古本虫がさまよう スパイ
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横浜の古本屋でゴキブリと遭遇したのはパプニングだったが、悪臭と騒音のイセザキ商店街には毎度のことながら辟易しつつ、一人語りのスパイ小説にはあくびが……!(2017・11・19・日曜日)





本日(日曜日)は、東京周辺は好天。雑司ヶ谷で一箱古本市もあり(前回は雨で中止だった)。行きたいと思ったのだが、横浜の知人宅へ。アイパッドというか、カチャっと離せる「パソコン」の扱い方を教示してもらうために…。

関内駅で下車。活刻堂に寄ろうと思ったら、その手前にどこがなんの権限があってのことか知らないが、「青空喫煙助長」のための「灰皿」が設置されており、そこで数人が喫煙中。悪臭が風の流れとともに我が身へ。最悪サイテー。横浜市長、神奈川県知事以下、何をしているのだろう。こんなものをこんなに設置させていいのか? 喫煙所は「青空」ではなく「ルーム」が原則ではないのか? でなくして分煙ができるわけもなし。

店内にさっと入るものの、買いたいものはなし。外に出ると、幸い喫煙者は消えていた。しかし、そこからユニクロやブックオフに行く道筋、歩きタバコの輩多し。青空喫煙助長の灰皿のところで吸っているのはまだ「合法」なのだろうが、歩きタバコや、灰皿のないところでの席での喫煙は違法行為。なぜ、市役所などは関係者を巡回させ、罰金を徴収しないのだろう(その罰金を活用して、マナーの悪くない喫煙者のために、二重ドアの消臭シャワー付きの喫煙ルームを関内駅や桜木町駅界隈に設置すればいいのに…)。

ともあれ、ブックオフでは地下の中古衣料コーナーへ。ティンバーランド? 渋谷の中古コーナーに比べれば狭いが、値段は安めの感じ。だが、買いたいものはなし。古本コーナーも特に買いたいものはなし。

それからテクテクとその先の古本屋(二軒)へ。途中、歩きタバコの輩多し。悪臭を逃れて歩くことは困難。公害地域を歩かされるようなものだ。本当にマナーの悪いタバコ飲みには腹立たしい限りだ。もちろんポイ捨て。完全分煙を実施する意欲もないのが、横浜市(神奈川県)なのだろう。

電柱ならぬ街路灯からは歌詞がないとはいえ、耳障りなメロディが流れている(エルトン・ジョンの「僕の歌は君の歌」など。まぁ、悪くはない選曲だが、ポップスが嫌いな人だっているのだから、一方的なメロディの垂れ流しは社会の迷惑ということを知るべきなのに)。悪臭と騒音の垂れ流し…。本当にここも、レベルの低い商店街というべきか。情けない。このあたり、横浜・伊勢佐木町商店街、イセザキ・モールと言うのだろうか?

インコのいる古本屋へ。ところが、インコさんがいない? ううむ。店内で、 『シベリア年代史』という分厚い函入り本があったので、どんな本かなと思って、手にして函から取り出したら、おやおや、ゴキブリが出てきた。するっと下に落ちた。「足」を天向けて身動きできず、しばしもがいていた。本の上に落ちたので踏みつぶすわけにもいかず…。そのうち、からだを回転して、本と本の間に逃げて行った。
それにしても、古本屋通いを始めて40年…。本の中に五百円札やらハガキやらいろんなものがはさまれていたのに遭遇してきたが、「ゴキブリ」との出会いは初めて。いやはや驚いた。
ということもあって(?)、買いたいものはなし。

その少し先の古本屋も買いたいものはなし。
知人宅へ。それにしても、歩きタバコやら…。ざっと百人ぐらい数えたところで止めた。一人罰金2000円(?)も取れば、日曜日午後一時間程度の摘発で、20万円。フルタイムで、一日百万円ぐらいの「収入」にはなるのでは。

知人宅でレクチャーを受けて、今度は桜木町駅へ。場外馬券売場があるが、敷地内禁煙(?)のようだが、「公道」に大きなバケツを置いて、そこで吸わせている? 唖然呆然。「公道」に灰皿を置いて吸わせて平然とは? 「もっともらしい灰皿」ではなく、単なるバケツ型。私的、恣意的な設置。公共施設でのこういうふるまいは罰金の対象になるのでは?

足早に移動。その先の古本屋に寄るものの買いたいものはなし。にぎわい座は、珍しく?人だかり。人気落語家でも来ているのか? ここで春風亭柳昇師匠の十三回忌追悼落語会を聞いたのも二年以上昔かぁ?

