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この本は「ヘイト本」だから、「パヨク本」だから本屋に置かないでほしいと、書店に抗議の電話をする人は、左右の全体主義者というか、単なる「パヨク」「ネトウヨ」だろうね。両者は共通した排他的、独善的な性格を有しているといえよう。


この本は「ヘイト本」だから、「パヨク本」だから本屋に置かないでほしいと、書店に抗議の電話をする人は、左右の全体主義者というか、単なる「パヨク」「ネトウヨ」だろうね。両者は共通した排他的、独善的な性格を有しているといえよう。
(2019・9・20・金曜日)



物江潤氏の『ネトウヨとパヨク』 (新潮新書)を読んだ。

(こんな内容)→「右」でも「左」でもない。「無知」なのだ。
「すべて中韓の陰謀だ」「いや諸悪の根源は現政権だ」――無知に気付かず、自らの正義を疑わず、対話を拒否し、ひたすら他者を攻撃する。ネット上で日常的な光景となった罵り合いの主役が、ネトウヨとパヨクだ。時に世論をも動かす彼らの影響は、今や中高生にまで及びつつある。眩暈のするようなおかしな論理や、無尽蔵のエネルギーはどこから生まれるのか。行動原理や心理を読み解き、建設的な議論への道を探る。

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著者は、 学習塾の講師をやっているとのこと。子供たちもネット情報にかなり左右されていて、その是非などについても論じている。
僕はある意味で情報弱者。ネット(ユーチューブ)などはあまり見るほうではない。時々、インコを飼っている人が、その様子を流しているのを見て(放し飼いなど)、それに比べて、ウチのインコはどうしてこんなにバカなんだろうと嘆いたりする程度かな?

対話が可能ならネトウヨでもパヨクでもないとの指摘がある。まぁ、このブログにもいろいろと一方的なことを書いたりもする人もいるようだが、それはともかくとして、ネトウヨもパヨクといった批判的言葉も、的確に使われるならば、それはまたそれでいいのかもしれない。

著者は、「韓国人は頭がおかしい」と子供が言ったりするのに驚いたりもしている。まぁ、驚くのも無理はないが、昨今のエスカレートする韓国政府というか、その一部の人々の行動を見ていると、ちょっと「おかしい」と思うのも無理はないような気がしないでもない。「嘘つき」が多いと感じても仕方ないところもあるのでは?

一番信頼している情報源に関して子供たちがテレビ、新聞に次いでユーチューブやまとめサイトがあるのに著者は驚いているが、そう驚くことはないのではないかと思う。「%」からすると、テレビ(42・6%)、新聞(18・4%)より遥かに低い(ユーチューブは4・5%、まとめサイトは2・4%)。学校で新聞を使った教育をなんてやっているだろうから、その影響もあって、新聞への信頼はまだ子供たちにも高いのだろうが、それのほうが驚きでもある。

朝日社説や天声人語や「声」欄「だけ」を毎日読めば、賢い大人になれるとはとても思えないし、いろんな情報源に接することは大切であり、ユーチューブの情報とてバカにはできないのもあるだろう。

どのユーチューブだったか忘れたが、沖縄の反基地闘争をしている左翼系の市民団体の自称「市民」たちが、米軍基地前やそこから出てくるアメリカンスクールのスクールバスに向かって、「ダイ」「ダイ」と叫んでいたのを見て、これこそ「ヘイトスピーチ」ではないかと思った。たまたまかもしれないが、地上波のニュースでそんな映像を見たことはない。現地で草の根的な取材をしていたユーチューバーのスクープ映像だったといえるかもしれない。

ともあれ、まずまずの公平な視点で、ネトウヨもパヨクも問題ありとの認識を縷々綴っているところ、おおむね、そうだなと思いつつ読了。若干、ちょっと違うんじゃないかなと思わないでもないところもあったが……。

僕は古本市会場の室内BGMすら煩いと嫌うので、左右のデモ隊などが拡声器で大声で騒ぐのは昔から嫌いだった。その主張の内容以前に。御茶の水駅前にもよくいたし、新宿御苑近くの韓国関係ビル前で、まぁ、がなりたてているデモを見た時も唖然としたものだ。ヘイトスピーチ云々って、「内容」よりも「音量」で規制すれば十分ではないかなと思う。肉声で少々過激なことを喋っても、そんなに相手の耳にまで「響かない」から。

それにしても、どちらかというと、左派系の人がレッテル貼りとして「ネトウヨ」という言葉を乱用しているきらいがあると思う。

例えば‥。こんなことがあったようで‥。

テレビ朝日・玉川徹氏「極めて不適切でした」と謝罪 嫌韓本討論で紹介映像に誤り
2019年9月12日 10時3分スポーツ報知

 テレビ朝日の玉川徹氏が12日放送のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・前8時)で、5日の放送内容について謝罪した。
 玉川氏は自身のコーナー「そもそも総研」に入る前に「今日のテーマの前にですね。今日はおわびから入らせていただきます。先週の『そもそも総研』で嫌韓感情とメディアの関係について放送したんですけども、その中で嫌韓本がなぜ作られて、売られるのかという内容を議論しました。その際に、モニターに本を映した(紹介した)んですけれども、ここに映っている本は、あくまで韓国に関する本とか、文在寅政権を批判する本でした。嫌韓本について討論をしていたので、その時にこの映像が流されると、視聴者のみなさんは、この本が嫌韓本かという風な誤った印象を受けてしまったと思われます。その点について、極めて不適切でした。関係者のみなさま、視聴者のみなさまにおわびいたしたいと思います。すいませんでした」と頭を下げた。
 5日放送の同番組では、9月2日発売の「週刊ポスト」(小学館)が「韓国なんか要らない」という特集を掲載したことを受け嫌韓感情とメディアの関係を特集した。----


