古本虫がさまよう 新聞論調
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2017・10・1--朝日と産経に載った「見解」を読み比べる
(2017・10・2・月曜日)




2017・10・1朝日声欄のトップにこんな投書が載っていた。

主婦 名前略(山梨県 57)
 安倍さん、小池さん、前原さん。憲法改正を唱える政治家ばかり、表に出てきている。いつの間にか、すっかり土俵が出来上がっている感じだ。庶民の心配事は、賃金や雇用、教育、老後などなのに。私たちの暮らし向きがよくないのは、それは憲法のせいだ、と思う国民がどれほどいるのだろうか。 先日、作家の高橋源一郎さんの講演会を聞きに行った。息子さんが今の学校に入学した経緯や、そこでの教育について話していた。それを聞いていて感じたのは、私自身が、「民主主義」というものを少なくとも学校教育の中で学んでこなかったんだということだ。
 それでも戦争の悲惨さや不条理さは教えてもらった気がするし、大人になってしみじみ日本国憲法を読んでみると心の底の方が温かくなる。おそらく大半の人が、私と同じようなレベルにあるのではないかと思う。 憲法の是非を問い返せるほどの知識も経験も慎重さも、十分に持ち合わせていない。けれども、今回の総選挙で、憲法改正が当然のように選択肢のテーブルの上に載っているのは腹立たしい。


ううむ、ちょうど一カ月前(2017・9・1)にも、朝日朝刊声欄トップに、60歳・無職(名前略)の女性の投書が出ていた。「政府は過剰に不安あおらないで」というもの。要旨は以下の通り。

 「8月29日朝、目覚まし時計が鳴るよりも前に、携帯電話からのただならぬ音に起こされた。Jアラート(全国瞬時警報システム)なのだろうか、市の防災無線も、不安をあおる警報音と共に、北朝鮮からのミサイル発射を知らせ、頑丈な建物や地下に避難するようアナウンスしていた」「テレビもこのニュース一色。番組を変更して放送し、一部新幹線はしばらく運行を見合せ、休校にした学校もあったと聞く。しかし、ミサイルは十数分で落下し、国内に直接の被害はなかった。胸をなでおろす一方、おかしいと思うことがある」「危機感をあおるのではなく、私たちが冷静に行動できるように、的確な情報提供や指示を行ってほしい」「政府の姿勢は過剰な不安をかきたてる一方だ。政府が防衛強化に取り組みやすい状況を作り上げているのではないかと勘ぐりたくなってしまった」

でも、ネット空間では、この人、単なる無職・主婦レベルではなく、共産党系教員組合の元幹部だったという。昨日(2017・10・1)の朝日の投書者も、ネット空間で調べると、山梨の学校講師の肩書で出てきた。ただ、同姓同名かもしれないし、学校講師にもいろいろとあるだろうから断定はできないが…。ただ、投書の理屈が、9・1の投稿者と五十歩百歩?

「言論の自由」の範囲で、憲法問題を論じ、最終的には国民の判断を仰ぐことになっているのに、それを「今回の総選挙で、憲法改正が当然のように選択肢のテーブルの上に載っているのは腹立たしい」と決めつけるのは、いささか乱暴で単細胞的暴論というしかあるまい。要は、自衛隊合憲説となる程度の9条改正案だと、容認される可能性が高く、そうなると、自衛隊違憲説を唱える自分たちの「立場」がなくなるのが怖くて、そんな屁理屈をストレートにではなく、回り回った筆致で投書しているだけ?と「勘ぐりたくなってしまった」。

「庶民の心配事は、賃金や雇用、教育、老後などなのに。私たちの暮らし向きがよくないのは、それは憲法のせいだ、と思う国民がどれほどいるのだろうか」という筆致もちょっとおかしいだろう。
偏向(?)していると思われるテレビの街頭インタビューでも、「北朝鮮のミサイル」は怖いという声がしばしば出てくる。国防に関して、「安心できないのは憲法9条のあまりにも理想主義的すぎる条項のせいだ」と思う国民は少々はいるのは否定できない事実だろう。投書主は、その事例を出すのは拙いと考えて、「庶民の心配事は、賃金や雇用、教育、老後」としか書かない。

