古本虫がさまよう 人生
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女子にも「万引女子」「移住女子」「腹筋女子」「国防女子」「肥満女子」「喫煙女子」等々いろいろとあるようで--。それにしても、ドアもきちんと閉められないバカはシベリアへ?
(2018・2・19)





この季節、ドアをきちんと閉めることのできないバカに遭遇して腹立たしくなる時がある。
昨日(日曜日)も、妻が「週末ギャンブル」に出かけていて晩飯なしなので、つけ麺屋に出かけた。

出入り口が二つあるので、裏手から入って、表側口近くの自動販売機で券を買うのだが、そちらのドアが少し開いていた。寒い日だったから寒かろうということできちんと閉めた。そして席について待っていると、若い男が表側から入ってきた。自動ドアではないが、よほど腹が減っていたのか(?)、入るやいなや券売機に向かう。ドアは後手でばぁっと押し込む感じ…。きちんと閉めたりしないので、少し隙間ができた。僕の座ったところにはその隙間から少し寒風が…。

そいつは券を買って座席に着くが、そちらは寒風があまりやってこない側。やれやれ。仕方なく立ち上がって、座席を閉めに行く。そいつはスマホに熱中していて、自分のふるまいが迷惑をかけたことも、そのために別の人がわざわざ後始末でドアを閉めに行っていることにも気付かないようだ。バカはバカのまま…。見た目は普通だが?

あげくのはてに、そのバカ、注文してしばらくしてから、店の人に「アツにしてください」と。ぎりぎり間に合ったようだが…。

店の人も奥の厨房にいると隙間風は気にならないだろうが、ドアがきちんと閉まっているかどうか注意する必要があろう。ドアのところに、「ドアは、きちんとお閉めください」と注意紙を貼る必要があるかも。それにしても、自動ドアが普及していることもあろうが、ドアをきちんと閉める習慣を失っているバカが増殖している。

店内禁煙でも、出口外に「喫煙可能コーナー」を設置している店があるが、食事中、そこに行って吸う人がいて、さらに、ドアをきちんと閉めないために、店内に悪臭が流れ込むなんてこともある。

外で吸うのも路上禁煙の条例違反になるところもあるし、公道を歩く人への迷惑にもなるが、せめてドアをきちんと閉めれば店内の人に迷惑をかける度合いは低下するのに、ドアもきちんと閉めることもできず、店内にも公道の人にも迷惑をかける「マナーの悪い喫煙者」には本当に呆れるしかない。ドアをきちんと閉めることもできずに、他人に寒い思いをさせる手合いともども、シベリアに追放したくなるね?

それはさておき、福永未来氏の『万引き女子 [未来]の生活と意見』 (太田出版)を読んだ。

帯に「14年間で万引き6千回」とあるが、これは実話とのこと。

(こんな内容)→私はなぜ万引きを我慢できないのか?どうして万引きをするようになったのか?どれくらいの頻度でやっているのか?これまでどんな人生を送ってきたのか?
今現在はどんな生活をしているのか?---すべてを正直にお話しします


まぁ、社会の規範を甘く見て、万引で補導されても、まずはバイト先に電話をすることを要求したり…。補導も何度目ともなると「逮捕」されてちょっと慌てたり。有罪判決も執行猶予がつけば…。父親の性的虐待があった…とのことだが、だから万引きするのも…というわけにはなるまい。そういえば、この前、亡くなった大学教授も本屋でよく万引きしていたとテレビで公然と語っていたかと?

万引きなんかちょっとしたスリルを求めての…という風にやった本人は思っているかもしれないが、被害者は大変。

著者は出所したあと、履歴書から犯罪歴(刑務所暮らし)は消し去った上で、就職しているそうなぁ。しかし、夜はクラブで働いたり、職場の上司と不倫したり…。

綺羅光氏の『狙われた女教師』 (フランス書院文庫)は、生理の時に万引きをした女教師が、警備員とその知人だった同僚教師に脅されて堕ちていく物語。その悪魔の手は、彼女の同僚女教師にも及び、その女は婚約者も失い…と。痛い目にあわないと犯罪者は更正できない?

引き続き、伊佐知美氏の『移住女子』 (新潮社)を読む。こちらは、まぁ、「万引女子」と比べると、合法的な健全な女子たち?

(こんな内容)→もっと私らしく生きていける場所がある! 家賃が高い、通勤がしんどい、おまけに子育ても大変。そんな都会から地方へ移住して未来を変えた、8人の「今」。
岩手、新潟、鳥取、福岡と場所は違えど、そこには豊かな自然、ご近所さんとの絆、ゆったり流れる時間がある。 移住のきっかけ、働き方、恋の話……。 地域に寄り添い自分らしく生きる女性たちの素顔に迫る。


まぁ、ご主人の「実家」に戻ったり…といったパターンは、よくある「移住物語」。田舎暮らし礼賛本といったところか。まぁ、得るものがあれば失うものがあり、失うものがあれば得るものがある--のが世の常と思えば、どっちに転んでも、あまり肩肘張らずにやっていけるのでは。

そのほか、河添恵子氏&葛城奈海氏&赤尾由美氏たちの『国防女子が行く なでしこが国を思うて何が悪い』 (ビジネス社)もある。これは積んどく中。

(こんな内容)→天下国家しか語れない男たちも平和ボケした女たちも国防女子が滅多切り! 家族、食、教育、自然、そして男を守ることが女子の「国防」! 日本社会のなかで、「日本」を発見した女子たちが「国防」を大いに語りあう!

国防は大事だから、こういう女性たちがいることは結構なことだ。

さらには、山崎麻央氏の『#腹筋女子 お腹が割れたら人生変わった!』 (講談社)なんて本も出ているそうな。古女房が図書館に予約をかけているそうな。倍率はそこそこあるみたい…。

(こんな内容)――インスタグラムでそうタグづけされた画像はいまや12万以上! 「お腹が割れていること」は、女性にとってステイタスとなっている時代です。女性だってお腹を割りたい! お腹が割れたら人生が変わった! 幸せになった! そんな人が増えているのです。しかも、お腹を割るためにはハードで辛いトレーニングの結果・・・・・・と思いきや、#腹筋女子たちは、楽しくて仕方ないというのです。とはいえ、女性は筋肉量、代謝量、ホルモンバランスが違う男性の鍛え方では効率的でありません。
女性はどうすれば効率的にお腹が割れるのか。正しい腹筋の仕方、筋肉を増やす食事についてなど、「女子のためのお腹の割り方」を教えます。
インスタグラマーたちの成功体験。腹筋女子応援隊長、山崎麻央さんによる腹割最短メソッド、そして、モニターたちの1ヵ月トライアルBefore&After……女子たちによる、女子のためのトレーニング本の登場です!あなたも、「体が変わるって楽しい!」を実感しよう!