その番組は見ていないが、嫌韓本というかネトウヨ本として批判したのかな? 無造作にテレビ画面に、そういうニュアンスで報じたからお詫びしたのだろうか。

ネットで出ていた情報では、そのとき撮影された本は、以下の本だったという。

武藤正敏『文在寅という災厄』(悟空出版)
高橋洋一『韓国、ウソの代償 沈みゆく隣人と日本の選択』(扶桑社)
高山正之『韓国とメディアは恥ずかしげもなく嘘をつく』(徳間書店)
鈴置高史『米韓同盟消滅』(新潮社)
峯岸博『韓国の憂鬱』(日本経済新聞社)
呉善花『韓国を蝕む、儒教の怨念 反日は永久に終わらない』(小学館)
櫻井よしこ、洪熒『韓国壊乱 文在寅政権に何が起きているのか』(PHP研究所)
藤井厳喜、古田博司『韓国・北朝鮮の悲劇 米中は全面対決へ』(ワック)

まぁ、こういった本をヘイト本やらネトウヨ愛読本としてみるのは、かなり「パヨク」の人なのかな?
レッテル貼りをする前に、一読はすべきだろうし、批判するなら論理的にどこがおかしいか等々具体的に批判すべきだろう。
この本は「ヘイト本」だから、「パヨク本」だから本屋に置かないでほしいとか書店に抗議の電話をする人が世の中にはいるみたいだが、こういう手合いは、左右の全体主義者というか、単なる「パヨク」「ネトウヨ」だろうね。両者は共通した排他的、独善的な性格を有しているといえよう。

物江氏も、たとえば、櫻井よしこさんを「ネトウヨ」呼ばわりする向きの言論を具体的に検証したりすると、もっと説得力ある内容になったのではないか。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!

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韓国なんかいらない、銀行なんかいらない、愛人なんかいらない、朝日新聞なんかいらない、古女房なんかいらない----正しいのはどれでしょうか? 一つ選びなさいと言われたら、♪「 あなたならどうする?」




韓国なんかいらない、銀行なんかいらない、愛人なんかいらない、朝日新聞なんかいらない、古女房なんかいらない----正しいのはどれでしょうか? 一つ選びなさいと言われたら、♪「 あなたならどうする?」
(2019・9・19・木曜日)





2019・9・18産経新聞朝刊のトップ記事はこんなものだった。

「口座維持手数料を検討」「マイナス金利拡大なら」「三井住友信託銀」との見出し。

三井住友信託銀行の橋本勝社長は17日までに、産経新聞のインタビューに応じ、手数料ビジネスに注力していく姿勢を示した。主なやりとりは以下の通り。
 --銀行業界の現状は
 「(日本銀行の)マイナス金利政策が長期化し、さらに深掘りされる可能性が高まっている。貸し出しによる資金ビジネスは厳しい収益環境だ。当社は信託銀行なので、年金や不動産、証券代行など手数料ビジネスの割合が高く、マイナス金利の影響は相対的に小さいが、手数料ビジネスは今後さらに拡大させたい」
 --手数料ビジネスを今後どう拡大していくのか
 「将来の年金水準は非常に見通しが厳しく、現役世代が老後に向けていかに資産形成をできるかが重要な課題だ。当社は企業型確定拠出年金(DC)で運営管理を行っている人が約140万人おり、2割以上のシェア(市場占有率)を持つ。DCのお客さまに対し“人生100年時代”に必要な資金をまず認識してもらい、必要な金融商品を提案する」
 --(個人情報を預かって企業に提供する)情報銀行の認定を受けた
 「データのセキュリティー管理能力を認められたということで、具体的なビジネスモデルはこれからだ。情報を提供する個人と、アプリを開発して情報を収集する業者、データを保管する業者という3者をつなぎ合わせアレンジするのが情報銀行。市場規模は近い将来1千億円超になるといわれるが、情報銀行本体が見込める取り分はまだ少ない」
 --どんな分野が注目か
 「やはりヘルスケアだ。医療機関が持つデータが一番重要になるが、どうやって収集し、個人の承諾を得るのか。最終的にはメリットを個人に還元しなくてはならず、ハードルは高い」‥‥

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「口座維持手数料」まで取るようでは、銀行もいよいよ断末魔となりしかと思った。まぁ、銀行は公衆便所みたいなもの。なくなるとちょっと不便になるから、ところどころあったほうがいいけど、深いおつきあいはあまりしたくない。昔は護送船団方式で守られていた親方日の丸企業。その親方意識はいまだ健在のようだから。


それはさておき、上念司氏の『もう銀行はいらない』 (ダイヤモンド社)を読んだ。

(こんな内容)→◎作家・百田尚樹氏激賞!
「これ、おもろいわ~。銀行とか経済とか興味ないんで、こんな本、どんなんかなって読んでみたら、やめられへん、めっちゃおもろい!」2019/8/6『虎ノ門ニュース』DHCテレビ。
銀行9割、銀行員99%は消える!たった1割の“勝ち組"になる
最強のビジネスモデルを提言!
◎日本が金融立国になる秘策を提言!
「銀行の9割消え、銀行員は99%リストラされるという近未来像は、 暴論でもなければ、絵空事でもありません。 大真面目にあり得る未来、いや近未来です」
「銀行業界が抱えるさまざまな問題をすべて解決するための方法は、1つしかありません。それは、銀行業務から人を排除することです。これで銀行が抱えているあらゆる問題は解決し、 弱点がすべて強みになるかもしれません」

◎「銀行大崩壊時代」の結末を説く
「私は絶望的な状況を一発逆転する秘策を考えつきました。
否応なしに日本の銀行が変わり、 金融立国になるという“究極のプラン"です」そのプランは、本書で! ◎銀行の不都合な真実がわかる! バブル崩壊やリーマンショックなど、数々の金融危機を乗り越えてきた銀行業界だが、それらとは質が異なり、より深刻なクライシスが襲いかかっている。 地銀の大半は赤字続き、メガバンクもこぞって数千人・万単位の人員削減や、 支店・ATM網の統廃合に乗り出している。さらに、銀行の存在意義そのものが揺らいでいる。AIやフィンテックなどによる金融技術の進化によって、 銀行業務の独占が崩れ始めているのだ。
銀行業務そのものが「消える」可能性が高い。 特に資金決済など、伝統的に銀行が担ってきた業務が、 急速に新たな仕組みに置き換わりつつある。
ブロックチェーンと呼ばれるシステム上の帳簿技術や、それを使ったビットコインなど仮想通貨が広まれば、ますます伝統的な銀行業務は消えていく。これからほんの数年で金融業界の景色が一変する可能性を秘めている。