だが、同じ10・1付け産経新聞に、ジャーナリストの門田隆将さんがいみじくも書いているように、北の独裁者は「まとも」でないかもしれないのだ。

「叔父を虐殺し、実の兄を殺した可能性も濃厚で、気に入らない幹部や部下、そして多くの人民を常軌を逸した方法で処刑してきた特異な人物」なのだ。「その人間が核兵器を持ち、それを目的地に飛ばす力を持っているとしたら、どうだろうか」「その核弾道ミサイルの射程内にあり、標的となっている日本の首相の国連演説には、そのことに対するリアリズムが満ちていた。東京が史上三番目の被爆都市になることだけは何としても避けなければならない。その決意と怒りが込められていた」--。同感だった。  

以下は門田氏のコラムの一節--

北朝鮮の領袖(りょうしゅう)、金正恩(キムジョンウン)氏を「ロケットマン」と呼び、13歳で拉致(らち)された横田めぐみさんに言及したトランプ大統領の演説の翌日、安倍晋三首相が国連総会でおこなった演説に、私は刮目(かつもく)した。まさに日本人が生き抜く、つまり「東京が第三の被爆都市にならないため」の決死の覚悟を示した演説だったからだ。
 「不拡散体制は、史上最も確信的な破壊者によって深刻な打撃を受けようとしている」「対話とは、北朝鮮にとって我々(われわれ)を欺(あざむ)き、時間を稼ぐための最良の手段だった」「北朝鮮に全ての核・弾道ミサイル計画を完全な検証可能な方法で放棄させなくてはならない」「必要なのは行動。残された時間は多くない」
1994年から続く北朝鮮の核問題の経緯を時系列にわかりやすく説明した上で、首相はそう強調した。私はこの問題の根源を思い浮かべながら演説を聴いた。
 日本人の多くは、もし、金正恩氏が核弾道ミサイルの発射ボタンを押せば、「報復攻撃によって自分自身が“死”を迎え、北朝鮮という国家が地上から消滅する。だからそんなことをするはずはない」と思っている。まともな人間なら、そう考えるのは当然だ。しかし、果たして相手は「まとも」なのだろうか。
 叔父を虐殺し、実の兄を殺した可能性も濃厚で、気に入らない幹部や部下、そして多くの人民を常軌(じょうき)を逸した方法で処刑してきた特異な人物-それが金正恩氏である。破滅的な人間は、往々にして自分の死を願うものであり、同時に“道連(づ)れ”を探すものでもある。その人間が核兵器を持ち、それを目的地に飛ばす力を持っているとしたら、どうだろうか。今なら起爆装置をはじめ、核弾頭ミサイルの完成には、まだいたっていないかもしれない。だが、1、2年後には、おそらく、全てが成就しているに違いない。
 その核弾道ミサイルの射程内にあり、標的となっている日本の首相の国連演説には、そのことに対するリアリズムが満ちていた。東京が史上三番目の被爆都市になることだけは何としても避けなければならない。その決意と怒りが込められていた。私たちはこのまま北朝鮮の核ミサイルの完成を待ち、「何千万人の犠牲者」が出るのを許すのか、あるいは、完成後の北朝鮮との国家間交渉で、日本は以後、北朝鮮の“貯金箱”となるのか、ということである。
 しかし、この演説の全文を紹介したのは、産経1紙だけであり、多くは「解散の大義はあるのか」などと、愚(ぐ)にもつかない報道をするばかりだった。自らの生存の危機にすら気づかず、リアリズムを失った日本の新聞に「未来」はない。


ともあれ、いろんな「見解」を発表できるのは自由社会のいいところ。ある人にとって、「愚論」と思えても、それが別の人だと「卓見」と受け止めることもあるだろう。そういう感想を自由に持つことも大事。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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朝日新聞と靖国神社、どっちが消えるほうがいいか、世論調査をしてみたらどんな結果となるやら? 『朝日新聞が東芝になる日』『朝日販売所から押し紙が消える日』という力作がまもなく刊行?
(2017・9・5・火曜日)






宮澤佳廣氏の『靖国神社が消える日』 (小学館)を読んだ。


内容紹介→元幹部が初めて明かす、苦難の靖国神社秘史。6月末を持って靖国神社を退職した、禰宜・総務部長まで務めた元幹部による、初めての告白本。中韓、アメリカ、サヨク、ネトウヨ、内部……靖国神社の“本当の敵”は誰なのか?すべてを知る著者が、「靖国問題」の本質を問い直す。著者は言う。「このままでは靖国が靖国でなくなってしまう」--戦後70年を過ぎ、憲法改正論議を控えたいまこそ、私たちはもう一度、靖国問題に向き合うべきではないか?