まったく女というのは……。 「万引女子」「移住女子」「国防女子」「腹筋女子」。ほかにも「喫煙女子」もいるだろう。喫煙に関しては、マナー違反がなければご自由に。万引きは絶対悪に近いが、喫煙はそうではないから…。

まぁ、選べと言われれば、「国防女子」がいいが、「肥満女子」が「腹筋女子」になること自体は悪いことではないが…。それはかなり困難な…。無理?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!

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還暦前に「宝くじで2億円」当たり、配偶者が亡くなれば、やることは神保町に転居し「女色旅情」?
(2018・2・17)





鈴木信行氏の『宝くじで1億円当たった人の末路』 (日経BP社)を読んだ。

以前、読んだ川村元気氏の『億男』 (マガジンハウス)や、安藤祐介氏の『宝くじが当たったら』 (講談社)のような億単位の宝くじにあたった男を主人公にした小説かと思っていたら、ぜんぜん違っていた。これらは小説だが、こちらはノンフィクション。ただ、一億円当たった人の「末路」を一冊まるごとで追ったものかとも思ったのだが、そうではない。


こんな内容→「宝くじで1億円当たったら……」。こんな淡い期待を胸に、宝くじ売り場につい並んでしまうビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。 果たして、「宝くじで1億円当てた」後に待ち受ける末路とはどんなものなのでしょうか――ということで、まずはその「末路」を追究。それ以外にも、「(自殺したりした)事故物件借りちゃった人の末路」「キラキラネームの人の末路」「『友達ゼロ』の人の末路」「子供を作らなかった人の末路」「禁煙にしない店の末路」……等々を考察している。

まぁ、得るものがあれば失うものがあり、失うものがあれば得るものがあるのが人生。
本書の中では、「禁煙にしない店の末路」なんかが面白い?
その本でも指摘している通り、完全禁煙の店はまだ少数派。中途半端な分煙は、喫煙者も非喫煙者も納得しない――構造などが縷々説明されている。ほぼ同感。ニッチとして、将来は「喫煙可能店」がそれなりに存続することはありうるだろうがとのこと…。
それにつけても、厚労省などの規制案など、ザル法もいいところ?

ともあれ、この本を読んだあとにたまたま手にしたのが、原田真介氏の『女色旅情』 (廣済堂文庫)だ。平成9年の刊行。ありふれた大衆小説だが、アマゾンでは5000円弱の値段になっている(足立区図書館にはあるようだ)。これが味読できる内容。

(こんな内容)→若いときに「弁天の富」とあだ名され、多くの女と情愛を重ねてきた石津富松は、臨海副都心に漁場を奪われた東京の海苔漁師だった。「夕鶴」のつうのような良妻・千鶴を得た富さんは彼女だけを愛し、漁連の海苔入札場に勤めて第二の人生を歩んできた。が、千鶴が突然死に、人間の結びつきのはかなさを痛感した彼は、昔の女たちの消息を訪ねる旅に出て、先々で再会した女たちと肌を合わせ、性愛を募らせていく。日本文芸家クラブ大賞受賞作。

ただし、女遊びは結婚前の話。主人公は海苔漁師だったが、漁業の課外学習で生徒を連れてきた女教師に一目惚れ。結婚してからは浮気ゼロ。

海辺の開発のために漁業権を捨てることになり、もらった補償金が漁師一軒につき1000万円。現在の価格で2億円。「宝くじ」に当たったようなもの。せっかくの高額なお金も浪費した漁師も多々いたが、彼の場合は奥さんがしっかりしていて、アパートを建設したり、車社会を見越してガソリンスタンド経営をやったり…。堅実な生活を営む(奥さん自身は出産と共に教員を退職)。

しかし、そんなできた妻が50歳ちょっとで病死。死んでから一年間だけは喪に服してください、その後はご自由に…という遺言もあり、一周忌を終えてからは結婚前に付き合っていた女性のもとへ回顧趣味もあって出かけることにした主人公。まだ還暦前。おお、ちょうど僕と同い年ぐらいではないか。

初体験の「オンリー女性」は、アメリカ軍人と結婚して渡米。子供をベトナム戦争で亡くし、夫も…。そんな女性とニューヨークで再会…。そのほか、妻同様に亡くなった人もいて、その娘と…。
青春時代の、結婚前に付き合った(チョメチョメした!)女性や、知人の未亡人などとの再会を通じて、新たなるさまざまな女性遍歴を、還暦を前にして体験。最後には……。明るくユーモアをまじえての一冊。日本文芸家クラブ大賞(どんな賞か知らないが?)を受賞するのも納得だ? 直木賞を取ってもおかしくない?

最愛の妻を得ることによって、浮気する自由を失う。だが、その最愛の妻を失い、その分、アバンチュールを楽しむことにもなる…。人間万事塞翁が馬。

文庫解説を作家の南里征典氏が書いている。それによると、お二人は同じ釜の飯を食べた関係。職場(「全国新聞情報農協連合会」)が一緒だったのだ。原田氏は、その前には「全国海苔貝類魚連」というところで働いていて、機関誌の発行に携わっていたとのこと。なるほど、そのあたりの体験が本書にいかされているわけだ。そして、既婚者で二人のお子さんがいたのだが、奥さんがボウリング好きの大学生と仲良くなり、家庭を捨てたとのこと。ううむ、そんなシーンは本作品にもあった?

