古本虫がさまよう 読書
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日本財団に勤務したら毎月一回晩飯をゲット? 読書しないのは人間ではない!?
(2017・3・10・金曜日)





毎朝愛読しているブログといえば、 「古本屋ツアーインジャパン」さんと岡崎武志氏の「okatakeの日記」など。そこに出てくる本で、知らない本などを知って読んでみたり、古本屋案内を見て、出かけてみたり…と。そのほか、読書コラムではないが、日本財団の笹川陽一さんの「ブログ」もちょくちょく拝見しているが、先日、こういうものがあった。



「読書運動」―
一年に30冊の読書―
私は日本財団の職員に一年間に30冊以上の読書を呼びかけてきた。30冊以上の読書終了者全員にポケットマネーで夕食をご馳走するという条件付きであったが、一昨年はたったの3人で、内心愕然とした。昨年は年初と秋にも発破をかけたので16人と激増し、夕食会の出費は増えるが、嬉しいことではある。
55冊読破が第一位であった。できるだけHow To本ではなく、歴史の風雪に耐えてきた名著といわれる古典を読んでほしいとの希望を伝えているが、正直なところそこまでは無理のようだが、職員の意識の中に読書の大切さを理解してくれる人が増加したのは喜ばしいことである。
全国学校図書館協議会の調査(2016年6月)によると、過去1ヶ月間に1冊も本を読まなかったと答えた高校生は57%もいた。15年度の内閣府の調査によると、高校生の場合、スマホでインターネットを使った時間が一日二時間以上は67%と、増加傾向にあるらしい。
出版界の業績が急速に低下している中、読書の大切さと読書の楽しさをもっと啓蒙してもらいたいものである。

「私が人生を知ったのは、人と接したからではなく、本と接したからである」
アナトール・フランス(ノーベル文学賞受賞者)


ううむ…。日本財団に勤務していたら、夕食を年間で何度かご馳走になれたのではないか…と。一カ月に三十冊は読むようにしているから? でも、「できるだけHow To本ではなく、歴史の風雪に耐えてきた名著といわれる古典を読んでほしいとの希望を伝えているが、正直なところそこまでは無理のようだが」とのこと。ううむ…。まぁ、ハウツー本も、新書も、エロス本もさまざまな雑読派故に……。

ノーマン・M・ネイマークの『スターリンのジェノサイド』 (みすず書房)や ザヴォドニーの『消えた将校たち  カチンの森虐殺事件』 (みすず書房)やトニー・ジャットの『荒廃する世界のなかで これからの「社会民主主義」を語ろう』 (みすず書房)や『ヨーロッパ戦後史』 (上下・みすず書房)なんかも読んでいるから、これなら、まぁ、新しい本だけど、「これからの歴史の風雪に耐えていく」ことができる「名著」かと。

それはともかくとして、フランスの言葉に、そういう言葉があるとは知らなかった。昔、講談社現代新書のしおりに、読書の格言が掲載されていたかと。国木田独歩の言葉として、読書を廃するとは人生を廃するもの、自殺なり—といった趣旨のものがあったかと記憶している。

(以下一部再録になるが)以前紹介した成毛眞氏の『日本人の9割に英語はいらない 英語業界のカモになるな!』 (祥伝社)の中に、 「読書をしない国民ばかりになると、国家は衰退していく」「読書量によって国は滅びる」との指摘があった。2014・2・27付け日経に、「大学生スマホがかさむ」「食費削って交流・おしゃれ」「(大学生の)4割読書時間ゼロ」という見出しの記事が出ていた。

読書に関するデータは、全国大学生協連の「学生生活実態調査」によるもの。それによると、全国30大学の学生8930人が回答したところ、一日の読書時間(電子書籍含む)は平均26・9分で、ゼロ時間と答えたのは文系34%、理系44%だったそうな。下宿生の一カ月あたりの書籍購入費は7年連続で減少し、過去最低の1820円だとのこと。