著者は、昭和33年生まれ。國學院大学文学部神道学科を卒業し、昭和60年に神社本庁に奉職し、神道政治連盟事務局長などを歴任。平成18年に靖国神社に奉職し総務部長などを歴任。平成29年に退職。そういう「職歴」の人だから、ここ数十年の靖国論争(中曽根政権時代~小泉、安倍政権)をリアルタイムにて現場で体験している。それゆえに、本書は「内部告発」というわけではないが、「内部事情」を詳細に論じている。

遊就館の歴史展示に関して、いささか太平洋戦争前後の内容が反米的な構成であったのを岡崎久彦氏の提案で修正していく過程なども直接体験。その提案を是として、当時の南部宮司などに意見を述べたりもしていたという。まぁ、あの展示内容、韓国や中国の「一面(主観)的」なものに比べれば、まだマシだったとは思うが……。微妙なところ?

反靖国的な映画作成に関してのゴタゴタにも直面。富田メモやA級戦犯合祀の背景なども触れている。

新聞社の社長(や主筆)や雑誌の編集長などが代わると、その報道・編集方針がガラリと変わることもあるように、靖国神社も宮司が代わることによって、いろいろとあったようだ。筑波さんやら松平さんやら徳川さんやら…と。みたま祭りの露店廃止にも関与していた(著者は廃止に反対)。

そういえば、我が家も、今年の8・15は誰も靖国(九段下)には行かなかったなぁ。我が家系には「戦死者」はいないと思っていたが、この前、母親が亡くなった時の葬儀で、母の兄弟で戦死した人がいたと母の姉たちから聞いた。なにせ、七人姉弟(女5人。男2人)。男はその二人のうち、一人は戦後も生きていて、大分前に死亡。女五人はまだ我が家の母以外は存命。一人(長女)は90代に突入。五女だった、一番若い母が傘寿前に、先に死んだ次第。

政治家にでもなっていれば、もちろん「参拝」するだろうが…。私人でしかなく、つい最近まで家系に「戦死者」がいるとは知らず、靖国問題に関しては、時々、左右の論者の『靖国本』を読んで、ふと、考える…といったところだった。

先日紹介した新田哲史氏&宇佐美典也氏の『朝日新聞がなくなる日  “反権力ごっこ"とフェイクニュース』 (ワニブックス)は「内部」からの告発ではなく、外部の識者による朝日論だった。「内部告発」的な朝日本としては、『朝日新聞がなくなる日』でも触れられていた文春新書の朝日新聞記者有志の『朝日新聞 日本型組織の崩壊』などが該当するだろうか。

朝日新聞で、 『靖国神社が消える日』 (小学館)の著者の宮澤佳廣氏のクラスに該当する関係者が、 『朝日新聞が消える日』なんて本を書けば面白いものになるのではないか。靖国神社内部でも、いろいろと東条などの戦犯合祀などに関しては、考えの対立があったというから、朝日でもいろいろとあるだろう。

実際、週刊文春(2017 ・8・31号)に『「朝日新聞は東芝になる」 名物記者が書いた社長糾弾ビラ』なる記事が出ていた。

それによると、朝日記者の大鹿靖明氏が、朝日労組の委員長選挙に立候補した際に、経営(社長)批判をやったとのこと。慰安婦問題や吉田原発虚報で木村社長が引責辞任し、緊急避難的に起用された渡辺雅隆社長が朝日をおかしくしている…と。この大鹿さんという人、 『メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故』 (講談社)を書いていたかと。「大変読み応えのあるノンフィクションだった」と評価したものだった。

この人、たしか新聞社の「押し紙」問題でも正論を展開していた。
そのことは、長谷川煕氏(&永栄潔氏)の『こんな朝日新聞に誰がした?』 (ワック)で知ったのだが、2016年2月に、公正取引委員会の杉本和行委員長に記者会見で、押し紙問題について彼が質問していたとのこと。長谷川氏が直接大鹿氏に尋ねたところ、なんと毎日、販売所に届く新聞のうち、2~3割が押し紙だとのこと。そんな水増し部数をもとに、広告チラシなどの代金を徴収しているとしたら詐欺みたいなものではないか。