自宅最寄り駅から帰宅の途上。ウイスキーがなくなったていたので、近くの酒屋で物色。最近は内外問わず1000円前後のウィスキー。デュワーズが特製グラス付きで1300円(税込)ぐらいだったのでそれにする。

帰宅してさっそく、一杯。まずまずの味。NHKニュースで土曜に続いて渡辺蘭さんを拝顔。

車中、ヴィエト・タン・ウェンの『シンパサイザー(上)』 (ハヤカワ文庫)を読んでいた。

この本、文庫で2017・8月に上下二冊で刊行。と、同時に単行本(一冊)も刊行している。ホワイ? と言いたくもなるが…(普通、単行本が出てから2~3年後に文庫化されるのだが、同時刊行とは?)。

(こんな内容)→1975年、ヴェトナム戦争が終わった。敗戦した南ヴェトナム軍の大尉は、将軍らとともにアメリカ西海岸に渡る。難民としての慣れない暮らしに苦労しながらも、将軍たちは再起をもくろんで反攻計画を練っていた。しかし、将軍の命で暗躍する大尉は、じつは北ヴェトナムのスパイだったのだ!彼は親友で義兄弟でもあるスパイハンドラーに、将軍たちの動向を報告しつづけていた…。アメリカ探偵作家クラブ賞受賞の傑作長篇。

ベトナム戦争がらみのスパイ事件か…。面白そうだということで手にしたのだが。スパイの一人語りで話が展開していく。「会話」があまりないのだ。
「一人語り」も、宇能鴻一郎さんの小説のヒロインの一人語りならまだしも、スパイ小説で、こういう中心の構成というのもとっつきにくくて……。200頁近くまで読んだところで「断念」。積んどく本へ移動。ううむ、5頁読んだ時点で「あまり面白くなさそう…」と判断すべきだったか……。日曜の日中の読書時間を無駄にした?
そもそも、ハヤカワ文庫、他の文庫より天地が長くて、あまり手にしない文庫本なのだが? 文庫カバーが特製でないと入らないので…。

去年の11月に訳出されているサイモン・コンウェイの『スパイの忠義 上下』 (ハヤカワ文庫)も積んどくしているけど、これはどうしようかな……。こちらは会話は普通にあるみたいだけど。

(こんな内容)→“局(ザ・デパートメント)”と呼ばれるイギリスの秘密情報機関の謀報員ジョーナは、テロ組織に殺されそうになるが、彼が殺したはずの男ノアに救われた。ノアはテロ組織の情報を彼に送っていたが、アフガン情勢の急変により切り捨てられ、復讐のため“局”を罠にはめた。危険な秘密を握られた“局”は、ジョーナにノアの殺害を命じたのだった。一方、その10年ほど前、クウェートでは美貌の女性ミランダが悲劇に見舞われていた。

ううむ、あまりピンとこない。

ハヤカワ文庫のスパイ小説といえば、やはり、なんといっても、、アルノード・ボルシュグラーヴ&ロバート・モスの『スパイク上下』『モニンボ』 (ハヤカワ文庫)。あのころのハヤカワ文庫、活字も今より小さく、判型も小さかったけど…。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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『ポルの王子さま』がブックオフの216円コーナーに置いてある確率は、第二次朝鮮戦争勃発と同じ確率? ゴルゴ13により 『ウラルの核惨事』のような『平壌(周辺)の核惨事』がもし起これば…「核爆弾落ちた 北朝鮮死ね」となるのか。それは「不幸中の幸い」となりしか? そして「リベラル・シリガル男女」の「文春砲落ちた 民進党死ね」と。
(2017・9・7・木曜日)





知人からもらった9・15~16東京古書会館で開催予定の「趣味の古本市」の目録を見ていたら、銀装堂書店の出品の中に、カジノ =リブモンテーニュの『ポルの王子さま』 (ニトリア書房)があった。第一刷・函帯付きで、なんと18000円とのこと。ううむ…。

アマゾンでも見当たらず、「日本の古本屋」でも、このお店(頭突書店という、銀装堂書店のもう一つの店名?)が、同価格で出しているほかは、別の古本屋が1万円弱のお値段で出しているだけ。以前も触れたことがあるが、20000円で出している古本屋もあったかと。

僕も、まぁ、その半分以下の数千円ぐらいの価格で購入した記憶があるが? しかし、この一冊に一万円出してまで購入するほどの価値があるかどうかは微妙。国会図書館レベルに行かないと読めないとは思うが、これだけ高いと図書館で借りて読むので十分かも……。

