古本虫がさまよう 読書
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『雑な読書』か『粋な読書』か、同じ読書でもちと違う?
(2017・4・6・木曜日)





古屋美登里氏の『雑な読書』 (シンコーミュージック・エンタテイメント)を読んだ。一日一冊本を読むために大学を休学しようと思い立ったこともあったそうな。結局大学に五年間いたという。ううむ…。僕も実は…。似たような学生生活を送っていた。
ただ、著者は、本書でも紹介しているような、比較的、高度な本を一日一冊読んで、こんなに立派な翻訳家にもなった(といえそうだ)。
こちらは… 『女教師』やら…。だから、一日一冊読んでも…。以前、上前淳一郎氏の『読むクスリ』の第何巻だったかで、入社してから、年間100冊本を読むサラリーマンなら、必ず会社の重役になれる…なんてエッセイがあったかと。それも実践したが……。やはり「ハイド本」を100冊ではダメで、「ジキル本」100冊ででないとダメなのか? 古屋さんの書名は『雑な読書』より『粋な読書』のほうがよかったのでばないかとも。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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本を読む人、本で考える人 本を作る人 本を売る人、本を積んどくする人……
(2017・4・4・火曜日)





河野通和氏の『言葉はこうして生き残った』 (ミシマ社)を読んだ。


内容紹介→いつの時代も、光は言葉にある。
膨大な書籍群の中に飛び込み、6年半かけて発見しつづけた、次代へつなげたい知と魂!
中央公論社で約30年、その後、新潮社で6年あまり。
出版文化の本流のなかで、編集者として、錚々たる著者陣、先輩編集者、
デザイナー、文化人たちとの仕事と交流を重ねてきた著者が紐解く、「言葉」の近現代。明治草創期に起こった出版という大河が、ここに!
300超のメルマガから厳選した、必読の37本を待望の書籍化。



休刊になった『考える人』の編集長のコラムエッセイをまとめた本。ジキル的書物などにまつわるエッセイ。コジンスキーの『異端の鳥』 (角川書店)なんて、僕が読んだ本も稀に出てくるけど?  本欄(拙文)とは少々異なるマジメな読書目録…。

関連暑として稲泉連氏の『「本をつくる」という仕事』 (筑摩書房)を読んだ。製本やら翻訳エージェントやら装幀やら「本をつくる」という仕事に関係する人たちへのインタビュー取材を通じての一冊。本が好きな人には、手頃な本。

とにもかくにも読みたい本が多々ある日本はいい国。真面目な本もあれば、柔らかい本もあるし。今夜、明日読む本がないなんてことで悩む心配はないから…。ありすぎて困る…ということはあっても……。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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日本財団に勤務したら毎月一回晩飯をゲット? 読書しないのは人間ではない!?
(2017・3・10・金曜日)





毎朝愛読しているブログといえば、 「古本屋ツアーインジャパン」さんと岡崎武志氏の「okatakeの日記」など。そこに出てくる本で、知らない本などを知って読んでみたり、古本屋案内を見て、出かけてみたり…と。そのほか、読書コラムではないが、日本財団の笹川陽一さんの「ブログ」もちょくちょく拝見しているが、先日、こういうものがあった。



「読書運動」―
一年に30冊の読書―
私は日本財団の職員に一年間に30冊以上の読書を呼びかけてきた。30冊以上の読書終了者全員にポケットマネーで夕食をご馳走するという条件付きであったが、一昨年はたったの3人で、内心愕然とした。昨年は年初と秋にも発破をかけたので16人と激増し、夕食会の出費は増えるが、嬉しいことではある。
55冊読破が第一位であった。できるだけHow To本ではなく、歴史の風雪に耐えてきた名著といわれる古典を読んでほしいとの希望を伝えているが、正直なところそこまでは無理のようだが、職員の意識の中に読書の大切さを理解してくれる人が増加したのは喜ばしいことである。
全国学校図書館協議会の調査(2016年6月)によると、過去1ヶ月間に1冊も本を読まなかったと答えた高校生は57%もいた。15年度の内閣府の調査によると、高校生の場合、スマホでインターネットを使った時間が一日二時間以上は67%と、増加傾向にあるらしい。
出版界の業績が急速に低下している中、読書の大切さと読書の楽しさをもっと啓蒙してもらいたいものである。

「私が人生を知ったのは、人と接したからではなく、本と接したからである」
アナトール・フランス(ノーベル文学賞受賞者)