だが、人間万事塞翁が馬…。そんな原田さんを見かねたのか、職場の部下だった女性と再婚。15歳も年下の奥さんだったとのこと。その新夫人は、のちに高級モンブランを買って、作家として自立しようとするご主人を励ましたとのこと。そんなことが解説に書かれていた。

そういうさまざまな人生模様を経験した上での本作品なのだろう。知人の奥さんが未亡人になって、その夫のことが忘れられず、夫の替わりになってほしいと所望されたりする「思い出芝居」などは、この前紹介した日経の記事を思い出した。

再録的になるが、2018・1・20日経新聞夕刊一面には、こんな記事が出ていたではないか。

故人のぬくもり、デジタルで再び
3Dプリンター、表情そっくり人形 スマホに肉声、家族の誕生日に
2018/1/20付日本経済新聞 夕刊


 亡くなった肉親などの在りし日をしのぶため、デジタル技術を生かす試みが広がってきた。3Dプリンターやクラウドを駆使し、生前の姿をリアルな彫像にしたり、肉声を届けたりする。超高齢化社会を迎えた日本は今後、かつてない「多死時代」に直面する。伝統的なお墓や仏壇だけでなく、故人を追慕する手段も多様化しそうだ。
 「いつでもこの辺にいるみたい」。愛知県豊田市の河合米子さん(80)は2年前、50年以上連れ添った…(以下略)。

記事中には、そんな河合さんの「夫の姿を再現した『遺人形』」の写真も掲載されている。実物大といった感じで、椅子に座っている…。ううむ…。娘さんから贈られたとのこと。20万円。さらには、生前の映像をクラウド上に保存保管し、定期的に遺族に送信したりすることも…。ヒト型ロボット「ペッパー」によって、故人の表情や肉声を再現するなんてことも…。そんな記事。これが「下半身」の世界にも反映されるようになる? ビデオの普及も、エロスビデオの頒布によって拡大したとの説もある。世の中、ジキルとハイドの組み合わせによって…進展していくもの?

この小説では、夫の替わりを弁天の富さんが果たすことによって、未亡人の不安定な精神状態を改善することになるのだが…。やがて彼女は富さんの新夫人になる。「夜のほうも最近達者になった。少々のアクロバティックも楽しんで、昼は賢夫人、夜は『時には娼婦のように』を地で行く理想の妻だ」「楽しいかな、第二の人生。ただ、どこまでからだが保つか、ちょっと心配な、ただ今六十歳の青春である」が結語。時代背景--占領、安保、高度成長…もちゃんと描かれている。著者は1935年生まれで刊行時、還暦前後。平成の今、平成の終わりと共に還暦になる世代が読んでも懐かしく感じる一冊だった。がんばろう?

ともあれ、大変素晴らしい小説だった。還暦寸前で妻を亡くした男の紆余曲折を経ての再婚物語。参考になる? 出てくる女性は、彼より年下とはいえ、50代前半ぐらい。まだまだ現役?

まぁ、17歳ぐらいの少年の年上の女性を巡る『女色旅情(女喰旅情)』なんて読みたくなる。まぁ、そのあたりは、神崎京介氏の『女薫の旅(シリーズ)』 (講談社文庫)がカバーしているだろうか。このシリーズ、初期の数冊は読んだものの、途中で挫折したまま。完結したのだろうか? 継続中なのだろうか?

ともあれ、我が妻は……。ううむ。万が一、この小説のようなことになったら……。一周忌を待たずに、初七日が終わったらさっそく…。でも、再会すべき相手がいないなぁ? 

 妻が海外旅行で飛行機事故かなにかで亡くなり、億単位の補償金が入ったら、それで神保町近くにマンション買って、仕事辞めて、のんびりと晴耕雨読の生活を…。幾ら本を買っても、「また読みもしない本を買ってきて、このドアホウう」と怒鳴られることもない。おお、なんとワンダフル? 人間万事塞翁が馬。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!

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小学生の時、いや中学生の時に、『君たちはどう生きるか』なんかを読まずに、『愛と性のリポート』を読んで大きくなった中年おじさんは、「あらゆる悩みから自由になる方法」を得ることができた。ホンマかいな?
(2018・2・2)






2018・2・1の朝日朝刊に、朝日編集委員の吉岡佳子さんが、「40年後のコペル君」「いま私はどう生きるか」なるコラムが目に止まった。お正月休みに母校の中学校の図書館を訪ねて、中学時代に手にした本(『世界の詩集 ボードレール』)の貸出票に自分の名前が残っているのを発見したりしたそうな(このかた、おいくつか存じ上げないが、卒業してから20年以上は経過しておられるのでは…。僕が中学校(か高校)に行くとなると40年以上ぶりになる。貸出票(そもそもこれが残っているだろうか?)に自分の名前は残っているだろうか? あのころ、貸出票は、図書館担当の人のサインを「偽造」して勝手に書き込んでいたかと? 北添さんというお名前だったかな?)。

「愚かさ あやまち 罪 吝嗇が われらのからだを苦しめる」……

その近くに, 『漫画 君たちはどう生きるか』 (マガジンハウス)があったそうな。それを見て、原作(岩波文庫)を読んだことを想起…。

その直後、この本が刊行される前年の1936年に生まれた三谷太一郎氏に会って、その本にまつわるよもやま話をしたとのこと。

その中味は、安倍談話を批判した三谷さんらしいところがあるが、新聞記者は「新しい現実を感知し、具体的に伝えることです。立場にかかわらず、権力を動かす構造を追求する。権力といっても国家の最高権力から身近なものまでいろいろある。見たくないものを含めて現実に迫り、事実をつかみ、広く伝えることだと思います」とのご託宣をいただいたとのこと。ふうむ…。

「見たくないものを含めて現実に迫り、事実をつかみ、広く伝えること」に臆病だったのは、大内兵衛や(一部の?)朝日記者などに多々いたと記憶している。北朝鮮に行っては「見たくないものは見ないようにつとめ、事実をつかまず、事実を広く伝えることを怠った」恥ずかしい報道史は、OBの稲垣武さんの『朝日新聞血風録』 (文春文庫)や長谷川煕氏の『崩壊朝日新聞』 (ワック)などに詳しいが……。

