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2018'06.15 (Fri)

「歴史捏造主義」と「歴史修正主義」との違い--真珠湾奇襲の事実を隠蔽するために米国務省は機密書類の改竄をしていた。これは財務省もビックリでは? 佐川宣寿は、日本のアルジャー・ヒス? 瞠目すべき渡辺惣樹氏氏の新刊書『第二次世界大戦 アメリカの敗北 米国を操ったソビエトスパイ』 (文春新書)より…。



「歴史捏造主義」と「歴史修正主義」との違い--真珠湾奇襲の事実を隠蔽するために米国務省は機密書類の改竄をしていた。これは財務省もビックリでは? 佐川宣寿は、日本のアルジャー・ヒス? 瞠目すべき渡辺惣樹氏の新刊書『第二次世界大戦 アメリカの敗北 米国を操ったソビエトスパイ』 (文春新書)より…。
(2018・6・15)




渡辺惣樹氏の『第二次世界大戦 アメリカの敗北 米国を操ったソビエトスパイ』 (文春新書)を読んだ。面白い。

アマゾンに出ている内容紹介(2018・6・15の朝の時点)は、 「第二次世界大戦の勝者アメリカ。しかしソ連によるスパイ戦争には完敗していた! 戦後世界の見方が根底から覆る新しいアメリカ史」と素っ気ないが、アルジャー・ヒスとハリー・デキスター・ホワイトという大物スパイが、アメリカの外交政策などをいかにソ連に有利にするために働いたかを改めて実証している問題作といえる。

それは日本の運命に大きく関与(左右)もした。スパイといえば、 007? 美女? 美人局? アクション? といったイメージが「映画」などを通じて我々日本人には刷り込まれているかもしれないが、「諜報」としてのスパイ活動は、裏の外交交渉でもあり、今日でもさまざまな形のインテリジェンス工作として無視できないものがあるのは言うまでもない。

渡辺氏の前著『戦争を始めるのは誰か 歴史修正主義の真実』 (文春新書) も面白かったが、今回はアメリカ内部に巣くった、そういったソ連スパイを取り上げている。いわゆる『ヴェノナ』などに依拠しつつ、明々白々たるソ連のスパイを中心にしつつも、そこまではいかなくても、シンパシィーを感じていたヘミングウェーなど、さまざまな知識人、作家などがいかに「容共リベラル」であったか…も描いてもいる。

今回の本書でも渡辺氏が指摘しているように、 「歴史をイデオロギーで書かない態度が歴史修正主義である」。
「定説」にのっかかって、新たな歴史的史料が出てきても、ふん、そんなの?と軽視して、新しい説には「そんなの歴史修正主義だ!」とレッテルを貼って大家ぶっている歴史研究家、昭和史研究家もいるだろうが、そういう人たちに読ませたい本でもある。

とりわけ、本書で、ある意味でへぇ?と思ったのが、アメリカ側の「歴史捏造主義」の指摘である。なんと真珠湾がらみで、財務省も驚く「改竄」を国務省がしているのだ。ルーズベルト大統領の「真珠湾の欺瞞」を暴かれないように国務省が「忖度」をして!

118頁~あたりを我々は注目すべきである。

「真珠湾を攻撃させることには成功したが、その被害の大きさにFDR政権は驚いた。政権幹部だけではなく、議会も国民も大きな衝撃を受けた。議会はなぜ日本の奇襲を許してしまったかに強い関心を寄せた。この動きを国務省極東部は警戒した。日本を刺激する外交の最前線にいただけに、議会の調査が入ることはほぼ間違いなかったし、実際そうなった」

「ハル国務長官周辺の幹部は、議会の追及前に危ない資料の隠蔽、書き換えを考えた。中心人物は国務省参事官の一人ジョセフ・バレンタインだった。彼は横浜、神戸、大連あるいは台北などの領事職を経験した、極東外交に通じたキャリア外交官だった」

このバレンタインは、12・7に於ける国務省と日本大使館とのやりとりなどを時系列で記録していたという。

「国務省内には、日本を追い込んだこと、日本の暫定協定の投げかけを拒否した経緯や英国(チャーチル)の影響を示す文書、あるいはハワイの司令官への警告をおこなわなかった理由がわかる文書があったに違いなかった。いずれにせよ対日交渉に関わる文書は破棄か書き換えが必要だと考えるものがいた」

そこで、 「(国務省極東部の)彼ら(バレンタインら)は真珠湾攻撃の後、ハル国務長官や大統領に誤ったアドバイスをしたことを示す公的書類や証拠となるものを密かに運び出した。それらはいかにして真珠湾攻撃に至ってしまったか、その責任は誰にあるかを示す内容だった」 (これには本書の中には「出典」あり。英語資料なので、本欄では書き記さない)。

「『危ない』書類は秘密の部屋に運び込まれた。それらは単純に破棄すればよいというものではない。辻褄の合う内容に書き換えをした上で残しておかなければならないものもあった。その作業にはタイピストが要った。タイプライターも国務省が使っている機種ではなくてはならない。タイピストとしてたずさわった女性がオリーブ・シュラーだった。当時の同僚が、彼女から聞かされた作業内容を次のように書いている」

「彼女(オリーブ)はその作業が秘密のプロジェクトであり、他言無用と警告された。彼女は鍵のかかった小部屋で作業した。その部屋に入れるのは少数の限られた人物だけだった。そこは省の中央書庫から運び出された書類で一杯であった。(彼女は次のように言っていた)。「私(オリーブ)はタイプで打ち直しをさせられたのよ。あの長ったらしいごちゃごちゃした文書をおんぼろタイプライターを使って打ち直した(書き換えた)のよ。それだけじゃないわ、(公式文書として残す)国務省外交記録も改竄したのよ。結局私は我慢できずに他所への異動を願い出たわ」 (これも出典はあるけど、英文資料からなので省略)。

オリーブの関連証言は、彼女の同僚の宣誓供述書に書かれたものであり、伝聞証拠ではあるが、 「ここに記された隠蔽工作そのものがあったことは確かである」との渡辺氏の指摘は同感。