ともあれ、この大鹿記者、労組委員長に立候補しただけでなく、その前にあった朝日の株主総会でも、 「朝日新聞社株主の皆様へ」と題して、同様の趣旨のことを訴える文書を、社員や社友に送っていたときいた。なかなかのタフガイのようだ。

稲垣武さんの『朝日新聞血風録』 (文春文庫)や永栄潔氏の『ブンヤ暮らし三十六年 回想の朝日新聞』 (草思社)や長谷川煕氏の『崩壊 朝日新聞』 (ワック)や、烏賀陽弘道氏の『「朝日」ともあろうものが。』 (河出文庫) 、木村明生氏の『知られざる隣人たちの素顔 ユーラシア観察60年』 (防衛弘済会)、松山幸雄氏の『国際派一代 あるリベラリストの回顧、反省と苦言』 (創英社)や、岸田純之助氏の『八十年の回想』 (講談社出版サービスセンター)等々、朝日人の回顧録は多々あるが、最新版として『朝日新聞が東芝になる日』とか、 『朝日販売所から押し紙が消える日』とか…。力作を期待したい?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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こんなバカげた投書が某新聞に明日載るかも---秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さまと、国際基督教大学(ICU)時代の同級生、小室圭さんのご婚約が正式に内定し、その記者会見を行なう直前にお祝いのたために北朝鮮は花火をあげるかのごとく核実験をしてくれたし、日曜日だったので学校も休校にならず。北朝鮮の思いやりある配慮に感謝すべき----
(2017・9・3・日曜日)





朝日新聞の投書欄には、いささか首をかしげる屁理屈の投書がよく掲載される。言論は多様ではあるが、あまりにも個性的というか…。もちろん、こちらも偏っているかもしれないが? それにつけても、9月1日の朝日朝刊に「主婦」「60歳」という平々凡々な肩書で掲載された投書は「政府は過剰に不安あおらないで」と題してのもの。


 主婦 松樹純子(長野県 60)
 「8月29日朝、目覚まし時計が鳴るよりも前に、携帯電話からのただならぬ音に起こされた。Jアラート(全国瞬時警報システム)なのだろうか、市の防災無線も、不安をあおる警報音と共に、北朝鮮からのミサイル発射を知らせ、頑丈な建物や地下に避難するようアナウンスしていた」「テレビもこのニュース一色。番組を変更して放送し、一部新幹線はしばらく運行を見合せ、休校にした学校もあったと聞く。しかし、ミサイルは十数分で落下し、国内に直接の被害はなかった。胸をなでおろす一方、おかしいと思うことがある」「危機感をあおるのではなく、私たちが冷静に行動できるように、的確な情報提供や指示を行ってほしい」「政府の姿勢は過剰な不安をかきたてる一方だ。政府が防衛強化に取り組みやすい状況を作り上げているのではないかと勘ぐりたくなってしまった」と。

ところが,この人、単なる「主婦」ではなく(?)、長野県高教祖の副委員長だったといった情報がさまざまな人のツイッターで報告されている。「松樹純子」とネットで打てば、そういう肩書やらいろいろと出てくるようだ。

どうやら、かつては共産党系の教員組合の準トップ。朝日投書欄でもしばしばお見かけする人だとのこと。その時の投書は、「団体役員」の肩書だった模様。まぁ、組合所属だとそういう肩書もありうるだろう。「定年」で教員でなくなり、「主婦」になったとすれば、別に肩書詐称でもないが、「主婦・元団体役員」とか、「主婦・元左翼教組副委員長」とあれば、読むほうも「なるほどね」と読むことができるだろう。
元肩書や、現職中も、より正確(?)な肩書を表示せず、「単細胞的平和論」を述べたのは、「北朝鮮への正当な不安をかきたてさせないように、北に同情的な世論状況を作り上げるためではないか。肩書を出すと同じアナのムジナと思われるので隠蔽したのではないかと勘ぐりたくなってしまった」。

本日(9・3)の投書欄トップにも、 「民進よ、共産除き政権奪回は夢」と題して、69歳の無職の男性がこんな投書をしている。

 今も覚えている。2012年12月の衆院選。候補者のポスター掲示場を見ると、自民党のほか、野党の候補者がズラリ。特にこの時は、当時の嘉田由紀子・滋賀県知事が代表の新党に小沢一郎氏らベテランが加わり、野党が乱立。私は、これでは野党が勝てるわけがないと直感した(以下略)。

そして、共産党を大切にしないといけないよ、前原さんよ---といった趣旨の結語。そういう主張。先の「主婦」と同様の価値観か? この人の前職も知りたくなる?