ともあれ、たまたま、こちらも、 『漫画 君たちはどう生きるか』 (マガジンハウス)を読んだところだった。いうまでもなく、原作は吉野源三郎。漫画は羽賀翔一氏。

そもそもの原作本は岩波文庫。吉野源三郎というと、あぁ、岩波「世界」の編集長をやっていた進歩的文化人の「最左翼」の人…。安江良介なんかよりはマシだったとはいえ、「五十歩百歩」かなという先入観もあってか、この本は積んどくもしていない…? いや、書棚のどこかに埋もれているはずだが…。一読したという記憶は残念(幸い?)ながらない。

ともあれ、マガジンハウスの本は漫画。ところどころに「原文」が挿入されている。普遍的なテーマともいうべき子供たちの「イジメ」について最初から最後まで描かれている。そのあたりがベストセラーになった所以だろうか(それは原作のテーマの一部?)。親が子供に与える本としても手頃。

理不尽ないじめに、勇気をもって対峙すれば…。みんなで力をあわせれば道は開けていく…。天動説と闘ったコペルニクスを思い起こし…。勇気を持てないで、友情を裏切ることになってしまって悩んだり。家業の手伝いのため学校に通えない友人…貧困など……。このころに比べれば、今は物質的にはかなりハッピー。貧困、格差があるといっても…。さまざまな感慨が浮かぶ…。

戦前のプロレタリア文学を代表する小林多喜二の小説『蟹工船』 (新潮文庫)が、2008(平成20)年1年間だけの売り上げが、各社の文庫版・マンガ版などの総計で80万部に迫るベストセラーになったことがあった。
『漫画君たちはどう生きるか』は「95万部突破!」(帯)とのこと(この本は2017年12月刊行の15刷り)。岩波文庫も大増刷中? 岩波文庫版の『君たちはどう生きるか』は、アマゾンでも品切れ中で2月中旬にならないと手に入らなさそうな。各図書館も、村上春樹の新刊書なみの「倍率」――もっとも各図書館2~3冊程度しか蔵書がないというせいも。しかし倍率は百倍…)。

ともあれ、マガジンハウス版では、「いじめ」が主要テーマ。でも、この本、それだけがテーマだっただろうか? 反国家も? 確認しなくちゃ…。

ともあれ、多感の少年少女たちには響くものがあるのかもしれない(大人にも?)。

僕が中学生前後、悩める人生論めいたものとして何を読んでいたことやら。

河合栄治郎さんの『学生に与う』 (教養文庫)は大学生になってからか?  教養文庫といえば、中学生の時、白石浩一先生の『愛と性のレポート―その心理学的考察』『愛の心理学―男のばあい・女のばあい』をひもといていたのは間違いない。母親に見つかって没収されたから? 

源氏鶏太さんの小説『万年太郎』や『青空娘』 (講談社)などを読んで、ううむ、こういう本に出てくる「主人公」(男)のような正義漢あふれる人間、そして清純な女性を妻にしたいものだと思った。それを求め、そしてそれを実現し(?)今日の自分を築いたといえようか? 源氏さん、夢をありがとう?

 そのほかにも、生きていく上で参考になり、複数回読み直した本としては、ゲーテの『ヘルマンとドロテーア』 (新潮文庫ほか)や、ギッシングの『ヘンリ・ライクロフトの私記』 (新潮文庫ほか)や、セネカの『人生の短さについて』 (岩波文庫)や、ヒルティの『眠られぬ夜のために』『幸福論』 (岩波文庫ほか)や、洪自誠氏の『菜根譚』  (岩波文庫)や、カーネギーの『道は開ける』 (創元社)や、トー・クンの『女教師』 (フランス書院)。これらを手にしたのも大学生になってからだったか…。

カーネギーの本、出版社の版によっては「あらゆる悩みから自由になる方法」というサブタイトルが付いてもいる。まぁ、確かに。性欲、愛欲、金欲、権力欲…。人間の欲望や悩みは際限がないが、短い人生なら、そんなものに悩んでいるヒマはないということはセネカを読めば、凡人でも分かるよね?

とはいえ、何度も紹介していて恐縮だが、上野千鶴子さんの『身の下相談にお答えします』 (朝日新聞出版)には、こんな切実な悩みを訴える15歳の中学生がいた。

彼が「毎日、自分で処理はしているのですが、どうしても本物の女の子の体に触れてみたくてたまりません」「ぼくの悩みは性欲が強すぎて、今年受験だというのに、エッチなことばかり考えて勉強が手に付かないことです」と訴えた。

すると、上野先生は医者ではないけれども、やはり大学教授ということもあってか「知らないことは知っているひとに教えてもらうに限ります。経験豊富な熟女に、土下座してでもよいから、やらせてください、とお願いしてみてください」「(熟女の)ご指導に従って十分な経験を積んだら、ほんとうに好きな女の子に、お願いしましょうね。コンドームの準備は忘れずに」という名回答(?)があったかと。

僕なら、まずは西門京さんの『若未亡人』 (フランス書院文庫)を読みなさいとすすめるかな? この本のストーリーのように…。一生懸命勉強して有名高校、有名大学に行けば、うちの子供の家庭教師をお願いします…ということになり、そこに美しい「熟女」「未亡人」がいて……ということもあるかもよ…と? ううむ、宝くじを10枚程度買って一億円が当たると夢見るようなお話かもしれないが…。ネバーセイネバー?

ところが、こういう中学生の悩みを解消してくれる熟女が、小説の世界ではなく実際にいたようだ。まさしく事実は小説よりも…の世界だ。

生徒に「抱きしめて」とLINEでメッセージの女性教諭も わいせつ3教諭を懲戒免職 都教委(産経・2018・1・31)
 東京都教育委員会は30日、勤務先の公立中学校の男子生徒に無料通信アプリ「LINE(ライン)」で「抱きしめて」とメッセージを送り、キスをした女性教諭(43)など、いずれもわいせつ行為をした3教諭を懲戒免職処分とした。

 都教委によると、この女性教諭は昨年1~2月、誘惑する内容のメッセージなどをLINEで男子生徒に送り、2人で出掛けた遊園地の観覧車内でキスをするなどした。メッセージを見た保護者から苦情があり、発覚したという。
 公立中学校の男性教諭(39)は昨年10月、公園や自家用車内に勤務校の女子生徒を呼び出し、胸に触ったり抱き締めたりした。 都立成瀬高校(町田市)の男性教諭(39)は昨年7月18日夜、帰宅途中の交差点で前にいた女性のスカート内にスマートフォンを向けて盗撮したとして都迷惑防止条例違反容疑で逮捕され、起訴猶予処分となった。