この本をブックオフで格安で買ったという体験談もネットで見たような記憶がある。「せどり」対象作品といえるが、まぁ、めったに見かけることはなさそう。
いわゆる『星の王子さま』と思って、格安コーナーにブックオフが置く可能性は大いにある。装幀もぱっと見たら似た感じだから。しかし…。いやいやネバーセイネバー。第二次朝鮮戦争が今秋起こる確率と同じ程度に、ブックオフでこの本を216円コーナーで発見する可能性はあるかもよ。

それはさておき、北朝鮮はオウム国家のようなもの。金正恩は、麻原みたいなものと思えば分かりやすいのでは? ナントカに刃物、ナントカに核兵器。かつて、ジョレス・メドヴェージェフ、ロイ・メドヴェージェフによる『ウラルの核惨事』という本があった。以前「技術と人間」から出ていた。古本屋で探すのに苦労したが、今は現代思潮新社からも出ているようだ。

内容紹介→旧ソ連体制下で隠蔽された核事故 1957年、旧ソ連南ウラル地方で放射性廃棄物貯蔵所が爆発した。 『ルイセンコの興亡』を米国で出版したことにより精神病院に収容され、その後ソ連国籍を剝奪された著者は、英国滞在中に検閲済みのソ連当局の資料を解読し、この事故を 1976年に「ウラルの核惨事」として公表した。ソ連をはじめ、米・英も事故を否定。ようやく、チェルノブイリ事故後の1989年になって事故を認めた――。 福島第一原発事故に関する論文のほか、新論稿を増補収録した決定版。

ソ連が何十年にもわたってウラルで発生した核事故を隠蔽していたが、同じようなことが、「事故」として、北朝鮮のミサイル基地周辺で起きたら……。

ゴルゴ13のようなスパイ&シークレット部隊が、基地に爆弾を仕掛け、疑似核爆発を起こさせる。あくまでも北朝鮮当局の技術的処理の拙さが原因と見せかけて。発射を見学にやってきていた金正恩もまきこまれて「暗殺(斬首)成功」。基地周辺は民家もなく、空想的軍国主義者の一団のみが存在していて、共産主義的野蛮エリートたちが自業自得的に壊滅。メデタシメデタシ…。

それにしても、米軍の沖縄基地周辺でスクールバスの学生たちに向かって「ダイダイダイ」と叫んでいた反戦反米の集団たち。
彼らは、朝鮮学校前でも「ダイダイダイ」と今叫んでいるのか? 直接の関係のない未成年者に向かって、そういう奇声を発するのは、どちらも少なくもモラル違反。いや、明々白々なヘイトスピーチともいえよう。
アメリカ人に対してはいいけど、朝鮮人に対してはいけないというのなら、それは二枚舌になるだろう。

それにしても、朝鮮総連本部。今は、どうなっているのか知らないが、そういう金独裁体制を支援している人々がいる施設の前で少なくとも合法的デモを行ない、 「金正恩、ただちに核を放棄せよ」「日本人民の声を朝鮮総連は伝えろ」と一定の音量で、ほどほどの正論を主張してデモをするのは正しいことだろう。

自称・「平和運動家」たちで、そういう当たり前の平和への主張をやっている人はいるのかしら? アメリカ相手には物量作戦で抗議し、共産圏相手には、せいぜいで抗議電報程度?  それでどっちも批判している?

そもそも、合法的に条約にもとづいて基地を展開しているアメリカと、国連決議を無視して無通告のミサイル発射をする北朝鮮…。比較の対象にもならないほど、北朝鮮が悪いと考えるのが普通の感覚だろうに。

それにしても、事実だとすれば批判されて当然だが、民進党の浮気尻軽女政治家の騒動、朝から週刊文春のスクープを受けてワイドショーなどは核問題を後回しにして大忙しだったようだ。
古女房にいわせると、 「離党とか離職とかじゃなくて離婚云々じゃないの」とのこと。

「このハゲー」と部下の秘書を罵倒した自民党の女政治家(豊田真由子さん)も、夫から「このシリガル女!」と罵倒されそうな民進党の女政治家(山尾志桜里さん)も、どっちも東大法学部出身。
だからといって、東大法学部出身の女政治家がみんな横暴で浮気性というわけでは無論あるまい。妻子があるのに、「年上の女」政治家にうつつを抜かした、これまた優秀な私立大学法学部を卒業している倉持麟太郎弁護士も…。

彼は、シールズの奥田愛基さんやリベラル政治家・福山哲郎さんと共著(『2015年安保 国会の内と外で民主主義をやり直す』 (岩波書店)を出しているとのこと 。さぞかし、「正義論」が展開していることだろう。一読してみたい。

『2017年浮気 国会の内と外で夫婦生活をやり直す』なんて本が山尾・倉持共著で出るかも? まさか?