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「社会の敵・銀行生保農協テレクラ(容共)リベラル」を家訓としてきた我が家。当然、この本に共感を覚えた。

著者は銀行に嫌な思いをしたことが何度もあったという。
まずは、法人としての預金口座の新規開設を2004年に断られたというのだ。単に実績がないからと。そんなことをいっても、新しく法人を設立するのだから実績もなにもなかろうと反論。法人としての実績もすでにそこそこあると反論したところ、ぬかに釘のようであったそうな。最近も、上念さんの知人が法人の新規口座開設をしようとしたら、同じような対応をされたという。
そういう専門家の目から見た「銀行はいらない」論が詳述されている。
こちらは、法人でもなく個人でしかないのだが、その経験からも「銀行はいらない」というか、銀行不信論はかなり昔から抱いていた。

本書でもふれている「カードローン」は、個人にも関係してくる。家人に対しても、携帯電話などに銀行のフリーダイヤルから執拗に電話がかかってくるそうな。こんなの一昔前の「サラ金」と同じ、銀行が勧めるのは一切やらないことが人生の成功への道だと諭しているこのごろだ。
フリーダイヤルに電話して、二度とセールス電話をするなと言えばいいのだ。撃退せよと説いている。こんなのは「振り込め詐欺」と五十歩百歩だ! なにが「ローン」が。高利貸し風情が横文字使って詐欺しようとしても、そうはさせてなるものか? でも、テレビでもカードローンの広告をよくやっている。通勤電車でも、ふと車内広告を見たら、某都市銀行のカードローンのすすめが出ていた。有名な男女タレントを使っての洗脳広告。こういうのにひっかかってはいかんね。

昨今の郵便局の不正事件やスルガ銀行などのスキャンダル、法令違反からも分かるように、金融機関の勧める金融商品など、ロクなものはない。
何度も指摘しているけど、退職金目当てに、定期預金の割高の「利率」を見せて、罠にかけようとしている。でも、その期間は最初の三カ月ぐらい。しかも、元金不安定(?)な投資信託とのセット販売。こんなのにひっかかってたまるかと、定期預金だけをしても、利息は超低く、くれる「景品」はポケットティッシュ一個ですからね。そんなの駅前でいくらでも配ってるよ。

投資信託に関して、本書によると、某大手証券から銀行に出向して、信託販売を担当した人がいたけど、「詐欺の片棒を担いでいるような罪悪感に心を痛めて」退社したそうな。
「銀行が販売する投資信託は、売買手数料、信託報酬、信託財産留保額などが割高で、とても初心者にお勧めできるものではない」とのこと。

本書に出てくる「定年退職者を狙う毎月分配型投信」という文などは、還暦前後の人は必読ですな。日経新聞の最終面などによく出ている、こういう退職金プランはすべて眉唾物というか、申し込む者は裏切られるという現実を認識しておくことだ。

しかし、こんな上念さんでさえ、なんと、銀行お勧めの「ゆとりローン」の罠にひっかかりはしなかったものの、1998年にマイホームを購入して四苦八苦したことがあるという。

「住宅ローンの金利が安いと私を煽ったのは不動産業者ですが、定期的な収入があれば、マイホームを担保にしてバンバン融資をしていたのは銀行です」

「ゆとりローン」も「カードローン」同様、銀行資本の罠でしかなかったのだ。

そのほか、金融庁のデータでも銀行販売の投資信託がいかに顧客が損をしているかを発表もしているという。

しかし、銀行員が定期預金では利息がつきませんから、投資信託を購入しませんかとやってくるそうな。定期預金を数百万円してもポケットティッシュ一個しか渡さない銀行‥。投資信託を申し込んだら、なにかくれるのかな?

あいにく申し込んだことがないのでわからない。そうか、今度、そういうのを買いそうな顔をして窓口に行って、「ところで、この退職金プランや投資信託プランを申し込んだら景品は何をくれますか」と聞いてみようか。
誘導尋問をして、一昔前のようなサランラップとかくれるといったら、その場で、「バカもの! ポケットティッシュよりはマシだが、そんなかさばるだけのちゃっちい景品ごときに騙されるほど、古本虫家は経済がわからないバカじゃないぞ」と吠えてやろうか?

とにかく銀行は、一昔前の田舎の汚い「公衆便所」と認識すること。臭くて、本当なら入りたくないけど、周辺に手頃なトイレがないから、用を足すためにやむをえず、鼻をつまんで、入る程度のところとみなすことだ。
だから、最低限度の付き合いしかしないでいるほうが、健全な人生を過ごすことが可能だ。

いまの20代のころに比べて、腹廻りがたくましくなった古女房を見てため息をつくこともあるが、銀行などに「負債」を持つこともなく、成人してから40年過ごせたことは本当に最良の幸せというしかない。両親に感謝するしかない。

正解は「銀行なんかいらない」?

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!


「無人攻撃機ドローン」は、サウジだけではなく、日本の油田備蓄施設を襲うこともあるよね。原発も狙われる………。地震雷台風には耐えられても、ミサイル攻撃には大丈夫なわけがないのでは? 起死回生としては鉄腕アトム、鉄人28号の開発あるのみ?