まぁ、3人のうち「加害者」が「男性教諭」のものは許せないと思う。しかし…。最初の「誘惑女教師」はさて…?
もちろん、以前、紹介したこともあるが、女教師の変態的行為による童貞「喪失」体験をした峯田和伸氏の例もある…。

松江哲明氏編著の『童貞。をプロファイル』 (二見書房)の中に出てきた峯田和伸氏は、なんと、中学生の時に学校の女教師に「奴隷契約」を強要されていたという。初キスの前に「あれ(クンニ?)」をさせられたりしたという。スカトロめいた変態的行為もあったとのこと。これでは睦月影郎氏の小説に出てくる変態的(?)「童貞少年」も顔負けの体験だ。ちょっと衝撃的すぎる?

そのせいか、峯田氏は、セックスになると萎えてしまって、女教師とはできなかったという。
 結構美人で「つきみみほ」そっくりで生徒にも人気があったという。そういう、それこそフランス書院文庫のような爛れた世界を一年経験したそうな。

ううむ、雨宮慶氏の『女教師・失格』 (フランス書院文庫)や高竜也氏の『淫女教師』 (同))に出てくる女教師ではないが、そういう「年上の女」として、少年をいたぶる危険な女教師が実際いるんだ? 

もっとも「つきみみほ」似の女教師に対して、こんな性奴隷は嫌だといって逃げた後、そのセンセイは「夏休みに職員室で教頭とやってるってうわさが流れて」PTAで問題になって、二学期になるとお二人とも学校からいなくなったとのこと。年下&年上の男の「両刀遣いの女教師」だったのか?

 ‥‥‥と紹介したことがあるが、「ブス」熟女ではなく「つきみみほ」似の熟女が相手ならば、裁判沙汰になっても、優秀な弁護士の反対尋問で「君だって楽しんだだろう。それで被害者ぶるな」と反論されて敗訴か?
しかし、峯田氏は、そういう中途半端というか強烈な「性」体験をしたがために、いろいろと後年精神的なトラウマも若干あったようだ。
そういえば、古谷経衡氏の『日本を蝕む「極論」の正体』 (新潮新書)の中でも、昔の「暴力教師」のことが記されている。生徒を平気で殴ったりしていた教師が、授業参観の日には大人しくなったりするものの、大した処分を受けることなくのさばっていたものだと。閉鎖的な監視・監査の目が入らない昔の学校ならではの光景だったと。女教師のただれた状況も?

先の産経記事によると、「加害者」の女教師は43歳とのこと。「被害者」は中学生というから、まぁ14歳前後。14歳と43歳となれば、親子の年齢差だ。
フランスのマクロン大統領と奥さんとは25歳の年の差。それ以上になる。30歳近い差だから…。

とはいえ、今は美魔女の時代。沢口靖子さんは、1965年10月生まれだから、52歳。僕が中学生か高校生で、友達の家に行って、お母さんだといって出てきたのが沢口靖子さんだったら……。そして誘惑されたら…。どうなることやら?

楠木悠氏の『彼女の母は美熟女』 (フランス書院文庫)に出てくる母親は45歳だったか…。25歳でも15歳でも、43歳なら、十分?

こういう問題を考える上での類書としては、すでに紹介ずみだが、宮淑子氏の『先生と生徒の恋愛問題』 (新潮新書)がある。これはノンフィクション本。併読されるといいかも。

ともあれ、 『したがり先生』とか『混浴先生』とか『お泊まり先生』といった先生模様が描かれている作品が最近、フランス書院から出ているそうな。あいにくと普通の図書館では置いてないようだ?

それにしても図書館横断検索をすると、普通の図書館では「女教師」と名のつく本は、2017年刊行本は一冊も所蔵していない。国会図書館になると、さすがに何十冊か所蔵している。上記の本も…。

論文などでは、 「女教師研究(その2) : 女教師のイメージに関する分析(第3部会 学校・教師)」深谷, 和子,深谷, 昌志,東京教育大,奈良教育大--なんてものもあるようだ。ほかにも「寺子屋女教師の研究」鈴木, 義隆 出版年2017-02-24--なんていうのも。
「現代の女教師像-東京都・長野県・福岡県の公立小学校の場合」田中義章 東京外国語大学--も。マジメな内容…だろうな?

博士論文などで、 『女教師研究--エロス小説・アダルトビデオに見る女教師像 憧れから奴隷へ』や『現代の女教師像--男子中学校(高校)に於ける視線』なんてものがあれば読んでみたいが。
それにしても、自分の子供のような年齢の中学生を「誘惑する女教師」にも困ったもの?

以前も紹介したことのある、ゾーイ・ヘラーの『あるスキャンダルについての覚え書き』 (ランダムハウス講談社)は、まだ若い美人女教師と15歳の男子生徒のスキャンダルが一つのテーマ。それを知った同僚の老女教師が……との物語。映画(「あるスキャンダルの覚え書き」)にもなったという。映画は見ておらず原作だけ読んだので、もう細かい粗筋は忘れたが、女教師と生徒が広々とした英国ハムステッドの公園(?)で深夜相まみえるシーンがあったかと? いいなぁ? 日本・東京だと、せいぜいで新宿御苑か?ハムステッドの公園より狭いけど。

サタミシュウ氏の『彼女はいいなり』 (角川文庫)も、女教師と男子生徒の異常な性愛物語(?)とはいえそうだ。最初は「蜜の味」でも、次第に「笞の味」になっていったりすると…怖いものがある!?
これは、童貞高校生と年上の女教師の物語のようであるから、ふと一読した次第。ううむ‥。
幼なじみの同級生の「恋人」がいた童貞&処女のカップル。しかし、女性の方が一学年下の男と出来てしまい、ショックを受けた少年。その心の痛手を埋めてくれたのが年上の女教師。
よくあるストーリーではあるが、初体験以降、女教師の性癖はエスカレートしていき、高校生の少年も戸惑いつつもそれに順応していく。題名的には、『(ボクは)彼女のいいなり』のほうがいいのかも。あの、おしとやかな(?)壇蜜さんが解説を書いている。