「そのことはホーンペック(長官特別顧問、前極東部長)からハル長官への一九四一年十二月十五日付けのメモでわかる。それによれば、書類の改竄・破棄に関わっていたのはマックスウェル・ハミルトン(極東部長)とアルジャー・ヒスであった。作業の統括は国務省付歴史家ウォルター・スポルディングが担当した。彼らこそが秘密の小部屋にアクセスできた少数の人物だったのである。アメリカは真珠湾攻撃に関わる資料の多くを未だに公開していない。その理由は、辻褄の合わなくなってしまった書類、つまり改竄された文書が見つかるのを恐れているからかもしれない」

いやはや、アメリカは手のこんだ改竄をしているではないか。これでは、将来、真珠湾奇襲前後の国務省の機密文書が「公開」されたとしても、そこに出てくるのは「改竄」資料ばかりということになるのではないか。やはり、アメリカは真珠湾奇襲を察知していなかった…と? 昭和史家や東大教授などの「歴史修正主義敗れたり!」とかの雄叫びが聞こえてくる? しかし,事実は異なるとなりしか?

この改竄は、財務省の「森友学園」への国有地売却を巡る決裁文書を改竄した、財務省関係者の動向を知る我々日本人からすると、スンナリと頭に入るではないか。当時、理財局長だった佐川宣寿や、理財局の中村稔総務課長などが、マックスウェル・ハミルトン(極東部長)とアルジャー・ヒスであったともいえようか? ちょっと違うかな?

ともあれ、国務省が使っているタイプライターを指定しての、新たなる辻褄あわせ書類を改竄するとは…。敵ながら(?)、手の込んだことをやっているものだと「感心」。

ともあれ、本書は面白い。いささか疲れたので(?)、本書の紹介はここにて中断。後半はまたのちほど…。

ホワイトに関する関連書としては、須藤真志氏の『ハル・ノートを書いた男 日米開戦外交と「雪」作戦』 (文春新書)をがある。ベン・ステイルの『ブレトンウッズの闘い ケインズ、ホワイトと新世界秩序の創造』 (日本経済新聞出版社)でも、ホワイトがスパイだった事実などは、『ヴェノナ』などに触れつつ指摘もされている。
『ヴェノナ』関連では、ジョン・アール・ヘインズ&ハーヴェイ・クレアの『ヴェノナ』 (PHP研究所)なども。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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2018'04.25 (Wed)

これからは、監禁され悶絶する「女スパイ」が世界を左右する? 還暦前後の中年白髪(&ハゲ)男は、 くれぐれも、「美人」スパイ、「美人」記者、「美人」お天気姉さんには注意したほうがよさそう? 「美男局」も要警戒?




これからは、監禁され悶絶する「女スパイ」が世界を左右する? 還暦前後の中年白髪(&ハゲ)男は、 くれぐれも、「美人」スパイ、「美人」記者、「美人」お天気姉さんには注意したほうがよさそう? 「美男局」も要警戒?
(2018・4・25)




気がつけば、世間はもう大型連休開始目前か?
今春も「青春18切符」や「北海道&東日本パス」も購入することもできずじまいだった。大型連休中に格安で使える切符はない。暦通り休めれば、少しは重厚長大本を読破することも可能か?

ということで、何冊か本をピックアップ。
デイヴィッド・アイマーの『辺境中国 新疆、チベット、雲南、東北部を行く』 (白水社)、 『劉暁波伝』 (集広舎)、小澤実氏編の『近代日本の偽史言説 歴史語りのインテレクチュアル・ヒストリー』 (勉誠出版)、仲正昌樹氏の『思想家ドラッカーを読む リベラルと保守のあいだで』 (NTT出版)など…。

しかし、まずは上田篤盛氏の『情報戦と女性スパイ インテリジェンス秘史』 (並木書房)を手にする。面白そうだ。二段組で430頁だから、重厚長大本の資格ありといえよう。

(こんな内容)→インテリジェンスの戦いには平時も有事もなく、水面下では血で血を洗うスパイ合戦がいまも繰り広げられている。
2018年3月にはイギリス南西部に住むロシアの元スパイと娘が何者かに毒殺されかけた。
情報戦は男性だけの世界ではない。女性でなくてはやれないこと、女性であることを利用すれば有利なこともある。時には要人暗殺に従事した女性スパイもいる。
ナチス・ゲシュタポによる厳しい拷問で口を割る男性スパイが続出するなか、最後まで秘密を守り、殉職した女性スパイも大勢いた。
さらに米国では初のCIA女性長官が誕生した。第1次世界大戦から冷戦期に至る重大スパイ事件と、それに関わった女性スパイたちの活躍に迫る。
スパイ人名録、情報機関の実態、スパイ用語、スパイ教訓集、情報戦史年表なども網羅したスパイ事典!

本書は、主として第1次世界大戦から冷戦期までの、世界のインテリジェンスにまつわる歴史的事件と女性スパイの活躍をほぼ時系列的に取り上げた。
終章として、わが国の情報活動の簡単な歴史と、日本の著名な女性スパイ(諜報員)について追記した。本書は女性スパイだけを興味本位に取り扱っているのではない。ここにはインテリジェンスを使用する立場にあった女性国家指導者、歴史的人物の妻や愛人なども登場する。さらには、歴史上の重大なスパイ事件、各国の情報組織の設立および再編など、情報戦の背景にある事象についても紙面が許すかぎり言及した。本書をお読みいただければ、「インテリジェンス・リテラシー」は確実に向上するものと筆者は確信している。


これはノンフィクションだが、「女スパイ」が主役の小説としては、本欄で紹介した、スーザン・イーリア・マクニールの『チャーチル閣下の秘書』『エリザベス王女の家庭教師』『国王陛下の新人スパイ』『スパイ学校の新任教官』『ファーストレディの秘密のゲスト』『バッキンガム宮殿のVIP』 (創元推理文庫)がある。これは、女スパイ(マギー・ホープ)が活躍するもの。小説だが、リアリティはある。チャーチルはむろんのこと、キム・フィルビーなんかがあちこち出てくるから。

