだ。イカロスならではの全頁カラー写真構成の鉄道旅ガイド本。AVEも出てくるが、この新幹線にはバルセロナからサラゴサ(ここで一泊)、サラゴサからマドリッドに向けて二度乗ったかと。バルセロナとサラゴサの間は、見渡す限り、ハゲ山の平原といったイメージが残っている。バルセロナ界隈はまた行きたいものだ。テロやら独立運動やらで、いろいろと物騒なところになっているようだが……。

引き続き、秦真紀子氏の『スペイン全17州おいしい旅』 (産業編集センター)も読んだ。僕はパエリアよりも、青山さんの本にも出ていたが、フィデオ(フィデウア)のほうが好きだ。スペインレストランでも、このメニューがあるところとないところとがあるようだが…。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
 | 自叙伝  | TB(0)  | CM(0) | Page Top↑

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

カテゴリ