「無人攻撃機ドローン」は、サウジだけではなく、日本の油田備蓄施設を襲うこともあるよね。原発も狙われる………。地震雷台風には耐えられても、ミサイル攻撃には大丈夫なわけがないのでは? 起死回生としては鉄腕アトム、鉄人28号の開発あるのみ?
(2019・9・18・水曜日)





サウジの石油施設が「無人機ドローン」の攻撃で被害を受けて、石油価格の上昇が懸念されている。日本政府は備蓄が数百日分あるから大丈夫といっているが、そこにミサイルが一発撃ち込まれたらどうなるのか? ドローンに攻撃されたらどうなるのか? 記者会見でそのあたり質問した記者はいないのか? そうなったら、一瞬にして破壊され、備蓄ゼロになったら……。今の千葉県の停電断水状況どころの話しではなくなるだろう。石油ショック以上の危機到来だ。

今日(2019・9・18・水曜日)の産経抄が、リチャード・ウィッテルの『無人暗殺機ドローンの誕生』 (文藝春秋)を紹介していた。
この本、2015年に訳出されていたが、大変面白いノンフィクションだった。「ドローン」開発の祖となったイスラエル青年の開発物語でもあった。

イスラエルの愛国心あふれる青年技師と、アメリカの反共の実業家との理念が合致して、開発が進められ、さまざまな障害を乗り越えて、偵察のみではなく攻撃力を持つにいたった過程が描かれている。

なにしろCIA本部の「操縦室」で「パイロット」が操作して、アフガンにいるテロリストを狙撃というか空爆して殺害できるのだ。
パイロットは、自分の身は絶対的に安全。万が一にも、対空ミサイルで撃墜されるのは「無人機」。捕虜になる心配もない。さぞかしストレスもないかと思いきや、結構、悩むパイロットもいて、自分はこんなところにいて、地球の裏にいる敵をやっつけるのは道徳的に正しいのか…と。人間、悩みはつきないみたいだね。

初体験して、念願の童貞を捨てても、もっと美人としたい…といったような悩み…。ちょっと違うか?

そもそも、こんなの実戦には役だたないとマイナス評価する軍事筋もあったそうな。専門家のいうこともアテにならない?

ともあれ、無人機を使った小説としては、フォーサイスの『キル・リスト』 (角川書店)が面白かった。これは小説だが、テロリストなどを無人機がしつこく追いかけるシーンがふんだんにあった。しかし、いまやテロリストなどが、無人機ドローンを使ってそういったテロ行為をしでかすようになってきたのだ。生還する必要もなく、爆弾を積んだドローンを「特攻兵器」として投入することも可能なのだ。

低空侵入、原発や油田施設への特攻兵器としてドローンが使われたら……。

ドローンに関しては、2015年2月26日の本欄で、そのほかにも、 兵頭二十八氏の『もはやSFではない 無人機とロボット兵器 エコ軍備の最前線』 (並木書房)を紹介ずみ。

これを危険な兵器として批判していたのが、ジェレミー・スケイヒルの『アメリカの卑劣な戦争 無人機と特殊作戦部隊の暗躍 上下』 (柏書房)。でも、反米勢力が使うようになってきたら、肯定するかな?

それにつけても、レーザー兵器の開発やら、無人機の開発やら、核爆弾の小型化など……いろいろと考えると、今後の兵器産業はどうなっていくのか? AI、ロボット兵器による自爆核テロや攻撃などを考えると、無人機による原発攻撃なども考慮する必要が出てくる? その観点からも原発はゼロにするのが、一番の防衛対応ということもありうるのかもしれない。油田施設の破壊はまだ一時的なものだから……。
日本としては、鉄腕アトムや鉄人28号の実用化を目指すのが先決かも。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!


「副業愛人」が蔓延る昨今……。土曜日午後4時~7時、三時間労働(別途・豪華晩飯ステーキディナー(やよい軒)付き)で「愛書・愛人」コース・一万円ポッキリでやってくる「古本愛人」はいるだろうか? 気がつけば古女房が同伴するかも?





「副業愛人」が蔓延る昨今……。土曜日午後4時~7時、三時間労働(別途・豪華晩飯ステーキディナー(やよい軒)付き)で「愛書・愛人」コース・一万円ポッキリでやってくる「古本愛人」はいるだろうか? 気がつけば古女房が同伴するかも?
(2019・9・18・水曜日)



中山美里氏の『副業愛人 年収300万円で囲えるオンナの素顔28』 (徳間書店)を読んだ。

(こんな内容)→かつては「社長」しか囲うことのできなかった「愛人」の相場がここにきて値崩れをしている。かつての愛人が専業だったのと反対に、現在の愛人は「副業」。一回のお手当(1万~3万)を格安にして複数の「パパ」の間を渡り歩く。未成年時代に援助交際を経験してきて、裏風俗に働く女性のインタビューなどで数字を持っている中山美里が「副業愛人」にインタビュー。裸の写真も付けて、その素顔を紹介する。
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著者は1977年生まれ。かつては援助交際なども体験していたとのこと。著者近影の写真をじっと眺めた……。ううむ…。20数年前は、それなりにキュートだったのでしょうね……。

ともあれ、「愛人」というと、中高時代に愛読していた源氏鶏太さんのサラリーマン小説などに「愛人」「妾」をもつ会社の社長・重役などがよく登場していたと記憶している。行き付けの銀座のバーのマダムやホステスが愛人役だったか…(記憶は曖昧)。
自分が興した会社ならば、そうした「愛人手当」も自由に調達も可能だったということなのだろう。

バブル時代には、半ばポケットマネーでも、一日で何十万も使って愛人を囲う経営者もいたが、それはもう過去…。
そういう一人の男に囲われる愛人も昔の話。今は、社長といっても、サラリーマン社長。月々何十万もの愛人手当てを、経理的な不正操作で捻出するのは不可能に近くなった。

そこで…。サラリーマン(女性含む)は「副業」が容認されるこの頃ということもあって、 普通のサラリーマンが、小遣いで水商売の女性相手に遊ぶ感覚で、特定の女性(勤務先の派遣女性とかパートの主婦など)を「愛人」にするなんて現象が見られるようになってきたとのこと。「愛人」を「副業」にする女性が増えてきたというわけだ。

月1回逢えば、食事をしてラブホでフフフして1~3万円渡す…。女性も、そういう「愛人」を数人持つことによって、毎月10万~数十万の副収入を得て、生活費の足しにする…。パートなどの「正業」で足りない分を「副業愛人」で稼ぐというわけだ。

本書は、そんなさまざまな「副業愛人」をやっている女性に取材してまとめたもの。中には小説仕立てで「副業愛人」を描いたりもしている。人生イロイロというか人間エロエロのようで、生活苦や、より豊かな生活を求めて、シングルマザーが子供の医学部進学の学費稼ぎのために等々の理由から…「副業」として「愛人」になる女性たちが増えてきているそうな。中には夫なしで、10人の「愛人」を持つ人も。やるね? 逆境は人を強くするんだと感心した次第。

「需要と供給の法則」がこれほど見事に成り立つ経済行為もないという感じだ(美人はやはり得だろうね)。

当然ながら本書に登場する女性たちの「顔」は出てこない。にもかかわらず、本書の何箇所かで、ヘア・ヌード写真などが出てくる。これって余計。 電車の中で読んでいると困るんだよね。頁めくったら急にそんなヌード写真が大きく出てくると。
隣席に女性がいたりすると、エッチな本を読んでいる中年エロ男と思われるではないか?
それに、カバー写真の女性の顔など含めて、「目隠し」をしている人もいるけど、イマイチ。使うなら、もう少し美形を使ったほうがいいのでは?