イアン・マキューアンの『甘美なる作戦』(新潮社)は、マギーの後輩にあたる(?)MI5の女スパイ(セリーナ)が活躍するという設定。彼女が若い小説家(男)を「スウィート・トゥース作戦(文化工作)」と称して籠絡しようとする…。策略の術と美貌を兼ね備えた女スパイといえようか。

北川衛氏の『東京=女スパイ』(サンケイ新聞社)は、ノンフィクション・ノベルだったか? ソ連のスパイ・ラストボロフを誘惑するCIAの女スパイも登場していたかと。米ソ間では、核競争のみならず「美人局」競争もあったようだ? 日本人で標的にされ歓楽、いや陥落して、「親ソ」「親米」になった人もいたのでは。

なにしろ、日本の外務省とて、来日する外国要人に対して、女性のサービス活動をやっていたのだから。近年、歴史問題で、親日的(?)発言を展開しているザ・タイムズやニューヨーク・タイムズの日本支局長ヘンリー・ストークスの『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』  (祥伝社新書)に面白い逸話が出てくる。

著者が初めて日本に赴任した時(1964年)、半世紀近く前とはいえ、宿泊のホテルオークラには、なんと外務省の報道課長が部屋に美女(慰安婦?)を派遣していたという。

銀座のバーで外務省関係者と接待を受けると、女性のテイクアウトを勧められたとのこと。
著者はその提案を受けたかどうかは(?)記していないが、逆に、日本の特派員さんも外国ではさぞかしいろいろと?  
著者(ストークス)によると、そんな接待攻勢は東京オリンピック以後なくなったとのこと。しかし、自由世界はそうだったかもしれないが、共産世界では今も続いている? 中共(&北朝鮮の)美人局はもはや古典芸? あれほど反北朝鮮だった某自民党の政治家が、訪朝すると、北朝鮮を庇うようになったりした実例もあるからなぁ……。何があったのやら? 何か、いいことがあったんでしょうね?

そのほか、ふふふ的小説としては、ヤン・M・ヤンカの『女スパイ悶絶』 (光文社CR文庫)があった。マクニールの小説には、エロスシーンはないが……。

女スパイ拷問調教 二重スパイ裏切りの代償 拘束監禁悶絶電流加虐奴隷拷問』なんて [DVD]  もあるそうな。もちろんエロ・アダルト作品。高井桃さんが主演なら見たいが…。調教や加虐や電流はまだ多少ならいいいと思うが、監禁や拷問はやってはいかん?

ともあれ、上田さんの本…。

この本の巻末に「参考図書文献」一覧がある。ここに出てくる本は、大概所蔵している(と思う)。フランス書院(翻訳本)や富士見ロマン文庫(エロス分野) や光文社CR文庫などは全作品を所蔵しているが、それと同じ? ただ、積んどく本も多々あるので……。

本文も拾い読みをする。

ソ連の「女スパイ」として有名なヘード・マッシングが、第20章(「ソ連スパイ網を告発したもう一人のスパイ」)に出てくる。彼女の手記『女スパイの道』 (日刊労働通信社)は以前一読した記憶がある。ソ連を裏切ったまともな女スパイ。

佐々淳行さんの『私を通りすぎたスパイたち』 (文藝春秋)にも、巻末にスパイに関する文献紹介がある。こちらは大概読破していたと記憶しているが、マッシングの本も登場していた。

「女スパイ」にもいろいろとあって、007のような本格的な女スパイもあるだろうが、 「美人局」のようなのもあるだろう。上海で日本の外交官を自殺に追い込んだ中共の「女スパイ」もその手合い。ひっかかるほうもいけないのだが……。外地に赴任する外交関係者(新聞記者なども)は、くれぐれも「美人局」にひっかからないように事前教育を受けているべきだろう。特に相手が共産圏などの場合は。急にもてるようになったからといって、それはあんたの魅力が増したからではないのだと…。これからは、女性外交官に対する「男スパイ」の「美男局」にも注意しなくてはいけない。男女平等。セクハラも同様。

そのあたり、「平和ボケ」症状に罹患していると、万が一の危機管理にほころびができてしまう。

上田さんの本では、顔写真入りの「スパイ人物編」などもある(男性スパイもいる)。資料集としても充実している一冊だ。外国に赴任する公務員やマスコミ関係者は必読。一般人も、世界史の一つの重要な側面を理解する上で貴重な文献といえよう。


それはさておき、 「週刊現代」(2018・5・5&12号)に、『福田次官のセクハラ相手は、よりにもよって テレ朝女性記者は社内でも有名な「反安倍」一派 因縁は古賀茂明氏の『報ステ』降板から始まっていた』という記事が出ていた。広告でそれを見て、森村誠一さんなどの推理謀略小説をかつては愛読していたこともあり、こんな想像をしてしまった。

(以下は架空話)→安倍内閣打倒を画策する中共秘密警察。反安倍色の強いテレ朝関係者と密談。反アベの美人記者を福田次官に接近させ、酒席で酔わせて、女性の側からパンチラなどで挑発しセクハラ発言をさせて録音。それを部数の少ない週刊朝日だと影響力がないから、週刊新潮に持っていく。そして大問題にさせる…。テレ朝女性記者や関係者は万が一、社内処分を受けても、のちに「人民日報日本支部長」「孔子学院(立命館大学)学院長」などにさせるから、退職後、老後は安心してちょんまげ…と。
ううむそうだったのか? ネバーセイネバー?

記事タイトルだけ見ると、そういう想像をするのも可能かと思ったが、実際の記事を読むと、これはタイトルだけが思わせぶりで、記事の流れは、反安倍のテレ朝関係者(上司)が、部下の女性記者をそそのかせて政権に打撃を与えようとしたのだというシナリオを官邸側は考えたけど、それは、事実と「まったく異なる」との論だった。

本当に次官からのセクハラに困惑した女性記者によるやむをえぬ自衛のための対応だったという。
むしろ、記者会見をしたテレ朝の局長が官邸と綿密に打ち合わせをして、出来レースで19日深夜未明の記者会見をやったのだとのこと。そうすることによって、福田辞任の報道を相殺させようとしたのだと。
「一人の女性の勇気ある告発までをも、陰謀で片付けたり、責任を転嫁したりする様は悲惨だが、これこそが安倍官邸の断末魔なのかもしれない」とのこと。ううむ…。それも陰謀論? 真相は何処へ?