さらなる関連書として(?)、芳川葵氏の『交換日記[女教師と僕]』 (フランス書院文庫)がある。
先ずは38歳の未亡人女教師に恋をする高校生。交換日記といっても、要は「補習ノート」。勉強上での質疑応答などのやりとりを教師と生徒がする「交換ノート」。
ところが、主人公の高校生が「夢精」などの相談をしてきたので、ついついそれに答えていく…。成績が低下しそうになるところを、「適切な助言」で何とか…。そのうち、恋する人がいるというので、直接面談をしたところ、自分に対してであることを知った未亡人女教師は、恋の悩みを解消するために、あらまぁ、面談室で…といった出だしはまずまず。
やがて…その交換日記を別の人妻美人教師に見られてしまい、さらなる淫らな「いいなり」の世界へ。その人妻女教師との校内密会を、これまた別の若い処女女教師に見られ、さらなる…。女教師モノによくある、レイプもなく、まぁ、メルヘン的な高校「性」生活…。

橘真児氏の『女教師の相談室』 (二見文庫)。2016年2月の刊行だが、2000年に刊行された『童貞と女教師 淫惑相談室』 (マドンナ社)の改題修正版とのこと。

『女教師の相談室』→中学校に、心理カウンセラーとして赴任した翔子は保健室と連動した「心の相談室」を設けることにした。だが、訪れる生徒の相談の奥に垣間見えるのは「性への好奇心」。それを目のあたりにすることで、彼女の中に潜む情欲が刺激され、生徒や同僚を巻き込んで性の快感を追求し続けるのだが―。人気作家による青い学園官能の傑作!

『童貞と女教師 淫惑相談室』 →ある中学校に、心理カウンセラーとして赴任した翔子。だが、少年少女の心と体の奥にある「性への好奇心」を目のあたりにして、彼女の中に潜む嗜虐欲が湧き上がる!自ら童貞のペニスをしゃぶり、処女の肉襞を舐め、さらには同僚の教師も巻きこんで性の快感を貪り続ける。校内の一室で、生徒たちは性の悦楽を仕込まれていく。

ありふれたパターンの学園エロス物語だが、中学生の性の心理をそれなりに分析しつつの一冊。こんな保健室や女教師がいれば……と夢想するのもまた楽しからずや?

その次には‥‥。弓月誠氏の『熟妻・女教師・三十九歳』 (フランス書院文庫)。

内容紹介→「生徒の××に溺れるなんて……私、女教師失格ね」ブリーフを脱がして張り詰めた亀頭に口づけし、唾液を絡ませつつ朱唇で茎肌をしごきあげていく。大学受験のための個人授業が、性の密室レッスンに……甘すぎるパイズリ、蕩ける初体験、秘密の裏肉実習。教師と生徒の垣根を越え、ふたりは背徳の美獣に!

いじめのためにひきこもりになって登校拒否をする高校生の少年が主人公。勉強の遅れを取り戻すために、共働きで家にいない母が友人の元教師に家庭教師を頼む‥‥。日中、誰もいない家で、二人ッきりのスイートハニーレッスンが始まり‥‥。勉強の意欲を高めるために、女の武器を使って籠絡? ふふふの始まりはまずまずだが‥‥。やがて、現職の元担任の人妻20代教師も負けじと「参戦」してくる‥‥。

くちゅ、ちゅぴといった「言葉」が氾濫するのは、最近のこの手の小説の流行なのかもしれないが、ちょっとついてゆけない? 共働きという設定なので、親が出てこないのはいいにしても、あまりにも、自宅でやり放題? ちょっとリアリティが。

その点、やはり西門京氏の『熟未亡人教師 秘密生活のはじまり』 (フランス書院文庫)のほうがいい?

内容紹介→夢にまで見た先生の乳房は甘い匂いに満ちていた。羞じらいつつ痴態を晒す姿に教師の面影はなかった。豊麗な胸に甘え、下腹と戯れた手指を、股間へ…。33歳、抗う目が潤んでいる。本心はしたいのだ。秘肉から密が伝った瞬間、二人の理性が崩壊した!先生と僕は未亡人と牡に、いや、牝と青狼になった。

こちらは、33歳の未亡人(元教師)が、ふとした縁もあって元教え子の少年(高校生)の家庭教師になるという設定。少年の自宅でのスィートハニーレッスンでは、当然、母親の眼も気にしながらの「背徳」。やはりこういう設定があるとないとでは、リアリティの感覚が? あとは先生の自宅での「食べ放題・飲み放題(?)レッスン」‥‥と。

やはり、この手の小説は、「葛藤」をいかに巧みに描くかが‥‥。「葛藤」を乗り越えて「奔放」「自堕落」になった時でも、やはり「一線」を何処まで残すか残さないかが重要では?

ああ、でも、中学生のころにこんな作品を読んではいけない? やはりそのころは、源氏鶏太の『青空娘』 (春陽文庫・講談社文庫・ちくま文庫)を読むほうが正解。せめて、 『おもいでの夏』、『少年の日』 (角川文庫)程度に。高校の高学年以降に、その手の本を手にしたほうが、健全な知的成長が可能になる(わけでもなし?)。

しかし、実際の教育の世界でも、前記のように、年下の教え子に手を出してしまい、時には逮捕されるような「女教師・失格」もある。

前記以外にも、以前も触れたが、「日刊ゲンダイ」(2015・7・11(10日発行)の記事によれば、 「生徒と淫行」「元女教師に実刑30年」という見出しの記事が出ていた(逮捕された女教師の写真も掲載されている。ううむ……ちょっと……。シルビア、クリステルやラウラ・アントネッリと比較してはいけないかもしれないが、写真で見る限り、ちょっと太めですな。36歳ですが)。

ユタ州の高校の元女教師こと、ブライアンヌ・オルティス被告(36歳)が、男子生徒3人と関係を持ったとして、強制的性的虐待などの罪で有罪判決を受け量刑が確定(実刑30年)したとのこと。「被害生徒」は16~17歳。彼女は事件当時、夫と子供がいたそうな(その後離婚)。

まぁ、男女平等からすれば、男子生徒は「被害者」になるのだろうが……。女子生徒と男の教師との関係に比べると、被害者の度合いは低い。とはいえ、やはり「男女平等」の時代。未成年者誘惑は、等しく罰せられるべきか。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!