以前、ある団体組織が、世論を自分たちの組織に有利にするために、新聞社への「投書合戦」をやっていたとか。各種組織団体が、そういうことをするのも、言論の自由の範囲内だろうが、投書採用者などとの癒着などがないかも含めて、よくよく注意すべき。
とはいえ、「一国民」「一市民」が、意見を述べること自体は自由。ブログにしてもツイッターにしても…。個々人が信念に基づき、某吉田のような「虚偽」をまじえず、見解を表明することに問題はない。

要は、投書に掲載される意見が「国民多数の声」とは限らないことは重々認識しておくべきだ。部数の多い新聞に、より多く採用されている見解が、あたかも「世論」だと思わせたい向きもあるかもしれないが、そういうトリックめいたものには引っかからないようにすることだ。逆にそういうことで引っかけようとする向きもあるかもしれない。国会質疑で、新聞投書欄の意見を引用しながら、都合のいいようにもっていこうとする国会議員も出てくるかもしれないから。

3年前の8月に朝日新聞が慰安婦虚報を一応、釈明・訂正した時も、数日にあたって、反響の投書を掲載しないことがあった。これは投書が殺到しても、自社に都合のいい理屈を述べる投書がなくて、掲載できなかったのかもしれないが、そのあたりは、以前、以下のように論じたことがあった。(末尾に再録)。

それにつけても、北朝鮮は核実験をした模様? ミサイル一発、核実験一回で、人民のトウモロコシ何十万食がまかなえることだろう。長野の「主婦」の方々も、核実験許すマジで、すでに長野のどっかの駅で、「北朝鮮核実験反対署名」「拉致を許すな」と署名活動をやっていることだろうか?
それとも、早速投書の準備に掛かっているだろうか? なにしろ日本共産党はソ連の核実験には当初反対しなかったところだ。

「9月3日北朝鮮が核実験をやったという」「NHKテレビもこのニュース一色。番組を変更して放送した。幸い日曜日に実験してくれたようで学校はお休みだった。また見たくもなかった「皇室アルバム」的番組も縮小されたようでなにより。この点、金サマの配慮は評価すべきではないか。放射能の値も特段の変化もなく胸をなでおろした」「危機感をあおるのではなく、私たちが冷静に行動できるように、的確な情報提供や指示を行ってほしい」「政府の姿勢は過剰な不安をかきたてる一方だ。政府が防衛強化に取り組みやすい状況を作り上げているのではないかと勘ぐりたくなってしまった」と。
こんな投書をもし書いたり掲載したら、お里が知れる?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!

(以下再録。一部略)


自社投書欄(声)を意図的に操作し、連載欄(池上彰氏「池上彰の新聞ななめ読み」)を一度は没にし、慰安婦虚報への多様な視点を読者に見せようとしない朝日新聞の知的限界、化石化、人民日報化を憂いつつも、新聞広告を出さない週刊誌は、世の中に存在しているといえるのか?
(2014・9・3・水曜日)


2014・9・3日付け(実際は前日発行)の「夕刊フジ」によると、8・5&6の紙面で慰安婦虚報を伝えた朝日新聞に対する「投書」が、やっとこさ、8・30日付けに掲載されたという。

しかし、その内容は朝日を「叱咤」しつつも「激励」するレベルのモノだったとのこと(実際に当日付け新聞を拝見。まぁ、夕刊フジが酷評するよりは、少しはまだ批判的かなと思われる投書も1通はあったかと。朝日の声欄の「検閲」を通り抜けるために、まず冒頭で朝日を廃刊せよという主張には賛成できないと断りつつも、あとは、「しかし」ということで、そこそこ朝日を批判している投書は、まだ評価できよう。冒頭の一言は、朝日検閲官の目を誤魔化すためとも取れるから? 共産圏で生きるためと同様の智恵がないと、朝日の声投書欄にはなかなか載らないのだから?)。

8・6以降、8・29までの間に、本欄でも紹介したように、佐瀬昌盛氏や「サンデー毎日」に、投書欄になぜ、今回の件に関する投書が一通も載らないのかと揶揄されたこともあってか、やっと掲載したようだ。もっと根源的な批判の投書もあっただろうに、そういうのは恐らく掲載していないのだろう。載せるわけにはいかないと。自虐が好きなはずなのになぜ?