どちらにせよ、「美人妻」、「美人」スパイ、「美人」記者、「美人」お天気姉さんには注意したほうがよさそう? そういう人と会う時は、こちらも「レコーダー」を持って同時録音をしたほうがいいのかもしれない。
「言った、言わない」ではなく、どういう雰囲気、どういう状況で、どういう発言をしたのかが問われる時代のようだから……。「音声」のみならず、「画像」も録画したほうがいいかも?

ともあれ、「美人記者」かどうか不明だと、この問題は判断しにくい…と思っていたら、ネットでは、「被害女性」が誰かもわかっているようだ。某政党の記者会見で、その名前が質疑応答の中で出たとか? 早速、拝顔。

ちょっと変わった「お名前」だが、なるほどねぇ。これならば「美人記者」といえるのでは? 女子アナウンサーに転換してもやっていける?

財務次官から見たら、娘さんぐらいの歳の差があるようで。僕でさえ、再婚相手は30代後半…? 子供より年上…と決めているのに、これは問題? やはり悪いのは次官のほうかな? 退職金も5000万円台ときくと、嫉妬も…? 懲戒免職にはなるまいが、減額されて当然? いやいや…?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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2018'04.19 (Thu)

『バッキンガム宮殿のVIP』に出てくるチャーチル秘書官マックスと財務次官福田淳一さんとに共通するセクハラ、卑猥語の数々は古今東西共通するものがある?









『バッキンガム宮殿のVIP』に出てくるチャーチル秘書官マックスと財務次官福田淳一さんとに共通するセクハラ、卑猥語の数々は古今東西共通するものがある?
(2018・4・19)



スーザン・イーリア・マクニールのマギー・ホープが、第二次世界大戦下の英国で活躍するシリーズ『チャーチル閣下の秘書』『エリザベス王女の家庭教師』『国王陛下の新人スパイ』『スパイ学校の新任教官』『ファーストレディの秘密のゲスト』 (創元推理文庫)は紹介ずみ。

その最新作 『バッキンガム宮殿のVIP』が昨年11月に刊行されていることを最近になってやっと知って、読み始めたものの、仕事がバタバタしてじっくりと読破する時間がとれなかった。

(こんな内容)→1942年、マギー・ホープは、ドイツの強制収容所に収監されている異父妹と再会できる日を心待ちにしつつ、ロンドンの特別作戦執行部で事務の仕事についていた。そんななか、MI-5の長官から連続殺人の捜査を依頼される。死体の状態から、犯人はあのいまわしい事件を模倣しているとしか思えず……。マギー・ホープ、今度は戦時下のロンドンで勃発する殺人事件に挑む! ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーの大人気シリーズ最新刊。

一頁42字×18行もある活字ギッシリ文庫で500頁弱(お値段も本体価格1340円。ちょっとした単行本並みのお値段)。まずは200頁まで到達。

そのあと、昨晩(4・18)一気読み。チャーチルの「名前」は215頁に出てきて、そのあと数箇所ぐらいか。「名前」だけで、「プレゼンス」はなし?


(以下少し詳しい内容紹介あり)

「切り裂きジャック」事件をなぞった感じの殺人事件が次々と発生。マギーが関与しているSOE(特別作戦執行部)で仕事をしたく採用試験の面接にやってきた、愛国心あふれる若い女性が次々と消えていく…。

いささかインテリジェンスに鈍感な「上司」がいて、マギー・ホープの警告(フランスに侵入している女スパイからの暗号電に不審の点があり、彼女が危機的状況に陥っているのではないかとの報告)にも無頓着。マギーをお茶汲み程度に扱ったりもする?

財務事務次官や文科省前事務次官レベルや新潟県知事(?)のような「年下の女」には強い関心を持つ中年無能男のようだ。某氏に似たような卑猥な会話も本書に出てくる。チャーチルの秘書官ともあろう男が、マギーに対して、こんな会話で迫ってくるのだ。

「そうか! もっと静かな場所に行きたいんだな。ふたりきりになれる場所に。このへんでどこかいい場所を知ってるかい? 防空シェルターとかさ」マックスは、何かをほのめかすようにいやらしい目つきをしてみせた。

「金ならたっぷりあるんだぜ。いいものを見せてやろう」厚い札束をひらめかせた。「五十ポンドある」

「もし夕食を付き合ってくれたら、必ず楽しい思いをさせるって約束するからさ」「少なくとも、家まで送らせてくれ。若い女性がこんな暗いなかを歩くのは危険だ。な、頼むよ」

「おやすみのキスがしたいんだ。近くに防空シェルターがあるぜ。だれもいない。間違いっこなし」

そういってマギーに迫るチャーチル首相の秘書マックス。やむをえず、マギーは護身術(?)で退治。

「このアマ!」マックスが暗がりのなかで叫んだ。「鼻を折りやがったな!」「売女!」「薄汚い尻軽が!」

そこまで言われたマギーも一発!?

「娼婦と寝たいんだったら、ハイド・パークに行って、きちんとお金を払うことね。だけど、わたしは売り物じゃないの。それに、決してあなたのものにはならないわ」

「おまえらはみんな売り物だ。おまえら雌犬どもは--」マックスはうめいた。「おまえはおれにウィスキーをおごらせ、微笑みかけて、そういうのが好きなくせに--」

「失礼にならないようにと思っただけなのよ。だけど、わたしが間違っていた」まったく、わたしたち女というのは、礼儀正しくしたたけでレイプされ----もっとひどいことにもなっていたかもしれないんだわ。最後にもう一度だけ嫌悪の視線を投げると、マギーは闇のなかを駆けはじめた」

この一節を読んだ時は、ふと、我が同世代(同年齢)の財務次官の顔が浮かんだ。

「週刊新潮」といえば、赤報隊事件で、とんでもない誤報(捏造?)をしたこともあったから、もしかしたら、キャバクラでのキャバクラ嬢との酒席での会話を、報道女性記者との会話と偽っているのではないかと思わないでもなかったが、あの一方的な(?)下記のような痴話会話はどうやら「ホンモノの女性報道記者」とのやりとりであったそうな?