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オウム死刑囚の処刑日は2018年3月2日か、3月20日か、6月27日か?
どちらにせよ、平成のうちに…

(2018・1・20・土曜日)



オウム裁判もやっと終結したそうな。すると、麻原をはじめとする死刑判決を受けている面々の死刑執行は、はやくて2018年3月2日か、3月25日か6月27日だろうか(?)。

というのも…。地下鉄サリン事件が発生したのは1995年3月20日。松本サリン事件が起こったのは1994年6月27日。犯罪者に関連する「記念日」に、犯人を処刑するということがよくあるからだ。

猪瀬直樹氏の『ジミーの誕生日 アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」』 (文春文庫)という本がある。この本の帯には「皇太子明仁の誕生日に、なぜA級戦犯7人は処刑されたのか?」と書いてある(1948年12・23執行)。

つまり、皇太子の誕生日(12・23)に、東京裁判の死刑囚が処刑されたのだ。まぁ、アメリカの嫌がらせ?

また、ゾルゲや尾崎秀実など、ソ連のスパイは、1944年11月7日に処刑された。11・7(1917年)はロシア革命の日。まぁ、ソ連に対する面当て?

ということで、これだけの集団犯罪に対するみせしめというか、処刑の日は、当然、地下鉄サリン事件か、松本サリン事件の日が適当だろう。もちろん麻原の誕生日(1955・3・2)にあわせて、3月2日ということもありうるかもしれない。どちらにせよ、平成のうちに…。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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「神童」を歪曲するトンデモ本?
(2018・1・18・木曜日)





小林哲夫氏の『神童は大人になってどうなったのか』 (太田出版)を読んでいるところ。

第一章と第二章とを読み終えたところだが、その範囲での読後感としては、保守系(?)の「神童」はちょっと貶めて、リベラル系の「神童」はベタ褒めする傾向があるように感じた。

日銀の黒田総裁は記者会見などスキもないし、アベノミクスなどで不況でなくなったら神童さまさまだ、拍手喝采したいといった趣旨(皮肉?)のことを書いている。本の虫で、ガリ勉タイプではなかったと、東大時代の同級生でもある細田博之さんが証言しているとのこと。細田さんは「神童」ではなかったか?  ブリッジがお好きのようだが、世界大会に出るほどの腕前ではなさそう?  自分より腕前のいい女性を連れてポイントを稼いでいる?  そもそも、「神童」がブリッジをやれば世界チャンピオンにもなれるはずだから?

まぁ、それはどうでもいいとして…。

ほかにも、東大入試中止のために一ツ橋大学を卒業した金田勝年さんにはさらに皮肉を。この人、法務大臣時代に「共謀罪」をめぐって失言。そのために「全国の神童の顔に泥を塗ってしまった」と著者は指摘している。片山さつき さんも×だとのこと。ふうむ…?

逆に前川嘉平さんは「神童のスター」としてヨイショしている。神童だから、風俗店に行ってもヘンなことはしない…?  

まぁ、それもどうでもいいとしても、あれが「神童」なの? まさか?

さらには、東大法学部出身の山尾志桜里さんも、プラス型神童としてヨイショされている。この本は2017年8月が初版なので、「文春砲」でのスキャンダルはまだ発覚していなかった…。だが、神童というのは、ほかの例にもあるように、碌に机に向かわずに、ベッドに寝ころんで、わら半紙にメモをするようにして数学の難問を解いたりするような人にふさわしい言葉だろう。
この本でも、竹内隆正さんなる人が登場している。こういう理系の「神童」は無条件に賛美しているようだ。

しかし、山尾さんの場合、ガリ勉というのか猛勉強している。それはそれで立派な受験生だが、「神童」というほどのことはないのでは?  あくまでも「リベラル」な価値観を有していると、針小棒大に扱うという「二重基準」でもなければ、彼女を「神童」扱いにはできないのでは?

だって、現役で東大法学部に合格したとはいえ、受験生の時、帰宅して夜7時から午前3時まで、8時間勉強をしていたそうな。時には「間に合わなければ朝早く起きて2時間机に向かう。1日10時間を超えていた」という。ううむ。典型的なガリ勉型秀才レベルでは。

決定的なのは、司法試験にしても、7回目で「やっと合格」。なんと6回も落ちている。28歳ぐらいで合格したみたい。それって、30代で司法試験に合格した西村真吾さんレベル? いや、失礼。

でも、普通、法学部出身者で「神童」といえば、少なくとも「在学中」合格では? 外交官試験でも、大学3年ぐらいで合格し、卒業しないまま、外務省に入省。したがって、学歴は東京大学法学部中退、外務省入省とかいう人はよくいるよね。岡崎久彦さんなんかたしかそうだったかと。
同様に、「神童」なら、東大法学部三年の時に司法試験に合格。大学は中退し司法修習生となる…というのが普通の神童では?

幾らリベラル系だからといって、こういう受験勉強ぶりや、司法浪人苦節ウン年レベルで「神童」扱いするのは依怙贔屓も過ぎるというしかない。

これほど客観性のない「二重基準」「二枚舌」で「神童」を論じるのには唖然とさせられる。リベラル系の内田樹さんは「神童」として絶賛もしている。
ううむ。とりあえずは第二章読了で中断ということに……。いろいろと読まなくてはいけない本も多くて…。

この人の本、下記のような本を読んで、そんな風に論評していた。以下、再録。この本もやはりイマイチ感があったかなと…。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!