ところで、9月3日付け産経朝刊で知ったが、その朝日に「新聞ななめ読み」を連載していた池上彰氏が、8・29掲載分として、当然、この問題を取り上げようとしたら、掲載できないと拒否されたという。
「これまで『朝日の批判でも何でも自由に書いていい』と言われていたが、掲載を拒否され、信頼関係が崩れたと感じた」「原稿の具体的内容については言えないが、私自身は朝日新聞の検証を不十分だと考えており、そうした内容も含まれていた」とコメントしている。それ故に連載をやめたいとのこと。

池上氏の連載コラムは時々目に止まっていた。タイトルからしても、今回の慰安婦報道に関して取り上げるのは当然であろう。取り上げなかったから、むしろおかしいと思われるところだ。
池上氏は、基本的に中庸な感じの解説者でもあり、廃刊せよとかそんなことまで主張はしていなかったのではないか。にもかかわらず、掲載拒否とは‥‥(もっとも最新のネットニュースを見ると、朝日は「おことわり」を付記して、一度「没」にした池上氏の原稿を9月4日付け朝刊に掲載するとのこと。朝令暮改? いや恥の上塗り? 世論の風圧に負けた? なんとなく、中国共産党などの機関紙や系列紙で、よく見かけるような言論社内闘争のようにも見える?)。


朝日は、その前には、一部週刊誌の広告も拒否していたが、自社内の「朝日の批判でも何でも自由に書いていい」と断っていた連載執筆者に対しても、無礼なふるまいをしていたとなると、本当に情けない限りというしかない。これでは「朝日は日本のプラウダか」「朝日は日本の人民日報か」と言われても反論できないだろう。(以下略)


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朝日新聞と産経新聞が「なくなる日」が来るだろうか?  それは困る!
(2017・9・2・土曜日)




新田哲史氏&宇佐美典也氏の学『朝日新聞がなくなる日  “反権力ごっこ"とフェイクニュース』 (ワニブックス)を初め、書店で平積みされているのを見た時には、ううむ、「内部告発」もここまできたか…と感慨深かった。

というのも、 「アエラ」の現職編集長が、こんなタイトルの本を書くとは…と。懲戒免職必至? ところがよく見ると「アエラ」ではなく「アゴラ」ではないか(新田氏が「アゴラ編集長」で元読売新聞記者)。最近、視力が低下してきていて、遠くのモノがよく見えなくなってくる。以前、スイカなどがない時、電車に乗るのに、券売機の上などにあった料金表(図)を見るのだが、160円だの180円だのの「6」「8」などを見間違えて切符を買って、下りようとすると遮断されることが時々発生した。ちゃんと目的地までの電車賃を投じた切符のはずなのに、JR東日本、営団地下鉄、いや東京メトロのバカめ、料金ごまかしているな…と。だが、よくよく見ると、「180」円かかるところ「160円」の切符しか買っていなかったりしたものだった。「8」を「6」と見間違えたりしていたのだ。いまは、スイカ、パスモのおかげで、料金表をいちいち見なくてすみ、切符も買わなくてよくなったのは便利になった。だが、そのせいで、視力の低下に気付くのが、おくれがちではあるが…。

ともあれ、こういう内容の本。

(内容紹介)→「なぜ朝日新聞は安倍首相を憎むのか?」森友&加計学園で迫る「悪魔の証明」、東京都議選における異常な自民叩き、滲み出る記者たちのイデオロギーまで、その“違和感の正体”に深く切り込む!  蓮舫氏の二重国籍問題報道の裏側も分析―この本は朝日新聞へのアンチ愛に溢れている。