ううむ…。日本財団に勤務していたら、夕食を年間で何度かご馳走になれたのではないか…と。一カ月に三十冊は読むようにしているから? でも、「できるだけHow To本ではなく、歴史の風雪に耐えてきた名著といわれる古典を読んでほしいとの希望を伝えているが、正直なところそこまでは無理のようだが」とのこと。ううむ…。まぁ、ハウツー本も、新書も、エロス本もさまざまな雑読派故に……。

ノーマン・M・ネイマークの『スターリンのジェノサイド』 (みすず書房)や ザヴォドニーの『消えた将校たち  カチンの森虐殺事件』 (みすず書房)やトニー・ジャットの『荒廃する世界のなかで これからの「社会民主主義」を語ろう』 (みすず書房)や『ヨーロッパ戦後史』 (上下・みすず書房)なんかも読んでいるから、これなら、まぁ、新しい本だけど、「これからの歴史の風雪に耐えていく」ことができる「名著」かと。

それはともかくとして、フランスの言葉に、そういう言葉があるとは知らなかった。昔、講談社現代新書のしおりに、読書の格言が掲載されていたかと。国木田独歩の言葉として、読書を廃するとは人生を廃するもの、自殺なり—といった趣旨のものがあったかと記憶している。

(以下一部再録になるが)以前紹介した成毛眞氏の『日本人の9割に英語はいらない 英語業界のカモになるな!』 (祥伝社)の中に、 「読書をしない国民ばかりになると、国家は衰退していく」「読書量によって国は滅びる」との指摘があった。2014・2・27付け日経に、「大学生スマホがかさむ」「食費削って交流・おしゃれ」「(大学生の)4割読書時間ゼロ」という見出しの記事が出ていた。

読書に関するデータは、全国大学生協連の「学生生活実態調査」によるもの。それによると、全国30大学の学生8930人が回答したところ、一日の読書時間(電子書籍含む)は平均26・9分で、ゼロ時間と答えたのは文系34%、理系44%だったそうな。下宿生の一カ月あたりの書籍購入費は7年連続で減少し、過去最低の1820円だとのこと。

一日ではなく一カ月の本代が1820円。ううむ。単行本なら一冊買えるかどうか。文庫なら3冊前後。古本屋で買えば、単行本でも数冊、文庫なら十数冊は買えるか? 大学生なら図書館で借りている? いやいや、4割が読書時間ゼロ。いわんや一般の大人も似たようなものというか、もっと読まない比率が高いのでは。毎日新聞などが読書世論調査など毎年やっているけど、そのような結果が出ていたかと。

ともあれ、大学もピンからキリまであるだろうが、東京大学出版会『UP』編集部編の『東大教師が新入生にすすめる本』 (東京大学出版会)は、東大教師が東大新入生に勧める本のリストや内容が紹介されているブックガイド。
さすがにレベルが高くクラシックなものが多く、僕とて積んどくしている本ばかり、いやいや、手にしたこともない本も多し。読んでいる本もあまりない? まぁ、僕は東大生でもないし‥。

似た本としては、東京大学新聞社編の『東大教師 青春の一冊』 (信山社)や、文藝春秋編の『東大教師が新入生にすすめる本』『東大教師が新入生にすすめる本 2』 (文春新書)などがあるが、こちらもまじめで固い本が多かったと記憶している。
中には、こんなイデオロギーだけのつまらなさそうな本を?という東大のセンセイもいたかと?

こういうリストよりは、以前も紹介した成毛眞氏編の『ノンフィクションはこれを読め! HONZが選んだ150冊』 (中央公論新社)のほうが、もう少し現代的でおもしろそうな感じがするが‥‥。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!
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プレミアムフライディーの早めの読書は、コバルト文庫かフランス書院文庫か?
(2017・2・25・土曜日)




昨日(金曜日)は、プレミアムフライディー? こっちはミッドナイトフライディー? 小さなエビが二本しか入っていない夜食(天丼)を食べながらの仕事(それにしても1000円もするのに、海老二本? いもやどころかてんやの天丼よりも酷い? 仕事場の近くにやよい軒がないのがきつい?)。
ともあれ、電車で帰宅して、ニッカの安くて美味いウィスキーのオンザロックで一息。家人の北海道土産の「エロい恋人」(チョコ)をつまみにする。しかし、このチョコ…。オッパイ型とペニス型のミニチョコ。これが実物大だと食べごたえがあって楽しいのだが?