 「今日ね、今日ね...抱きしめていい?」
  「じゃあ、(旦那は)浮気しないタイプなの?」
  「じゃ、予算通ったら浮気しようか」
  「胸触っていい?」
  「手しばっていい?」
  「手しばられていい?」

キャバクラやキャバレーでの酒席での、接客する女性に対しての会話ならまだしも…。会社などでの上司と部下との会話だったりしたら、酒席であってもアウチかなぁ…。

ということもあって、戦時中の英国でも(これは小説ではあるが)、チャーチル秘書官という「高官」が、それなりの要職で活躍している、今日でいえば「報道記者」のような女性、マギー・ホープに対して、こういう露骨な性行為の要求や、断られての罵倒や暴力行為をすることは、同じ男性として恥ずかしく思う(?)。

まぁ、そこまで作品に感情移入する必要はあるまいが、そういう経緯を経て、殺人鬼とマギーとの対決が続く。そしてもちろん、ハッピーエンドとなり、次の作品の舞台(パリ)にマギーが向かうところでジエンド。次回作に期待が…。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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2017'11.25 (Sat)

風見章と多田駿と近衛文麿、そして武村正義はどこでどう結びつくのか?







風見章と多田駿と近衛文麿、そして武村正義はどこでどう結びつくのか?
(2017・11・25・土曜日)




山本七平(奨励)賞を受賞した岩井秀一郎氏の『多田駿伝 「日中和平」を模索し続けた陸軍大将の無念』 (小学館)を遅ればせに読んだ(しばし積んどくしたままだった)。同時進行で、近刊の林千勝氏の『近衛文麿 野望と挫折』 (ワック)も読み進め読了した。

どちらの本も、冒頭の段階で「風見章」なる男が登場する。昔、須田禎一氏が『風見章とその時代』 (みすず書房)なる本を書いていて、学生時代、一読した記憶があるが…。著者(須田氏)も風見章も、ちょっと「容共リベラル」、いやコミュニストかな…との印象を持ったことだけが記憶に残っている? そんな風見を、反共宣言ともいうべき「近衛上奏文」までしたためたことのある近衛文麿がなぜ重用(「内閣書記官長」に起用。これは今の「内閣官房長官」)したのか? そのあたりの謎を解明するためにも、双方の書は役立つ。林氏の本にも多田に関する言及がある。

多田は岩井氏の本にある通り、シナ事変を拡大しないように努力した陸軍軍人。にもかかわらず、行け行けドンドンと、シナ事変を不当に煽ったのは誰で、その背景に何があったのか……。よくよく考えておく必要があろう。

風見章といえば、猪木正道さんが、 『日本の運命を変えた七つの決断』 (文春学藝ライブラリー)の中で、風見が近衛総理にこんな知恵付けをしていたと批判している(「第五の決断――石原莞爾の異能と近衛文麿の不決断」)。

盧溝橋での衝突が1937年7月7日に起きたあと、停戦協定が7月11日に現地で締結されたというのに、その日に閣議で「内地師団を動員するということが決定」されてしまう。「これはたいへんまずい決定」「総理大臣近衛文麿の責任」と猪木氏は指摘。みんなが心配しているときに、首相官邸ではお祭り気分で、「まあこの際、”暴支“を膺懲しようというような状態」になってしまった。そんなことを近衛はなぜしたのかということになると、風見が近衛にこう言ったからだと。

「軍にまかせておいたのではどこまで行くかわからないから、軍がびっくりするほど強硬な態度を総理がおとりになるのがよろしい、そうすれば、むしろ軍のほうが自重するでしょう」

「これは非常にあぶない発想である。こういう『毒をもって毒を制する』ような危険な政策をとったことが、近衛総理の一つの特徴といえる」

近衛は風見に入れ知恵されたとすれば、風見は誰にそんな暴論を入れ知恵されたのか? もしかしてコミンテルンかも?


それにつけても、この風見章なる人物…。 『鬼怒川雑記』 (常陽新聞社)なるエッセイ本を昭和28年に刊行している。
冒頭から、単細胞的な再軍備絶対反対論を展開。末尾では、日中貿易促進議員連盟の一員として新中国(大陸)を訪れた時の見聞を綴っている。通訳してくれる女子大生の「食費から書籍そのほか一切の学費という学費は、国家がまかなってくれる」との言い分を真に受けて、当時から定番の中国礼賛を綴っている代物。こんな単細胞型レベルの男だったのか?  

最近でいえば、武村正義ではないか?  どっちも「官房長官」をやっていた(風見の当時の肩書は前述したように「内閣書記官長」。これは戦後の「内閣官房長官」)。武村正義がどんなに酷い政治家だったかは、以前、彼のオーラルヒストリー本を書評する形で指摘したことがある(下記に再録)。本当に呆れた愚鈍極まる政治家(政治屋)だったというしかない。風見章は、それに比べれば、まだ武村よりはマシだったか?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!