まったくメインタイトルが同じ本として、宮崎正弘氏の『朝日新聞がなくなる日  新聞・テレビ崩壊!』  (WAC BUNKO)という本があった。似たタイトルの本として、片岡正巳さんの『日本から朝日新聞が消える日 サンゴ写真事件を起こした驕りと偽善の体質をえぐる』 (閣文社)という本もあった。いずれも、朝日に対して「アンチ愛」的に萌えていた?(燃えていた!)。

片岡氏にはほかにも、 『朝日新聞の「戦後」責任』 (展転社)、 『朝日の「論調」ここが納得できない―読者を惑わす“言論の手品師”の解剖』 (日新報道)、 『朝日新聞はこの日本をどうする気か―日米離反を画策するソ連に媚びる「朝日の読み方」』 (日新報道)という本もあった。いずれも一読。そうそうと頷きながら読了したものだった。

こういう朝日批判の本は、朝日記事や論説の矛盾点をきちんと引用紹介しつつ冷静に指摘し、それ故に、どう見ても、批判の対象となった朝日の記事や論説が「偏向」しているという冷厳な事実を読者に教えてくれたものだった。

ところで、新田氏は1975年生まれ、宇佐美氏(元経済産業省官僚)は1981年生まれ…。朝日ウォッチャーとしては「若手」。
蓮舫議員の二重国籍問題などを早い段階から追及していたとのこと。宇佐美氏は辞任釈明会見にも出かけている。そうした現場の体験・視点から、朝日の論調を辛口で切り刻んでいるといった点が、従来の年輩の世代による「活字」分析中心の朝日批判とは一味違っているなという読後感を得た次第。

新田氏も冒頭、その点を自負している。
ともあれ、その姿勢は、是々非々。朝日にはまともな記者もいれば、変な記者もいるではないかと具体的に指摘。他紙(東京新聞)の女性記者のおかしなところも批判している。対話形式というか雑談風でさらりと読める。ただ、記事引用中心でない分、やや印象というか、雑談的な雰囲気が漂っている(それは別に面白くないというわけではなく、そうそうという感じで読めるのだが)。

週刊金曜日編の『検証 産経新聞報道』  (金曜日)は、途中まで読んで、積んどく状態だが……。まぁ、双方を読み比べるべきだろうか。いろいろと批判される「朝日新聞」「産経新聞」が山一證券のように「消える日」「なくなる日」が来るだろうか? 情報社会にあっては、それは困る? フェイクニュース(慰安婦誤報や某独裁国家元指導者死亡)の垂れ流しはもっと困るが…。ただ、誤報したらすぐ訂正を出すこと。それさえも守れないとなると困る。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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「北朝鮮ミサイル」問題に関して、他紙とは異なる朝日の「見出し」を読み解く
(2017・8・31・木曜日)




北朝鮮が8・29に無通告で発射したミサイルの報道をめぐって、やはり朝日新聞は「個性的」だった。

8・29夕刊各紙の一面の一番大きい見出しは以下の通り(産経は東京周辺は夕刊なし)。

東京新聞「北ミサイル日本通過」
日経新聞「北朝鮮ミサイル日本通過」
毎日新聞「北朝鮮ミサイル日本通過」
読売新聞「北ミサイル日本通過」


いずれも「北」「北朝鮮」という「主語」がある。

ところが朝日新聞は「ミサイル日本越え落下」ときた。

「主語」がないのだ。この見出しだけだと、「誰」が放ったのか不明。「越え」というのも、なかなか微妙な個性的な、朝日ならではの表現。工夫(小細工?)の痕が?

もっとも、脇の、より小さい見出しには「北朝鮮発射」「事前通告せず」といった言葉があるが……。こちらだけだと、「北朝鮮」が何を発射したのかが不明。ほかの新聞のように、一まとめの見出しを使えばいいのに、なぜそうしないのか?

翌日8・30朝刊になっても…。

東京新聞の右第一見出し「北朝鮮ミサイル日本通過」
毎日新聞の右第一見出し「北朝鮮ミサイル日本通過」
読売新聞の右第一見出し「北ミサイル『火星12』か」
毎日新聞の右第一見出し「北朝鮮ミサイル日本通過」--
となっている。

しかし、朝日の右第一見出しは「ミサイル日本上空通過」となっている。これまた「主語」がない。

もっともその脇には「北朝鮮、挑発続行」とはある。だが、この見出しだけだと、「北朝鮮」がどんな「挑発」をしたのかが不明。なぜ、ほかの新聞のように一まとめにしないのか?