ともあれ、それでも、車中で本書を読んでいたら、向かいの3人掛け座席に座った30歳前後の女性が目に止まった。
総レースのピンク系のミニワンピース姿。なかなかエレガント。フェイスもまずまず。足も組んだりしていない(こういうミニのワンピースの女性が足を組むと、フフフのシーンが見られそうで例外的に許容もするし、車内も空いていたから組んでもいいのだが。この女性は、あいにく向かいの3人掛けの端っこ座席に座っていて、僕は真向かいではなく、逆の端っこ側だった)。

それでも、時々チラチラと脚線美を眺めていたら、その前にお年寄りが…。すると、シルバーシートでもないのに、すくっと立って席を譲っていた。ううむ、立派。顔も美女、スタイルも抜群、人間性も合格‥‥。こういう見目麗しいだけでなく、足も組まない、シルバーシートでもないのに老人にさっと席を譲る‥‥こんな大和撫子のような女性を愛人、いや、妻に万が一のことがあったら後妻にしたくなる……。その人、立ったあとも、すぐには降車せず、結構乗っていた。僕が先に下りたぐらい。いやぁ、あとをつけたくなる女性でしたね。

夢物語はさておき、歳をとって、古本市に出かけて何冊も古本を買ったりすると荷物も重くなる。持ち帰りも大変だ…。

そこで…。
土曜日の午後4時頃、神田の東京古書会館前で待ち合わせ。一緒に古本市会場を見て回る。買いたい本を選んでは彼女に渡し、持ってもらう。5時閉館で外に出て、ブラブラと散歩しながら、水道橋駅近くの「やよい軒」で豪華ディナー(女性はステーキ定食で、僕はいつもの生姜焼き定食)を食べて、「庭のホテル」に行ってフフフして、別れるといった「愛書・愛人コース」を希望実践する老人が増えたりするかも?

それで、別途現金として2万円程度? ううむ、それだと、5万円ぐらいかかる?
「庭のホテル」なしで、「古本市同行」&「やよい軒」食事付きだけで、別途1万円ではダメかな?

そしたら、週末ギャンブルにいつも出かける妻が、「私が同行する」ということになるだろうな…。すると…。古本市会場で買おうと思った古本を手にして預けようとしても、「こんな高い本、アカンで」「一箇所1000円以内!」と忠告され、食事は「やよい軒」ではなく、「庭のホテル」になって、ホテルはなし…になりそう。それで1万円取られたら、ぼったくりやね。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!


ハヤカワ文庫の『1984』の新帯文は毎度のことながらちょっとピンボケ? 中国で『1984』が訳出されているということは、中共は「全体主義」国家ではないことの証明になるのか?

ハヤカワ文庫の『1984』の新帯文は毎度のことながらちょっとピンボケ? 中国で『1984』が訳出されているということは、中共は「全体主義」国家ではないことの証明になるのか?(2019・9・17・火曜日)



神保町の三省堂などに行くと、早川書房のグッズが売っている。作家の書名などをTシャツやノートにしたり…。オーウェルの「1984」がらみのものもあるが、せめて、オーウェルの似顔絵でも描いていればまだしも、単なる数字やメンタマをプリントしただけ。お値段も高め。こんなダサイのは、ファンでも買わないよなと思う。

以前、吉祥寺あたりにあった洋書専門古本屋さんが神保町に一時進出していた時、秋の古本祭りでオーウェルの似顔絵付きのTシャツを2000円ぐらいで売っていたのを買ったことはある(外国産だったかと)。あと、洋書のカバーにあったオーウェルの顔イラストを複写して、業者に頼んでTシャツを作ったことがある。二つ作った。一つは、寝室の壁に南沙織の写真と共に貼り付けている(本欄下記参照)。






。 オーウェル。南沙織。ドペット。写真ペン


それはともかくとして、2年前に、ハヤカワ文庫の『1984』の帯についてこんな苦言を書いたことがある。

(2017・3・18・土曜日)-----途中、某新刊屋に寄ると、オーウェルの『1984』 (ハヤカワ文庫)が。帯には「トランプ政権誕生で再びベストセラー! 世界の今を予言した傑作古典」とある。
ハヤカワ文庫編集部は昔からそうだけど、なにかあると帯にこういう文句を書きつらねるけど、トランプより習近平や金正恩のほうがはるかに「現実」の「ビッグブラザー」であるとの認識を欠いているようだ。
ミサイルを連射して喜んでいる金こそ、ビッグブラザーではないのか。ありもしない戦争への恐怖を煽り立て、民生を犠牲にして軍事拡張にのめり込んでいる姿こそ、「1984」ではないのか。
脱北者を北に返す中共独裁者こそ、人でなしではないのか?
両者は選挙も経ていない独裁者。
トランプは選挙で選ばれ、大統領命令を乱発しても、それを裁判所が否定することもありうるシステムの中の政治指導者でしかない。この違いが分からず、単細胞的な帯文を作ることこそ、反知性主義の最たる行為というしかあるまい----。

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ともあれ、先日、某新刊書店に『1984』の新しい帯が巻かれたものがあった。増刷すると、時々、帯文を変えたりしているのだろうが、立ち読みすると、中共のウイグル弾圧の手法が「1984」化しているのは誰しも知っている事実だろうに、そういったことへの言及・皮肉などはない。こんな内容だった。