それにしても、ゴルゴ13によって(?) 「核爆弾落ちた 北朝鮮(独裁者集団)死ね 」と自業自得となるのか。それは「不幸中の幸い」となりしか?

 日本維新の会の足立康史衆院議員は9月5日のツイッターへの投稿で、民進党の山尾志桜里元政調会長の幹事長起用が見送られたことに関し、山尾氏が国会論戦で取り上げたブログの「保育園落ちた 日本死ね」のフレーズを引き合いに、 「次は期待しています!『幹事長落ちた、民進党死ね。』」と皮肉ったとのこと。

なるほど。すると、 「リベラル・シリガル(男)女」(普通「尻軽」は「女」だけど、リベラルな人は「(なんでも)男女平等」だから、「尻軽男」もありでは?)「文春砲落ちた 民進党死ね」ともなりしか? これも自業自得?

前原さんも、前の時も、ニセメールなどで辞任したが、今回も山尾さんの「ニセ釈明」を信じて墓穴を堀りかけたのではないしから? ネバーセイネバーで、リベラルな人であれ、どんな人であれ、「眉に唾して弁明を聞く」ことが肝要。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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外務省も電通もびっくりのスパイ・「美人局」の実態
(2017・8・25・金曜日)



沢里裕二氏の『欲望広告代理店』 (双葉文庫)を読んだ。


大手広告代理店「北急エージェンシー」のCMディレクター・佐々木賢治は、直属の上司が社内の派閥争いに巻き込まれ、失脚したことで、いきなり地方の営業職に飛ばされてしまう。慣れない土地と仕事に苦闘する佐々木だったが、本社総務課の今泉真美と肉体関係を結んだのをキッカケに、敵対する社内の重要人物や、取引先の重鎮の下半身事情を把握。その情報を武器にハニートラップを仕込み、捲土重来を期す。書き下ろし立身出世エロス。

電通が「雷通」として登場。「北急エージェンシー」は「東急エージェンシー」?昨今の電通の不祥事の事例なども盛り込みながら、 「美人局」など、痴漢容疑でライバル失脚させようとする動きやらを盛り込んだノンフィクション・ノベル?

一昔前の明朗な男女関係、恋愛感情を前提にしつつも、ドロドロした醜い社内派閥の対立抗争などを描き、最後には自存独立経営派が勝利をするといったサラリーマン小説(源氏鶏太)に、「エロス」を適度にまぶした娯楽小説といったいいだろう。フェラ占いやら、 「すぐハメる男が、すべての女を手に入れる」「子宮の天井を突き破る男が、世界のリーダーになれる」といった松下幸之助さんの『松下幸之助 一日一話 仕事の知恵 人生の知恵』 (PHP研究所) にも出てこない名言やスローガンも出てくる?

「君代は京都本社経理本部長にも、股を開いていたので、情報は膣から入ってきた」などといった、先日紹介したノーマン・ポルマー&トーマス・アレン(熊木信太郎訳)の『スパイ大事典』 (論創社)もびっくりのフレーズも。 中国のスパイ機関も、本書を参照しているかもしれない。日本の外務省も、海外、とりわけロシア、中国に派遣する外交官には一読するように推奨すべき文献といえるかもしれない。対外交渉の多い外務省や広告会社も、「北米局」や「製作局」とならんで「美人局」も作るべきかも? 楽しく読める一冊でした。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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週刊文春による「疑惑の銃弾」から、週刊新潮による「汚れた銃弾」まで…。スクープ合戦、産業スパイ、いろいろとあるものだと。モラルに反しても法には反しないのか?(2017・5・19・金曜日)






週刊文春編集部編の『文春砲  スクープはいかにして生まれるのか?』 (角川新書)は未読だが、その編集長の新谷学氏の単著 『「週刊文春」編集長の仕事術』 (ダイヤモンド社)は紹介したばかりだった。

「親しき中にもスキャンダルあり」だが、先週の週刊新潮のスクープ記事(週刊文春によく登場している元TBS記者・山口敬之記者の下半身スキャンダル)に対して、今週号では、「黙殺」するのか、「いやいやもっと女性スキャンダルありまっせ」と追い打ちをかけるのか、いやいや、「彼は罠に嵌められた」といった逆スクープを発するのか注目していた。