(以下再録)
武村正義氏の「回顧録」の驚くべき内容 05/30/2011


以前、細川護熙氏の『内訟録 細川護熙総理大臣日記』 (日本経済新聞出版社・伊集院敦氏構成)を読んだ。それほど深みがある内容の日記とは感じなかった。長期政権を担った佐藤栄作氏程度の政治家であっても、朝日新聞社から刊行されていたその日記は表面的な記述が多くあまり面白くなかったという記憶がある(あの「密約外交」の忍者・若泉敬氏の名前は出てきても、具体的な指示などが書かれていたわけでもなし)。況んや短期政権で元祖丸投げ、投げ捨て総理では……。
 佐藤氏の日記も週末は鎌倉の別荘に出掛けてゴルフ三昧云々の記述が多かった(もちろんゴルフしながらいろいろと密談してもその内容は日記に記さなかっただけかもしれないが)。
 細川さんはもっぱらテニス。日記も誰と会ったとかそんなメモ的記述がほとんど。本なんかほとんど読んでいないようだ。正月休みは少し時間があったのか、ヒルティやニクソンの僕も読んだ覚えのある本などがちょこっと出てくるが、その程度。
 
日記だけではもたないと出版元も考えたのか、当時の首相官邸の動向(一日)などを下に載せたり、当時の政府関係者たちのコメントをあちこちに挿入して、史実関係を補強したりしている。
 
韓国の金泳三大統領との会談では、「ユニーク」な歴史観から謝罪を述べたりしたことを喜々として書き残している。金大統領側のコメントとしては、もちろんそうした謝罪的なことは歓迎しつつも、当時北朝鮮に日本からお金がかなり流れていたことに懸念を表明し、「私は、日本は本当におかしな国だと思いました。何のために、共産主義者にそんなことをするのか、と」。
 
圧巻は中国首脳との会談前の記述(九四年三月)。天安門の記憶もまだ根強く、米中関係でも人権問題が注視されていた時期。日中首脳会談では向こうから「公式会談ではこれ(人権問題)を提起することは何としても取り止めて欲しき旨申し入れあり」と。「先方がそこまで嫌というものを強行することは、感情的シコリとなり、訪中全体の雰囲気を悪くすること必定と思料、依って人権問題は首脳会談ではなく、晩餐会の席上で述ぶこととす」としたと書く。
 殺人者李鵬首相とはトキ保存について協力を求め、相手の嫌がることを言わなかったおかげかどうかは別にして、積極的に協力する旨の回答を得たとも記している。
 新潟のトキ程度のために、多くの中国内の人権被害者を見捨てるようなことをしたわけだ。かつての日本軍の蛮行を侵略戦争だと批判し反省するならば、同じことを、いやそれ以上の蛮行を行なっている中共に対しても批判的視点を持たないと矛盾ではないか。そうした矛盾を矛盾と感じるだけの知性は持ちたいものだ。
 「国民福祉税」をめぐる抗争など、政権末期の状況に関してはあっさりとしか書かれていない。物足りない。

 その点、細川さんの盟友であった(?)さきがけの武村氏が出した『聞き書き武村正義回顧録』 (岩波書店・御厨貴氏&牧原出氏編)はちょっと面白いものがある。といっても感動するとかという意味ではない。「国防にはあまり興味がない」(95ページ)と公言する人でもあるから多くのものを期待はできない?
 本書はオーラルヒストリー的に滋賀県知事から自民党代議士、脱党し新党さきがけ結成、細川連立政権の官房長官就任、自民党・社会党との連立政権樹立、大蔵大臣就任、落選、引退…の歩みを二人の政治学者による聞き書き構成でまとめたものだ。武村氏にはすでに回顧録もあるようだ。そちらは未読。

衆議院選挙に出馬した時は未公認だったが終盤当選しそうだということで投票日直前になって追加公認。めでたく「公認候補」として当選。竹下幹事長に挨拶に行くと3000万円の公認料を後払いしてもらう。安倍派入り(安倍晋太郎)ということでそこでも2000万円。他の派閥にも挨拶に行くと100万から200万円はもらえたとのこと。盆暮れにも数百万単位のお金が補填される。
こういうのはよくないと思うようになってユートピア政治研究会なるものを結成して政治資金の透明化や金のかからない選挙ということで小選挙区制度などの研究を進めていくことになる。その研究会にはあの「子供手当」の鳩山さんなども入っていたのだから、今にして思うとお笑い種? そうした動きに理解を示していた後藤田正晴氏にしても最初に参議院選挙に出馬した時には旧来の公認候補を追放し金権選挙を行ない、落選するは逮捕者続出と散々だった。人間、成長したり転向したり心を入れ換えたり、堕落したり、不変だったりするが……。皆さんはどのタイプだったのだろうか?
 
金丸信と社会党との訪朝団のメンバーとして北朝鮮に行き、あの戦後補償などトンデモない外交を展開もしてしまう。本書によるとワルイのは金丸で暴走するのを停めようと自分は躍起だったという(本当か?)。知事時代にも訪朝したことがあって金日成に何度か会ったこともあったそうな。訪朝時の金日成礼賛の言葉もどこか別の本で読んだ記憶があるが今は手元にない。
そのため、偉くなってから訪米した時、ゴア(副大統領)やペリー(国防長官)やウールジー(CIA長官)が会いたいということで会うと北朝鮮のことを根掘り葉掘り聞かれたそうな。当時のアメリカも藁にもすがる思いだったのだろう。

自民党を脱党しさきがけを作る時の政治理念の中に、護憲などを入れリベラル色濃厚なのに、皇室尊重が入っていたのだが、この尊重は「誰が入れたのかな」「皇太子が結婚されて、古めかしい服装で馬車に乗って皇居から出たり入ったりされている映像がニュースで流れていましたので、ものすごく美しいという印象がみんなに残っていた」から「日本文化の議論をしているときに、その象徴として皇室を入れようということになりました。これで締まるし、社会党と違うということもこれではっきりする」「革新ではないぞ、ということですね」と。その程度の発案でしかなかったのだ。安易!