一日ではなく一カ月の本代が1820円。ううむ。単行本なら一冊買えるかどうか。文庫なら3冊前後。古本屋で買えば、単行本でも数冊、文庫なら十数冊は買えるか? 大学生なら図書館で借りている? いやいや、4割が読書時間ゼロ。いわんや一般の大人も似たようなものというか、もっと読まない比率が高いのでは。毎日新聞などが読書世論調査など毎年やっているけど、そのような結果が出ていたかと。

ともあれ、大学もピンからキリまであるだろうが、東京大学出版会『UP』編集部編の『東大教師が新入生にすすめる本』 (東京大学出版会)は、東大教師が東大新入生に勧める本のリストや内容が紹介されているブックガイド。
さすがにレベルが高くクラシックなものが多く、僕とて積んどくしている本ばかり、いやいや、手にしたこともない本も多し。読んでいる本もあまりない? まぁ、僕は東大生でもないし‥。

似た本としては、東京大学新聞社編の『東大教師 青春の一冊』 (信山社)や、文藝春秋編の『東大教師が新入生にすすめる本』『東大教師が新入生にすすめる本 2』 (文春新書)などがあるが、こちらもまじめで固い本が多かったと記憶している。
中には、こんなイデオロギーだけのつまらなさそうな本を?という東大のセンセイもいたかと?

こういうリストよりは、以前も紹介した成毛眞氏編の『ノンフィクションはこれを読め! HONZが選んだ150冊』 (中央公論新社)のほうが、もう少し現代的でおもしろそうな感じがするが‥‥。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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プレミアムフライディーの早めの読書は、コバルト文庫かフランス書院文庫か?
(2017・2・25・土曜日)




昨日(金曜日)は、プレミアムフライディー? こっちはミッドナイトフライディー? 小さなエビが二本しか入っていない夜食(天丼)を食べながらの仕事(それにしても1000円もするのに、海老二本? いもやどころかてんやの天丼よりも酷い? 仕事場の近くにやよい軒がないのがきつい?)。
ともあれ、電車で帰宅して、ニッカの安くて美味いウィスキーのオンザロックで一息。家人の北海道土産の「エロい恋人」(チョコ)をつまみにする。しかし、このチョコ…。オッパイ型とペニス型のミニチョコ。これが実物大だと食べごたえがあって楽しいのだが?

ともあれ、嵯峨景子氏の『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』  (彩流社)を拾い読みをした。

ところで、我が家(実家)には,以前、二十歳前後の女性がいつも一人「下宿」していたことがあった。ふふふ? 父親の職場に勤める女性が家事手伝いをかねて…といった感じでの住込みでもあった。夜間高校に通いながら、働き…と。ということもあって…。このあたりに、僕の「年上の女」願望癖が生まれたのかもしれない?
ともあれ、彼女たちが読む「少女マンガ」の類は、小学生男子としてはよく読んでいたほうだ――と思う。近くに貸し本屋もあったから、そこで借りてきた少女マンガを回し読みをしていたかと。ふふふ?
という少年体験があるだけに、ここで出てくる少女小説も……というわけにはいかない。記憶も忘却している感じだ。

『フランス書院文庫で辿る少年向け年上女小説変遷史』なんて本があるといいのだが……。

集英社コバルト文庫には、富島健夫さんもよく書いていたかと。 『制服の胸のここには』 『初恋宣言』などが収録されている。 
 『小説ジュニア』も一時、胸を膨らませて(〇〇〇を膨らませて?)読んでいたかと。

嵯峨さんは、1979年生まれの大学の先生。カバーに若い女性が少女小説などを読んでいるのが出ていたので、著者かと思ったら、モデルのようであった。それはともかくとして、本書によると、富島さんの『制服の胸のここには』が「小説ジュニア」の創刊号の巻頭を飾ったという。純愛路線、綺麗なキスが描写の限度だったのが、徐々にセックスシーンも出てくるようになり、1970年1月21日の朝日新聞には「少女小説セックスがいっぱい」なんて記事も出るようになったとのこと。なるほど。そのあたり、荒川桂洋氏の『「ジュニア」と「官能」の巨匠 富島健夫伝』 (河出書房新社)にもいろいろと書かれているのかもしれない。