要は、朝日(整理部)社内では、「北(朝鮮)」と「ミサイル」を一緒くたにする「見出し」は厳禁というお達しがあるのかもしれない。ことさら、北朝鮮を「危険国家」とレッテルを貼るようなことはしたくないという「自制心」からの「見出し操作」なのかもしれない。それもまた「言論の自由」だが、北朝鮮におもねるもの?

産経8・30朝刊の右第一見出しは「ミサイル日本通過し落下」となっているが、その上の大見出しは「首相『北の脅威新段階』」となっている。朝日のそれは「「グアム射程」誇示か」。その違いはあるが、産経の朝日化?

ともあれ、紙面を隅から隅まで読む暇はないが、東京新聞朝刊(8・30)の署名記事(鈴木伸幸氏)には少し失笑。

「北ミサイル関連加熱報道」「メディア冷静に情報分析を」「日本上空だが…『わが国に』「脅威』あおる首相」との見出しコラム。

「国連安保理に違反する愚行だ」と指摘しつつも、「しかし、全国瞬時警報システムの警戒音が鳴り響き、避難勧告されたといっても、日本が標的とされたのではなく、何ら被害も受けていない。過剰な反応で客観的な事実を見誤る可能性もある」とのこと。

しかし、この前のミサイル発射の時、こんな事実があったではないか。


(朝日新聞)
米ABCテレビは1日、北朝鮮が7月28日深夜に発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)が北海道沖の日本海に落下する直前、落下地点周辺の上空を仏大手航空会社エールフランスの旅客機が通過していたと報じた。米当局者の話として伝えた。通過した時間次第では、旅客機に「危険が及ぶ可能性があった」としている。
 この旅客機は羽田発パリ行きのAF293便で、乗客・乗員323人が搭乗していた。ICBMが北海道・奥尻島沖に落下する約10分前、同機は現場付近の上空を通過したという。
 米国防総省のデービス報道部長は7月31日の会見で、同28日深夜の北朝鮮のICBM発射について「事前に通知することなく発射しており、航空機や船舶が危険にさらされている」と指摘していた。
 エールフランス社は米ABCテレビに対し、「ミサイル実験の空域において、エールフランス機の飛行ルートは妨げられておらず、問題は報告されていない。当局と協力して飛行区域の危険性を分析し、適切に飛行計画に反映させている」とコメントした。(ワシントン=峯村健司)


「何ら被害も受けていない」というのは「結果論」であって、今回も、最高高度550キロのミサイルだったのだから、民間機への被害などの万が一の確率は、一億円の宝くじ券を10枚買ったら一億円が当たる可能性以上の危険性があったかもしれないではないか。

同じ日の東京新聞社説は、比較的まともな論説委員が書いたようで(?)、 「日本を実験場にするな」との見出しで、米朝の対話再開の必要性を説いているものの、 「日本は米韓と連携しミサイルの事前探知と早期の警戒発令態勢を強化する必要がある」「北朝鮮がいくら資金と資材をつぎ込んでミサイル発射を続けても、日米韓が連携し、事前探知と迎撃態勢を備えた強力な防衛網を持つと示すことで、挑発行動の抑止が可能になる」と指摘している。

各社の社長は、論説委員たちには、百田尚樹氏の『カエルの楽園』 (新潮文庫)と、それと立場の異なる(?)本(例えば、一本松幹雄氏の『国を滅ぼすタカ派の暴論 ストップ!戦争への道』 明石書店)とを支給し、国防問題に関して熟考を強いるようにしておくといいのかも?

ともあれ、少なくとも、ネバーセイネバーという視点も欠いてはいけない。だから、石油禁輸も、かつての日本のような「窮鼠猫を噛む」なんてことも起こるかもしれないから、これまた注意を要するかもしれないが……。

だが、時々あたまのおかしい男でさえ、学校を襲う時には、なぜか、高校男子校ではなく小学校などを襲うもの。人を襲う時も、婦女子を狙うことが少なくない。その「教訓」から想起すべきは、やはり対話より高度国防体制の確立が大事では?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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