細川氏の先の日記本で武村氏が官房長官や首相になりたがっていた云々の記述があることに反論を展開もしている。真偽は? もはや、どうでもいいけど。

官房長官になって機密費の取り扱いやら閣議の進行ノウハウやらいろいろと出てくる。
その後、小沢一郎との対立、日本新党との仲違いなどあって、自民社会さきがけ連立政権ができる。大蔵大臣をやってほしいといわれ「私自身はさきがけのためには、外務大臣のほうが怪我がなくていいなあと思いました。昔から外務大臣というのは普通にやっていれば、一番楽とは言わないけれど、外務省が書いた原稿をきちんと頭に置いて、外国の要人と会って握手していれば、それでけっこう支持や人気が上がりますからね。マイナスの少ないポストなんだと思っていた」と。
この時代錯誤な認識には驚嘆慨嘆するしかない。なんという政治家なのだろうか? 「国防にはあまり興味がない」(95ページ)と公言する人だから、外交にもあまり興味はないだろうに。そのくせ大臣やるなら外務大臣の方がラクそうとは。

結局大蔵大臣になるのだが、心配することはなかった? こちらも楽ちん。というのも以下の通りだから。
「(サミットに行く前にも)丁寧にレクチャーを受けます」「大蔵省でも受けているし、飛行機の中でもまた受ける。会談が始まる前にまた新しいことがあれば追加して受けます。そういう説明を聞いて理解する能力さえあれば、本当に表面の外交というのは楽な仕事なんですね。最初の会議で、一回目の発言はこういうことを言ってください、と書いてある。それを読んでいるのも恰好悪いから、紙は置いて、半分視線を上げながらしゃべる。半分ぐらい記憶しておけばいい。慣れてきたら、自前でしゃべれます。そうしたら同時通訳をしてくれますから、その程度の慣れは、すぐマスターできます」
「大蔵大臣にもけっこう外交はありました。大臣室で『やあやあ』と初対面の握手をして、そこをテレビなどは映しますね。そこは慣れた恰好で、あまり腰を曲げないで握手をして、ニコニコして、それが済んだら『どうぞ』と言って奥の部屋に入って、そこで会談が始まるけれど、そこには両方とも紙が置いてあるし、見ようが見まいが、それを置きながらしゃべるわけだから、そんなに苦しい仕事ではないんですね。全部とは言いませんが、多くのものはそうですね」
と。

本書聞き書きの圧巻だ?  菅直人総理もそうした「紙」を見ながら、尖閣の後、中国政府のお偉方とやっとのことで「会談」したことがあったが、「正式」のものではなかったのでその一部始終(メモの棒読み)をカメラに写され失笑されたことがあったと記憶しているが、あれが通例なのだ。
少々無能でもお役人の「メモ」があれば大臣、総理職も遂行可能なのだ。その裏舞台をざっくばらんにあっけらかんと告白している本書は、きわめて貴重な証言録として今後も政界を目指す若人のバイブルとなるであろう?(反面教師、反面教材として活用してほしいものだが)。

法務大臣職は楽ですよ、「個別の事案についてはお答えを差し控えます」「法と証拠に基づいて適切にやっている」と言えば国会答弁はノープロブレムと豪語した柳田稔法務大臣もぜひ回顧録を書いて裏舞台を公表してほしいものだ。

それにつけても阪神大震災の時も与党だったのに、そしてさきがけの中では例外的に優秀だった神戸選出の国会議員・高見裕一氏 (『官邸応答せよ』朝日新書の著者)が、午前6時半ぐらいの段階で武村氏に「大変です」「家はほとんど壊れているし、悲鳴を上げ、泣き叫んでいる人がたくさんいるので、いま救済活動をしています」との電話もかけてきているのに、「テレビを見ている限り、全国情報としてはのんびりしたもの」で午前中は武村氏ものんびり。「大きい地震らしいということで、午前中に臨時閣議も開きましたが、閣議を開いても具体的に締まった話題がないんですね」「官邸にも全然情報が入っていない」「そして夕方になって…」と。
なんというテイタラク。信頼すべき自党の議員から現場の悲惨な情報を得ているのに何で機敏に動かなかったのか? 情けないにもホドがあるではないか。官邸応答に反応せずだったのだ。
「翌日の朝には現地に飛びました」というが…。村山首相も同様で自衛隊の出動は遅れ、米軍の支援は拒否し…。もはやいうこともない。こんな情報感覚の人が内閣の要職にあった日本の不幸!

タヒチの核実験(フランス)に抗議するために現地にまで出かけたことは嬉々としてしゃべっているが、ほぼ同時期に行なわれた中共の核実験にはそうした行動力は発揮していない。そうした二枚舌に関する「聞き書き」がないのも残念。聞き手の度量不足か?



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2017'11.19 (Sun)

横浜の古本屋でゴキブリと遭遇したのはパプニングだったが、悪臭と騒音のイセザキ商店街には毎度のことながら辟易しつつ、一人語りのスパイ小説にはあくびが……!





横浜の古本屋でゴキブリと遭遇したのはパプニングだったが、悪臭と騒音のイセザキ商店街には毎度のことながら辟易しつつ、一人語りのスパイ小説にはあくびが……!(2017・11・19・日曜日)





本日(日曜日)は、東京周辺は好天。雑司ヶ谷で一箱古本市もあり(前回は雨で中止だった)。行きたいと思ったのだが、横浜の知人宅へ。アイパッドというか、カチャっと離せる「パソコン」の扱い方を教示してもらうために…。

関内駅で下車。活刻堂に寄ろうと思ったら、その手前にどこがなんの権限があってのことか知らないが、「青空喫煙助長」のための「灰皿」が設置されており、そこで数人が喫煙中。悪臭が風の流れとともに我が身へ。最悪サイテー。横浜市長、神奈川県知事以下、何をしているのだろう。こんなものをこんなに設置させていいのか? 喫煙所は「青空」ではなく「ルーム」が原則ではないのか? でなくして分煙ができるわけもなし。

店内にさっと入るものの、買いたいものはなし。外に出ると、幸い喫煙者は消えていた。しかし、そこからユニクロやブックオフに行く道筋、歩きタバコの輩多し。青空喫煙助長の灰皿のところで吸っているのはまだ「合法」なのだろうが、歩きタバコや、灰皿のないところでの席での喫煙は違法行為。なぜ、市役所などは関係者を巡回させ、罰金を徴収しないのだろう(その罰金を活用して、マナーの悪くない喫煙者のために、二重ドアの消臭シャワー付きの喫煙ルームを関内駅や桜木町駅界隈に設置すればいいのに…)。