コバルト文庫といえば、だから、少女小説よりは、そういう分野のものを思い出すし、ナット・ヘントフの『誰だハックにいちゃもんつけるのは』 (集英社コバルト文庫)も懐かしい作品。言論・出版の自由を考える上で貴重な一冊。このように女子供向けとバカにはできない。フランス書院文庫とて、同様。たとえば、最近読んだ作品に、高橋由高氏の『年の差のある七つの姦計』 (フランス書院文庫)がある。これはちょっとした秀作。

ちなみに、『年の差のある七つの姦計』 の内容は以下の通り。

内容紹介
セーター越しの豊満ボディが悩ましすぎる美人妻と……
家庭教師先にいたシングルマザーに時間外授業を施し……
美熟フェロモン全開の叔母と暮らす「同棲生活」で……
美しい兄嫁が隠していた「淫らな秘密」を知ってしまい……
大人の女体に変わりつつある義理の娘に関係を迫られ……
年の差を越えて堕ちていく、七つのおいしい禁忌(タブー)!

それぞれ別個の七つの物語かと思いきや、これが「連作」的エロス物語になっている。そのあたりの人間模様が巧みに描かれていて、ユニークな短編集になっていた。輪姦、いや連関するエロスの環といったところか。結構な作品だった。この作品以前に、 『七人のおいしい人妻』 (同)があるようだ。この本は未読だが、同じような連関小説なのだろうか?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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名著、迷著とは?  02/23/2017  




名著、迷著とは?(2017・2・23・木曜日)




群像編集部編の『21世紀の暫定名著』 (講談社)を読んだ。

内容紹介→●わたしが選ぶ21世紀の暫定名著3冊  内田樹、佐藤優、上野千鶴子、松岡正剛、小川洋子、荻上チキ、栗原康、茂木健一郎、堀江敏幸、中島岳志、白井聡、鴻巣友季子……各界注目の識者が選ぶ名著3冊
●激闘座談会! 新しい時代の名著はこれだ!
【一般書篇】池田清彦、松原隆一郎、大澤真幸、斎藤環、大澤信亮
【日本文芸篇】清水良典、松浦寿輝、富岡幸一郎、佐々木敦、佐藤康智
【海外文芸篇】沼野恭子、野崎歓、小野正嗣、藤井光、辛島デイヴィッド
100年後も輝き続ける真の名著はこれだ!知の最前線で活躍する第一人者たちが選び出した、激動の21世紀を生き抜くための新しい道標!


主に座談会型式で「名著」を紹介しあったり、アンケート式に書名とコメントをつけたもの。文学作品中心に硬めの本が多い。登場人物は「玉石混淆」ではあるが(?)、まぁ、ともあれ、こういう本は、へぇ、そんな本があるのか、知らなかった、読んでみようかな…と思えるような本が一冊でもあればいいもの。名著の中にも「迷著」もありそうだが……。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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学者・先生・翻訳家の読書・書評環境は破壊されているのか?
(2017・2・17・金曜日)





大瀧啓裕氏の『翻訳家の蔵書』 (東京創元社)を読んだ。
「ラヴクラフトの翻訳研究で知られる翻訳家が、浩瀚な蔵書により蓄積された知識と翻訳作法、半生における書物や人物との出会いを綴る希少な一冊」とのこと。

サラリーマン生活時代から「翻訳」のバイトをこなしつつ、独立。サンリオ文庫などの翻訳もかなりしていたそうな。十代のころからの古本屋(関西)めぐりの思い出など、いろいろと本にまつわるエッセイ集。「発音」にいささか忠実な表記が、なんとなく見慣れないものがあり、そこまでこだわらなくてもいいのに…と素人の僕などは思わないでもないが…。「オールダス・ハクスリイ」はまだしも、「プレイボイ」などと表記したのでは、ピンとこない。2段組で400頁近い書。後半は文学談義に終始しがちで、その分野に疎い僕にはあまり関心はないが、前半の古本屋談義などは面白く読んだ次第。