-----歴史を改竄、政治家の失言を議事録に記録しないなど政府に都合の悪い事実を消す…今の世界や日本に不安を感じている人へ、この本が現実になりそうです…(正確にメモをしたわけではないが、だいたいこんな内容だった)。

そういった趣旨のことが帯に書かれていた。日本の官僚のデータ隠し(?)などが、「1984」といわんばかり。ハヤカワ文庫の編集者のセンスはいささか ピント外れ、ピンボケではないかしら。

そんなちゃっちいことが「1984」なのか? 「歴史を改竄」というのは、韓国政権が対日威嚇で使っている慰安婦や徴用工問題に於ける手法を指しているならまだしもだが……。そうではあるまい。日本が「歴史を改竄」しているとでも言いたいのだろう。

ともあれ、「世界日報」に載った日本在住の「中国人」の孫向文さんのコラムを以下紹介しよう。こういうのを「1984」というのだ。
日本をこういう社会にしてはいけないという警句として、管理社会化を注視するというのは大事なことだが、こういう中共や北朝鮮の「1984化」を無視して、自由世界内の管理化(?)のみを糾弾したり憂えてみせるのはおかしいというしかない。
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 2019/9/13(金)  中国こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。世界日報ビューポイント
 80年代にイギリスの映画「1984」はソ連の監視社会を風刺した作品として大ヒットしました。今は「監視社会」の代名詞である。40年後に中国ではインターネットが普及し、AI(人工知能)の発達とともに、「IT版1984」は中国国民の生活で文字通り「上演」してます。
●監視強化するWeChat(ウィーチャット)
 中国製のSNSウィーチャットは中国国内でシェア率1位のSNSアプリになってます。LINEと似た機能で、あらゆるお店で電子決済もできる、もはやウィーチャットを使わなければ中国で生活することが不便になり、今や日本人の想像すらできないのではないでしょうか。80歳代の老人さえも使いこすアプリです。

 そんなウィーチャットでブログを書き込み、家族、友人と行う文字、音声のチャットの内容は、すべて中国のネット警察に監視されてることは、中国国民の周知の事実ですが、中国政府は海外製のSNSアプリをすべて遮断したため、中国国民は本当のところ使いたくないのですが、他に選択肢がないので、しぶしぶ使っているわけです。ウィーチャットでの投稿の内容は永久にサーバー上に保存され、中国国民の「言論犯罪」の証拠として、公安当局がいつでも読み出すことができます。

 8月末、新疆ウイグル自治区に住む漢族の女性が、ウィーチャットで「どうやったらアメリカに移住するかの『発想』」と題するテーマのブログを書いて、数多く転載され、閲覧数も増えました。ところが、その投稿者の女性の自宅に警察がやってきて逮捕されました。あくまでも「発想」の投稿にすぎず、アメリカに移民できる可能性も検証してない、ジョークみたいな文章が、中国共産党にとって気にくわなければ、「犯罪」と扱われてしまう、という例です。現在、女性は「国家転覆罪」というかなりの重罪で起訴されています。

 もちろん、この件もウィーチャットの投稿が監視されてることを改めて証明しました。逮捕の基準は分かりませんが、最近、アメリカとの貿易戦争が激化してる最中に、アメリカに移民意欲を表明する言論は「愛国心がない」「売国奴」「アメリカのスパイの予備軍」とレッテルを貼られます。国民の口を封じるいわば「文化大革命レベル」です。
 中国共産党の役人、タレントたちは愛国と言いながら、彼らの子供や妻はアメリカ国籍が多いのは皮肉なことです。
 もう一件は僕の大学時代の元同級生Zさんは8月末にウィーチャットで中国政府をからかう内容の投稿をして拘束されました。すでに釈放されましたが、彼の証言によると、突然、自宅に3人の警察がやってきて、「あなたはウィーチャットでいけない内容の投稿をした。警察署に来てください」と言いました。当時、Zさんの母親も家にいたため、びっくりしました。まさか自分の息子が法に触ることをしたとは、一度も想像がつかない。Zさんだけじゃなく、母親まで警察署に同行しました。母親は3時間くらい「教育」されたあとに、「息子がこのような投稿を2度としない」と約束する保証書を書き、指紋捺印しました。その後、Zさんは取り調べ室で約15時間の取り調べをされました。
 Zさんは釈放された翌日、また市役所からの2人の役人がZさんへの「教育」をしに来ました。さらに「もし君が再犯したら、労働再教育施設に送るぞ」「その時に君が行きたくなくても、警察が出動して強制連行してやる」と強い口調で脅しました。つまり、新疆ウイグル自治区のような収容所を、今は中国各地に同じような施設を漢族、および他の少数民族を収容対象として設けてることを分かりました。
 1年前に民主派活動家の間に「新疆ウイグル自治区は実験場で、いずれ中国全土で収容施設を作り、反政府の人を収容、教育する」の噂が出回りましたが、本当だったのです。Zさんは、大学時代に中国共産党をからかう話が多くて、2003年頃の中国はまだ取り締まりが緩い状態でした。
 今の習近平政権はプチ文化大革命を行ってます。今回の事件は、身近な人の生々しい拘束体験をご紹介しましたが、正直僕も衝撃を受けました。
●スマホアプリTikTok、次はZAOで個人情報が中国政府にダダ洩れ
 約半年前に、中国製の自撮り動画アプリTikTokが世界規模で大人気になり、日本の中高生たちも、日本のアイドル、タレントの宣伝で日本中に広がってます、今もテレビのCMが続いています。日本政府はこのアプリを規制する様子はなさそうです。同アプリはユーザー、特に未成年たちの個人情報を収集し、中国のサーバーに永久保存され、いつ政府に流用されてもおかしくありません。米当局は米軍がTikTokの使用を禁止し、国民に使用しないように呼びかけました。しかしTikTokに続き、また新しい中国製アプルが炎上してます。
 今度は「逢面造戯」、英語版は「ZAO」(「造」の漢字のピンイン)が中国の若者の間に大人気になり、アップルのアプリストア中国区域に一時期「ダウンロード数No.1」のランキングを獲得しました。日本にはまだユーザーが少ないですが、中国以外でもシェアが広がってます。ZAOの機能とは、自分の顔をスマホのカメラでスキャンして、アイドル、タレントの顔に置き換えることが可能。すると、自撮りの動画をAIの演算でアイドル、タレントの顔に置き換える動画が生成されます。ZAOとTikTokとの共通点は無料、若者が芸能に熱中することを狙いとしています。
 そして、TikTokは自分の「口パク」をプロの歌手の歌に置き換える機能が若者の心をとらえ、ZAOはTikTokのコンセプトとモノマネして人気を獲得したのでしょう。
 しかし、問題が発生しました、なぜTikTokやZAOのような発想のアプリが中国以外の国が発明できないのでしょうか。それは中国が著作権、肖像権の意識が薄いからです。音楽自体は著作権があり、アイドル、タレントの顔が肖像権があり、ユーザーが勝手に「素材」として使用すると、広い範囲の権利侵害事案が発生します。
 しかもTikTokとZAOの利用規約にも共通点があります。「ユーザーの個人情報を収集し弊社のサーバーに永久に保存されます」と記載されました。また、ZAOでは「自らの顔をスキャンしてユーザーの顔を素材として第三者が使用することを許諾します」「登録されて顔面データを取り消し不可、永久に弊社に肖像権を無償譲渡します」「譲渡された肖像権は第三者による再販は許諾しないといけません」という、とんでもない野蛮な規約もありました。だいたい、アプリをダウンロードする人は細かく利用規約を読まないし、罠に嵌めました。
 つまり「無料アプリ」の対価はユーザーの個人情報、肖像権をZAOに無償譲渡する意味です。そうすると、もしZAOの開発会社は一旦、中国政府が関わると、世界規模のユーザーの顔面データを中国政府のビッグデータに収集され、肖像権を放棄する許諾まで強制されます。
●さらに広範囲のビッグデータを収集する27.6億台の監視カメラ
 約半年前に中国政府は2022年までに、中国全土で27.6億台の監視カメラを設置すると発表しました。実際この半年間に、多くの中国国民の「行為記録」が記録され、悪い記録の国民は、新幹線、飛行機のチケットを購入禁止、ホテルに泊まることも禁止されます。
 処罰された中国人の証言によりますと、なぜ自分が飛行機チケットを予約できないか、どこで悪い記録をされたかと警察に問い合わせたら、「地下鉄で食事をする」「犬の散歩にリードの紐を付けてない」「公衆の場で大騒ぐ」「信号無視」「ゴミを捨てる」などの実際の「犯行」証拠動画がすぐに警察署のパソコンから検索結果に出ました。日常の生活の行為と顔面データと個人情報、電子身分証をすべて繋がって、外国人を含むすべての人間が街中に歩きながら、27.6億台の監視カメラで撮られて、AIが分析し、行為記録の「成績表」が算出されてます。
 すると、例えば、飛行機のチケットを予約する際に身分証を提出し、AIはビッグデータからすぐに購入者の「行為記録成績表」を照り合わせ、「不合格」と判定されたら購入禁止になります。
 もちろん、日本人が中国国内での活動は、知らず知らずに監視カメラにすべて収められ、中国に入国する際に収集されたパスポート番号、顔面データと「行為記録」が繋がります。日本人の皆様も、中国に入国する際に「ここはIT版1984の世界」だと意識して気を付けましょう。