ところが、週刊新潮の今週号(2017・5・25)では、続報としての山口氏追及記事もあるが、それ以上に大きな扱いをしているのが、この記事。

「文春砲」「汚れた縦断」「スクープ至上主義の陰で「産業スパイ」新潮ポスターを絶え間なくカンニング!」なにせ10頁もの特集記事だ。

事前に、産経新聞などが5・17の朝刊で報じていたが、昨日(木曜日)の発売日、たまたま会った知人が週刊新潮を持っていたので借りて該当記事を読んでみた。知人によると、これは「文春社長辞任モノだな」と。ふうむ、なるほど。もしくは,編集長がまた休養?

新潮の記事は具体的で、中刷りポスターを秘かに入手して、コンビニで文春社員がコピーしている写真も掲載され、「顔」を出すのはいやだということで、この前の朝日新聞の著者インタビューの書評頁でも、中吊り広告で顔を隠していた新谷編集長も、直撃取材を受けたようで顔出しで記事中に登場している。

かつて週刊文春が、三浦和義事件で「疑惑の銃弾」と題して報じたことがあったかと思う。「文春砲」「疑惑の銃弾」のほうが良かった?

ともあれ、『文春砲 -スクープはいかにして生まれるのか?』の内容紹介はこうなっていた。

大物政治家の金銭スキャンダルから芸能人のゲス不倫まで、幅広くスクープを連発する週刊文春編集部。なぜスクープを取れるのか? その取材の舞台裏を、編集長と辣腕デスクたちによる解説と、再現ドキュメントにより公開する。

「なぜスクープを取れるのか」--それは週刊新潮の中刷り広告を見ていたから? まぁ、社内に文春と結びついた「第五列」がいたりしたら、新潮社内部のスキャンダルにもなるが、報道通りとすれば、取次会社の社員が、漏らしていたということで、一方的な被害者ということになるのだろう。文春からの内部告発が新潮にあったとも読める内容だし、そのあたりは文春内にも「裏切り者」がいたことになる? いや、善意の内部告発者?

よもや、同日発売のライバル週刊誌の記事内容を事前に察知し、特オチがないようにまでしているからこその「文春砲」だとまでは、角川の本には書いていないだろうが?

国家間のスパイ活動、諜報、盗聴は、合法、非合法問わず、いろいろとあるし、いわゆる「産業スパイ」もいろいろとあるだろう。モラル、紳士道はともあれ、用は「法律」に違反するかどうか…が肝要だが…。新潮の記事によれば、触れるとのこと。

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「真珠湾の日」に読了した、真珠湾直後の英米協調を描いたスパイ小説について
(2016・12・9・金曜日)




スーザン・イーリア・マクニールの『ファーストレディの秘密のゲスト』 (創元推理文庫を、12・8日読了した。何度も本欄で紹介してきたように、マギー・ホープを主人公(女スパイ)にした連作シリーズの最新刊(まだこの後の続刊ありとのこと)。

日本の真珠湾攻撃直後、チャーチルが米国を訪問。マギーも同行。クリスマス前後、英米同盟の絆を強めるのだが、国内の反ルーズベルト派は、さまざまな動きを展開。ルーズベルト夫人の評判を落とすための画策。そのために一人のホワイトハウス勤務の女性が「死亡」。その現場に、マギーは直面。そして……。マギーの恋人も訪米に同行。今夜はフフフ♡と思いつつも、邪魔が入り連日すれ違い。そして、彼氏はなぜかディズニーへ。

まぁ、英米のミニ旗入りのカクテルを飲もうとすると、その旗には「メイドインジャパン」の刻印があったり、フーバーFBI長官やフーバー元大統領の名前がしばしば登場し、盗聴の実態が描かれたり、チャーチルはいいとしても、英国の植民地支配を守るために助けるのはいかがなものか、チャーチルはジキルとハイドだという人もいたり、アメリカのインディアン弾圧とヒトラーのユダヤ政策とどこが違うという見方も出たり、黒人が死刑にされそうになったのを、いかにして阻止するかが重要なテーマだったり、KKKが出てきたり…。歴史の勉強にもなる本。

ちょっとルーズベルト贔屓的な筆致には、今回は「?」を感じないでもない。せっかくの大統領の暗号メモなども、12・7以前のものを解読したら「真珠湾」なんて文字があったなんて、ちょっと工夫したら、もっと面白くなったのに?

しかし、十分楽しめる小説として成功はしている。彼氏とのラブシーンがあまりなかったのは残念だが……。

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