高山宏氏推薦――「大翻訳家、大蔵書家の噂、今日から噂じゃない。紙本、NET本ふたつ駆使し、知と蒐集の大快楽時代をひとり体現した「超人大瀧啓裕のつくり方!」 由良君美に驚き、荒俣宏に励まされて生きた僕にして、大瀧に育てられたのか!と思い知る。三人、僕の驚異の部屋、そう、僕のナイアガラ・トライアングル!!」

ともあれ、本書を推薦している高山宏氏も『見て読んで書いて、死ぬ』 (青土社)なる本を刊行している。こちらも、一段組だが、500頁を超える本。前口上として、 「かつては一日に一冊読んだ」とのこと。気に入ったものがあれば書評もしていた。しかし、大学改革により、石原慎太郎都政により、強圧的な文教行政により、週末も会議やら、書類の準備やらで、そんな読書・書評環境が破壊されたそうな…。といった恨み節から始まる。とはいえ、一日一冊本が読めるなんて、よほど暇な余裕のある職場だったのではないかと邪推する向きもあるかもしれない。
まぁ、一日一冊といっても、本欄のように軽いハイド本や写真集含めてなら、普通のサラリーマンでも可能だろうが……。本欄とことなり、本格的なジキル本の書評をまとめたもの。僕が読んだものなどほとんどなく、ふ~んという感じで速読した次第。読んでみようかというような本もわずかにでもあったし。

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『本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド』もいいけと、『エロス力 本棚探偵のエロス・ブックガイド』が読みたい
(2017・1・30・月曜日)






喜国雅彦氏&国樹由香氏の『本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド』 (論創社)を拾い読みする。

どのページを開いても、本格愛、本棚探偵への愛に溢れた一冊。本書を読める幸せを享受しないなんてもったいないです。――辻村深月 本格ミステリ誕生175年目の衝撃!日本推理作家賞受賞作家が放つ今まで見たことのないブックガイド!!
○本当にお薦めしたい古典ミステリを選ぶ「H-1グランプリ」○読んで書いて覚える「エンピツでなぞる美しいミステリ」○本棚探偵が街で見つけた謎「ミステリの風景」○みすを名言・格言集「ほんかくだもの」○名作をイラストで紹介「勝手に挿絵」○喜国雅彦の本を楽しむ姿を描く「国樹由香の本棚探偵の日常」
蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲(「エンピツでなぞる美しいミステリ」コーナーより)私が『メフィスト』を買うたび、毎回真っ先に読んでいたのが喜国さん由香さんのこの連載でした。喜国さんの「本格力」に唸り、笑って、勉強させてもらいながら(何度もなぞりましたとも!)、由香さんが見守る「本棚探偵の日常」にときめいたり、にやにやしたり、涙したり。何かを失う悲しい涙ではなくて、幸せすぎて涙が出るような、そういう本格への愛、本棚探偵への愛が、どのページにも詰まっています。お二人からのこの愛と想いが、皆さんのもとにもどうか届きますように。(辻村深月)


ミステリ小説は、小学生末期から中学時代のホームズやルパンやクリスティものをそこそこ読み、そのあとはガードナーとか国内の推理小説作家(江戸川乱歩、佐野洋、森村誠一、松本清張…)など、ありふれたものを少し読んだ程度。イラストやマンガなども収録。
著者たちも指摘しているけど、低学年の時はポプラ社刊行の本にお世話になったかと。

「名作」の数々も◎○△×式で評価。ミステリにまつわるエッセイも面白く読める。古書街で待ち合わせをするシーンもあるミステリ作品もあるそうな。読んでみようかと思ったが、作品評価は×だったからよした?
ガードナーのペリー・メイスンシリーズはおおむね○だった。同感。
喜国氏は、古本屋散策も長けているし、ミステリのみならずフランス書院文庫などエロス分野の愛読家でもある。 『エロス力 本棚探偵のエロス・ブックガイド』なる本も是非刊行してほしいものだ。

本格物…凌辱、未亡人、近親相姦ものとか、職業別とか(女教師、看護婦、スチュワーデス、女医…)など、ジャンルはいかようにも……。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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