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いやはや、アナログ人間といえども、この中共の「1984」化はちょっと怖いね。僕なんか、ネットでヘンなものをみているせいか、朝起きると、女性の下着広告があちこちに出てくるけど(?)、ここに、政治家が出てきて「あんたのブログ、ちょっと‥」と警告を発したりしたら不気味だろう。自宅に某銀行員が警官とともにやってきて、「われわれを社会の敵」とは何だと言ってきたら驚くだろう?
こういう監視データの選別などをするために5Gなどがあると、すごくやりやすいらしい。ファーウェイがそのあたりを躍起になっているのは、後ろ楯になっている中共が「1984」化をもくろんでいるからだろう。そのあたりのことは、深田萌絵氏の『「5G革命」の真実 5G通信と米中デジタル冷戦のすべて』 (ワック)に詳しい。

しかし、中国人の中には、こういう「1984」化に無頓着な人が少なくないとの指摘もある。2019・9・16日経朝刊一面にもこんな記事が出ていた。
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中国スマホ決済、止まらぬ進化 年3000兆円規模に
ネット・IT 中国・台湾 アジアBiz 2019/9/15 23:00日本経済新聞 電子版
【上海=張勇祥】3000兆円近くに拡大した中国のスマートフォン決済が進化を続けている。支払いにとどまらず、医療や金融など重要な個人情報を扱うサービスにも広がる。それぞれ10億人規模の利用者を抱えるアリババ集団と騰訊控股(テンセント)は無数のビジネスを生んだ。あらゆる決済を捕捉する情報管理社会は先進国のビジネスと折り合えない部分もあるが、雇用を創り利便性を高めたとして中国人の信頼は高い。
アリババが本社を置く浙江省杭州。余杭第一人民医院では診察を待つ患者の姿が大きく減り、会計窓口でも人影はまばらだ。顔認証による予約から診察、支払いまで「手ぶらサービス」を導入したためだ。
スマホ決済の支付宝(アリペイ)から発展した。保険証とスマホ決済、顔データをひも付ければ診療予約はスマホで30秒で済む。診察室に顔認証用カメラを据え、診療結果の保存からアリペイを通じた支払いまでほぼ自動だ。