ともあれ、ブックオフでは地下の中古衣料コーナーへ。ティンバーランド? 渋谷の中古コーナーに比べれば狭いが、値段は安めの感じ。だが、買いたいものはなし。古本コーナーも特に買いたいものはなし。

それからテクテクとその先の古本屋(二軒)へ。途中、歩きタバコの輩多し。悪臭を逃れて歩くことは困難。公害地域を歩かされるようなものだ。本当にマナーの悪いタバコ飲みには腹立たしい限りだ。もちろんポイ捨て。完全分煙を実施する意欲もないのが、横浜市(神奈川県)なのだろう。

電柱ならぬ街路灯からは歌詞がないとはいえ、耳障りなメロディが流れている(エルトン・ジョンの「僕の歌は君の歌」など。まぁ、悪くはない選曲だが、ポップスが嫌いな人だっているのだから、一方的なメロディの垂れ流しは社会の迷惑ということを知るべきなのに)。悪臭と騒音の垂れ流し…。本当にここも、レベルの低い商店街というべきか。情けない。このあたり、横浜・伊勢佐木町商店街、イセザキ・モールと言うのだろうか?

インコのいる古本屋へ。ところが、インコさんがいない? ううむ。店内で、 『シベリア年代史』という分厚い函入り本があったので、どんな本かなと思って、手にして函から取り出したら、おやおや、ゴキブリが出てきた。するっと下に落ちた。「足」を天向けて身動きできず、しばしもがいていた。本の上に落ちたので踏みつぶすわけにもいかず…。そのうち、からだを回転して、本と本の間に逃げて行った。
それにしても、古本屋通いを始めて40年…。本の中に五百円札やらハガキやらいろんなものがはさまれていたのに遭遇してきたが、「ゴキブリ」との出会いは初めて。いやはや驚いた。
ということもあって(?)、買いたいものはなし。

その少し先の古本屋も買いたいものはなし。
知人宅へ。それにしても、歩きタバコやら…。ざっと百人ぐらい数えたところで止めた。一人罰金2000円(?)も取れば、日曜日午後一時間程度の摘発で、20万円。フルタイムで、一日百万円ぐらいの「収入」にはなるのでは。

知人宅でレクチャーを受けて、今度は桜木町駅へ。場外馬券売場があるが、敷地内禁煙(?)のようだが、「公道」に大きなバケツを置いて、そこで吸わせている? 唖然呆然。「公道」に灰皿を置いて吸わせて平然とは? 「もっともらしい灰皿」ではなく、単なるバケツ型。私的、恣意的な設置。公共施設でのこういうふるまいは罰金の対象になるのでは?

足早に移動。その先の古本屋に寄るものの買いたいものはなし。にぎわい座は、珍しく?人だかり。人気落語家でも来ているのか? ここで春風亭柳昇師匠の十三回忌追悼落語会を聞いたのも二年以上昔かぁ?

自宅最寄り駅から帰宅の途上。ウイスキーがなくなったていたので、近くの酒屋で物色。最近は内外問わず1000円前後のウィスキー。デュワーズが特製グラス付きで1300円(税込)ぐらいだったのでそれにする。

帰宅してさっそく、一杯。まずまずの味。NHKニュースで土曜に続いて渡辺蘭さんを拝顔。

車中、ヴィエト・タン・ウェンの『シンパサイザー(上)』 (ハヤカワ文庫)を読んでいた。

この本、文庫で2017・8月に上下二冊で刊行。と、同時に単行本(一冊)も刊行している。ホワイ? と言いたくもなるが…(普通、単行本が出てから2~3年後に文庫化されるのだが、同時刊行とは?)。

(こんな内容)→1975年、ヴェトナム戦争が終わった。敗戦した南ヴェトナム軍の大尉は、将軍らとともにアメリカ西海岸に渡る。難民としての慣れない暮らしに苦労しながらも、将軍たちは再起をもくろんで反攻計画を練っていた。しかし、将軍の命で暗躍する大尉は、じつは北ヴェトナムのスパイだったのだ!彼は親友で義兄弟でもあるスパイハンドラーに、将軍たちの動向を報告しつづけていた…。アメリカ探偵作家クラブ賞受賞の傑作長篇。

ベトナム戦争がらみのスパイ事件か…。面白そうだということで手にしたのだが。スパイの一人語りで話が展開していく。「会話」があまりないのだ。
「一人語り」も、宇能鴻一郎さんの小説のヒロインの一人語りならまだしも、スパイ小説で、こういう中心の構成というのもとっつきにくくて……。200頁近くまで読んだところで「断念」。積んどく本へ移動。ううむ、5頁読んだ時点で「あまり面白くなさそう…」と判断すべきだったか……。日曜の日中の読書時間を無駄にした?
そもそも、ハヤカワ文庫、他の文庫より天地が長くて、あまり手にしない文庫本なのだが? 文庫カバーが特製でないと入らないので…。

去年の11月に訳出されているサイモン・コンウェイの『スパイの忠義 上下』 (ハヤカワ文庫)も積んどくしているけど、これはどうしようかな……。こちらは会話は普通にあるみたいだけど。

(こんな内容)→“局(ザ・デパートメント)”と呼ばれるイギリスの秘密情報機関の謀報員ジョーナは、テロ組織に殺されそうになるが、彼が殺したはずの男ノアに救われた。ノアはテロ組織の情報を彼に送っていたが、アフガン情勢の急変により切り捨てられ、復讐のため“局”を罠にはめた。危険な秘密を握られた“局”は、ジョーナにノアの殺害を命じたのだった。一方、その10年ほど前、クウェートでは美貌の女性ミランダが悲劇に見舞われていた。

ううむ、あまりピンとこない。

ハヤカワ文庫のスパイ小説といえば、やはり、なんといっても、、アルノード・ボルシュグラーヴ&ロバート・モスの『スパイク上下』『モニンボ』 (ハヤカワ文庫)。あのころのハヤカワ文庫、活字も今より小さく、判型も小さかったけど…。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
20:04  |  スパイ  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
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