ともあれ、嵯峨景子氏の『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』  (彩流社)を拾い読みをした。

ところで、我が家(実家)には,以前、二十歳前後の女性がいつも一人「下宿」していたことがあった。ふふふ? 父親の職場に勤める女性が家事手伝いをかねて…といった感じでの住込みでもあった。夜間高校に通いながら、働き…と。ということもあって…。このあたりに、僕の「年上の女」願望癖が生まれたのかもしれない?
ともあれ、彼女たちが読む「少女マンガ」の類は、小学生男子としてはよく読んでいたほうだ――と思う。近くに貸し本屋もあったから、そこで借りてきた少女マンガを回し読みをしていたかと。ふふふ?
という少年体験があるだけに、ここで出てくる少女小説も……というわけにはいかない。記憶も忘却している感じだ。

『フランス書院文庫で辿る少年向け年上女小説変遷史』なんて本があるといいのだが……。

集英社コバルト文庫には、富島健夫さんもよく書いていたかと。 『制服の胸のここには』 『初恋宣言』などが収録されている。 
 『小説ジュニア』も一時、胸を膨らませて(〇〇〇を膨らませて?)読んでいたかと。

嵯峨さんは、1979年生まれの大学の先生。カバーに若い女性が少女小説などを読んでいるのが出ていたので、著者かと思ったら、モデルのようであった。それはともかくとして、本書によると、富島さんの『制服の胸のここには』が「小説ジュニア」の創刊号の巻頭を飾ったという。純愛路線、綺麗なキスが描写の限度だったのが、徐々にセックスシーンも出てくるようになり、1970年1月21日の朝日新聞には「少女小説セックスがいっぱい」なんて記事も出るようになったとのこと。なるほど。そのあたり、荒川桂洋氏の『「ジュニア」と「官能」の巨匠 富島健夫伝』 (河出書房新社)にもいろいろと書かれているのかもしれない。

コバルト文庫といえば、だから、少女小説よりは、そういう分野のものを思い出すし、ナット・ヘントフの『誰だハックにいちゃもんつけるのは』 (集英社コバルト文庫)も懐かしい作品。言論・出版の自由を考える上で貴重な一冊。このように女子供向けとバカにはできない。フランス書院文庫とて、同様。たとえば、最近読んだ作品に、高橋由高氏の『年の差のある七つの姦計』 (フランス書院文庫)がある。これはちょっとした秀作。

ちなみに、『年の差のある七つの姦計』 の内容は以下の通り。

内容紹介
セーター越しの豊満ボディが悩ましすぎる美人妻と……
家庭教師先にいたシングルマザーに時間外授業を施し……
美熟フェロモン全開の叔母と暮らす「同棲生活」で……
美しい兄嫁が隠していた「淫らな秘密」を知ってしまい……
大人の女体に変わりつつある義理の娘に関係を迫られ……
年の差を越えて堕ちていく、七つのおいしい禁忌(タブー)!

それぞれ別個の七つの物語かと思いきや、これが「連作」的エロス物語になっている。そのあたりの人間模様が巧みに描かれていて、ユニークな短編集になっていた。輪姦、いや連関するエロスの環といったところか。結構な作品だった。この作品以前に、 『七人のおいしい人妻』 (同)があるようだ。この本は未読だが、同じような連関小説なのだろうか?

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名著、迷著とは?  02/23/2017  




名著、迷著とは?(2017・2・23・木曜日)




群像編集部編の『21世紀の暫定名著』 (講談社)を読んだ。

内容紹介→●わたしが選ぶ21世紀の暫定名著3冊  内田樹、佐藤優、上野千鶴子、松岡正剛、小川洋子、荻上チキ、栗原康、茂木健一郎、堀江敏幸、中島岳志、白井聡、鴻巣友季子……各界注目の識者が選ぶ名著3冊
●激闘座談会! 新しい時代の名著はこれだ!
【一般書篇】池田清彦、松原隆一郎、大澤真幸、斎藤環、大澤信亮
【日本文芸篇】清水良典、松浦寿輝、富岡幸一郎、佐々木敦、佐藤康智
【海外文芸篇】沼野恭子、野崎歓、小野正嗣、藤井光、辛島デイヴィッド
100年後も輝き続ける真の名著はこれだ!知の最前線で活躍する第一人者たちが選び出した、激動の21世紀を生き抜くための新しい道標!


主に座談会型式で「名著」を紹介しあったり、アンケート式に書名とコメントをつけたもの。文学作品中心に硬めの本が多い。登場人物は「玉石混淆」ではあるが(?)、まぁ、ともあれ、こういう本は、へぇ、そんな本があるのか、知らなかった、読んでみようかな…と思えるような本が一冊でもあればいいもの。名著の中にも「迷著」もありそうだが……。

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