技術的には個人を見分ける顔認証や、銀行と資金をやり取りするアリペイを結びつけた程度だ。だがアリババは「看病難(医者にかかるのが難しい)」といわれた光景を一変させた。医療データを収集し、人工知能(AI)を活用した自動診断の新事業も探る。
民間調査では過去1年のスマホ決済は178兆元(約2700兆円)に達しなお伸びる。英調査会社RBRによると、世界のカード決済は2017年に25兆ドル(約2700兆円)強で、単純比較はできないが、ほぼ同規模に当たる。ICT総研(東京・千代田)によると日本のスマホを使ったキャッシュレス決済は18年度で1.1兆円にとどまる。
アリババが生んだ就業機会は関連産業を含め4千万に達したとの調査もある。10日に会長を退いた馬雲(ジャック・マー)氏はこの規模を1億人に広げ「アリババ経済圏を国内総生産とみなした場合、世界5位の『経済大国』を目指す」と語る。
絵空事ではない。日本経済新聞社が上海や江蘇省、浙江省などの50人余に実施したアンケートでは、過去1カ月に現金を一度も使わなかったとの回答が4割に上った。
江蘇省南京のソフトウエアエンジニア、胡明強さん(28)は7月に独フォルクスワーゲン(VW)のセダン「ラヴィーダ」を購入した。頭金の6万元はアリペイで決済した。胡さんが過去1カ月に現金を使ったのは「飲み物5元と駐車料金20元」という。
集まるデータは無数の新たなビジネスを生み出す。「利用限度額は8万元、利息は1日当たり残高の0.05%です」。アリペイのアプリで何回かタップすると「借唄」の画面に着く。傘下の金融会社を通じて手がける小口融資だ。
限度額や金利はAIが判断する。スマホ通販の淘宝網(タオバオ)で代金の踏み倒しはないか。アリペイで公共料金やスマホ利用料を滞納していないか。決済行動すべてが評価対象だ。与信枠を設け、利用者がクレジットカードのように後払いできる「花唄」というサービスも展開する。(中略)

個人情報の保護を重んじる日米などの先進国とは異なり、薄気味悪さをしのぐ利便性や経済面のメリットがあれば受け入れるというのが中国を包む空気だ。日経のアンケートで現金主体の決済を貫いているとの答えは1人だけだった。スマホ決済の急激な拡大は中国特有の事情に支えられている面もある。

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そういう中国人民の国民性と関連して、梶谷懐氏&高口康太氏の『幸福な監視国家・中国』 (NHK出版新書)は未読だが、こんな内容。 

(こんな内容)→習近平体制下で、人々が政府・大企業へと個人情報・行動記録を自ら提供するなど、AI・アルゴリズムを用いた統治が進む「幸福な監視国家」への道をひた走っているかに見える中国。セサミ・クレジットから新疆ウイグル問題まで、果たしていま何が起きているのか!? 気鋭の経済学者とジャーナリストが多角的に掘り下げる!
まぁ、知らぬが仏なのか、民度が低いからなのか、それとも……。

それはさておき、産経新聞に桑原聡氏の『1984』の書評的エッセイが掲載されていた。こんな記事だ(産経・2019・9・14)。
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忍び寄る全体主義に警告--
自己責任を伴う自由の重さに耐えきれなくなったとき、人は「束ねられてみたい」という誘惑に駆られる。自分の所属する共同体が弱体化したり危機にひんしたとき、人はメシアを待望する。加えてソ連の崩壊と冷戦の終結によって、共産主義や全体主義への警戒心はずいぶん薄くなってしまった。下手をすると民主主義なぞ、簡単にひっくり返る。世界の先進国はいま、濃淡の差こそあるが、間違いなくその危機にある。
 オセアニアという全体主義国家の恐怖社会を描いた英国作家、ジョージ・オーウェルの『一九八四年』(1949年刊行)は、人が自由に価値を認める限り、読み継がれてゆくべき作品だろう。皮肉なことに、中国や北朝鮮は、この作品を下敷きにしているとしか思えない恐怖社会を築き上げている。オーウェルの書いたおぞましい社会は現にこの世界に存在している。北朝鮮で医療施設などの建設・改修活動に従事した東独出身の技術者、マイク・ブラツケさんに取材したおり、北朝鮮で『一九八四年』を読み、現実と類似点が多いことにゾッとしたと語った。
 ビッグ・ブラザー(スターリンがモデル)が支配する全体主義国家オセアニアは、国民の思想を徹底的に管理する社会だ。テレスクリーンなる装置による四六時中の監視、思想警察の暗躍、拷問、政府への反逆者を敵として憎む心を醸成する「二分間憎悪」なるプロパガンダ、そして決定的なのが「ニュースピーク」という新語法の導入だ。思想は言葉によって育まれてゆくが、「ニュースピーク」はそうさせないために考案された新語法なのだ。
 日本オーウェル協会会長の佐藤義夫さん(和洋女子大名誉教授)はこう解説する。「全体主義が人間同士の信頼を断ち切り、人間の尊厳をいかに傷つけるかをオーウェルは警告しています。中国、北朝鮮、ロシアといった国々にこそあてはまるようですが、欧米の先進国にもその兆候が見られます。米国でトランプ大統領が誕生したおり、敏感な人々の警戒心が呼び覚まされたようで、『一九八四年』に再び注目が集まったのは興味深い現象でした」
 全体主義体制下では間違いなく焚書(ふんしょ)の対象になる作品だ。いまのうちに読むことをお勧めしたい。

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記事中に出てくる佐藤氏もトランプの名前に言及しているが、中国、北朝鮮などに触れた上での話だから、何の問題もあるまい。

しかし、驚くのは、「全体主義」と囁かれる中共(中国)でも、オーウェルの『1984』は中国語に翻訳されて刊行されているのだ。

この本、古本市かなにかで見つけて購入した。中国語は読めないので、この本が完全に全訳されているのかはわからない。変な解説をつけて、これは高度資本主義国家を風刺した作品であるなどといった歪曲的解説を付しているかも不明。
以前、ヒラリー・クリントンの自叙伝(『リビング・ヒストリー 上―ヒラリー・ロダム・クリントン自伝 上下』早川書房) が中国で訳出された時、彼女がちょっと中国批判をしている箇所は割愛して出したと聞いたことがあるから、同様のことを『1984』にしている可能性もあろう。

など。 北京。1984。奥付


それはともかくとして、一応、訳出されているという点は「評価」しておきたい。台湾語版も以前、ある人からもらった記憶があるが‥。さてどこにいったことやら。
今度中共に行くことがあれば、もっていこうか? 以前、ソ連に初めての海外旅行で出かける時、ヘドリック・スミスの『ロシア人 上下』 (時事通信社)をケースに入れていったものだが、特に没収されることもなく過ごせたものだった。

ともあれ、ネバーセイネバー。あとは野となれ山となれ!

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