(以下再録)

(特集⑥)黄金週間・読破計画はどうなったか?「公約」を自己検証する――「チェルノブイリの嘘」か、「シニア左翼の嘘」か?
(2016・5・5・木曜日)



昨日(2016・5・4)は、アラ・ヤロシンスカヤの『チェルノブイリの嘘』 (緑風出版)を読む予定だったか? 『フクシマの嘘』めいた本も沢山出ているようだが……。

それはさておき……。小林哲夫氏の『シニア左翼とは何か 反安保法制・反原発運動で出現』 (朝日新書)を読んだ。


内容紹介→反安保法制、反原発……。 国会前のデモなどで、 若者以上に目立っているのが60、70代のシニア世代だ。 若い頃、世の中に反旗を翻したものの、その後は体制に順応したはずの彼らは、なぜ再び闘っているのか。 同窓会? 再びの世直し? 新集団をめぐる「人間ドラマ」を追った。
2015年、国会前の反安保法制集会。目立っていたのは実は60・70歳代のシニアたちだった。ほかの社会運動でもシニアは活躍している。なぜ参加し、どう活動しているのか―。若い頃、学生運動でゲバ棒を振った経験者がいれば、孫の将来を不安視し、初めて集会に参加した専業主婦もいる。高齢大国ニッポンに、新たな「老人パワー」が生まれつつあるのか。気鋭のジャーナリストが、彼らの「人間ドラマ」を追った。


帯に「孫を戦争に行かせたくない! SEALDsを支えた影の主役」とある。要は全学連安保反対世代、全共闘世代など、還暦すぎの元(現?)左翼老人たちが、安保法制反対の若者集団とどう連携したかなどをルポした作品。

全共闘世代よりは若くて、シールズよりは年輩の「新人類」の世代にあたる僕(?)としては、なるほどなぁ…という感じと、若干の違和感を抱きつつ読了(著者は1960年生まれだから、僕とほぼ同世代)。


2011・3・11以降、反原発に目覚め、そして安保法制に危機感を抱き、かつての岸を倒せの思いが復活し、その孫憎しということで、安倍を倒せと、国会前のデモに参加するようになったタイプの人が多いようだ。三つ子の魂…なんとかやら?

ただ、僕が著者なら、ひとことだけ、「ところで、あなた、2002・9・17以降の時、何をしていました?」と問いただすだろうに、著者はそれをしていないのが物足りない。

3・11の原発の惨状を見て、小泉元首相をはじめ、何が、原発が安全だ、こんなもの廃炉にすべきだと目覚めた人は少なくなかった(僕も?)。
同様に、2002・9・17以降、何が、北朝鮮が地上の楽園だ、拉致国家め、さっさと「強制連行」した被害者を返せと、遅ればせながら目覚めた人も少なくなかった(心ある人は、1950年代からすでに気づいていたが。僕は少なくとも1970年代から気づいていた)。だからこそ、あの時、あれだけ大きな怒りのパワーが生まれた。

安保法制反対派同様、拉致被害者たちのグループが、シールズ同様に、マスコミで脚光を浴び国会前で座り込みなどをやっていたものだ(その光景はリアルタイムで拝見したことがある。)

シールズの若者(大学生)たちは、2002・9・17の時は、子供だったから、なにもできなかっただろう。だが、全共闘(愚鈍?)世代たちは、当然、何らかの行動が可能だったはずだ。
拉致被害者に連帯して、「署名」ぐらいしたのか? いやいや、よど号ハイジャック犯たちに「共鳴」していた人たちも多かっただろうから、「沈黙」するのがせいぜいか。
いやいや、拉致被害者や支援者たちを小馬鹿にするために、かつての戦前戦時中の朝鮮人「強制連行」(実態は給与も払った上での勤労動員レベルがほとんどでは?)のことを「針小棒大」に主張したり、「ヘイトスピーチ」云々に話をもっていったりして、「北朝鮮」「朝鮮総連」を事実上庇うためのデモや署名に邁進したのではなかったのか?

そのあたりも解明というか、質問をしたなら、なお、いい本になったのではないか?

元赤軍派議長の塩見孝也などと親しく、新泉社の編集者として、『古書彷徨』などで出久根達郎さんなどを見いだした、全共闘世代の高沢皓司氏は正真正銘の左翼ジャーナリスト。

でもこの人、『朝鮮民主主義人民共和国―「よど号」グループの朝鮮レポート』 (三一新書)を1994年に書いた時は、まだ「北朝鮮ヨイショ」的ではあったが、1998年(単行本)に、『宿命 「よど号」亡命者たちの秘密工作』  (新潮文庫)を発表した時は、ある意味で「転向」というか、よど号「犯」たちの「悪行」を直視し、問いただす姿勢を表明した。
この点は、遅ればせであっても評価することは可能だ。高沢氏はまだ存命かと思うが、こういう知的誠実さを表明する左翼人が、シールズの面々に共感を示して、安保法制反対のデモに加わったとしたら、まだ一定の理解は出来よう。
ウィキペディア(下記)によれば、高沢氏は拉致被害者家族の集会にも参加しているというから……。


高沢 皓司(たかざわ こうじ、1947年 - )は、日本のジャーナリスト。
大阪府生まれ。明治大学在学中、全共闘運動に参加。その後、記者、編集者を経てフリージャーナリストとなる。1990年以降北朝鮮を数度訪問し、よど号グループへの取材を行う[1]。1999年『宿命』で講談社ノンフィクション賞受賞。そのほか、中国やカンボジアへも取材に赴く。現在は時折拉致被害者家族の集会等で講演を行なっている。

要は、高沢氏などを例外として、「拉致」の時、沈黙したりしていたシニア左翼の多くは知的不誠実ということになるだろう。
シールズのデモが生ぬるい、警備を担当している警官にもお礼の言葉を述べているのはケシカランというような「暴力的」精神構造をいまだに保持している人もいてお笑いというしかない? 

一方、シールズとは違って、またヘイトスピーチ集団と違って、平穏なデモ活動によって、左翼的風潮と闘っている市民デモもある。このあたりは、古谷ツネヒラ氏の『フジテレビデモに行ってみた!』 (青林堂)などでも紹介されていた。
健全な民主主義国家では、暴力によらない平穏なデモを行なう自由はある。「安倍を倒せ」「ヤンキーゴーホーム」も含めて、多少の「暴言」も、「暴力」ではないならば、ある程度容認することも必要になるのかもしれない。そのあたりの「基準」は難しいかもしれないが、恣意的な発想で、右寄りの「ヘイトスピーチ」はダメ、左寄りの「ヘイトスピーチ」はいいじゃん、というわけにはいくまい。

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